|
|
2004年02月20日(金) ■ |
|
友達や恋人を選ぶために、必要な時間の長さ |
|
【Yahoo!投票:あなたが他人を“選考”するとき、その人を知るのに必要な時間はどれくらい?
2004年2月19日より 計32490票(2月20日21時の時点) 一目みればだいたいわかる 12% 3938 票 20分もらえればなんとか 16% 5206 票 1か月は付き合わないと… 30% 9886 票 他人なんか永遠にわからない 41% 13460 票
現在の投票結果はこちらの左下から見られます。】
〜〜〜〜〜〜〜
「あなたはどのくらいの時間で、他人を『選考』できますか?」 とは言っても、その「選考」する内容によって全然違ってきますよね。オリンピックの代表選手であれば、数字だけで決めるのがかえって公正な場合もあるでしょうし、政治家の業績なんて、後世の人々でないと正当な評価はできない場合もあるでしょう。 ただ、この投票については、おそらく「その人と付き合う(友達・恋人etc)」という基準で、多くの人は投票していると思います。だって、僕も含めて投票者の大部分は会社の人事担当者やオリンピックの選考委員ではないから、身近なところでの「選考」というのは、誰かと「友達になれるか?」「いい上司(部下)であるか?」「恋人として付き合いたいと思うか?」というものでしょうから。
それを前提として、あらためてこのアンケートの結果をみるとそうでしょうか? まあ、一番多いのは「他人のことなんて、どんなに長く付き合ってもわからない」であるというのは、ある意味当然です。いや、現実的には、もっとたくさんの人が「他人を完全に知る」なんてことはムリだ、と認識していると思うのです。でも、社会生活を送っている人のうち4割が、友達も配偶者も恋人も(「家族」というのは、ちょっと微妙な関係なので、今回は言及しません)いないなんてことは、まずありえません。ネット投票なので、ある程度母集団に偏りができるのかもしれませんが、それにしても4割が本当に「人間関係を持たない孤独な人」というわけではないでしょう。
ということは、多くの人は「他人のことなんてわからない」と感じながら、友人や恋人と過ごしているわけですね。わからないなりに、お互いを尊重しながら。 そう考えると、「友達なんだから」「夫婦なんだから」理解しあえるはずだ、なんていう「常識」は、すべてのそういう関係にあてはまるものではないのかもしれません。 どうせ相手の「真実」なんてわかりはしないということならば、いちいち詮索しないほうがいい場合だってあるはず。
でも、その一方で、「一目で」とか「ちょっと立ち話したくらいで」と答える人も4人に1人くらいいるのです。こういう「第一印象派」というのも、けっして少数派ではありません。僕にもそういう面はありますし。 「他人のことはわからない」なんて言いながら、けっこうみんな「自分だけは一目で『相性』を見抜く能力がある」と信じているような気もするのです。
「どうせ一生かかってもわからないのなら、第一印象で決めても同じこと」っていうのは、確かに一理あるのかもしれないんですけどね。 「他人のことなんてわからない」と感じながら、他人なしでは生きていけないというのは、本当に人間の業みたいなものであり、また、面白いところなのかな、なんて思います。
「他人を選考する」というのは、とにかく難しい。 そのうえ、なんといっても自分が「合格!」と思った相手が、自分を「合格」させてくれるかどうか、それが最大の関門であるわけですから。
|
|