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2004年02月02日(月)
「みずほ銀行」への心からのお願い

読売新聞の記事より。

【みずほ銀行は2日、期日指定定期預金など7万502口座で、計136万2953円の利息支払いが不足していたと発表した。

 担当者の入力ミスが原因で、不足額は1口座当たり最大で1890円だった。同銀は未払いの対象となった顧客に書面を送って説明するとともに、不足分を順次口座に振り込む。

 支払い不足があったのは旧富士銀行の口座で、2002年4月1日以降に預け、2003年12月7日までに解約した期日指定定期預金や期日指定定期預金を組み入れた積み立て定期預金などのうち、半年以上1年未満で解約した口座。

 みずほ銀は昨年12月に支払い不足に気が付いたとしており、「このような事態が2度と起こらぬよう再発防止に取り組む。内容を把握できていない段階で公表すると混乱を招く恐れがあったため、全容が明らかになってから公表した」と説明している。】

参考リンク:
「個人向け国債、銀行や郵貯より有利?」(Mainiti INTERACTIVE)
「Yahooファイナンス・金利情報(普通預金)」

〜〜〜〜〜〜〜

 この記事を読んで、「また、みずほ銀行かよ」と思われた方は多いと思います。でも、みずほ銀行に知り合いもいなければ口座もない僕にとっては、このニュースでいちばん驚いたのは、「7万502口座で、計136万2953円の利息支払いが不足」というところ。つまり、一口座あたり平均20円くらいの支払い不足、というところなのです。

 「超低金利時代」なんて言われて結構久しくなりますが、あらためてこういう数字を眼にすると、本当に銀行の利子なんて、スズメの涙みたいなものですね。
 僕が子供の頃、竹やぶで1億円拾った人がいて、大きな話題になりました。その当時、僕の周りの人々はみんな「1億円銀行に預けたら、利子で一生暮らせる」と言っていたような記憶があるのです。

 しかし、上の参考リンクの記事をみて僕は心底ガッカリしました。
 実は最初に「Yahooファイナンス」をみたのですが、その数字の普通預金の利子、0.001というのは、1=100%ということだと思い込んでしまったくらいです。それでも、年利0.1%なんて安いなあ、なんて溜息をついていたのですが、現実は、さらにその100分の1の0.001%!
 30過ぎるまでこんなことも知らなかったなんて情けない限りですが、もともとそんなに貯金もないし、資産運用なんて考えたこともなかったから、あらためて愕然としてしまいました。
 100万円を普通預金で預けても、1年間の利子は、なんと10円!一度休日にATMを利用すれば、その10倍の金額が吹っ飛ぶわけです。
 これでは、1億円拾っても「利子で遊んで暮らせる」わけがありません(ちなみに、大口の定期にしても、利子はこの10倍くらい)。まあ、そういう生活が夢があるかどうかは別として、本当に厳しいなあ、としか言いようがないなあ…

 もはや、「利子で暮らせる」なんて人は、ビル・ゲイツくらいのものなんでしょうね、きっと。
 現在では、銀行というのは「いろんな支払いの手続きを代行してくれたり、現金を持ち歩かなくてよくするための機関」でしかないのかもしれませんね。
 銀行が潰れたりするリスクを考えたら、あんまり預けると、かえって危険なのかも。

 しかし、みずほ銀行、これじゃ実際の利子よりダイレクトメールにかかる金額のほうが、はるかに高くつきそう…
 これでは「利子なんて贅沢言わないから、せめて潰れないで、頼むから…」というのが、利用者の心の叫びのような気もしますね。