◎ 「〜の分際で」 ◎

って言葉が、多分一番嫌いです。
中学の頃の部活の、とある顧問の口癖。
…って言っても、中学の部活、三年とも一年毎に顧問変わったんだけど。
ある意味珍しいと思う。毎年毎年顧問の変わってた部活って。

ってか、私からすれば「教師の分際で」って言いたかったのかもね。
自分より年下の、年の離れた生徒にしか威張れない存在で。
教師間を取り巻く問題はどんどん膨れ上がって、
それは児童学科、という将来教師になる可能性を持っている私達には
大学の講師が口を酸っぱくして言うことだけれど、それは良いことだと思う。

無能な教師は落ちてしまえば良い。

無能な大人は堕ちてしまえば良い。

そんな大人に抗う術を手に入れる為に、私はこの道を選んだのだから。

大人に馬鹿にされない、力を持つ存在になりたかった。
子どもを馬鹿にする大人を馬鹿にしてやりたかった。
そんな子どもの心を持ったまま、私は大人になりたかった。

我が侭で馬鹿な餓鬼から、世間知らずの大人になりたかった。
相変わらず、私は茨の道を選ぶのが好きなようだ。
楽な道はいくらでもあるのに、わざわざ切り立った崖へと進む。

ごめんね。こんな不純な動機で、この道を選んで。
子どもが好きだ、という以上に
大人が嫌いだから、教師という資格が欲しいんだ。


…ごめんね。ごめんなさい。

   − 2006年11月19日(日) −

BACK INDEX
MAIL URL

My追加

Illustration by : 夏の空色
Design by : [ m  U ]