2003年08月07日(木) |
愛してる、愛してない… |
監督:レティシア・コロンバニ 出演:オドレイ・トトゥ サミュエル・ル・ビアン イザベル・カレ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 アンジェリクは美術学校に通う女の子。恋人のロイックは心臓外科医を開業している素敵な人・・彼には妊娠中の奥さんがいるけどアンジェリクは意に介さない。だってロイックが本当に愛しているのは自分だけ、それにもうすぐ離婚が成立したら私と結婚してくれるってプロポーズしてくれたんだもの! ところが偶然ロイックが奥さんと一緒にいる所を目撃してから、アンジェリクの周りが微妙に変化する・・・ロイックは約束を平気ですっぽかすし、2人で行こうと彼が誘ってくれたフィレンツェ旅行も当日空港に彼は現れなかった。アンジェリクは別れの予感を感じ、最後に彼に自分の気持ちを表現したいと思い、プレゼントを作って渡す事にしたのだが・・
【感想】 「アメリ」で人気爆発のオドレイ・トトゥの新作は、やはり彼女のイメージを大切にした「空想癖のある不思議少女」が織り成す心優しい愛の形・・・
と思ったら大間違い! 前作の「アメリ」が、空想癖のある女の子のちょっとしたいたずらで周囲が幸せになる、という「癒しムービー」だったのに対して、この作品は「空想癖」という同じネタから入っていても、その展開はまるで逆なのだ。 彼女の空想癖に周りは振り回され、そして周囲を不幸のどん底に突き落とす、かなり「胸糞悪い映画」だ。(笑)
話は二重構造になってて、オドレイ・トトゥ演じる「アンジェリク」側の視点で一旦話はクライマックスまで進み、それを一回巻き戻して今度はアンジェリクの恋人「ロイック」の視点で、同じ話がまた最初っから進んで行く。 全く同じ話を別視点から見せるというアイディアはなかなか面白いとは思うものの、正直言って少しダレる。 ロイックの視点の話が始まった所で、この映画の「真実」が観客には既に判る訳なので、延々と同じ話を繰り返されると飽きちゃうんだよなぁ・・・もうちょっとエピソードの数が少ない方が、話がまとまったんじゃないかと思うわ。
いやはや・・・それにしてもおっそろしい話!! 映画見ながら「ひぇぇぇ〜!」って、何度も背筋がゾクゾクするよーな感覚になったけど、コレってあながち有り得ない話でもないよなぁと思ったわ。 恋愛って結局錯覚と勘違いの産物みたいなトコロあるし(苦笑)、それの究極の形がこの映画なんだとしたら?と考えると、この映画は含蓄深いモノがあると思うけどネ。
オドレイ・トトゥの持ち味である「不思議少女キャラ」を悪用した映画。(笑) 賛否両論あるだろーけど、ぴよはこの映画はあんまり好きになれないなぁ。 だって見ててイヤ〜な気持ちになっちゃうんだもん。(^_^;)
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