監督:ドミニク・セナ 出演:ジョン・トラボルタ ヒュー・ジャックマン ハル・ベリー、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 スタンリーはFBIにハッキングして逮捕され仮釈放中の、世界的にマークされているハッカー。出所後はPCに近付く事も許されず、愛娘は既に再婚している前妻に親権を取られて会う事すら許されない状況だ。 そんなスタンリーの元へガブリエルという謎の男の使者だと言うこれまた謎の美女ジンジャーがやってくる。 ガブリエルの仕事を手伝えば法外な報酬を元に愛娘を手に入れられると誘われ、彼の元に訪れたスタンリーは信じられないような仕事の依頼を受けざるを得なくなってしまう。それはかつて麻薬取締局が極秘作戦(暗号名ソードフィッシュ)のために生み出した莫大な闇資金を、コンピュータ回線を通じて強奪するというものだった。
【感想】 見たい、見たいと思ってる内に公開が終わっちゃった映画なのねーん。DVD借りてようやく見ましたわ。
まず映画が始まった時、『あれ?メイキングが先に挿入されてる?』と勘違いしてしまった(笑) しばらくして、このメイキングちっくなジョン・トラボルタの語りが何を意味しているのか判るんだけど、それにしてもこの映画で一番の見せ場が一番最初に来ちゃってるからぁ〜・・ここだけ見て満足しちゃってもいいかも。(爆)
んな訳ないって。(^_^;) まず銀行強盗に入って壮絶な強奪シーンがあって、そこから過去に戻る(銀行強盗に入るまでの展開を見せる)パターン。 この映画のキーワードになってる?「錯覚(=ミスディレクション)」の数々。要するに映画中のハッカー・スタンリーを目くらましして、同時に映画の観客をも陥れようとする趣向ね。これってどうでしょう?楽しめたと言えば楽しめたんだけど、見終わった後もどーもしっくり来ない(苦笑) ぴよがアホだからですかぁ?そーなんですかぁ?
まず、ガブリエル(ジョン・トラボルタ)は世界的テロ組織の脅威をアメリカから救う為にという命題でこの大それた現金強奪を遂行しているっていう触れ込みなんだけど、そこには「テロから国を守る為には多少の犠牲が出るのは当たり前」っていう何ともいただけないアメリカンで傲慢な発想が横たわってる訳で。 正に今この「テロとその報復問題」って世界的テーマになってますからねぇ。タイミング悪過ぎ?(笑) ま、それすら本当だったのかは謎。正にミスディレクションってヤツね。 だってガブリエルって思いっきり悪者なんだもん(爆)
本来ならハッキングで済まされるハズの現金強奪なんだけど、それで全部済んじゃうと映像的に見応えなくなっちゃうじゃん?だから派手な爆破シーンも盛り込まなくっちゃ!って事なんだろーけど、全然必要もないのに銀行に出向いちゃう(笑) ここんとこがやっぱ展開的にムリがあるのよね。いや、爆破シーンは確かに見応えあって面白いんだけど。
PCをちょこっとでも触ってて「ハッキング」とか「ワーム」とかいう言葉を知ったかぶってる(苦笑)ぴよには、スタンリーがワームを作ってる過程の高揚した様子や、現実にはぜーったいにムリなんだけど60秒でハッキング成功しちゃう(しかも美女のラブ♪なサービス付)くだりなんかは結構ワクワクして見ちゃったわね♪ でもね、こんなん絶対ムリよ(笑) 現実にはあり得ませんから。それくらいはアホなぴよでもよーくわかる。
噂の「裸体50万ドルだか100万ドルギャラ上乗せ事件?」のハル・ベリー。 ・・・これだけ見せるだけでこんな大金要求したんかい!と全世界の女性を敵に回しそーですが(笑)なかなかいい役者さんなんじゃないのぉー?オスカー取った映画見てないけど(まだ日本で公開してないよね)ちょっと見てみたくなったわよ。
結局ね、登場人物の背景や人間関係の描き込みがほとんどないからなにもかもがミスディレクション状態になっちゃってるんだけど(苦笑)変に説明に時間かけてない分スピード感がラストまで持続して一気に楽しめちゃう作りになってんのよね。
・・あれ?しっくり来ないとか言ってる割りに結構面白かったんじゃん!(爆)
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