成果主義のなれの果て−月給22,000円


2005年07月16日(土)
今日はその日の出来事よりも、一つのニュースを

成果主義で手取り2万円、これでは家族を養えない


この会社の人事担当者・経理担当者はこの金額を見て、何も思わなかったんかな?
手取り2万円でも、車内規定に基づいた金額だから、是としたのかな?
だとしたら、杓子定規にもほどがある。あんまりだ。

普段の日記では出来るだけ過激な事は避けているけど、
今日ばっかりは、いおうと思う。
こんな会社に勤めている人がいたら、今すぐ辞めたほうがいい。


欧米式の「成果主義」がもてはやされているけれど、
日本人がいかに分かっていないか、この話は端的に示している気がする。

成果主義的賃金=一人一人の能力・実績に応じた給料

これは基本線だし、このこと自体は否定されるものではない。
ただ、その前提には「社員が平等に実力が発揮できる環境」があるわけで、
それは、社員が仕事をこなす事の出来る最低限の生活保障も含まれる。
そのことに対する理解がないままに、制度を導入しているのだろう。

月2万の給料でろくに食えず、月半ばで体調を崩す。
結果、その月は前月以下の実績で、もっと給料が下がり…
賃金を100%成果主義にする事は、この悪循環が起きるという事。
この状態から再浮上が望めるか?答えは言うまでもない。

誤解して欲しくないのは、別に「弱者救済」を言っているつもりはない。
「成果主義」=実力重視・競争促進だというのなら、
スタートラインは同じ位置に、そして逆転可能なものじゃないと筋が通らない。

自分の実力不足に気が付いて、会社外部の機関で実力を研鑚したい。
でも、それが出来るほどの賃金がもらえてない…これはおかしい。
実力を伸ばすための機会も均等に与えて、それが出来る環境も整えて、
初めて「成果主義」を導入しました。と言えると思う。

この会社のように、全額成果主義賃金はナンセンスこの上ない。
端的には、「基本給+成果主義賃金」が妥当じゃないだろうか。
基本給の伸び率を成果主義賃金の伸縮幅より小さくすれば、
年功賃金という批判も浴びないと思うしね。

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最近多忙でいけなかったスポーツクラブを再開。
最初にメニューを組んでもらったインストラクターの方は、
「研修生」の肩書きが取れていた。正社員、おめでとうございます。
忙しさも一段落つきそうだから、また頑張って通おう。

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」読了。
今年読んだ中では、1,2を争うおもしろさ。オススメです。

BGM : Killing Me / ラルク・アン・シェル♪



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