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2004年04月30日(金) 遠く遠く

大変遠い海の向こう。
白いだけの花を抱えて、大きな端を渡った。
灰色のソラで、雨なんか降って、とても寒くて
大きな教会で、大きな声で叫ぶと
ピンク色のTシャツを着たご婦人がやってきて
わたしたちにこう言った。

『こちらですよ。一緒に行きましょう。』

HEAR!

そこは、余りに冷たい石が立っていて
薔薇の木が一本植えられていた。
(あの木から、花は咲くのかしら?)

私達は、メモ紙に書いた。
そして、束を置いた。

暫くしてまた、バスに乗った。

遠く遠く…

私達は、白いシャツにGパンで
酷く痩せた肩に裏が金色のレスポールを
担いだ紳士を何年か前に見たけど

そこには誰もいませんでした。

もう、6年も前のおはなし。





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