Sotto voce
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2012年08月07日(火) 満7年、そして。

まだ忘れていない
やっぱり思い出した

あれから7年たっても
あのときのことは
心も身体もちゃんと覚えていた。

2005年8月6日の夜から8月7日の明け方に起こったこと
まるで昨日のことのように思い出した。

思い出の場所はなくなり
あの時の彼の車は別のものに代わり
そして何よりも彼も私も
容姿と相手への心証は変わり果てている。

ここに来るまでの7年間
彼との思い出は辛いことが多すぎるのに
たまらなく甘くて幸せなあの日の記憶が
消されずに残っているから性質が悪い。

あの人が心から敬愛する男性歌手を見るだけで
拒絶反応が起こり
あの人が私のSNSのページに足を踏み入れた形跡を見るだけで
どうしようもなく緊張するのに

何の気まぐれか 不意にメールをよこしてきて
また会おうといった相手の心が見えなくて怖い
今度こそ私は決定的に傷つけられるんじゃないか
そうとしか思えない

彼を振り切る作業は
今もずっと現在進行形で続いていて
雑務にまぎれた日常のおかげで
大分「気にしなく」なれていて

なのになぜ思い出す
彼と出会ってからの18年と言う時間が
完全に忘れ去ることを許さないのか


安積 紗月 |MAILHomePage

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