Sotto voce
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2012年05月17日(木) 好きでもない男から。

「胸もませろよ」といわれて
よほどのことがない限り
はいどうぞ、触らせる女がどこにいるかっての。

まあ、そのあとの冗談とも本気ともつかない言葉に
さすがにぐさりときましたがね。


「巨乳しかとりえのない、
顔も身体もたるんだばばあのくせに
触ってもらえるだけありがたいと思え」

まあ当たってるから言われても仕方ないけど。

同僚だから、
後輩だから、
気心知れた相手だから?

夕方とはいえまだ明るい職場の駐車場で
あわよくば車の中に引っ張り込んでそういう行為をしたい?
そういうやり取りを平気でできるデリカシーのなさ。

ある意味男社会に近い職場だし、
カマトトぶる年でもないから
ある程度の下ネタセクハラ発言には目をつぶってきたし、
それなりの応対はできていたつもりだ。

平気なふりしてるけど
性的行為に関する過去のトラウマが引きずり出されて
気分悪くなりそうなときもある。

顔は笑顔でも
恐怖と呆れと絶望で
心はずたずたに砕かれていく。

今までの社会人生活で、
仕事に関する注意やアドバイス以外の、
先輩方からのえげつない冗談や八つ当たりをうけても
何もかも笑顔やジョークで流すことを覚えてしまったのが
私にとってはいいことなのか、間違ったことだったのか…。


安積 紗月 |MAILHomePage

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