Sotto voce
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2003年07月23日(水) 南の島へ行きたい。

別居中の母は、鹿児島県の与論島の出身である。

祖父の13回忌で久しぶりに里帰りをしたそうで、

土産を母の家までとりに行った。

居住地の距離といい、経済的理由といい、いろんな理由から

そう簡単に実家には帰れない母。

目的が実父の法事とはいえ、何年ぶりかにふるさとに帰って

姉妹や親戚連中に会えてかなり元気をもらってきたようだ。

母のすぐ下の妹は熊本在住だったが、夫を15年前に亡くし、

子供たちが全員独立したのを期に帰郷し、島で暮らすことにしたという。

都市(熊本市内中心部)よりも、不便さはあれど海に囲まれた

ふるさとでのんびり暮らしたいと言ったそうだ。


私が生まれ育った所は四方を山に囲まれた山里の町。

それとは正反対の、山なんてない海に囲まれた母のふるさとの南の島。

今の生活に特に不満はないけれど、

私の中の一部を占める琉球民族のDNA(笑)が時々顔を出して、

与論島に帰りたい衝動に駆られることがある。

6年前、前の会社を辞めたときには(伯母の誘いもあったせいもあるが)

本気で島に移住したいと思ったくらいだ。

南の島ゆえ、夏はとてつもなく暑い。

でも湿気がほとんどないからっとした空気なので、割合過ごしやすい。

ただひとつだけ、どうしても耐えられない最大の問題・それは、水。

島には山林も川もないゆえ地下水は塩分を含んでいる。

水道水なんてとてつもなくまずい。

水が清く豊富な土地に育ったものとしては

帰省するたびにどうしてもそれだけは耐えられなかった。



最近また、島へ帰りたいという気持ちに駆られている。

但し、誰にも内緒でひとりで帰りたい。

人情に厚いあの島の人々のことだから、帰省したと知ったら、

こちらが恐縮するぐらいのもてなしをしてくれるのは目に見えている。

あのとてつもない青い空と、珊瑚礁を透かした美しい海を、

誰にも邪魔されず何のしがらみもなくひとりで堪能したい。

このささくれだった心も、少しは癒されるかもしれない。


安積 紗月 |MAILHomePage

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