Sotto voce
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きょうほど言葉に振り回された日はなかった。
朝礼の時のスピーチが、言いたいこととは真逆の意味でうけとられ、
事務所のミーティングで全員の前で上司から吊るし上げを食らった。
それも、かなり辛辣な言葉で。
誤解は解けて納得はしてもらえたようだが謝罪があるわけじゃなし。
子供の頃、人見知りが激しく自分の言いたいことがろくに言えず。
誤解されてばかりの暗黒?の小学生時代をすごした。
こうやって言葉を綴る時にはかなり雄弁になれるのに、
それを口に出していえない。
大人になって解消されつつあるが、今日みたいな日はそのトラウマが顔を出す。
口をきくのが怖い。
自分の思いが伝わるようにと、ない頭で一生懸命考えた言葉が、
今日のようにものすごい誤解をされたりすると。
許されるものなら、貝になりたい。
ぴったりと口をつぐみ、自分の殻に閉じこもって誰とも交流せずにすむから。
ああ、許されるものなら。
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