Sotto voce
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母親の顔を立てるための見合いが嫌で
断りつづけていたら
ついに勝手に日付を決められてしまった。
それでも嫌がる私に
「誰か好きな人がいるわけ!?」と問う
いらだたしげな母の声に
「・・・別に」としか答えられなかった
本当に好きな人はいるのに
その人のことを堂々と好きと言えない自分が悲しかった
彼は恋人じゃない、ただの友達、しかも私の片想い。
こんなんじゃ見合い断る理由にもならない
とりあえず、会ってみる事になった。
こんな中途半端な思いで相手に会うのは失礼な気もするけれど。
たとえ何を言われても、その相手を好きになれそうになかったら
きっぱりと断る。
その気持ちを腹に抱えながら、日曜を待つ。
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