Sotto voce
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今から約ひと月前、サークル関係者を巻き込んだ 一大ウイルス騒動が発生した。 それだけなら、ネットをやっている以上避けては通れない事態ではある。 ところが感染源の人(仮にA氏とする)の態度の不誠実さに、巻き込まれた知人が 一斉に彼のHPの掲示板でA氏を吊るしあげ、と言う最悪の事態にまで発展してしまった。 彼は相当傷ついたらしく、ついには何の関係もない「2ちゃんねらー」の連中まで介入し始めたと言うことでHPは閉鎖、後味の悪さを感じながらの騒動終結となった。
その後彼のHPにアクセスすると、休止のお知らせとともに、 「人間って、本当に醜いものですね」という言葉が刻まれていた。 それが傷ついた彼の心の叫びのように受け止められ、ずいぶんとショックを受けたものだった。私もその騒動に巻き込まれ、他のメンバーと同じように彼に忠告をした一人だったから、自分達のやったことの重大さ、言葉やネット社会の恐ろしさを 痛感していた。
ところが。
わびや反省の言葉と上記の言葉を述べておきながら、その裏では別のアドレスでHPを再開し、(サイトを見る限りでは)騒動前と何ら変わらない彼の現在がそこにあった。さすがに怒りは湧かなかったが、改めて、私たちが彼に忠告したことは何ら彼の心に響いていなかったのだと呆れ果てるより他なかった。
私たちが彼にしたことが決して最善策、正義の行動だったとは思えない。 だが、誰もが心を鬼にして彼に伝えたかったことが何ら彼には伝わってないばかりか、その思いを土足で踏みにじるような真似をA氏はこそこそとやっているのだ。 とても常識ある大人の行為とは思えない。 今後については、言葉の真意を読み取れない、自己中心的な人にもう今更何を言っても無駄なので、どうぞ勝手にやってくれ、としか言いようがないのだが。
この騒動が起こる2〜3日前、彼に初めて会ったのだが(それまではネット上での交流のみだった)、実にまじめで誠実そうな好青年、と言う印象を持った。 ところがわずか一月でその考えを根底からひっくり返さざるをえなくなってしまった。とても残念だ。
ただ、彼の姿は、他人との交流の仕方、非常時の対応の重要さを教えてくれたような気がする。反面教師・という形でだが。
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