† another diary †

2002年12月16日(月) 先日・・・

亡くなった祖母の夢を観ました・・・。
『「お母さん聞いて!今日おばあちゃんの夢みたー!!
何時もと変わらず、ベットに寝てて話掛けようとしたら、
寝てる筈のおばあちゃんが歩いてもう一つのベットに腰掛けたの。
2人居たの!!(ぱにっく)
1人は喋れず寝たきりのおばあちゃん。
もう1人は懐かしい寝たきりになる前のおばあちゃん。

もう1人のおばあちゃんと話し込む私。
おばあちゃんと話してると、お父さんと姉ちゃんが来て、
皆でわぃわわぃ話したの。
おばあちゃんの瞳が優かったのが、強烈に印象に残ってる。」

と母に夢の話をしている夢でした。』

何なんでしょ。(苦笑)


斗流の祖母(父方)は、重度の重い病気でした。

父の故郷は沖縄にある「石垣島」と言う処です。
小さい頃から年に2回は遊びに行っていました。
其の頃は祖母が皆に秘密にしていた為と、斗流が幼かった為、
病気のコトは知りませんでした。
とても元気で働き者で、犯罪を犯してしまった少年達の為に
相談役?(よく知らないのですが)等もしていたそうです。

祖母は斗流達が遊びに来ると何時も忙しそうに家事をしていました。
なので、斗流は余り祖母の記憶がありません。
でも此れだけは言えます。斗流は祖母が大好きでした。

少ない記憶の中、鮮明に覚えているコトもあります。

それは、祖母に自転車の後ろへ乗せられ、商店街へ買い物行ったコト。
祖母と買い物に行くのは初めてだったこの日……・・・
八百屋さんの前で自転車ごと転んだのを覚えています。(微笑)
『大丈夫!?』と心配そうな祖母を他所に、ケロッと籠から落ちた物拾う斗流。
この後、お菓子を買って貰いました♪

料理の上手な祖母。
一番は八重山そば!
家の近くのそば工場で祖母と供にそばを買いに行ったコトも。
皆祖母の作る、八重山そばが大好きで、寝たきりになってしまった祖母に
『早く起きて、皆にそば作ってよ。年越せないでしょ。』と話したり…。
あと…は……茶碗蒸!!此れも絶品でした。

とても御洒落だった祖母。
お出かけの際のお化粧タイムには必ず隣に居た斗流と同い年のイトコ。
『アンタは将来ちゅらかぁぎぃになるよ〜(美人になるよ)』
と言われたのは斗流だけだったりします♪(自慢なのv)
何だかんだ言って、斗流の家族(次男家)はご贔屓されてました。(*>▽<*)

海に行く時はパイナップルを切ってくれて。
姐さんは一生分食べたと言っております。(笑)
海以外にも、色んな処へ出かけました。

夜になると、皆で歩き歩き(ウォーキング)の為に、ちょっと遠い公園まで
お話しながら行ったコトもあります。凄く楽しかった。

釣り好きな父と供に海へ出て、一緒に釣りを楽しみました。
そして何気に釣りの上手かったっ斗流の釣った魚さん達は、祖母と母の手で
料理されました。誉められたコトが1番嬉しかった斗流・・・。

段々と病状悪化してきた祖母は、1人で歩くのも大変になっていました。
そこで、斗流とすぐ上の姉の出番。
祖母の家は祖母が歩き易いようにと、家中に手すりが設けられていて、
リハビリを兼ね、ご飯時は2人で迎えに行きました。
『次は右、今度は左』とゆっくりと祖母を支えながら食卓へ。
一生懸命歩く祖母。笑顔と笑い声が響く廊下で……。

病状が悪化していくに連れ、祖母は斗流達の居る沖縄(言っちゃった/笑)の
病院へと移って来ました。其処はリハビリステーションで、車椅子を降りて
歩行の練習をしたりする処でもありました。
この時までは未だ斗流達とお話出来ていた祖母・・・隣の病棟に移ってから、
食事の為に鼻からチューブを通し、タン等を取る為に咽喉を開けてしまい、
お話が出来なくなってしまいました。
完全に寝たきり状態になってしまった祖母は、1年の命と言われたそうです。
勿論斗流は知りません。
心臓が止まったコトもありました…。

其れから更に病状が悪化し、夜中に祖母が危ないと言う連絡が入り、
姐さんと母が先に祖母の処へ向かい違う病院に移動し処置を施して・・・
其の時斗流は、帰ってきた父と供に病院へと急いで向かっていました。
一命を取り留めた祖母の顔を観て、ホッとしたコトを覚えています。

週に一度、祖母のお見舞いへ行っていたのですが、何故か・・・
斗流は恥かしくて…余り話せませんでした。
そして段々と、お見舞いに行く機会がへていき・・・今では後悔する程に。
それでも祖母に何かしたくて、隣の小母さんに習って寝間着を作ったりしました。
祖母は、話せないけど、言ってるコトは分かっているんです。
だから、嬉しい時悲しい時は一緒に泣いたり……忙しくて来れないと
寂しかったんだと、怒って訴えてきます。ちゃんとキャッチボールしてたんです。
祖母は、タンを吸引するのが苦しい為に、ぜぇぜぇしていても看護婦さんの
足音がすると、息を止めて吸引しなくても済む様にしたり、寝たふりをしたり…
なんてお茶目なコトも。(微笑)
親族の仲でも斗流の家族は、1番祖母との楽しい時間を知っています。
何故なら、寝たふりをしている祖母を必ず起こして、1時間でも2時間でも
お話をしたり、姐さんが爪を切ってあげたりと、祖母の隣に居たから。
斗流は姐さんに比べたら余り言ってなかったけど、結構お土産話を持って
行きましたよ。例えば、習字で「秀墨賞?(習字の賞の中で一番上の賞)」を
取ったとか、今度運動会があるんだよとか学芸会があるんだよとか。いろいろ。
おばあちゃんも早く来てね。って。
喜んだ笑顔の祖母は忘れられません。

ある日、病院の帰りに三男家の長男がおばあちゃんをテーマにした作文で
賞を取ったらしいという話を聞いて、斗流は切れました。
何で斗流よりお見舞いにも来たコトの無いヤツが、おばあちゃんのコトを
偉そうに話すの?
石垣にも余り行ってないくせに。リハビリにも付き合ったコト無いくせに。
お見舞い行っても何もせずに帰るくせに。斗流よりおばあちゃんのコト
知らないくせに。等と……。何故おばあちゃんと一緒に居た時間の短いヤツが、
何故おばあちゃんのコトを平気で作文に出来るのか。其れがかなりムカついた。

・・・余命一年と言われた祖母は五年ほど生きてくれました。
そして・・・二年前静かに息を引き取りました。

祖母が危ないと聞いた斗流と姐さんは、何故か未だ帰らない二番目の姉を待ち、
家の掃除をしていました。祖母はこの家に帰ってくるものだと…思っていたから…
帰ってきた姉に祖母のコトを伝え、姐さんの運転する車に乗り、祖母の
病院へと急ぎました。けれど、向かう途中母からの電話で来なくて言いといわれ、
短い時間であと少しという処まで来ていたのですが引き返し、家へと戻りました。
家へ戻ると又掃除をはじめ、心配で来てくれていた叔母(叔母が急かしてくれたので家を出れたのです)と供に「何で掃除してるんだろぅね。」と苦笑い。
結局祖母は此処へは帰ってきませんでした。

翌日葬儀の為に那覇へ…。
親族中見渡しても、号泣だったのは斗流の家族だけです。
1番、長い時を供にしたから……。
冷たくなった祖母が入った箱(棺)・・・斗流の作った寝間着も一緒に入れて
貰いました。凄く、凄く哀しかった。でも、皆の前では必死に笑って。
祖母の前では泣き崩れて。。。
火葬場でも号泣して、涙で前が観えなかった。

そして、小さくなった祖母と供に、石垣へ……・・・。
祖母が来てから5年の間、石垣へは行っていなかったので、変わった街並みが、
祖母の5年という月日の長さを…教えてくれました。
祖母の人望は厚く、告別式の参列には…沢山の方が来てくれました。
其の中には、懐かしい顔のヒトも居て・・・祖母の話に花が咲きました。

其の夜は、賑やかなコトが好きだった祖母の為に、皆で、酒盛りをしました。
祖母の遺影の前には、煙草とユンケル(働き者の祖母が良く飲んでいた)と
お酒が供えられ…。

翌朝には、コーヒーと斗流が買って来た蘭の花が・・・。
祖母は欄の花が好きで、庭中に植えられていました。
だから・・・祖母の為に斗流が買って来ました。

沖縄に帰っても祖母な話はつきません。寧ろ新しく、斗流の知らない
祖母のコトが聞けました。

祖母の遺品整理をしていた時、ふと思い出したコトがあります。
お洒落な祖母のアクセ類・・・。
昔、母の寝間着を着て祖母達の寝室で・・・沢山の祖母のネックレスをした斗流。
祖母と母に遊ばれてました。(笑)写真も残ってます。素敵な夜でした。
夜と言えば、よく「早く寝ないとキジムナーがくるよー」と言われてました。(笑)
大好きな祖母の想い出は、斗流の心に深く刻まれています。

祖母は元気な頃呉服屋をしていて、正月になると必ず着物を贈ってくれていました。大切な宝物です。しかも、1番斗流の家が多いんですよ、着物。
流石贔屓されていた家です。(笑)母は逆に困ったみたいです。嫁の中で1番貰ってるんですから当たり前です。長男の嫁をも、お気に入りと思われていた三男の嫁をも差し置いて。してやったりと思った斗流です。(笑)
折角の着物でしたが、あまりにも多く汗タラリ状態だった母は、仕方なく、
少しだけ他のお嫁さんにお裾分けしていました。次男の嫁なので…。
でも、ほんと、1番母は頑張りましたよ。厳しい姑さんでしたから。(笑)

大好きな祖母の夢を観て、嬉しかった。
又あの頃に戻ったみたいだった。
夢って願望って言いますよね?
私の願望が現れてましたね。
何故か2人いた祖母・・・・。
斗流が観た最後の祖母と、斗流が元気な祖母と居たいと言う現われ……
かも知れません。又、逢えたよかった。会話も聞こえなかったけど、
あの眼差しは忘れない。大好きだよ、おばあちゃん。


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