泡とガラス玉


2006年09月19日(火)      コンイロ


誰しもが 考える
本当のあの人はここには居ない。と

遠く透明な物体を通して
純粋を知ること
真実のみが我に教えてくれる。

誰しもが 考えた
本当のあの人の行方を
私はこの部屋で
たった一人きりになって
考える

夜は罪深く
暗いまま。
それは紺色の
心の中に
落ちてゆくため


言葉にはしなくとも
誰しもが
真実を
隠している
美しく
儚い真実を。


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