泡とガラス玉


2004年12月15日(水)      ハモンノオワリ


彼はJリーガーになるものだと思っていた。
そして時々思い出していた。


遠い遠い夏の教室。
大きなお弁当箱に入ったのり弁ののりを
真っ白な歯にべったりとくっつけて
笑い転げていた姿がふと。見えた。


泡のような私達に
答えは無い。
雨の輪と同じことなのだ。
中心に意識があるだけ。

彼は私達と同じ時間を共に生き
そして少し早くその波紋を広げきり共鳴を鎮めた。


きっと私は彼が亡くなったことを忘れて
また時々、Jリーガーになれたのかな。なんて
思い出すのかもしれない。


ご冥福をお祈り申し上げます。
23年の響き。
どうか。どうか。安らかに。


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