丁度一週間前の月曜日、叔母から電話がありました。
たとえ叔母がよい人であろうとなかろうと親類と話すことは緊張します。
とはいえ、ずいぶん久しぶりなので多少ウキウキする気分もあったところに、
叔母が、いい話とちゃうねんけどと前置きをして、従兄弟(叔母にとっては甥)が
9月に亡くなっていたことを伝えてくれました。叔母も知らなかったそうです。
東京にいる家族と離れ、従兄弟は一人瀟洒なこじんまりした一軒家に住んでいました。
その事をずっと不思議に思っていました。
叔母は、従兄弟は奥さんとうまくいってなかったんよ、とサラリと言いました。
現役時代、従兄弟は航空関係に勤めていたそうです。
詳しくわかりませんが、従兄弟は近隣に住む自身の弟とは連絡を取っていたようです。
しかし入院はせず奥さんが東京から看病に来ることもなく一人で通院し一人で亡くなったそうです。
従兄弟とは、叔父叔母を通して会ったりメールをしたり電話で話をする機会がありました。
いちいち気持ちを逆撫でするような、突っかかってくるような返され方に
苦手意識を通り越して、その従兄弟に対して嫌いという気持ちを持つようになっていました。
しかし全く予期しない従兄弟が亡くなった知らせを受けて、いたたまれない空虚感に襲われました。
知らないうちに嫌いな人が死んでしまいました。
胸にぽっかり穴が開くということは、支えだったんだと思い知りました。
悲しいというより、もっと重い感情で時薬が必要かなと思ったりします。
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