おちょこの日記
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2007年12月26日(水) ドアの向こう側

執拗にアタシに伸びるその手が恐怖だった。
触られたくない。そう思った。

今は話したくない。

こっち見て。

嫌。

とにかく帰って、明日話すから。

その後もカズは粘っていたけど何とか帰ってもらった。
手のひらに浮かぶ汗。

ヒロから着信。
急いで車に乗った。
走り出してから電話にでる。

怖かった。
あの声も、腕も、全て。

ヒロはすぐに来いと言った。
言うとおりにしなくてごめんなさい、そう思った。

ヒロは事情を話してお店に行く時間をずらしてくれた。

そして一緒にいた。
ぎゅうっと抱きしめるその腕はアタシを守る強さ。
間違いじゃない、この人を選んだのは。
この強さでアタシを全力で愛している。

結局、0時過ぎまで一緒。
今日は金曜日。
お店は忙しいはずだった。
一人にしたくないからと言って一緒にいてくれた。

アタシが招いたこの事態の責任も自分が受け止める感じで。

電話をみると店からの着信と嫁からの着信。
嫁は店に来ているらしかった。

アンタのほうが何気にピンチなんじゃない?(笑)

もう行こう。そう言った。
もう待ち伏せはないと思うから。

お店に送って家に帰る。

着いて数10分後に電話。

焼酎6杯一気飲みさせられたとの事。しかもビールグラス。ほぼストレート。
既にうまく喋れない感じ(笑)

家に嫁はいないから、寝てたことにしてうまくいきましたがこの有様です。
なんて苦しそうに言う。
俺は何よりもお前が大事だから、誰に言われようといいんだ。
ま、一気に酔いましたけど(笑)
明日、一緒にいよう?つーか絶対、誰にも渡しません。

単純に嬉しい。

寝ても、何度かカズのメールで起こされる。
返事をする気にはなれなかった。

ヒロから電話が来たのは8時半過ぎ。
母はもう出かけていた。

今、コンビニ。チョコレート買ったよ♪
何故か2箱(笑)
今から来いって起きたばっかりですけど。
出れないの?って出れるよ。
あ、待て、出るな。俺タクシーでそっちに向かうから。

何で?

いたら怖いでしょ?
いないんじゃない?
いいの、俺が嫌なの。

はいはい(笑)

家まで来てもらって一度、彼の家まで行く。
近くで降ろして、近所のコンビニへ。
着替えて出てきた彼をピックアップ。

共に寝てないのでホテルで爆睡。
起きたらアタシの電話のバッテリーが切れてた。
つけてみたら母と友達から。
嫌な予感でとりあえず友達に電話。
ちなみに今一緒にいることになってるんだけど。

アンタ、母さんから電話来たよ。
マジか…。
具合悪いから来てとか言われたんだけど。
は?アンタに?
うん。

具合悪くはない。いつもそんな感じでアタシにいう嘘だ。
でも友達に言うのは何だろう。

とりあえず帰ることにした。
友達と一緒にいないことはばれたからどうするかを二人で検討する。

面倒くさいな(ポツリ) ←アタシ
ん?

カミングアウトするか!(男前)

俺はいいよ。
離婚したことにするけどね。
そうだね。

話しついたら電話して、心配だし。
うん。

直後、ついにバッテリー切れ(笑)
帰って充電するわ…。

家にはいると母の声。
やっぱり具合悪い声じゃない。

何処行ってたの?
今説明するから。




茶の間のドアを開けた瞬間、アタシの心臓は凍る。




      そこにはカズがいた。




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