てっちゃんの近況 目次|pass
実は先日、てっちゃんが地元の新聞に
クラシック・バレエを始めました エレクトーンのレッスンの帰りに たまたまみつけた できたばかりの バレエ・スタジオ 衝動的に覗いてみて そのまま体験レッスンして その場で入門を決めました バエレを始めるには 遅すぎの感はいなめませんが それでも スタジオ自体が新しい為 まだ生徒はてっちゃん一人で 個人レッスン状態 しかも 先生が 自閉症の人を教えた経験をもつ 男性の先生で 条件的には てっちゃんの為にいるような 先生なんですよ とても楽しそうに レッスンを受ける てっちゃんを見ていると この出会いが 何か特別なものに思えるのです
てっちゃんの入学式でした 真新しい制服に身を包んだ てっちゃんは そりゃあもう誇らしげに 中学校の校門をくぐりました (笑) 新入生の名前が一人一人呼ばれて 返事をするんですが 中学生になるとみんな だんだん声が低くなっている中で てっちゃんの声は ひときわ高い声で響きました 終わってから 思わず 「てっちゃんの返事の声、可愛かったァ」 なんて呟くと 側にいたママ友達が 「うん、てっちゃんの声可愛かったよね」と 同意してくれたので 「可愛いと思ったのは親だけじゃなかったのね」 なんて言って笑いました (^^) てっちゃんの所属する特学は 今年新設されたばかりなので 生徒は てっちゃんともう一人の 二人きり 普通学級では望めなかった きめの細かい指導をしていただけそうです それがね 担任の先生は元は 英語の先生だったんですって 英語が得意なてっちゃんとしては ラッキーなんですよ 「お時間のある時は 英語で話しかけてあげて下さい」と お願いしてきました (^^)v そして きょうつくづく思ったことは 小学校で普通学級で過ごした事は 間違いじゃなかったって事 ずっと特学にいたら もっときめ細かく指導していただいて ひょっとしたら今より できる事が増えてたかもしれません でも お友達は増えなかったと思うんですよ 今まで一緒の教室で 勉強していたお友達が 教室が別になってしまったてっちゃんに 声をかけて手を振ってくれるんですよ 玄関で まごついていた時も 「てちゃん、どうしたの?」って 声をかけてくれるんです これからの 交流授業(普通学級で過ごす事)の時も けして 「いるだけ」にならずに よい交流が出来るんだろうなって 思えるんです 小学校の先生方には 大変なご苦労をおかけしたなと 思います てっちゃんに何をしてあげられるんだろうと 忙しい中で葛藤していたのも 知っています てっちゃんが 小学校6年間で手に入れた財産は 先生方が温かく見守ってくださった お友達との友情ですよ 今度小学校に行った時には そう言って 改めて御礼を言おうと思います
毎年この時期に行われる エレクトーンの発表会が 今年もありました もちろん てっちゃんも参加 今年は 初めて ソロに挑戦しました 曲目は 『笑点のテーマ』です そう! あの日テレの長寿番組 『笑点』の曲です 当初 先生は『トイ・ストーリー』の 素敵な曲を用意してくれたのですが てっちゃんが拒否 本人のたっての希望で この曲になりました 発表会で演奏する曲としては 異色ですよね でも てっちゃんらしくて いいんじゃないかと言うことで GO♪ 果たして 大成功! 今年も 喝采を浴びて ニコニコ顔のてっちゃんでした
春から中学生になるんです 前にもここで お話したとおり もう普通学級は むりだから いよいよ特殊学級に 入ると言うところまでは 決定事項だったんですけど ただ お兄ちゃんが通う 地元の中学には 現在 特殊学級がなくて 特殊学級に通うとなると バスで20分さらに 徒歩で10分もかかる 中学に行かなくちゃ ならなかったんですよ そこで 私達 親の意向を汲んで 小学校の校長先生が 動いて下さって 来年度から 地元の中学に 特殊学級が出来る事に なったんです 秋の段階では 五分五分のような感じ だったんですが 先日やっと 正式決定になって 連絡ありました てっちゃんはね 中学に行くのを楽しみにしていて でもそれは お兄ちゃんが通う姿をみて 憧れているんだろうと思うと やっぱり お兄ちゃんと 同じ制服で 同じ通学路を通って 同じ学校に 通わせてあげたいじゃ ないですか 私達両親は 祈るような思いで この決定を待っていました ほんと言うと 私は信じてました きっと 良い結果になるって だって てっちゃんって そういう子なんですよ とても運のいい子なんです 節目節目で とても良い出会いをして その人は てっちゃんの為に とても良い仕事を してくれるんです 今回だって てっちゃんが卒業と言う タイミングで 力のある先生が 校長先生になって てっちゃんの為に (だけではないけど) 市に働きかけて下さって ちゃんと結果をだして 下さいました そして そういう てっちゃんを 子供に持った私は やっぱり 運がいいんです (笑)
てっちゃんが こんなふうに訊ねてくるのは 日常茶飯 たいていは てっちゃん自身 答えが判っている単語なので 私の方から聞き返して てっちゃんに答えを 言わせるのだけど さすがに “管制塔”という単語は 知らないかもしれないと 思って 「Control tower かなぁ」と 答えてみた 「違うよママ Control island だよ」 てっちゃん “塔”の字を“島”と勘違い してたのね こんなてっちゃんが 可愛くてしかたがない ずっとこのままでいて欲しい って思うのだけど もうすぐ その可愛らしい声は 低くなってしまったり ヒゲが生えたり しちゃうんだろうね そして 来年はもう中学生 小学校は なんとか普通学級にいられたけど 中学生になったら無理そう 通い級で 英語の時間だけでも 普通学級に入れてもらえると いいね ほんと言うとね ママは この節目にあたって 不安がいっぱい てっちゃんが 無邪気に 中学生になるのを 楽しみにしている様子が 救いだわ
ご無沙汰しております てっちゃんは この4月で6年生になります 相変わらず可愛くて 言語の先生や 学校の先生と 中学の事を含めて 今後の話しをする度に 私はつい 「もうこのまま変わらないで欲しいです」 なんて本音を言ってしまいます てっちゃんは 周りの皆さんの協力で いろいろな事が出来るように なってきたし 言葉でのコミニュケーションも それほど不自由を感じなく なってきましたからね 可愛らしいてっちゃんが 声変わりしたり ヒゲが生えたりするなんて 考えたくありません (笑) 昨日はてっちゃんの エレクトーンの発表会でした 例年はグループでの演奏で てっちゃんがソロを弾くところは 極わずかだったのですが 今年は 先生と二人きりの アンサンブルで 最初から最後まで メロディーラインを 一人で弾くという事に 挑戦しました 先生は てっちゃんにはできるという 確信があったから それを決断したと思うのですが なにせ 普通じゃない てっちゃんのことですから 本番で力が出せるか 私以外のみんなが 不安だったみたいです 母親だからでしょうか 私には 不安のかけらも ありませんでした てっちゃんは 他のどんな発表の場でも 本番に失敗した事が ありません 注目される事を 楽しんで のびのびと 力を出せる子なんです だから 何も心配する事はないと 思っていました そんなふうに思う私ですから 本番も冷静にみていましたし 初めての発表会の時のような 感動もありませんでした ところが 終わってから 先生とお話しをすると 演奏の後 先生は涙が止まらなかったと 言うんです それも 幼児クラスの時に お世話になって 今では発表会の時にしか お目にかかれない先生まで 一緒に てっちゃんの成長に 感動して 泣いていたと言うんです 先生方には 他にも生徒さんがいて みんな頑張って 発表会の時には それぞれに達成感を 感じていると思うんです でも 先生を泣かせるほど 感動させるのは てっちゃんだけです そんなふうに 思ったら 私まで急に ウルウルしちゃって 先生とてっちゃんの 頑張りに 心から 感謝の言葉を 言っていました 親馬鹿と言われようと 親の欲目と言われようとも 間違いなく てっちゃんは みんなを幸せな気持ちにしてくれる 天使だ と改めて私は思うのでした
てっちゃんが出たのは 『よさこいソーラン』と 『綱引き』と 『100m走』 てっちゃんは もともとダンスが好きなので 『よさこいソーラン』は ソツなくこなします 『綱引き』は 格好だけは 一人前でしたが 力が入っているようには 見えませんでした (笑) そして『100m走』 ペケだったんですけどね もう超可愛かったんですよ 腕をブンブン振り回しながら 跳ねるように走るんです 本当に楽しそうに! コーナーを周りきるあたりで 何が気になったのか 振り返ったりして みんなの声援を 全身で受け止めるように 最後に ゴール! 私ね もう 可愛くて 可愛くて 人目を憚らず 叫んでました てっちゃん可愛い! 私 親馬鹿と言われようが なんと言われようが かまいません (^^;)
鳥たちに 「君は翼を持ってないのかい? 空を飛べないなんて なんてかわいそうなんだ」 なんて言われたら あなたなら どう思いますか? そりゃね 空を飛べたらいいなとは 思いますよ でも 飛べなくても 「かわいそう」じゃないよね 私達 あのね 先日の日本TVの番組の感想を ある福祉関係のお仕事を なさっている方と 話たんですけど 私のように考える親って 意外と少ないんですって 「生まなきゃよかった」 「この子自身もかわいそう」 なんて言うんですって びっくりですよ 特に先天的な障害の場合 子供達は驚くほど自然に 自分達の障害を 受け入れているんですよ 障害なんて思いもしないで 自分の環境の中で 懸命に生きているんです そんな彼等を 「かわいそう」なんて 思うのは おかしくないですかねぇ あの番組の最後の方で 『「普通のお子さんが羨ましい」と 言う親御さんもいます』 なんて言っていたんですよ もちろん 私だって我が子が 健常である事に越した事はないと 思いますよ でもね 番組のまとめとも言えるコメントの中で なぜこの言葉を選んだんですかねぇ 障害児との暮らしの中に 「幸せ」を感じられない親が この言葉を言ったのだとしたら そういう人は 奇跡が起きて 子供の障害が治っても いずれまた別の不服をみつけて 他人を羨むような気がします SMAPの歌じゃないけど 他人と比べるのではなくて たった一つの花として 美しさ(幸せ)を 感じる事が大切なんじゃ ないんですかねぇ 満足は進歩を阻む? それはまた別の問題でしょ
もう泣いてんのかよ」 マー君に言われちゃいましたよ (^^;) 昨夜 日本TVで9時から やっていた番組 ご覧になりました? 自閉症児とその家族を 取り上げていたんですけどね 冒頭の電車のシーンは もう胸が痛くなって 涙が溢れちゃったんですよ 「静かにしなかったら降りるよ」 そう言って電車に乗り込む親子 「静かに!」 と再三にわたり言い続け 最後には口をおさえていました まさにいつかの 私とてっちゃん ナレーションでも言っていましたが 周りの人達の 「親のしつけが悪い」という 無言の批判を感じて いたたまれない母親の心情は おそらく こういう障害を持った子の親にしか わからないでしょうね いつか 私がひっぱたいてしまった あのおじさん (ホームページコンテンツの 『電車での出来事』参照) 見ていたかなぁ・・・・ まだ認知度の低い 「自閉症」と言う障害 少しでも多くの方に知っていただきたい と言う意味では 評価できる番組ではありました でもね 昨日の番組に出ていた お子さん達は てっちゃんより重度のようで そのご苦労は 我が家の比ではないのかも しれませんが こういう障害を持った子が 家族に苦労ばかりをかけている 印象になっていたのが 少し残念 彼等がもたらしてくれる 幸福感や 教えてくれる 忘れていた事 障害児と共に暮らす事は もちろん苦労は少なくないけれど 得るものが多い事も 知って欲しいな そんな事も思ったのでした
クラ☆
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