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ボクハウソツキ  -偽りとテレコミの日々-
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2002年10月19日(土) 風景

古いビルの屋上、いや、低く感じた建物はビルでなく
教会のような天井の高い建造物だったのかもしれない。
とにかくその屋上を歩いていた。

赤茶けたトタンのようなフロアは人がいるべき場所ではなく
屋根としての機能をかたくなに守ってきた佇まいだ。
いるべき場所ではなくても人はやってくるようで
その周囲にはやはり赤錆びたフェンスがめぐらせてある。
金網越しに見る街は子供の頃に見た街の風景だった
低い建物が連なり、そのむこうには午後の陽射しにきらめく
お世辞にも綺麗とはいえない海が覗いていた。

踏み抜かないように支柱が通っていると思われる場所を選んで
慎重に端まで歩いたボクはそれを立ちすくんで見ていた。

「坊や、なんで泣いているんだね?」

坊やなんて呼ばれる歳はとうの昔に、
そう、この風景があった頃に通りすぎてしまっているというのに、
老婆と思しき声はあきらかに自分に向かっていた。

金網を握り締め立ちすくんでいたはずが
いつのまにかヒザが汚れるのも構わずに座り込み
声をあげて泣いている子供の頃のボクがいた。

なにが哀しいのかは判らないが、涙は止め処も無く流れ続けた。
振り向いても老婆の姿など無いのは判っていた。
嗚咽はしばらくの間、途切れる事はなかった。









誰にも従わず傷の手当もせず

ただ 時の流れに身をゆだねて


2002年10月06日(日) アンブッシュ

ぱき

体を捻った拍子に枝を何本か折ったようだ
どれぐらいの時間を伏せた姿勢で過ごしてきたんだろう?
状況は見事なまでに膠着していた。

ああ、タバコがすいてぇ

身を潜めているこの茂みから立ちあがれば
50mも離れていない場所から飛来するAK47の7.62mm弾が
全てを終わりにしてくれるのは明らかだが
それを選択するほど精神的にまいっているわけではない

旨いタバコを吸うには、あと何人かの犠牲の上に
戦線を突破し、後方の敵ベースを制圧することが条件だ
だが俺はその捨石になるつもりはない
だからこうして不自然な姿勢に耐えているんじゃあないか

がささ

左前方より不穏な音がする

まずい!側面に回り込まれたら全滅の恐れさえある

右側15mほどで同じ苦痛に耐えている戦友に
前方警戒と援護を手で合図して、
匍匐で左方に備える位置にポジションを取る
構えなおしたM16のフラッシュハイダーが細い枝にかかり
また音を立てる。ここではタイミング次第で小さな音さえ命取りだ

ちくしょう!なんだってこんなに取り回しが悪いんだ

しかも古臭いヴェトナムバージョンときたら
いまどき誰も使っちゃいないじゃあないか。
吐き捨てるように声無き声でつぶやくと、茂みから音がした。敵だ。

奴は少し腰高な姿勢で回り込んできた
まだ若い、へたすると10代じゃないだろうか
奴にも家族はいるだろう。ひょっとして帰りを待つ彼女もいるかもしれない
でももう逢うことはできない。今夜の温かいスープさえ飲むことはできない。
だが、そんなことにかまっちゃいられないんだ
一瞬、こちらを向いた奴と目が合う。
驚愕の表情でAKの銃口を必死にこっちへ振ろうとする。
だが、射撃姿勢でアンブッシュしていたアドバンテージに追いつけるわけも無く
俺は照準しなおすほどの余裕をもって、フルオートにセットしたトリガーを引く

タタタタ

渇いた音と共にM16の5.56mmNATO弾が
奴の体と背後の茂みに吸い込まれていく

この瞬間は何度経験してもいいもんだな

サディスティックな喜びに浸れたのは1秒も無かったと思う。

パラララ

M16のそれより、さらに甲高い音と共に左脇腹に何かが喰い込む

(まさか!なぜ後方から弾が・・・)

振り返る視界の隅に、今日が初戦闘だと言って震えていた
M4A1を構えて驚愕の表情を浮かべている新兵が映った

味方撃ちでの被害は少ない数字ではない。

そんな統計が思い出されても、全ては終わりだ。
これでもう藪を這いずり回ることも無い
左脇の痛みの中にほっとしたものを感じながら俺は










ヒット!

安全地帯までM16を掲げながら堂々と歩く
セブンスターに火を着けるまで、あと45秒だ。

神奈川某所、午後2時の日差しは柔らかだ。


2002年10月04日(金) 似ている芸能人(3)

教えられた某西友の前でクルマを停めて待つ
セブンスターを2本灰にした頃に非通知で着信
家を出るところで、5分以内に着くらしい

う〜ん、待っている時間のワクワク感がたまらない
これはテレコミ時代からの変わらない楽しみなのだ。

朝から降り続く小雨の中を街の人が行きすぎる
ワイパーが動くウインドウの視界に
ひときわ小柄な姿が近づいてくる
マミ32@人妻だった。

こんにちは、はじめまして♪

覚悟していたことだが画像の4割引きだ。中中?
まあそれはいいとして、子牛らしき体型が気にかかる
が、しかしそれを補って余りある148cmのミニモニ体型がステキ
カンタンに挨拶をしたあと、クルマで移動する

ダンナが帰ってくるので1〜2時間しか逢えないはずだったのだが

お台場のほうに行ってみる?

と誘うとOK。どうやら第一印象はパスしたようだ。

都内の面接した場合のパターンである
お台場散策→アクアシティで夕食 のパターンにうまくハマったようで
食事の後はラブラブ状態に持ち込めた。

ちょっと早めに彼女の自宅近くまで送って行くと
夜は人気がない大きめの公園があり、その脇に車を停める
停めた車の中でキスして触っていると、お互いにガマンができなくなってきた

助手席に移り、クルマの中でしたんだが
前の日記でちょっとだけ出た画像を見て、車種が判った人もいるだろうが
ボクのクルマは超狭いのだ
「高さ方向を無限大」にすることはできるが、この場合は不可。
勢い、不自然な体勢にならざるを得ない

ぐきっ

ぐえええ

こ、こ、腰があ。
ぎっくりまではいかなかったものの、かなりイタイ
それと悟らせないよう、あとは手早く済ませて
家まで歩いて行ける場所まで送る。
車を降りる寸前も、熱いキスをしてくるのだが
こっちは脂汗が出てきている状態だ。いいいい痛い。

辛い運転のあと家に帰って寝るが
次の日はさらにひどくなっていた。
3日後に再会するものの、腰にはシップが貼ってある状態。
もちろんエッチはできないが、それを話さずにデートだけで帰したせいか
彼女は不機嫌になり、メールが来なくなってしまった・・・終了


2002年09月24日(火) 似ている芸能人(2)

送られてきた画像は予想を裏切った
どんなスゴイのが来るのかと構えていたのだが
カワイイのだ


モザイク入りですいません

まあ、自信があるから送ってくるんだろうけど
時々、なんでこの画像を送れるかなっていうことがあるのも事実。
そっちを期待したのである意味ガッカリ
カワイイに越したことはないが、これで喜ぶほどシロウトではない
実物は画像の10年後かもしれないし、
ひどい場合は他人だったりもする。←この場合はアポれないのだが。

とりあえず気を付けるのは
画像を見たあと、大きく態度が変わってしまわないようにする
ということ。メル友の場合、このへんは結構敏感だ。
カワイイからってメールが必要以上に頻繁になると
ウザくなってむこうが引いてしまったりするが
評価しないのも問題だ。
頻度は変えず、焦りをみせず、画像に関しては

カワイイね、もてるんじゃない?

ぐらいのことを書いておけば良いだろう。
事実、そのように対応しておいた。

マミ32@人妻にはケータイ♯を投げておいたので
電話で何度か話しはしたが、ケータイを持ってないという前提上
話すのは家の電話しかないため、もちろん番号は教えてもらえず
メールの後、むこうからかけてもらうしかなかった。
日によっては1時間以上も話したりしたので、
電話代がかからないのは助かったが・・・

そうして電話番号どころかアドレス(ケータイ)さえも知らない状態で
アポの日が来たのである。

テレコミだったら500%スッポだ。

そんな風に思いながら面接場所に向かって首都高を走った。


2002年09月23日(月) 似ている芸能人(1)

仕事に慣れるまでは少し間が空いたりするかと思っていたが
10日も空というていたらくです。はっはっは

とはいっても何も活動していなかったわけではなく
液で数名とメールをしていましたが
なぜかケータイのアドを教えてくれたコは反応が悪い。
で、ミニメ→フリメに移ったマミ32@人妻という物件がなかなかホットです。

ケータイ持ってないの

ああこりゃダメだとやる気のないレスを返しても
何時間か後にはちゃんとレスが来る
これはイケるのか?しかし

ダンナはあややに似てるって言うの













イタい!

あんた30越えてあややはイタ過ぎない?
カン違い女確定か!?
これでさらにやる気を失ったわけだが、
相変わらずレスはイイのでもうちょっと引っ張る。

どうやら本気でケータイ持ってないらしく
昔使っていたJフォンを復活したいらしい。

じゃあ今度ケータイ見にいこうよ
夜ゴハンも一緒できたらうれしいな!


の誘いにあっさりOKが出る。アポ成立である。
148cmで太ってはいないらしいスペックは
ミニモニ級で食指をそそるが、
いかんせん
あややである。
画像を見なければ怖くて面接もできない
そこでダメ元で画像の要請をしたところ・・・送ってきたのである。


2002年09月14日(土)

仕事で来た東京の東の外れ
新しくできた駅の、まるで新宿駅のような立体的な造りの
駅前スペースには店舗どころかポスターさえ無く
外から差し込んでくる街頭の光が幾何学的な模様を創り出していた
9日のことだ

もしもし、ユリです。 

ちょっと意外だった。というか、もう引っ越してしまった思い
すっかり記憶から欠落しつつあったので、一瞬反応し損ねた

今日で最後なの。部屋は引き払って明日には東京を出るわ 

半月ほど前に最後の夜を満喫したつもりのボクは
正直、どうでもいいやって気持ちになっていた
だが、電話の先に女性がいると
半人前ではあるがテレコマーとしての習性で誘いをかける

そうか、東京にいるのは今日までなんだね。
よかったら最後の食事をしにいこうか?


2時間後、居酒屋で食事を終えたあと
繁華街の外れにあるホテルで最後の夜を過ごす。

自分から連絡をとってくるのに
彼女はいつも自分から誘うことはしなかった
食事もセックスも
それが彼女に残された最後の良心であるかのように

ボクの心はもう離れていた
そう、離れていたはずだった。

最後に抱かれた時、ユリは泣いた
ボクは戸惑った
そんな気持ちが彼女にあるとは思いの外だったから

シバと別れるのがつらい
もっと早く出逢うことができていれば
もっとたくさん一緒にいられたのに


彼女にとって初めてのタイプであるボクの行動に
いつも微笑んでかわすような常識人
そんな彼女がはじめて見せる剥き出しの感情だった

ボクはキレイで中身のない言葉で応える
同じ気持ちだよ、と。
明日、空港から遠くの街に旅立つ彼女への
最後の手向けであるかのように

翌朝、小ぶりな旅行カバンを右手に
羽田までの切符を買うユリ

昨日は変なこと言ってゴメンね。シバを困らせちゃたね
これで本当にサヨナラね。短い間だったけどありがとう、さようなら。


通勤途中の人が行き交うターミナル駅でさよならを繰り返すユリ。
ボクは何も言わず、多少強引に引き寄せてキスをする
驚いた彼女の目には少し涙が滲み始めていた

電車通勤は苦手なんだよ
いつもと違う朝だって、9時になれば生きるための苦痛が5時まで続くんだ
ユリとは違うホームに向かうボクは、電車に乗るまで振り返ることはなかった。




どうしてあなたは遠くに去って行くのだろう
僕の手はポケットの中なのに


2002年09月05日(木) 南風(ハイヌミカゼ)

仕事の引継ぎなんかがあり、ゴタゴタしていた週明けも乗り越え
なんとか日記も更新できるようになりました。

かといって週末まで忙しかったわけではなく
土日はもちろん彼女@本命と一緒に過ごす

日曜日に逢った時にCDを渡された
「ハイヌミカゼ」だった。
ワダツミの木がヒットしていた時に
「この曲ってスキだな」のひとことを憶えていたのだ

お店で見かけたから買ってきたよ
シバはこの曲スキでしょ?


普段はそっけないくらいな態度をとる
でも、凹んでいる時に笑いかけてくれる
いつでもこんな男を相手にしてくれる

知らない場所で
知らない時に
ボクは裏切りを重ねる

それでもボクは君がスキ
勝手でワガママな望みだとはわかっているけど
いつまでも君が傍に居て欲しい


ここにいるよ あなたが迷わぬように
ここにいるよ あなたが探さぬよう


2002年08月30日(金) 姑娘

今日の夜、友人のYさんと一緒にゴハンを食べに行き、
純レバ丼でお腹いっぱいになってから
酔っぱらいでにぎわう某繁華街を探検してきました。
 
ヤバ気な風俗店を探訪しながらふらついていると
例によって中国娘が 
まさーじイカガですかぁ と声をかけてきます。
かわして歩いていると、Yさんは妙齢の巨乳なコに
「マッサージ?こっちがしてあげるよ♪」と路上で肩を揉み始めてます(笑)
しっかりツボを押さえたマッサージで中国娘も
もっとして欲しいよ と大喜び
「でも本職だから料金取るよ」とYさん(大嘘)
お金払うよ、いくら? マジですか!?
店まで来て揉んで欲しいって言われても、行くわけないでしょう。
すると彼女は一度店にサイフを取りに戻って
すこししてくれたお礼にと缶ジュースをおごってくれました
横で見ていただけのボクにもです(漁夫の利)


飲んで〜♪
 
うーむ、マジだったのかな?
しかし、缶ジュースとはいえ中国娘におごらせるとは恐るべき人ですな
一生付いて行こうっと♪


2002年08月28日(水) 夏ばてとダイエット

夏ばてのせいなのか最近体調が、特におなかの調子がよくない
がぶ飲みしたりすると一発で下りまくりです。
そのせいか体重が60kgを切ってしまった

2年前の初夏、身長はもちろん変わらないものの
体重が73kgまでになったことがある。
別にたいして太ってないようにみえていたらしいが
おなかはちょっと出ていたさ。
問題は潜りに行った時に起こった
浅めのビーチエントリーで40分ほど潜ったところ頭痛がするのだ。
おかげで2本目はリタイヤとなった。
寝不足が原因かと思ったが、それはいつもの事なので違う
問題は首にあった。1年前に作ったセミオーダーのウエットは
ブレーカーアウトのシーガルでハイネックタイプ。
全体的に脂肪がついたことにより、少し太くなった首を
セミオーダーの縫製が締め付けていたのだ。
全体的にきつめなのは判っていたが、首はヤバい。
軽く絞められた状態になるので血流が悪くなり
貧血気味→頭痛という結果になる。

毎年ウエットを買い替えるわけにもいかないし
何より不健康で醜い体型はいやなので、ダイエットをしたのだ。

それは非常にカンタンでお金もかからない方法
シンプルが一番と思い実行したところ
1.5ヶ月で-12キロ
うーん、我ながらすごい成果だ
みんな口を揃えて

シバちゃんヤセたねー

と言うのはいいが、必ずその後に

ガンじゃないの? はヤメて〜

直後の健康診断では 
内臓疾患の疑い って診断をもらいました(笑)
生活を元に戻して2週間後の再検査でパスしたけどね。


2002年08月26日(月) 別離

木曜の夕方、仕事を終えて帰る道でぷりけーがうなる
決して静かではない車内では、マナーモードにしたTK05のうなり音は
聞き取り辛く、あやうく取りそこねるところだ。
ディスプレイに公衆電話、おなじみのユリ38@人妻だ

今話せる?大切な話があるの

別離の予感だ。少なくともよくない話であることは間違いないだろう。

ダンナがまた転勤になるの
で、今度は単身でなく私も一緒に行くことになったわ。


ユリ38@人妻のダンナは札幌に単身赴任しているのだが
何ヶ月も経たないうちに仙台に異勤が決まった。
今度は少し広いところを借りることになったのもあり
ユリ38@人妻も一緒に暮らすことになったと言う。

金曜の20時過ぎにアポったユリ38@人妻をピックアップし、
食事を済ませた後、少しの間ドライブする。
そして転勤の話を詳しく聞いていて思う。

(キミは本当に一般の女性なんだね)
(寂しさを紛らわすために電話して、自分と出会ったんだね)


さすがに家電は最後まで教えてくれなかったものの
こんなボクに対しても真摯に対応するキミを見ていると
別れるのが辛くなるじゃないか
もっと軽い気持ちでボクを見て欲しい
お互いの為にならないだろう?

9月上旬には引っ越さなければいけないのだから
用意も大変で、もう一度逢えるかどうか。

シバと逢えて本当によかった
別れるのは早すぎて、そして辛いけど
シバの事は向こうに行っても決して忘れないわ。


夕暮れの湾岸道路には少しだけ秋の匂いがしたようだ。


さようなら優しく微笑んだヒト
さようなら少しだけ好きになったヒト


シバ |MAIL

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