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2011年05月31日(火) 『オマエのものはオレのもの♪ 勝ち馬に乗ったレッズファン』


#Barca
 オマエのものはオレのもの♪ 勝ち馬に乗ったレッズファン 
   00:02:14, 水曜日 01, 6月


そう、あの決勝の夜――もしかすると私たちよりも美味しい思いをしていたのではないか、と少し嫉妬してしまうほど歓喜していたクラブのサポーターたちがいました。それは、リヴァプールファンとマンチェスター・シティファン。もちろん、理由はもうおわかりですね

レッズファンのフォーラムに、あるレッズファンは呆れてこう書き込んでいます――「CLの決勝は確かにビッグ・マッチだけどさあ、関連スレッドが12個もできて、そのうちの一つは90Pに及んでるっていうのは、さすがにやりすぎじゃないか?」 結局、110Pに渡ったスレッドでマンUの完敗を餌に掻きまくっていたレッズファンによる爆笑ポストを紹介します。


CL優勝回数5回というプライド

ご存知の通り、今シーズン、国内リーグでは遂にマンUに優勝回数18回を抜かれてしまったレッズ。マンUファンは鬼の首を取ったように、わざわざアンフィールドに「19」と書かれたバナーを(決死の覚悟で)掲げに行ったり、ルーニーが自分の胸毛でコレ↓したり、今シーズンも相変わらず完全にコケにされていました。


それでもまだ、レッズファンにはCL優勝回数5回という名門クラブとしての誇りがあります。一方、マンUが今シーズン優勝すれば4回目の欧州制覇。「まだ2回分貯金があるもんね〜♪」とベロベロバーしながらも内心、彼らはドキドキしていたに違いないです
でも大丈夫! 今回もマンUのケツを掘ってくれそうな強い味方が決勝まで残ってくれたから! もう慣れっこの他力本願!

そんな中、どういうわけか決勝のチケットが手に入ったらしいレッズファンが考案したのが、このバナー↓

そうです、わざわざウェンブリーに掲げに行きました。それにしても、えらいクオリティのバナーですねえ……


彼らはどこにいたかって?
そりゃあもちろん、バルササイドですよ。さすがに自ら死地に飛び込むような真似はしません




スキッパーも仲間たちとバルサを応援!

ヤレヤレ、きっとキャプテンは、このような自分たちの必死すぎるファンに呆れているに違いないですね。
スティービー「まったく、困ったやつらなだあ……やめろよ、そんな大人げない真似は、、、」

……ン?


スティービー「ばるさぁ! ばるさぁ! ばーるさぁ!」

「…………」



↑写真は、スティービーの親友GrattyがCome on!! Barcelona!! というコメントとともにTwitterに投稿したもの。ハッキリと、バルサを応援するために皆でスタンバってますということまで書いており、しかも、写真が投稿されたのは試合開始の2時間前だというのに、もう飲んだくれている状態。

続けて、Grattyが投稿したのがこのコメント&写真。
「彼が天才だと思うやつは、天を指差せー!」


以前、スティービーはバルサの3人の大ファンだということをインタビューで告っておりましたが、どうやら本心だったようですね。

ところで、イスタンブールの奇跡の後、アテネでバッチリしっぺ返しをくらった経験のあるレッズファンだけに、今回は内心バルサも同じ目に遭い、マンUがリベンジを果たすのではないか、とハラハラしていたファンも多かったようです。試合中は、バレンシアのメッシに対する再三に渡るファウルに対する恨みつらみが、5Pくらいに渡って書き込まれていました。
とにかくも、ご存知の通り試合はバルサの圧勝で終了。決勝スレッドは、ビジャが3点目を決めた時点で舞い上がったレッズファンの書き込みで埋まっていきました。

おれがいかに興奮しているかを伝えようとする試み
もっといろんな動物が貼られていましたが、このくらいにしておきます


子ども向けの絵本として、ミスター・メッシが登場(パチパチパチパチ)
「彼は何でも思い通りだよ。彼は何でも思い通りだよ」



そして、われらのスキッパーもめでたく絶頂を迎えた


誰もがイッた後の心地よい疲労感に酔いしれている中、授賞式が始まると、彼らがユダと呼ぶ男のションボリした様子に、ふたたび沸き起こる歓声。合成写真のようにヘンな比率のオーウェン。そんなところも、もちろんおちょくられていました。


そして再び、「おれたちは5回」「やつらは3回!」と喜びを噛みしめつつ騒ぎ出すレッズファン。裸踊りが始まる頃、絶妙のタイミング? でGrattyがまたしてもスキッパーの写真を投下。
ヤター!! Wマニータ(5)完成ダー!


スティービーはピケのマニータ・ジェスチャーを多少意識したんじゃないでしょうか。
板のレッズファンは、バルセロナで行われたCL優勝パレードでのマニータジェスチャーを見てウキウキしていました。


まるで自分たちが優勝したかのように幸せそうなスキッパー


ところで、この写真にも「パークもいいジェスチャーやってるな」と書き込まれていました


しまいには、こんな写真まで投下する人も。
バルサのシャツを着ている男の襟からはみ出ている胸毛具合からして、彼が剃り残した方がよかったんじゃないでしょうか



レッズファンの心を掴んだマスチェラーノ

さて、他人の勝利の余韻に浸っていたレッズファンたちも、アビダルが優勝トロフィーを掲げたシーンには「おれは咽び泣いてるぜ…」と書き込んでいました。しかし、もう一つ彼らに大粒の涙を流させたのは、授賞式後にSKYで流れた元レッズのマスチェラーノの一言でした。

マスチェ「リヴァプールファンが、私の退団に悲しんでいたのは知っています。だからこれは、彼らのためでもあるんです


マスチェラーノオォォォォ!! 


今シーズンのきみはレッズにとっても、バルサにとっても、100点満点だ!


また、試合後にグアルディオラが「史上最高か?」と聞かれ、昔の偉大なチームを自分の目で見ていないからわからない、と言った時にリヴァプールの名前を挙げたので、そのことにもいたく感動したらしい。

また、ビジャが「この勝利は自分の妻と娘たち、そしてぺぺ・レイナの娘たちにも捧げたい。彼女たちはおれの姪みたいなもんだから」といきなりまったく関係のないぺぺ・レイナの名前を出したことにも、またパチパチパチパチ……。レッズファンもレッズファンだが、ビジャもビジャだ……orz

ともかく、「ありがとうバルサ!」「メッシさいこう!」「彼らが来年5回目の優勝をしておれたちに並んでもいっこうにかまわない☆」と、なぜかよくわかりませんが感謝されまくっていたバルサでした。


それから、コレ


翌朝、あるリヴァプールファンが、通りに飾ったバナー。なぜここに飾ったかというと、アレックス・ファーガソンの通勤路なんだそうです。本当におおはしゃぎしていますね。



夢の世界にいる息子と、手の震えだけはどうしようもない親父

最後に、もう一ネタご紹介します。あるレッズファンが投下したこの写真! 彼いわく「スカウサーとしてロンドンに暮らしていると、いい事なんてないけど、彼らが滞在したホテルが数マイルの距離となると話は別だよね」とのこと。

きっきさまらバルサファンを差し置いて…! 羨ましいッ






ン? この子&父親は本当にレッズファンなのか? だって? 
普段は本当にレッズファンだという証拠もちゃんとあります↓ ルーカスと。小さくてすみません


板では「いいなあ」と普通に羨ましがられていました。その反応に対し、親父は「息子は夢の国だったけど、おれはガチガチにあがっちまったぜ……」とのこと。


マンCの板からも一つお土産をもらってきました。あんまり応援に気合が入っていたので、こういうものが作られたわけ。
ブルームーン(サイト名)支局



ここまで読んでくれたマンUファンの方、いるでしょうか? 傷に塩を塗るような行為、失礼しました。では最後に、決勝で撮影された数あるもっとも素晴らしい写真の中から、この一枚。



今、スコールズ引退、というニュースが入ってきました。また一人、レジェンドが引退。お疲れ様。

コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2011年05月30日(月) CL優勝特集:各国プレスの反応 


#Barca
 CL優勝特集:各国プレスの反応   10:43:15, 火曜日 31, 5月 2011


CL決勝のカヴァレッジはどこまで掘り下げていっても尽きませんが、今回は各国プレスがどのようにバルサの優勝を伝えたかをピックアップします。英国系はキリがありませんので、主だった記事にリンクを貼っておきます。


英国紙は完敗を認める報道。「互角」から一転、「このバルサは無敵」

Barcelona 3 - 1 Man Utd ― BBC Sports
No answer to Barca genius ― Sky Sports
Magical Messi casts his spell on United  ― Theindependent
Man United stars fail to gag Barcelona's beauties ― The independent
Five lessons that Manchester United failed to learn against Barcelona ― guardian
Barcelona turn Manchester United into a mere irrelevance ― guardian
Brilliant Barcelona are a high point in football's evolution ― guardian
Barcelona outclasses Man United with a performance for the ages ― sports illustrated
ウェンブリーで、バルサによる猗しい拷問瓩鯡楫發任て幸せv ― dailymail
Pep Guardiola's world beaters put on a dazzling masterclas ― The telegraph
Xavier Hernandez shone just as brightly as Lionel Messi  ― The telegraph
Thank you, Barcelona, for the performance of a decade ― Goal.com
マドリー戦での悪魔を自ら叩きのめし再び文句なしのチャンピオンになった、という記事 ― Goal.com



スペイン国内は、マドリー紙も含め賞賛の嵐

フットボール! クラブ・バルセロナ!
赤い悪魔相手に、忘れられない勝利
                            ― Marca(スペイン)


スーペル・バルサ!
スペインのフットボールは世界の頂点に君臨し続ける
                            ― As(スペイン)

バルサはオリュンポスの神々の仲間入り
                            ― La Vanguardia(スペイン)大きく出たねえ

勝つ方法はいくらでもある。だがバルセロナは魅力的だった
                            ― El País(スペイン)




各国プレス、その他



メッシは100億ユーロの価値があると言うが、昨夜の彼はプライスレスだった
                            ― Blid(ドイツ)


バルセロナはウェンブリーを……いや、世界を制した!
                              ― Kicker(ドイツ)

たぶん、史上最強
                              ― La Gazzetta Sportiva(イタリア)


決して忘れ得ないバルサのフットボール――バルサは史上最高のチーム
                              ― La Nación(アルゼンチン)

きっと、このバルサは夢見る誰かの頭の中で創造された空想上の友達か何かなんだろう
                              ― Clarin(アルゼンチン)

このバルサは世界中の人々の記憶の中に生き続ける
                              ― daily Olé(アルゼンチン)

あまりにも美しい(TROP BEAU) ― L'Equipe(フランス)


バルサはアンストッパブル! ― Le Figaro(フランス)

この試合の後では、ペップ・グアルディオラの前に膝をついて「あと25年留まってくれ!」と懇願したくなる
ウェンブリーのバルサは、プリセツカヤ(ロシアのバレエ・ダンサー)が踊っているパヴァロッティのコンサートのよう  
                              ― Express(ロシア)

このバルサを愛さずにいることは不可能 これは本物の脅威と言わざるを得ない
                                      ― Yediot Aharonot(イスラエル)


……よーし、さすがに疲れた! でも次はリヴァプールの決勝ネタ。あ〜あ、スティービーGまでやらかしちゃったよ!







#Barca
#Xavi
#messi
#Villa
#Piqué
 waka姐さんがバルサの選手たちに腰振りダンス強要ダー! 


ちなみに、ヴァルデスやアビ、ダニ、ティトやグアルディオラもバックステージにいたようなのですが、ステージには上がらなかったようです ダニはダンス得意なはずなんだけどなあ〜 ボヤンも得意なはずなんだけど







#Foto_Del_Dia
 FOTO DEL DIA 〜Picture Of The Day〜      14:30:52, 月曜日 30, 5月 2011


パレード後、ピケを始めバルサの選手たちはShakiraのコンサートに参加。
最後に歌ったのはやっぱり、waka wakaだったそうです。



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2011年05月29日(日) 『CL決勝 Barca (3-1) Manchester United』



#Match
#Barca
 完璧なシナリオ、完璧なハッピーエンド CL決勝 Barca (3-1) ManU
   21:05:02, 日曜日 29, 5月 2011


これが、夢にまで見た決勝ってやつだー! クラシコ4連戦後、バルサファンの心の片隅には、ある種の諦観が芽生えていたはずです――「どうせ優勝しても、また誤審だの陰謀説だのを持ち出してくるんでしょ」ところが、昨年8月に始まったこの物語には、私たちの予想をも上回る完璧なハッピー・エンドが待っていました。ダニの言葉(英訳)を借りるなら、"It's the best answer on the pitch".

試合後の選手や監督のコメントはスポーツニュースのサイトで山ほど読めるので、ここでは控えます。




■HILIGHT■





■THE BEST■


議論の余地なし、陰謀説なし、不満もなし


普段は爛汽奪ー瓩砲呂曚箸鵑秒躇佞鯤Г錣覆Yahoo.USにもこんな小見出しが躍っていました。
『バルサの、マンUに対する過去3年で二度目のCL決勝はまたしても、いかに彼らが支配的であるかを証明したに過ぎない。その事実を否定するものは何もない。UEFAとUNICEFの陰謀だと責めるいかなる口実も存在しない。彼らはただ、それほどまでに強かった』

点差以上の圧倒的な強さでした。私が読んだところ、欧州中のプレスも一致の見解を見ています。

また、アレックス・ファーガソンも試合後のインタビューで「この25年間で最強の相手だったか」という質問に対し、このように答えています。
「そう言わざるをえないだろう。私が監督になって以来、対戦した中で最高のチームだった」




試合MVPにリオネル・メッシが選ばれ、またおそらく来シーズン発表されるバロン・ドールを獲得するのも3年連続で彼だとしても仕方がない。彼が次のW杯ブラジル大会でアルゼンチンを優勝に導いた後で、「ぼくはそろそろ星へ帰るよ」と言ったきりこの地上から姿を消しても、私はきっと驚きません。
とはいえ、近年のバルサの試合にはつきものですが、最高のパフォーマンスを披露した試合では誰か一人が抜きん出ていいわけではない、ピッチの全員がその実力を遺憾なく発揮するというミラクルが、このbiggest matchでも発生しました。でも、これはミラクルじゃないんだな。すでに彼らの頭の中ではスタンダードとして存在している想定内の筋書きなんでしょう。

個人的には、今シーズンはマドリー相手に5-0という伝説の試合をやってしまっているので、今季最高のパフォーマンスとは言い切れませんが 間違いなく五指に入るベスト・ゲームでした。ニュートラルな眼から見ても、面白い決勝だった、との声が大半のようです。私が気に入った、英Guardianの記事に投稿されていたあるコメントをご紹介しましょう。
「つまりきみは、"park the bus"戦術(全員引いて守備)を取ってもバルサ相手には負けるし、フットボールをプレーしようと果敢に挑んでも負けるわけだ。エンターテイメントという観点から言わせてもらえれば、ユナイテッドが後者を選んでくれたことを神に感謝するよ」

試合後の、メッシ、ダニ、チャビのインタビュー(英訳付き)



最後の大舞台のためにゴールを犲茲辰討いた瓮咼献



やってくれたね、アニキヾ(´ε`*)ゝ W杯でも最多得点を決めたトップスコアラーにもかかわらず、ビジャはなぜか縁の下の力持ちのような気がしてなりません。美味しいところはチームメイトに掻っ攫われてます W杯ではイニエスタ、バルサではメッシ。でもいいんです、彼はここぞという時に結果を出してくれる男。クラシコで2点決め、CL決勝で優勝を確実なものとする3点目を決めてくれた彼に、ましてや今シーズン19ゴールを記録した彼に、シーズン後半の失速のことで文句を言うファンなんてもはやいません。

どつかれアニキ


ところで、ビジャがゴールを決めた瞬間、膝をついて拳を振り上げたメッシの姿が印象的でしたね。
自身の得点シーンといい、ここまでエモーショナルなメッシもめったに見かけません


シーズンを通して言えば、ビジャはもちろん、アフェライ、アドリアーノ、マスチェラーノの獲得は大成功に終わりました。唯一、シーズン途中から入ってきたイビ(アフェライ)には疑問符がつく見方もあるものの、彼がCL準決勝でメッシに黄金のアシストを決めたことを思えば、もともと安価で獲得した彼の分はすでに元を取ったと言っても過言ではありません(`曲´)
そのイビは、試合前にこのような発言をしています。
アフェライ「(バルサでの)半シーズンが気持ち良く終わろうとしていると感じている。けっこうプレーしたよ、多くの人はそう考えてないみたいだけど。皆はイビのバルサでの役割は何だったんだ? と言う。でもおれは気にしない。もしレアル・マドリー相手に、メッシをアシストすることで違いを生み出したなら……人々が言っている事のために、夜中に眼が覚めたまま横になっていることはない」

もちろんだよイビ。きみは半年の間に二つのタイトルを手にしてしまったね。これで、W杯決勝での敗戦の痛みも少しは和らいだかな
イビ「ういしょっと」


ところで、レッズファンはもちろん、一部のEPLファンからは「ベンチを温めるためにバルサ入り」と皮肉られていたマスチェラーノ。どうですか、彼が今シーズン見せた忍耐力、謙虚さ、プロフェッショナリズムは。レッズをきれいな形で離れなかった彼ですが、優勝後はリヴァプールファンに向けて「(マンUを倒して)彼らも喜んでくれてるだろう」と発言。彼のプロフェッショナルとしての素晴らしさを、EPL時代は自分のクラブの選手だったにもかかわらず見抜けませんでした。





チームのメンタリティに奥行きを与えたアビ



ファン・デル・サールのような選手としても人間としても偉大な選手が、有終の美を飾れなかったことには胸が痛みます。しかし、どうしても勝利を手にして欲しかった選手がバルサにもいました。

試合後、プジョルとチャビはトロフィーを掲げる直前までアビダルにキャプテン・マークを譲ることは秘密にしていた、と打ち明けました。これはプジョルの発案だった、とグアルディオラは記者会見で話しました。
グアルディオラ「プジョルはトロフィーを掲げる役目に値したが、彼が、アビダルに譲ると決めたんだ」「皆さんの前で、カルレスに感謝を伝えたい」「彼のあの行動がバルセロナというクラブの特徴を表していると思う。ピッチ外での人間関係のよさを示している」

国王杯決勝で敗れた後も、リーガで優勝した後も、スポーツ・ディレクターのスビサレータを始めクラブ関係者は「今シーズン最悪のニュースは、アビダルの身に起こった事であり、最高のニュースは彼が復帰したこと」と話していましたが、彼の身に起きた悲劇とそこからのカムバックが、このチームをさらに団結させたことは間違いなさそうです。



ヴィクトル・カサイのジャッジ

そつなく吹いたのではないでしょうか。エブラとビジャに一回ずつペナルティ・エリア内でのハンドはありましたが、取らなくて正解でした。バレンシアにはもっと早く警告を提示して欲しいところでしたが、許容範囲。
しかし、もう一つ特筆すべきは選手たちの姿勢でした。両チームとも、ファウルまがいの接触があっても、笛が吹かれていないとわかるとすぐに立ち上がり、当事者やキャプテン以外が審判に抗議することもありませんでした。審判としても、やりやすかったんじゃないでしょうか。


マンUのグッド・ルーザーぶりに心からの称賛を



彼らは真に偉大なクラブだということを、負けてなお証明して見せました。もちろん、内容が完敗でぐうの音も出なかった、というのもあるでしょう。それでも、試合後にペップを讃えるファーギーの表情にもさっぱりとした潔さが滲んでいました。
SAF「今夜、我々は疑いようもなく欧州最高のチームに負けた。恥じることはない」

マンUの選手たちのコメントです。
ヴィディッチ「僕たちの過去の戦いを見たら、彼らほどのチームと戦ったことはないと思う。僕たちは相手を称えないといけない。彼らは良い試合をして、勝利にふさわしかった」

VDS「バルセロナは本当に素晴らしい。僕らもよく戦ったが、彼らの方がより多くのチャンスを作り出していた。2つのミスをしたことが僕らの首を絞めることになった。とはいえ、僕のキャリアを支えてくれたすべての人々に感謝したい。また、どこかで会おう」



ダニ・アウベスも、試合後のインタビューで「敗戦後もマンチェスター・ユナイテッドはとても品格があった」と発言しています。
ダニを始めとする、マンUの潔い負けっぷりを讃える発言の言外に込められた痛烈な皮肉を、私は大変気に入っています





■THE WORST■

悪い点は見つけるのが難しいくらいですね。きっとマンUサイドから見れば、色々あるに違いありません。ハビ・エルナンデスをアップフロントか中盤に下げてプレーさせるか、試合前に議論がありましたが、結局彼は前線でプレーすることに。この決断が、キャリックとギグスの中盤を手薄なものにしてしまいました。
しかし、オフサイドラインぎりぎりで仕掛けるチチャリートとルーニーを、バルサの守備陣はひじょうに良く見ていましたね。

しかし、ここではこの素晴らしい決勝の緊迫ムードに水を差した、この場面を取り上げて終わりです。ミラニスタ、立場なし

メッシ「ファンは大事にしなくちゃな」



■STATISTICS■

Possession Barcelona 68% Man Utd 32%
ピーク時は70%

Attempts on target Barcelona 12  Man Utd 1
バルサは16本ショットを試み、うち12が枠内シュート。マンUは試合を通して5回のアテンプト。うち、一度の枠内は、ウェイン・ルーニーのゴール

Attempts off target Barcelona 4 Man Utd 2

Corners  Barcelona 6 Man Utd 0
高さのあるマンUは、CKからバルサの弱点を突ける可能性があったが、マンUのCKは0

Fouls Barcelona 5  Man Utd 16


12 メッシは今シーズン、CLで12ゴールをマーク。ファン・ニステルローイの記録に並ぶ。皮肉にも、ニステルがこの記録を打ち立てたのは、彼がマンUでプレーしていた時だった

662 バルサがウェンブリーの夜に成功させたパス数(パス総数は772本)。一方、マンUは419回試みた中、コンプリート数は302本

124 チャビはバルサのハートでありマエストロ。味方へのコンプリート・パスは124本。マンUのパス成功率が最高の選手はリオ・ファーディナンドで、40本

45 バルサの中盤で、イニエスタとブスケツが交わしたパス数は45本。これは他のどの組み合わせよりも多い。一方、マンUはファーディナンドとファン・デル・サールの間でチーム最高17本のパスが交わされた。

3 バルサのゴールは3ゴール。決めたのはそれぞれ、フォワードの3人。また、彼らにアシストしたのも中盤の3人

108085 バルサのオフ・ザ・ボールの動きは見くびられがちだが、試合の大半でポゼッションしているにも関わらず、彼らは全選手トータルで108km以上走っており、これはマンUの全体よりも4km多い


後ほど、選手たちのメッセージ on SNSや各国プレスの反応、フットボール界の反応などを上げます。











#Barca
 CL決勝 Barca (3-1) Manchester United

























彼らは私が監督になって以来、我々が対戦した中で最高のチームだった
                           ――アレックス・ファーガソン






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