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2011年05月30日(月) CL優勝特集:各国プレスの反応 


#Barca
 CL優勝特集:各国プレスの反応   10:43:15, 火曜日 31, 5月 2011


CL決勝のカヴァレッジはどこまで掘り下げていっても尽きませんが、今回は各国プレスがどのようにバルサの優勝を伝えたかをピックアップします。英国系はキリがありませんので、主だった記事にリンクを貼っておきます。


英国紙は完敗を認める報道。「互角」から一転、「このバルサは無敵」

Barcelona 3 - 1 Man Utd ― BBC Sports
No answer to Barca genius ― Sky Sports
Magical Messi casts his spell on United  ― Theindependent
Man United stars fail to gag Barcelona's beauties ― The independent
Five lessons that Manchester United failed to learn against Barcelona ― guardian
Barcelona turn Manchester United into a mere irrelevance ― guardian
Brilliant Barcelona are a high point in football's evolution ― guardian
Barcelona outclasses Man United with a performance for the ages ― sports illustrated
ウェンブリーで、バルサによる猗しい拷問瓩鯡楫發任て幸せv ― dailymail
Pep Guardiola's world beaters put on a dazzling masterclas ― The telegraph
Xavier Hernandez shone just as brightly as Lionel Messi  ― The telegraph
Thank you, Barcelona, for the performance of a decade ― Goal.com
マドリー戦での悪魔を自ら叩きのめし再び文句なしのチャンピオンになった、という記事 ― Goal.com



スペイン国内は、マドリー紙も含め賞賛の嵐

フットボール! クラブ・バルセロナ!
赤い悪魔相手に、忘れられない勝利
                            ― Marca(スペイン)


スーペル・バルサ!
スペインのフットボールは世界の頂点に君臨し続ける
                            ― As(スペイン)

バルサはオリュンポスの神々の仲間入り
                            ― La Vanguardia(スペイン)大きく出たねえ

勝つ方法はいくらでもある。だがバルセロナは魅力的だった
                            ― El País(スペイン)




各国プレス、その他



メッシは100億ユーロの価値があると言うが、昨夜の彼はプライスレスだった
                            ― Blid(ドイツ)


バルセロナはウェンブリーを……いや、世界を制した!
                              ― Kicker(ドイツ)

たぶん、史上最強
                              ― La Gazzetta Sportiva(イタリア)


決して忘れ得ないバルサのフットボール――バルサは史上最高のチーム
                              ― La Nación(アルゼンチン)

きっと、このバルサは夢見る誰かの頭の中で創造された空想上の友達か何かなんだろう
                              ― Clarin(アルゼンチン)

このバルサは世界中の人々の記憶の中に生き続ける
                              ― daily Olé(アルゼンチン)

あまりにも美しい(TROP BEAU) ― L'Equipe(フランス)


バルサはアンストッパブル! ― Le Figaro(フランス)

この試合の後では、ペップ・グアルディオラの前に膝をついて「あと25年留まってくれ!」と懇願したくなる
ウェンブリーのバルサは、プリセツカヤ(ロシアのバレエ・ダンサー)が踊っているパヴァロッティのコンサートのよう  
                              ― Express(ロシア)

このバルサを愛さずにいることは不可能 これは本物の脅威と言わざるを得ない
                                      ― Yediot Aharonot(イスラエル)


……よーし、さすがに疲れた! でも次はリヴァプールの決勝ネタ。あ〜あ、スティービーGまでやらかしちゃったよ!







#Barca
#Xavi
#messi
#Villa
#Piqué
 waka姐さんがバルサの選手たちに腰振りダンス強要ダー! 


ちなみに、ヴァルデスやアビ、ダニ、ティトやグアルディオラもバックステージにいたようなのですが、ステージには上がらなかったようです ダニはダンス得意なはずなんだけどなあ〜 ボヤンも得意なはずなんだけど







#Foto_Del_Dia
 FOTO DEL DIA 〜Picture Of The Day〜      14:30:52, 月曜日 30, 5月 2011


パレード後、ピケを始めバルサの選手たちはShakiraのコンサートに参加。
最後に歌ったのはやっぱり、waka wakaだったそうです。



コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2011年05月29日(日) 『CL決勝 Barca (3-1) Manchester United』



#Match
#Barca
 完璧なシナリオ、完璧なハッピーエンド CL決勝 Barca (3-1) ManU
   21:05:02, 日曜日 29, 5月 2011


これが、夢にまで見た決勝ってやつだー! クラシコ4連戦後、バルサファンの心の片隅には、ある種の諦観が芽生えていたはずです――「どうせ優勝しても、また誤審だの陰謀説だのを持ち出してくるんでしょ」ところが、昨年8月に始まったこの物語には、私たちの予想をも上回る完璧なハッピー・エンドが待っていました。ダニの言葉(英訳)を借りるなら、"It's the best answer on the pitch".

試合後の選手や監督のコメントはスポーツニュースのサイトで山ほど読めるので、ここでは控えます。




■HILIGHT■





■THE BEST■


議論の余地なし、陰謀説なし、不満もなし


普段は爛汽奪ー瓩砲呂曚箸鵑秒躇佞鯤Г錣覆Yahoo.USにもこんな小見出しが躍っていました。
『バルサの、マンUに対する過去3年で二度目のCL決勝はまたしても、いかに彼らが支配的であるかを証明したに過ぎない。その事実を否定するものは何もない。UEFAとUNICEFの陰謀だと責めるいかなる口実も存在しない。彼らはただ、それほどまでに強かった』

点差以上の圧倒的な強さでした。私が読んだところ、欧州中のプレスも一致の見解を見ています。

また、アレックス・ファーガソンも試合後のインタビューで「この25年間で最強の相手だったか」という質問に対し、このように答えています。
「そう言わざるをえないだろう。私が監督になって以来、対戦した中で最高のチームだった」




試合MVPにリオネル・メッシが選ばれ、またおそらく来シーズン発表されるバロン・ドールを獲得するのも3年連続で彼だとしても仕方がない。彼が次のW杯ブラジル大会でアルゼンチンを優勝に導いた後で、「ぼくはそろそろ星へ帰るよ」と言ったきりこの地上から姿を消しても、私はきっと驚きません。
とはいえ、近年のバルサの試合にはつきものですが、最高のパフォーマンスを披露した試合では誰か一人が抜きん出ていいわけではない、ピッチの全員がその実力を遺憾なく発揮するというミラクルが、このbiggest matchでも発生しました。でも、これはミラクルじゃないんだな。すでに彼らの頭の中ではスタンダードとして存在している想定内の筋書きなんでしょう。

個人的には、今シーズンはマドリー相手に5-0という伝説の試合をやってしまっているので、今季最高のパフォーマンスとは言い切れませんが 間違いなく五指に入るベスト・ゲームでした。ニュートラルな眼から見ても、面白い決勝だった、との声が大半のようです。私が気に入った、英Guardianの記事に投稿されていたあるコメントをご紹介しましょう。
「つまりきみは、"park the bus"戦術(全員引いて守備)を取ってもバルサ相手には負けるし、フットボールをプレーしようと果敢に挑んでも負けるわけだ。エンターテイメントという観点から言わせてもらえれば、ユナイテッドが後者を選んでくれたことを神に感謝するよ」

試合後の、メッシ、ダニ、チャビのインタビュー(英訳付き)



最後の大舞台のためにゴールを犲茲辰討いた瓮咼献



やってくれたね、アニキヾ(´ε`*)ゝ W杯でも最多得点を決めたトップスコアラーにもかかわらず、ビジャはなぜか縁の下の力持ちのような気がしてなりません。美味しいところはチームメイトに掻っ攫われてます W杯ではイニエスタ、バルサではメッシ。でもいいんです、彼はここぞという時に結果を出してくれる男。クラシコで2点決め、CL決勝で優勝を確実なものとする3点目を決めてくれた彼に、ましてや今シーズン19ゴールを記録した彼に、シーズン後半の失速のことで文句を言うファンなんてもはやいません。

どつかれアニキ


ところで、ビジャがゴールを決めた瞬間、膝をついて拳を振り上げたメッシの姿が印象的でしたね。
自身の得点シーンといい、ここまでエモーショナルなメッシもめったに見かけません


シーズンを通して言えば、ビジャはもちろん、アフェライ、アドリアーノ、マスチェラーノの獲得は大成功に終わりました。唯一、シーズン途中から入ってきたイビ(アフェライ)には疑問符がつく見方もあるものの、彼がCL準決勝でメッシに黄金のアシストを決めたことを思えば、もともと安価で獲得した彼の分はすでに元を取ったと言っても過言ではありません(`曲´)
そのイビは、試合前にこのような発言をしています。
アフェライ「(バルサでの)半シーズンが気持ち良く終わろうとしていると感じている。けっこうプレーしたよ、多くの人はそう考えてないみたいだけど。皆はイビのバルサでの役割は何だったんだ? と言う。でもおれは気にしない。もしレアル・マドリー相手に、メッシをアシストすることで違いを生み出したなら……人々が言っている事のために、夜中に眼が覚めたまま横になっていることはない」

もちろんだよイビ。きみは半年の間に二つのタイトルを手にしてしまったね。これで、W杯決勝での敗戦の痛みも少しは和らいだかな
イビ「ういしょっと」


ところで、レッズファンはもちろん、一部のEPLファンからは「ベンチを温めるためにバルサ入り」と皮肉られていたマスチェラーノ。どうですか、彼が今シーズン見せた忍耐力、謙虚さ、プロフェッショナリズムは。レッズをきれいな形で離れなかった彼ですが、優勝後はリヴァプールファンに向けて「(マンUを倒して)彼らも喜んでくれてるだろう」と発言。彼のプロフェッショナルとしての素晴らしさを、EPL時代は自分のクラブの選手だったにもかかわらず見抜けませんでした。





チームのメンタリティに奥行きを与えたアビ



ファン・デル・サールのような選手としても人間としても偉大な選手が、有終の美を飾れなかったことには胸が痛みます。しかし、どうしても勝利を手にして欲しかった選手がバルサにもいました。

試合後、プジョルとチャビはトロフィーを掲げる直前までアビダルにキャプテン・マークを譲ることは秘密にしていた、と打ち明けました。これはプジョルの発案だった、とグアルディオラは記者会見で話しました。
グアルディオラ「プジョルはトロフィーを掲げる役目に値したが、彼が、アビダルに譲ると決めたんだ」「皆さんの前で、カルレスに感謝を伝えたい」「彼のあの行動がバルセロナというクラブの特徴を表していると思う。ピッチ外での人間関係のよさを示している」

国王杯決勝で敗れた後も、リーガで優勝した後も、スポーツ・ディレクターのスビサレータを始めクラブ関係者は「今シーズン最悪のニュースは、アビダルの身に起こった事であり、最高のニュースは彼が復帰したこと」と話していましたが、彼の身に起きた悲劇とそこからのカムバックが、このチームをさらに団結させたことは間違いなさそうです。



ヴィクトル・カサイのジャッジ

そつなく吹いたのではないでしょうか。エブラとビジャに一回ずつペナルティ・エリア内でのハンドはありましたが、取らなくて正解でした。バレンシアにはもっと早く警告を提示して欲しいところでしたが、許容範囲。
しかし、もう一つ特筆すべきは選手たちの姿勢でした。両チームとも、ファウルまがいの接触があっても、笛が吹かれていないとわかるとすぐに立ち上がり、当事者やキャプテン以外が審判に抗議することもありませんでした。審判としても、やりやすかったんじゃないでしょうか。


マンUのグッド・ルーザーぶりに心からの称賛を



彼らは真に偉大なクラブだということを、負けてなお証明して見せました。もちろん、内容が完敗でぐうの音も出なかった、というのもあるでしょう。それでも、試合後にペップを讃えるファーギーの表情にもさっぱりとした潔さが滲んでいました。
SAF「今夜、我々は疑いようもなく欧州最高のチームに負けた。恥じることはない」

マンUの選手たちのコメントです。
ヴィディッチ「僕たちの過去の戦いを見たら、彼らほどのチームと戦ったことはないと思う。僕たちは相手を称えないといけない。彼らは良い試合をして、勝利にふさわしかった」

VDS「バルセロナは本当に素晴らしい。僕らもよく戦ったが、彼らの方がより多くのチャンスを作り出していた。2つのミスをしたことが僕らの首を絞めることになった。とはいえ、僕のキャリアを支えてくれたすべての人々に感謝したい。また、どこかで会おう」



ダニ・アウベスも、試合後のインタビューで「敗戦後もマンチェスター・ユナイテッドはとても品格があった」と発言しています。
ダニを始めとする、マンUの潔い負けっぷりを讃える発言の言外に込められた痛烈な皮肉を、私は大変気に入っています





■THE WORST■

悪い点は見つけるのが難しいくらいですね。きっとマンUサイドから見れば、色々あるに違いありません。ハビ・エルナンデスをアップフロントか中盤に下げてプレーさせるか、試合前に議論がありましたが、結局彼は前線でプレーすることに。この決断が、キャリックとギグスの中盤を手薄なものにしてしまいました。
しかし、オフサイドラインぎりぎりで仕掛けるチチャリートとルーニーを、バルサの守備陣はひじょうに良く見ていましたね。

しかし、ここではこの素晴らしい決勝の緊迫ムードに水を差した、この場面を取り上げて終わりです。ミラニスタ、立場なし

メッシ「ファンは大事にしなくちゃな」



■STATISTICS■

Possession Barcelona 68% Man Utd 32%
ピーク時は70%

Attempts on target Barcelona 12  Man Utd 1
バルサは16本ショットを試み、うち12が枠内シュート。マンUは試合を通して5回のアテンプト。うち、一度の枠内は、ウェイン・ルーニーのゴール

Attempts off target Barcelona 4 Man Utd 2

Corners  Barcelona 6 Man Utd 0
高さのあるマンUは、CKからバルサの弱点を突ける可能性があったが、マンUのCKは0

Fouls Barcelona 5  Man Utd 16


12 メッシは今シーズン、CLで12ゴールをマーク。ファン・ニステルローイの記録に並ぶ。皮肉にも、ニステルがこの記録を打ち立てたのは、彼がマンUでプレーしていた時だった

662 バルサがウェンブリーの夜に成功させたパス数(パス総数は772本)。一方、マンUは419回試みた中、コンプリート数は302本

124 チャビはバルサのハートでありマエストロ。味方へのコンプリート・パスは124本。マンUのパス成功率が最高の選手はリオ・ファーディナンドで、40本

45 バルサの中盤で、イニエスタとブスケツが交わしたパス数は45本。これは他のどの組み合わせよりも多い。一方、マンUはファーディナンドとファン・デル・サールの間でチーム最高17本のパスが交わされた。

3 バルサのゴールは3ゴール。決めたのはそれぞれ、フォワードの3人。また、彼らにアシストしたのも中盤の3人

108085 バルサのオフ・ザ・ボールの動きは見くびられがちだが、試合の大半でポゼッションしているにも関わらず、彼らは全選手トータルで108km以上走っており、これはマンUの全体よりも4km多い


後ほど、選手たちのメッセージ on SNSや各国プレスの反応、フットボール界の反応などを上げます。











#Barca
 CL決勝 Barca (3-1) Manchester United

























彼らは私が監督になって以来、我々が対戦した中で最高のチームだった
                           ――アレックス・ファーガソン






コメントもこちらから。私が旅の途中で撮っただいたいが欧米の風景写真が表示されます(地味に交換してます)



2011年05月28日(土) チャビ×イニエスタ対談@El Pariodico


#Barca
#Xavi
#iniesta
 チャビ×イニエスタ対談@El Pariodico   23:38:20, 土曜日 28, 5月 2011


チャビとイニエスタが昨日、El Pariodicoの中で対談を行い、今夜の決勝について語り合いました。以前にも二人は対談を行いましたが(これこれ)、今回もいいコンビっぷりを発揮。どーでもいいがその格好で、オーケイ?

***


チャビ: マンUは別格の選手たちが集まる偉大なチームだ。トラブルをたくさん作り出してくるだろうから、おれたちは死力を尽くしてタイトルを獲りに行かなければ。でもこっちは、自分たちのやり方は変えない。おれたちは、いつもやっているように、自分たちの普段の試合をするんだ。

イニエスタ: 素晴らしい決勝になる。彼らは偉大なチームだけど、ぼくたちがここのところのいつもの状態なら、彼らを二年前のように再び倒す可能性はある。

X:ローマのように、これはおれたちのシーズンの総決算になるだろう。あのシーズン、おれたちはすでにリーガとコパを獲っていたが、今回は何が起ころうと素晴らしいシーズンを過ごした。おれたちはどんなプレッシャーも感じずにプレーするよ。おれたちが成し遂げたことに満足していると言うこともできる。リーガではレアル・マドリーを倒し、彼らを準決勝で敗退させ、そしてコパでは彼らに負けた。ウェンブリーでの敗北は打撃だろうが、どんな意味合いでも失敗にはならない。すべてを賭けて勝ちに行くけどな。

I:最後にもう一踏ん張りをする必要がある。これはシーズンを締めくくる、CLの決勝で終わった3冠達成時と似たシチュエーションだ。

X:でもアンドレス、今回はおまえはフィットしてるし調子がいい。怪我との競争に勝ってきたよな。おまえは、おまえの最高レベルにいる。またピシャッとハマってるよな。おれはいつもおまえのすごさについて話してるってわかってるけど、事実、おまえはすべてを持ってるんだ。ボール・コントロール、守備ラインを貫く一対一の強さ、素早さ……。

I:何か言い忘れてるよ……それだけじゃ満足できないな……なんて、冗談だよ! ぼくは、パリ(での決勝)でサブだったことや、ローマで100%じゃなかったことに特別失望していたってわけでもないんだ。ぼくたちはチャンピオンだったし、そのことはとてもハッピーだった。ぼくが望んでいたことだ:チャンピオンズ・リーグの決勝。

X:おまえは輝きを放ってる。そして自分でそれがわかってる。自分がベストの時というのは、おれたちは皆わかっているもんだ。誰だって興奮を感じることができるんだ。

I:一つの観点から言えば、ぼくたちは2年前よりいいチームだ。なぜなら毎年、ぼくたちは再び勝ち、また勝ち続けるために自分たちを向上させる必要がある。でもマンチェスターだって、あの時の彼らよりもいい。うん、彼らはクリスティアーノを失った。でも他の選手がやってきて、彼らの間で、彼がかつて担っていた役割を分担している。チチャリートとバレンシアというとても素晴らしい選手たちと契約したことで09年の彼らよりもあらゆる意味で悪くなりようがない。

X:おれたちは向上し、彼らもまた。彼らは今もっとコンパクトだ。個人レベルで、クリスティアーノは彼らに多くをもたらしていたが、パクやバレンシアのような選手たちによるディフェンス・ワークはなされていなかった。試合に対するファーガソンのアプローチはまさにチームのアプローチそのものだ。皆が連動している、ルーニーさえも。彼らがあんなにうまく機能しているのをかつて見たことがないよ。彼らはとてもコンパクトなチームだ。

I:彼らはプレミアを獲り、4年間で3度目の決勝進出。言葉では彼らのことは言い表せないよ。

X:彼らの中にマドリーの確かな面影が見えるけどな。(だが)マンUの選手たちはもっとハードワークしているとあえて言わせてもらうよ。そういう意味じゃ、マドリーは攻撃の時、時々2人から3人の選手を後方に残すが、マンUはそうじゃない。マンチェスターは、選手たちが全員で一つになって上がったり下がったりする。そしてもし先制すれば、彼らは店じまいする。で、おれたちは彼らのカウンター・アタックに耐えなくちゃならないだろう。

I:ぼくたちは自分たちのやり方で、そういうことが起こることを回避しなくては。ボールを保持し、ポゼッションを高め、中盤での優位を維持する。そしてスペースを探す。

X:おれたちはウェンブリーでプレーするんだ、最高にクールだよな。長年の努力の果てに、おれたちが初めてヨーロッパ・カップを獲った場所へ戻るんだ……新しいスタジアムは素晴らしいよ。あのピッチ、歴史……それにイングランドだ、すべてが始まったフットボール誕生の地。モスクワだろうと喜んだだろうが、でもウェンブリーだぞ。何か特別だよ。

I:もう一つインセンティブを加えるなら、イングランドで、マンチェスター・ユナイテッドは文字通りホームでプレーする、ぼくたちのファンも多いけど。これはぼくにとって特別なインセンティブなんだ――彼らをホームで倒すこと。

X:相変わらず物静かなニコニコサディズム発揮っすね 火山が引き起こしたトラブルは色々あったわけだけど、みんな来れることを願っているよ。92年、おれは兄貴たちと行きたかったんだけど、彼らはおれを置いていったんだ。11だった。で、TVで見なきゃならなかった

I:そうだな、ぼくは8歳だった。どこで誰と見たかさえ覚えていないけど、後になってまた見た後では、頭の中でまだイメージが再生できる。

X:あのチームは時代を作った。おれたち自身も様々な体験を経てきて、もし2つ目のCLトロフィーを3年のうちに加えたら、おれたちもまた歴史を作ったと言わせる理由を人々に与えることになるよ。とりわけ、もし誰かが他のチームとおれたちを比べてがってるならな[※おそらく、60年代のマドリーのチームのこと] そしれおれたちはこれからもまだ物語の新しいチャプターを加えることができる。昨シーズンは情け容赦なかった。アウェイゴールひとつが、おれたちを決勝から遠ざけた。でもおれたちは歴史を作っているよ、それにもっと作れるんだ。

I:ぼくたちはリーガ三連覇した。もしもう一つCLのタイトルを加えられたら二つ、ライカールト時代を入れたら5年間で三つだ。チャビ、ぼくたちはすでにその地点に達してる。だけどこうしたタイトルをもってしても、誰もぼくたちが時代を作ったとは言わなかったとしても(?)、一番素敵なことは、ぼくたちは人々の記憶に刻まれているということだよ。彼らはバルサの試合のこと、ぼくたちの試合のことを、敬意を持って話す。そしてぼくたちのプレーを見に、クレでさえない人々がやって来るのを見るのは、本当に舞い上がってしまうことだ。

X:おれたちは勝とうと負けようと、それはどれも小さなことの積み重ねだ。スタンフォード・ブリッジでの、おまえの最後の数分間でのゴール、国王杯で、ピントが防いだマジョルカ戦でのPK。こうしたことがもし起こっていなければ、おれたちは敗退していただろう。結果がすべてだが、どのように辿り着いたかもまた重要だ。人々はおれたちに共感できる。彼らはバルセロナの住人でもなければ、カタラン人でもないが。このチームは永遠に記憶されることになるだろうが、おれたちはまだ、物語を付け加えなくては。

I:ぼくたちは勝つために良いプレーをする。自分たちが普段すること、自分たちのプレースタイルが、ぼくたちは好きだ。それが証拠だ、そうだね? もちろん形振り構わず勝ちに行ってもいいんだが、ここまで成長してきたことに、ぼくたちのやり方で試合をプレーすることができることに、とても誇りを抱いている。スポーツの面において、そのことこそぼくに起こった最高の出来事なんだ。他のやり方でフットボールをプレーして自分が幸せになれるか、ぼくにはわからないよ。

X:バルサ流に試合をプレーすることはフットボールとエンターテイメントにとってはいいことだと思う。肝心な点は、それがおれたちが(本来)やろうとしていることだってこと――観客のためにプレーすることで、彼らは楽しむことができる。おれにはこう言ってくれる友人たちがいる……「なあ、マドリーよりバルサを見るのが楽しいよ」とはいえそこにはかなり熱狂的なものがあって、そのことをむしろ認めたがらない人たちもいるだろう。その価値について議論する人たちが。で、いちゃもんをつける。だけど皆、バルサの試合を楽しんでるとも言うよ。

I:ぼくたちのフィロソフィーはよく定義されている。ぼくたちにとって、勝つためには、良いプレーをしようとしなくてはいけない。時に意図すらせずにあるチームが試合に勝つことができることもある。でも、めったに起きない

X:ディフェンシブな試合をプレーすることによって勝利を期待することはできる。でも5回に4回は負けてしまう。その一方で、おれたちは反対のことを考える――5回のうち、4回は勝ち、1回負けると確信している。それが多かれ少なかれ、バルサとマドリーに現在起こっていることだな。おれたちはこのプレー・スタイルを維持する必要がある。後方で全員が構えて相手がミスするのを待つなんて一般的な見本にはなりようがない。バルサが他のやり方でフットボールをプレーできる様子なんて、ちょっと考えられないよ。

I:幸運なことに、マンチェスターはそういうタイプじゃない。

X:だが、もし彼らがスコアの上で先んじれば、彼らは確実により危険になる。彼らはそうしたアドバンテージを持ってプレーすることに慣れてる。もしそういう事態になったら、おれたちは間違いなくかなり苦戦を強いられる。というのも、追いつくためにプレーすることにおれたちは慣れていないから。

I:ローマじゃ、ぼくたちはうまく頭から飛び出した、そうじゃない?

X:そうだよ! あれは完璧だったな。

I:出だしの十分を除けば。エトオのゴールの後、ぼくたちはコントロールにおいて勝っているという感触を得た。

X:勝つことが当たり前になってしまった時、敗北するとひどい気分だ……このチームじゃ、勝つことができなかったのはおれたち自身という気分にさせられるんだ。相手によって負かされたんじゃなく。

I:これまでのタフな試合を潜り抜けてきたという経験が、ぼくたちにある種の、この試合に挑戦する上での冷静さを与えてくれる。

X:パリとローマの後じゃ、おれが覚えている中で一番ナーバスになった時といえば、W杯の決勝だったな。ほとんど一睡もできなかったよ。

I:あれは素晴らしかった。4日前までは、ぼくたちはあそこに辿り着くことができるとさえ信じることができなかった。

X:ボーナスとして、あんなような経験のおかげで、おれたちはもっとビッグ・マッチにおいて冷静でいられる。だけど、これを軽く受け止めたりはしない。勝つために全力を出し切るまで突き進む。振り返ってみれば、おれたちは(成し遂げたことを)誇りに思える。このバルサはまだ、より多くのタイトルを獲得する野心を持っている。

I:(より多くのタイトルを獲得するために)今抱えている選手たちに、そして監督から裏方の人々に至るまで、ぼくたちの面倒を見てくれたすべての人々に恵まれたこのチームの好機に乗じなくちゃならない。ねえ、そう遠くない昔、ぼくたちは素晴らしいチームに恵まれながら足掻き苦しむという時を過ごした。もう起こってはいけない。もしぼくたちが、この目標を成し遂げるというなら、周囲にいる人々は力なんだ。

X:みんな、いつもおれにたずねる。何が変わったんだ? と。何も。今このチームにはより多くの下部組織出身がいることを除けば――ペップ、カピタンたち、そして10人から12人の選手たち……ライカールトの最後の年はおれたちを成熟させ、教えてくれた。おれたちはあれを忘れちゃいけない。もっと先へ突き進んでいかなくちゃ。

I:きっかけがなければ、物事というのは起こらないんだ。ライカールトとは、成功は選手たちだけじゃなく、周りのすべてに依拠していることを見てきた。具体的には、ここにいる人々、そしてこの3年間ぼくたちを励まし続けてくれたすべてのクレにかかっているんだ。

***


バルセロニスモ全開のチャビとイニエスタ。彼らほど理想を語りながら、それが虚しく響かない人たちはそういないのでは。何度でも言いますが、理想主義者はその理想ゆえに道半ばで挫折するのが世の常。でも彼らは頂点まで登りつめた。だからスゴイんです。

数年前、称賛されるフットボールを展開していたアーセナルがマンチェスター・ユナイテッドと対戦することになった時、このブログで「彼らの美しい理想を木っ端微塵にできるのは、マンUのプラグマティズムだ」と書いたのを覚えています。ベナヴルズ他、元監督や選手たちが今回、「このバルサを止められるのは、マンUだけだ」と発言しています。

奇しくも、ふたたびその時がやってきました。さて、今回はどんな結果になるのか? もちろん、信じていますよ! 

Visca el Barca!





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