堀井On-Line



6283,読書日記 生きることへの冒瀆とは!

2018年05月27日(日)

          『旅人よ どの街で死ぬか。〜「男の美眺」』
                   (伊集院静 2017年)から。
   * 旅、あるいは人生について
 私の人生を振返って、一番良かったことは世界中を旅してきたこと。
それも8割かたは家内同伴である。その良さは秘・異郷世界の非日常に、
家庭の日常を持ち込むこと。 日常そのままを、非日常の世界を持ち
込む奇妙な感覚は絶妙。エンジェルフォールの滝への大きはテントに
次男と、家内と共にハンモックで泊まる奇妙な感覚… 
 ところで私は自分の人生を気にいっている。
・まずは経済成長の真只中の昭和40年代と20歳代が重なり、些細だが
 アップスケールできたこと。
・次は、45年の「起承転結」の結が、最後はアンハッピー?としても、
 充実した手応えがあり『ご覧のとおり、そのまま結構!』
・趣味では、30年にわたるロングランの世界秘異郷ツアー。
・40年モノで、早朝のウォーキング+ポタリング(チャリ散歩)の継続。
・50年モノでは、居酒屋+カラオケスナック+宴会遊びの行蔵。
 そして、読書… 
・シネマ館や、自宅での映画・ドラマ数千分の観賞… これは40年モノ。
 
どれもこれも、充分に満足しているが、アマチュアというより素人レベル。
これらを光とすれば、その背後には、その時々に「生老病死」の大きな
闇が口を広げていた。不幸、絶望、涙あればこそ、幸福感が光り輝くもの。
世界の光景の感動は、魂に刻印されて、永遠に残す力を持つ。

 プロローグの「旅人よ、旅人よ、至福あらんことを」の冒頭がよい。
≪ ◉ あなたが何歳かわかりませんが、私たちはこの世に生れてきて、
 やってみなくてはならないことが幾つかあるとおもってます。
少しオーバーかもしれませんが、それをせずして死ぬということは、
生きることの冒瀆ではないかと思います。
 それを‘恋愛と言うロマンチストもいるでしょうし… 
 素晴らしい音楽を聞くことであると…
 美味しいワインを飲むことだという人も…
 人生の伴侶を見つけることという人だと言い切る人もいる。
そして、私にとって、この世に生まれれてきて、これをしなくてはならない
と思えるのは、断然、旅です。>
<◉ 近世のヨーロッパで、グランドツアーという名称がつけられた旅が流行
したとき、その謳い文句は「人間として生まれてきて、もっとも至福なことは、
旅をすることである」とありました。…それでも私は旅をしたことで私の体に、
記憶に、今もきちんと埋めこまれている旅の日々が他の行動では決して得る
ことのできなかったことを、確信できます。出来ることなら、生涯旅を続ける
ことができたなら、と今でも思ってます。         24-25p
◉ 私の旅の基本とはどんなものか。…すべてを実感だけで捉るのが私のやり方。
 〜そのいい例が第五章のポーランド、アウシュビッツの旅です。 …
その街に足を踏み入れ、あてどなく彷徨すれば、皆さんの身体のなかに、
その街は生き続けます。それが旅の至福を得るということです。 30p
◉ なぜ軟弱なのか?それは連るむからである。一人で歩かないからである。
 ”弧”となりえないからである。〜”弧”を知るにはどうすればいいか。
さまようことである。旅をすることである。    34p
◉ 想定する生には限界がある。所詮、人が頭で考えるものには限界がある。
 想定を超えるものは、予期せぬことに出逢うことからしか生まれない。43p>

▼ 旅好きが、旅好きの人のために書いた本。何度も何度も、ここでテーマと
 してきた。その感動は、それぞれ年代の人生の横糸として織り込まれている。
――――
2016/08/01
かわいい自分に旅させよ ー
         <『かわいい自分には旅させよ』浅田次郎著>
   * かわいい自分に旅させよ 〜B
 40歳代に入って直ぐの頃、『年一回の海外に出ること』を決めた。
そして、半ばも過ぎた頃、それを年二回に切り替えた。20歳から20数年間、
ストレスの多い「創業」の為の転進を繰り返してきた。何事も現実に直面
すると、火事場のバカ力が生じてくる。その奇跡に近い偶然を拾い上げて、
その場を切り抜ける。しかしストレスは並大抵ではない。その沈殿がピーク
になっていった頃である。その解消剤にツアーのストレスと感動が、合理的で
あることに気づいた。早朝の読書習慣と、散歩、そして、海外ツアーが、
何とか、自分を支えてくれた。 半年単位、一年単位で、そのストレスを、
払い落とすしかない。そこで、「秘境・異郷ツアー」のストレスで、それを
削ぎとるしかなかった。それが、結果として、心の、いや魂の財産になった。
 〜以下の部分は、「苦労でなくなった旅を、自分に与えよ」と勧める。
 ≪ 「かわいい子には旅をさせよ」という格言は、今や死語であろう。
 かつては苦労の代名詞であった旅行も、世の中がすっかり便利になった今日
では娯楽の王者となってしまった。もしかしたら今の若者たちは、この言葉の
意味を「かわいい子には娯楽を与えよ」と曲解しているかもしれぬ。
 たしかに旅は苦労ではなくなった。ただし、経験としての価値が損われた
わけではない。人間は経験によってたゆまぬ成長をとげるものであるから、
苦労を伴わずに経験を得ることのできる今日の旅は、子供よりもむしろ大人に
とっても好ましいかたちになったと言える。この福音に甘んじぬ手はあるまい。
「かわいい自分には旅をさせよ」である。金だの時間だの手間だのと、旅に
出かけぬ理由を思いつくのは簡単だが、よく考えてみれぽ金は貯めるものでは
なく使うものであり、時間はあるなしではなく作るものであり、手間を惜しむ
は怠惰の異名に過ぎない。つまり旅に出てはならぬ合理的な理由は、実は何も
ないのである。 ≫
▼ 秘境への旅の決断と実行は、非常に抵抗が生じる。まず、家内が、激しく
 抵抗する。そこで一人参加を決意すると、家内も渋々、決意するパターンの
繰り返し。で、抵抗感が強いほど、その内容は、濃厚で味わい深い物語になる。
しかし、極限を超えた経験のオンパレード、可愛い自分へのプレゼントになる。

――――
2016/05/02
若者よ、外に出よ! ー Α\こΔ虜廚蝓            
   * 祭りから世界を知る
『若者よ、まず楽しさを経験しろ!』である。「嬉しい、楽しい」という
感情が、人間を突き動かすことになる。ゲームでも、ミニ祭りの飲み会でもよい。
その極地が街レベルで行われる祭り、それも世界的祭りの楽しさを知ること。
 世界最大の祭りといえばクリスマスだが、ど派手な祭りの、ブラジル
の「リオのカーニバル」と、北スペイン「牛追い祭り」を体験してみた。
その熱狂の渦が全ての人を恍惚に誘う。この2週間の北スペインのバスツアー
は、これまでのツアーのベスト5に入れることが出来る。祭りは、原始人の頃
から営なわれていたことは壁絵から推察される。生き抜く苦労と、その憂さ
晴らしは、古代も現代も同じ。祭りには時代の文化が現れ出る。
 大相撲も神事で行われていたのが始りだった。 祭りは実に楽しい! 
が、その背後には、普段の地道な生活が必要である。
≪ ☆ パンプローナの牛追い祭り(2002/09/07 記)
 今朝9時半より、衛星TVで今年のサン・フェルミン祭を放映していた。
もし神様が一日だけもう一度同じ日を与えてくれるといったら、4年前の
この祭りの最終日を間違いなく選ぶだろう。今年は例年になく多くの負傷者
が出たようだ。今日の番組は毎朝の牛追いに絞った8日間の内容の為、毎年
放映される中でも特に迫力があった。初めから最後まで手に汗を握る内容だ。
 この祭りはヘミングウエーの「日はまた昇る」で舞台になり世界に一躍
知られるようになった。
 この期間ー7月上旬の8日間、町中の人が白い服に赤の腰巻の布を巻き、
赤いネッカチーフをつける。パンプローナの出身者の多くが帰ってくる。
毎朝6頭の闘牛とそれを先導する虚勢牛6頭の合計12頭が闘牛場に向かう
街の道路に放たれる。毎日異なるドラマを生みながら熱狂を8日間重ねる。
その6頭の闘牛が毎日おこなわれる。4年前その最終日の闘牛をみたが、
会場が異様な熱狂に包まれていた。 その牛の前を走るエニシエロが、勇気
試しになる。19世紀半ばからこの祭りが始まり、闘牛とか牛追いは途中
からその祭りに加わった。
 ーユーラシア旅行社でいくと、市役所広場の前の4階の部屋から
  最終日のエンデングと牛追いが見れる。
――――
4年前の「北スペインの旅」−より抜粋ー  
 …この中で一番のハイライトがパンプローナの“牛追い祭り”であった。
延々8日間にわたって毎夜、闘牛が行われる。その牛を毎朝、市役所から
闘牛場へ、町中を追い上げる。その前を街の若者が走って、度胸試しをする。
死人が出ることがあるという。我々が着いたその日が最終日の為、最高の盛り
上がりであった。夜の闘牛もその為か異常な熱狂を会場にただよわせていた。
これこそ正しくスペインと思われた。
 深夜の十二時に向けたファイナルギャザリングが、一生の思い出になる
感動的場面であった。市役所前に数千の群集がロウソクを手に持って集まり、
ロウソクをかざしながら歌い踊るのだ。 彼らが心の底からパンプローナを
愛しているのがよくわかる。民家の4Fの一室を借りて見たのだが、光の海を
見ているようであった。トランペットやバイオリン・タイコの楽団の演奏に
あわせて歌を全員が歌っている。
 キリスト教で祭りを集団で祝うのはスペインだけといわれている。
イスラムとキリスト教が融合して、神聖かつ感動的・熱狂的なお祭り騒ぎ
なのである。このような宗教的感動的場面に出会ったのは初めての経験。
この場面に出会っただけでもこの旅行は充分の価値があった。
一生の心の財産になった。 ≫
――――
≪ ☆ リオのカーニバル(2003/04/23)
 この時期になると例年、NHKハイビジョンでその内容が放映される。
毎年三月の初旬に開かれ,約一月後に放映されている。
何とも派手で陽気で豪華で楽しい!
8年前にいって、その雰囲気を知っているから、観ていても楽しいのだろう。
違うのは音量の大きさと、会場の熱気が直接伝わっていることだ。
 TVを観ていると、会場に行っているような錯覚をしてしまう。
以前にも書いたものを後でコピーしておくが、なかなか奥行きが深い。
ブラジルではTVなどで生中継される全国的な行事なっている。
今回、あるチームの準備などの内幕をドキュメント風に紹介していた。
80分の持ち時間の演技のために一年間の準備をする。
 審査項目が10項目あり、それを細かく説明していた。
・テーマ曲の良し悪し
・打楽器ーバテリアの内容
・テーマの紹介のパフォーマンス
・同じ衣装のダンス隊のダンス
・山車の美しさ、テーマの解りやすさ、迫力
・チームの旗手の踊り
・そのチームの女王の観客へのアピールと反応等々ある。
プロの演出者を雇い、その年のテーマにそって
カーニバルとサンバと山車や音楽や衣装が組み合わされる。
今年もなかなかの出来であった。
数回再放送でやるから、何回もみるつもりである。

ーー以前書いた文章をコピーしておきますーー
H0703  ブラジル旅行記
 “行って吃驚!玉手箱”主観をこめて現地の実感を書いてみる。
カーニバルはリオディジャネロだけでなく、全国津々浦々の都市で
行われており、四日間全国がお祭りの為休みとなる。
その最も有名で世界的に知られているのがリオのそれなのである。
リオのカーニバルのランクがA・B・CとなっておりAランクが9チーム、
Bランクが15〜16チーム、Cランクは数十チームとなっている。
AとBチームが特設スタジオのメーン、ストリー800mを80分の
持時間で踊りながら行進する。そこは六万人の観客席があり、審判席で
厳格に審査され、その年の優勝等順位があらそわれる。

 そのチケットは一般の人はほとんど入手不可能である。我々のTV
新聞等で目にするのはCチームが街頭で行進するものでしかなかった。
チームは四千名が1チームで構成されており、それが約500名×8チームに
細分化され統一のコンセプトのもとに仮装が華やかにつくられている。
音楽も各チームごとに毎年新しいコンセプトのもとに有名作曲家が名誉を
かけてつくる。その作曲も採点の大きなポイントになるという。
一日6〜8チームが夜の七時より翌朝の七時まで延々と踊りの行進が続く。
観客席もその行進曲にあわせて半数以上が踊っている。
音響もすさまじく隣の人の声は全く聞こえない。

 上位数チームが翌週の土曜日に優勝をかけて再び行進がおこなわれて優勝
チームは10億以上の賞金がつき、かつ翌年に向けよいスポンサーが約束される。
その年の山車とか衣装は翌年に持ちこさずすべて破棄するという。
カーニバルをみていて“気”とか“色即是空”とか“禅の悟り”がすべて含まれ
ており、東洋的なこのような言葉が小さくみすばらしくさえ思えるくらいだ。
ブラジルの印象として残ったイメージとしてのキーワードを書くと“サッカーと
“サンバ”(カーニバル)と“森林”と“イグアスの滝”そして
“汚職まみれの国”である。さらに加えるなら“まずしさ”である。≫

――――
▼ 祭りは、普段の質素倹約した単調な生活の憂さ晴らしのための爆発の
『晴れ』を集団で楽しむ娯楽。特に、イタリア、スペインのラテン系の国の
祭りは歴史があって、ど派手。日常からの集団トリップの一端に触れるだけで
充分に価値がある。そこには、セックスと血と死の匂いが、漂っていた。
 リオのカーニバルには、「カーニバル・チルドレン」が、結果として誕生し、
捨てられ、ストリート・チルドレンになるという。

――――
2016/03/22
閑話小題 〜51回の海外ツアーで ー
   * 世界の絵画
 ベルギーのフランドル地方の古都ゲントの大聖堂にある
『フランドルの祭壇画』を、以前にみてきたが、立花隆が、死ぬ前にみて
おきたいと、わざわざみにいった絵画。この絵画はスペイン圏では、非常に
有名で、スペインから毎日、特急が出ているという。教会の定位置には、模写
の絵画飾られていて、特別のコーナーに本物が防弾ガラスの中に、監視の中で
飾られていた。模写のコーナーでは写真撮影はオッケーだが、本物のコーナー
では不可。少女が賛美歌を歌っている表情に、それぞれの内面が出ていてよい。
 ルーベンスの『夜景』と、エル・グレコの『オルガス伯爵の埋葬』、
ダビンチの『モナリザ』、ベラスケスの『ラス・メニーナス』、
ボッチィチェリの『春』、ゴッホの『ひまわり』、ピカソの『ゲルニカ』と、
このファン・エイクの『フランドルの祭壇画』を見れたのだから、これで良し
としなければ。 絵画といえば、スペイン、英国、オランダ、ベルギー、
イタリアである。 一枚の絵画の中に、さまざまな思惑、情報が詰込まれている。
ひとつ『夜景』を取上げると、ここに出てくる人たちは、自分の姿を後世に
残すため、この絵画を特注したという。 〜『夜景』をネット検索すると
《 レンブラントに発注した18人の名は中央右後方の盾に描かれている。
 その他、鼓手、少女、少年などが絵の中には描かれたほか、左側には絵が
切り詰められる前はあと2人ほどの傍観者が描かれていた。この時の支払いや
受注の記録は全く残っていないが、発注者たちの記録によれば各人が
100ギルダー、計1,600ギルダーがレンブラントに払われた。これは当時の
肖像画の報酬としては大きな額である。
 絵画は次の三つの要素のために有名である。
・まずその巨大さ(縦3メートル63センチ、横4メートル37センチ)、
・次に光と影の効果的な使用、
・そして当時は不動の姿勢で描かれた軍隊や自警団の集団肖像画に
 動きの要素を取り入れたことである。
『夜警』はオランダ黄金時代の絶頂期であった1642年に完成した。
この絵は題名となった(火縄銃手組合による)市民自警団)が出動する瞬間
を描いている。・・一斉に人々が動き始めたため、その下では犬が吠えたて、
左には少年が走り回っている。各隊員はそれぞれ異なった方向に体を向け、
多様な表情を見せて、隊員の動きが交錯して画面に興奮を生み出している。
いずれも体の一部分しか画面に映されておらず、全身が描かれているのは
3人のみ。》とある。 絵画を描かれる背景の意味などを知るか知らないかで、
捉え方が全く違ってくる。芸術とは、そういうことである。

――――
2016/03/20
閑話小題 〜51回の海外ツアーで
   * 海外ツアーのテーマの棚卸
 51回の海外ツアーに参加してきたが、その行蔵は何ものにも代え難い財産。
知れば知るほど、世界は広く深いことが解る。10回目辺りから秘境・異郷ツアー
に重心移動をしたが、10年ほど前からは欧州中心になっている。リタイアー後、
諸事情で家内の鞄持ち?のカタチだが、何はともあれ、行けるだけで充分。
「行けるうちに、行けるところに、行っていて良かった」と実感する。
・大陸別では、アメリカ大陸、オーストラリア大陸、ユーラシア大陸、インド
 大陸、アフリカ大陸があるが、万遍なく行くのと、一つに絞り込む選択がある。
・他に、テーマを、文明、文化、山脈、滝、氷河、平原、クルーズ、お祭り、
 有名ホテル巡りなどのテーマを決めて周る人がいる。 〜テーマとして・・
☆ まずは文化。 ツアーの過半数以上は、何処かの首都を経由地として一泊。
 そこには、名だたる美術館や・博物館のコースが組み込まれていて、その国の
名画や工芸品、遺跡などで発掘された国宝クラスの古美術品が展示されている。
それらを、み続けているうちに、門前の小僧、その魅力に取込まれてしまった。 
上野界隈の美術館で、その数点の展示で長蛇の列になる名画などが、数多く
展示されて、間近で見られるのが良い。 文化の一つに、各地の料理がある。
それぞれ各地の特色ある味が、そのまま染み出ていて実に美味しい。と同時に、
日本料理の美味しさに改めて気づくことになる。 文化といえば、お祭り。
北スペインのパンプローナの牛追い祭りと、リオのカーニバルの熱狂がよい。
☆ 次に文明。古代の遺跡の7割がエジプトのナイル流域にあるというが、
 これには圧倒される。他にアフリカ、中東の遺跡郡、中南米の遺跡群もよい。
圧倒的なのが、古代エジプトと、ポンペイと、シリアの遺跡群。そこには数百年、
数千の時空を超えた当時の人たちの息づかいが聞こえてくるようである。
石文明は、それが、そのまま残している。
☆ 何といっても大自然の景観! アフリカ、インド、北米、南米、北欧、
 アルプス連峰、ヒマラヤ連峰などの大自然の景観も圧倒的である。そこは、
文化・文明の数千年の時間とは違う、数万、数百万、数億単位の時間がある。
 行蔵とは、よくいったもの。 以下は12年前のテーマだから、51回と
すると、3年分、行ってないことになる。 世界的パンデミック騒ぎとか、
5年前の節目時などの件で、行けなかったが、それより、年齢からくる気力、
体力、金力?などの衰え。外側(辺境)から、内側(欧米圏)になっているが、
これはこれで、面白い! ライフワークとしての世界観光も、限界点になって
きたが、移動が動くホテルのクルーズ・ツアーがある。しかし年金暮らしには
チトきつい。「生きているうち、元気なうち」と思って、はや、20年、いや
25年になる。なら、あと5年を貫き通せば満点のライフワークになるが。

・・・・・
2004/11/19
ーー地域別分類ーー
『アメリカ大陸』

ー中南米
「18」ブラジル(リオのカーニバル・イグアスの滝)    −1995・



6282,閑話小題 〜米朝首脳会談、延長ですと!

2018年05月26日(土)

   * 無事済むわけがない朝鮮問題!
 一月前と、4ヶ月前に長屋の住人の談義方式で、閑にまかせて、色いろ
書いてあった。そして、昨日のアメリカの会談延期の発表。金書記長と、中国の
習主席との二回目の対談直後から北朝鮮の態度が急変。アメリカは急遽、会談
延期を発表した。トランプにとって、秋口の中間選挙が試金石になるが、この
ママでは、惨敗は目にみえている。で… アメリカは完全核放棄か、戦争の
二者択一しかない。ロシア、中国からしたら、現状維持がベストで、引き返し
の出来ない核放棄が北の体制崩壊は容認できないため、入れ知恵をするのは、
当然のこと。トランプにとって、この緊迫状態が続くことが望ましいため、
やはり会談延期も当然のこと。そのことは一月前に書いてあった…
――
 熊: こうなりゃ焼けのヤンパチ、何でも言うけど。このニュースを聞いて
  何にも驚かなかったね。初めから分かっていたことさ。
 銀行強盗から武器を取上げれば、ただの豚。 
大家: 頭の軽い男に、とにかく人参を見せて目先を引き延ばせておけば
 と… そうはいかないのは、それが常套手段で、また使えると、たかを
 括ったのがばれたのだろう。
寅: やはり戦争かい。全く実感がわかないがね。トランプも後がないほど、
  追い詰められているし。実際に、危ないと思うよ。ここで、金ちゃん、
 ミサイルか、水爆実験でもしなければよいけどね。
熊: ロシアかアメリカが、北の領海から偽装で、日本上空を超えてミサイル
  を打込むとか。見え見えでも可能性があるね。
寅: 危ないのが、日本。まあ、骨抜きの日本憲法を改憲さえ出来ないからね。
  ここで一挙に緊迫するかどうか。いざ、いざ戦争となると、日本の体質が、
 あまりに弱いことが露呈されるね。アメリカ頼り一辺倒だもの。敗戦から
 70数年の蓄積された軍事力は中国も侮れないというけれど。
大家: 役者は揃ったし、このまま、見逃すわけがないという前回の懸念が、
  さらに深まったね。 一度、起こってしまったら、第一次、第二次世界
 大戦規模になる可能性があるため、自重をしているが… 役者が役者だけに。
熊: また、あの重苦しい日々が続くのかよ! 中近東や、北アフリカじゃ
  なくて、今度は隣国だよ。そりゃ酷いことになるのは、俺でも分かるよ。
 アメフトでラフプレーとか騒いでいるが、現実世界は、全く異次元だよ。
 あっちが異次元でなくて、日本が異次元なの! 東京オリンピック?
 主催の東京は狙われない? そんな甘くないのが世界の政治。 〜つづく

・・・・・・
2018/04/26
閑話小題 〜長屋のコンニャク談義

 熊: 何だよ、急に。
大家: 去年の同月同日のテーマを見て、急に思い立ってさ。
  金ちゃんのことなら、御前ならズケズケ言うに丁度良いからさ。
 熊: 俺だって、こんな兄殺し、叔父殺しの奴の悪口など話したくないね。
寅: 朝鮮といえば儒教の国だろう。そりゃ罪悪感で日々、恐れ慄いているさ。
  それと、暗殺の恐怖もさ。側近と、その親族を根こそぎ処刑しているからね。
 熊: 急に態度が変わったのは、締付けが効いてきたからさ。でもさ、誰が
  どうみても、核兵器も、ミサイルの放棄など、するわけないよ。
寅: 米朝首脳会談前に強硬派のCIA長官が渡朝し、厳しい前提条件を突き
  つけたはず。突如、中止になったり、会談が決裂したら、即、戦争の危機さ。
大家: 私は悲観的さ、アメリカは本気で戦争をするとみている。ロシア疑惑と、
  秋口の中間選挙対策もあるし、中国、ロシアへの見せしめもあるしね。
  やらない訳がない。それを前提に、これからの一連の会談を見るといいね。
 熊: でも、トランプってバカだろう。プーチンがスパイ網全てを使って
  大統領に押し上げた男。バカを大統領にして、子バカを嗾けただけだろう。
寅: おいおい、本当のことを言うと、暗殺されるぞ。
 熊: 北、アメリカのどっちから? …ああ、両方かい。
八: プーチンは、世界を支配しているのがユダヤ資本と看破していて、憎悪に
  近い感情を持っている。だからトランプを大統領に当選させて、北と相討ち
  をさせるのが戦略。かなり際どい日々が続くことになるね。
大家: 下手なハリウッド映画のようだな。トランプとプーチンじゃ、器が
  違い過ぎ。政治家としての余命からして持ち時間の量が格段と違うよ。
寅: 悪い夢をみているようだね。でも、プーチンの、ありゃないよ。
 熊: アメリカの俺程度の白人が支持層だろう。それなら、如何ともなるよ。
  俺たちのレベルは、とにかく目先さえ良くしてくれれば、それで良いのさ。
  そうだろう、それしかないからね。
寅: 俺も、熊に近い方だからね。でも、クリントン女史じゃ、あのままだろう。
八: どっちの政党でも「金持ちによる、金持ちのための政策」は変わらないよ。
  日本は地政学的に、アメリカと中国の境目に位置している恩恵を忘れない
  ことだね。
 熊: 世界の3分の2は、俺のような貧民の奴隷層だろう。しかし全く自覚が
  無いんだよな。
寅: 日本人というだけで、3分の1の層だよ。でもさ、最近、つくづく貧しさを
  感じるんだ。一生懸命働いて、生活するだけ何も残らないんだよ、何も。
大家: 三食食べて、こうしてノウノウと政治談議が出来るだけ、有難いと思わ
  ないとね。だけど、危ない状況の現状認識を忘れないことさ。

・・・・・・
閑話小題 〜米朝開戦 −1
2018年02月05日(月)
   * 熊さん、プーチンと、スターリンに問いかけ
神様: 熊さんの望み通り、プーチンとスターリンを、スペシャルルームに
   招いておきましたよ。次は、トランプ大統領と、ケネディを予定して
   いるがね。
熊さん: まさか実現するとは思ってもいなかったが、仮想会見としても。
   相手がね。といって、神様の特別の計らいだからね、誠実に聞くよ。
   敬語など使えないので、普段どおりだけど、断っておくね。
神様: そうだね、お前さん一人じゃ無理ですか。じゃあ、大家さんを呼ぶよ。
熊: プーチン大統領、いま、アメリカのロシア疑惑というのは本当ですか。
プーチン: 私も、当のトランプも、まさか大統領に当選するとは思っても
   いなかったさ。でも万一と思って、自分たちでは出来ない情報工作を
   頼んで来たのさ。聞いた時は、まさかと思ったけどね。
大家: 事実でなければ、FBIの長官や、今度は副長官が、早々に辞めないよ。
プーチン: もう、当分世界はワシのようなもんさ。
スターリン: 何か、私を参考にしているようだが。お前さんに私のように
   非情になって自国民を殺せますか。
プーチン: 中東では、ISを手当たり次第に殺しましたよ。それとチェチェン
   でも。今度は、アメリカと北朝鮮の相討ちを狙っているが… 今では
   虐殺現場がカメラビデオに映しだされるんで、殺り辛いんですよ。
   北朝鮮とアメリカ、いいところまで来ているですがね。上手くいき、
   中国の参戦で相討ちともなれば、理想的ですがね。
熊: 何か居た堪れなくなってきたけど… で、開戦の結果は分かっている
   戦争じゃないですか。一般の人が気の毒じゃないの。
大家: 金様にしろ、プーチンにしろ、自分が弾丸の中の悲惨な経験をして
   ないので、現実の悲惨さが解ってないの。
熊: そんなのが大統領なの。 
スターリン: 1000万、2000万を殺したところで、麻痺をしてしまえば、
   何てことはないよ。まだまだプーチンは、柔いよ。ワシのつくった
   ソ連邦を解体されて。何じゃい。敵はアメリカ連邦の解体だよ。
神様: お前らを見ていると、神でいることが嫌になるよ。
熊: 本当に戦争になるの? 東京にミサイルを打ち込まれると、一瞬に
   して80万人が死ぬというけど。それと、難民問題もあるしね。
大家: これが大変だよ。 中国じゃ、3ヶ所の難民収容所を想定し、
   万一の備えを考えているらしい。 中東、アフリカの、欧州への
   難民問題と同じことが、今度は極東で起こるんだ。
プーチン: ズブの素人が突然大統領になるんだから… バカな話さ。
スターリン: ワシが聞いても恐いよ。大統領は、プロ中のプロがなるもの。
   あの顔からして、相応しい指導者ではないね。 どうなってるの?
プーチン: 正直なところ、ワシも、同じ考え。8年にわたった黒人大統領と、
   女の国務大臣に、世の中の冴えない白人層が腹を据えかねていたからさ。
   としても、娘婿の援助の依頼には驚いたよ。 アメリカを見ていて、
   民主主義の建前ほど変なのはないね。
スターリン: やっちまえ、今の内だよ、ソ連邦解体の復讐の機会は。
神様: 何で、こんな男を、呼出してしまったのか? プーチンの思惑を
   聞きたかったので、これはこれで… 二人とも、トリックスターじゃ
   ないか。それも陰湿、露悪の。 熊さんよ、現在の平和は、仮の姿。
   もう、動き出したの。その辺の計らいを読み取って大家さんにばかり
   頼らないで、自分の頭で考えなさい。白鳥もいれば、黒鳥もいる。
プーチン: 日本っていうのは、この72年間、軍備を蓄積していたのは流石。
   生真面目過ぎるけど、侮れないんだ。 北朝鮮なぞ誰が相手にするか。
大家: 貧しさを国民に強要してきた国は、国家として卑しいのは当然。
   まともな正論は通じないの。

▼ 寒さの中でのライブの内容のため、悲観的になったが、スターリンの参加
 を思い立ったのは我ながら驚いた。「陰惨で、残酷で、疑り深い」人物と
いうが、プーチンも似たようなもの。 彼の前のトランプなど赤子そのもの。
この数ヵ月は、過ってないほど緊迫した事態が続くことになるのだろうが… 
 
 〜で、これまた6年前の以下に、脈絡として丁度よく繋がっていく。

・・・・・・
閑話小題 〜米朝開戦 −2
2018年02月07日(月)
    * 緊迫してきた朝鮮半島
 冬季オリンピックが韓国で開催されるが、何か盛り上がらない。終わると
同時に一挙に米朝開戦の可能性が高まるのが解っているからだ。昨年暮れの
週刊誌の特集記事がシリアスである。キワモノの内容は週刊誌であればこそ。
沖縄で空軍のヘリの事故が続いているのは、実戦訓練が多くなっているためか。
 ‘まず目先は、4月が危ない!’
≪ 4月に、アメリカが北朝鮮を空爆 金正恩はロシアに亡命する「米朝開戦と
 なる確率は百%」。 こう言い切るのは元外交官の原田武夫氏。
原田氏は、小泉政権時代に外務省北東アジア課課長補佐(北朝鮮班長)として
訪朝し、拉致問題の解決に尽力した北朝鮮問題の専門家である。

 この結論に至るロジックは次の通り。
米中だけでなく、フェルトマン国連事務次長までもが訪朝し、北朝鮮と交渉の
努力を重ねてきたが効果が無かった。トランプ政権は、北朝鮮との交渉は失敗
と判断、残された選択肢は軍事オプションしか無い。

この記事のもう一つの目玉『米朝開戦は4月頃になる』と言うのは韓国の著名な
軍事問題専門家。アメリカが『3ヶ月程度で北朝鮮のj大量殺戮兵器が完成する』
と、その時期がレッドラインと設定しているのがその主な理由らしい。

平昌オリンピックの開催が2月9日、パラリンピックが3月18日で、米韓は大規模
な合同軍事演習を予定している。これに北朝鮮が猛反発して水素爆弾実験を強行
するかもしれない、また平昌オリンピックでテロを起こすかもしれない。

また、記事によれば11月に訪中したトランプ大統領に中国の習総書記が
『3月までの開戦は絶対に避けてほしい』と伝えたこと、ロシアも3月18日に
大統領選を控えており同様なことも開戦4月説を後押ししてる。≫
 ――
   * 2万発以上の砲弾が降り注ぐ
≪ 韓国は、米朝開戦時の被害をどのように見積もっているのか。
 韓国政府の朝鮮人民軍分析は、韓国軍や国家情報院、統一部などが取った情報、
脱北者の証言、それにアメリカから提供された情報などに基づいて行っている。

本誌が入手した韓国政府の内部情報によれば、38度線の北側では、射程距離54km
で1分間に2発撃てる170mm自走砲550門余りと、同60kmで1分間に40発撃てる240mm
放射砲440門余りが、ソウル首都圏に狙いを定めているとしている。

これらを合わせると、開戦時には、1時間あたり2万4000発以上もの砲弾が、
それぞれの弾を発射後3分30秒でソウルに降り注ぐことになるという。
そうなれば、一般のビルやマンションばかりか、首都圏のガス管、ガソリン
スタンド、電気通信施設なども根こそぎ破壊され、まさに1000万首都が火の海
になると、韓国政府は分析しているのである。
 その場合の死傷者は、一体どのくらいになるのか?
「1994年の第一次北朝鮮危機の際、アメリカ軍がクリントン政権に提出した
評価見積もりによれば、開戦24時間以内に、ソウル首都圏で約150万人が死傷
するとしています。
この見積もりは当時の金泳三政権に衝撃を与え、韓国政府は絶対に北朝鮮を
空爆せぬよう、クリントン政権を説得しました。

その後、2004年に韓国の合同参謀本部が作成した『南北軍事力評価研究』では、
開戦後24時間以内の韓国側の死傷者は、230万人と見積もっていることが判明。
これはあくまでも、通常兵器による被害です」
(ソウル在住ジャーナリスト・金敬哲氏)  ≫

▼ これらからして、北朝鮮、日本を含めると1000万の死傷者の数もあながち
 オーバーでない。起きてはならない戦争としても、既にレッドラインを
遥かに超えてしまった感がある。この二日間で8%も株価を下げたが、戦争の
危機感も織り込まれているのだろうが…。株価への関連記事はタブータブー?
 〜 以下のように、毎日が面白い! など遠い昔話になるのでしょうか。
トラちゃん、金ちゃんの、掛合い漫才で済めばよいが。

・・・・・・
閑話小題 〜米朝開戦 −3
2018年02月08日(月)
   * トランプと、ケネディの対談だとさ
神さん: おい寅さん、今度は御前さんが出番だよ。トランプにケネディじゃ、
  やはり大家さんにフォローしてもらわないとね。
寅: 何でトランプなんだよ。寅に「トラ」を掛けたジョークですか?
  それにしても民主主義の矛盾が出たね。悪いことに、北朝鮮だも。
ケネディ: おいおい、選りにもよって、トランプ大統領と私を組合わせ!
  敵国に情報操作を依頼してマサカの当選をした泡沫だろ! いくらなんでも
  嫌だね。神様とはいえ、沈黙しますよ。それに寅との組合せとはね。
トランプ: 何で悪いって決め付けるんだ。民主党何ぞ、それも黒人を大統領に
  するセンス。 当然、開国のインディアンの虐殺は、誰の目にも明らか。
  スペインは南米、イギリス、フランスは北米を分けあっただろう。で、虐殺。
  だから北朝鮮に、ドテッ腹にミサイルを突きつけられるだ。私の役割は、
  悪しき民主主義と、平等主義を正すことさ。まずは、北朝鮮からね…
大家: 民主主義国家アメリカの歴史は、先住民の大量虐殺の上に成り立っている
  のは事実ですよ。その数は 1000万人とも1500万人とも言われじゃないですか。
ケネディ: … 
トランプ: その上に、アフリカから奴隷を持ち込んできて、何を今さらだ。
  世界は、白、赤、黄色、黒色の人種的階層が現実にあるの。インドのカースト
  を見れは解るだろう…
大家さん: それを言っちゃお終いさ。理想を掲げ、矛盾を乗越えるのが人間よ。
寅: でも、現実社会は、差別社会、階級社会ですよ。長屋だって、そうさ。
  一番上が、大家が一番で、次が八つぁん… 
大家: だからこそ、理想を掲げ、空に輝く北極星を目安に歩むしかない。
  それが、人間というものじゃないですか。私から御前たちには、知恵をね。
トランプ: 何を綺麗ごとを? ケネディは名門の出だろう。綺麗ごとをいって
  いられるのは親父が辣腕で、稼ぐだけ稼いだ元があるからじゃないか。
ケネディ: …
大家: いくら泡沫候補とはいえ、品位も何も無いじゃない。
トランプ: あんただって、あわや核戦争一歩手前までいったじゃないですか。
ケネディ: …
寅: そういう歴史の積み重ねた現在のアメリカの地盤を根こそぎ叩き壊して
  いるのが分からないんだ
大家: アメリカ建国の精神を否定してるんだよ。
トランプ: アメリカは、国民の約80%がキリスト教徒で、かつプロテスタント
  の比率が高く、多数のプロテスタント教派が存立してるんだ。キリスト教は
  弱者救済だけどね、ローマがキリスト教を国教にした時から、白人のための
  宗教に変わったのは歴史が証明しているじゃないか。ケネディ、そうだろう?
ケネディ: …
寅: この人、戦争おっぱじめるよ。 このままじゃ、弾劾もありうるし。
大家: 神様、何とかならないですか。
神様: なるようになるしかないし、見守るしかない。 トバッチリを受ける
  のは、何時も弱者。
寅: 冗談じゃないよ。北朝鮮の原子炉が破壊されると、季節風で放射能が
  日本を覆うじゃないないか。それと、活動中の原子炉を狙われるよ。
トランプ: レッドラインを遥かに超えたのを見逃すわけがない。それに多くの
  疑惑が有耶無耶になるしね。黒人と女の言いなりの8年間の後始末さ。
ケネディ: いざ、ボタンを押すか押さないかの瀬戸際。独り震えたいましたよ。 
  ああ、独り言ですけどね。
寅: 北朝鮮がオリンピック開催の前日に、軍事訓練とは。それじゃ、
  終わった直後に、アメリカの出番になる。
トランプ: …  
寅: 途中ですが、仮想対談、これで終わります。


6281,閑話小題 〜ビデオ撮影の恐ろしさ ー4

2018年05月25日(金)


  * 監督・コーチサイドから(架空対談)
ポン督: 何で、こんなに騒がれるのか? アメフト部は集団格闘技。
   ドツキのぶつかり合いの世界で、如何に潰すのが 隠れテーマだろう。
  綺麗ごとは誰にも言えるがね。そこで優勝するには、短期、中期的に
相手を負傷させる、それもQB(クオータ・バック)を狙うのは当然だ。
  問題は、ドサクサに紛れてやり、証拠を残さないことさ。 理事長がさ、
 暴力団と懇意でね。まさか、録画に撮られていたとは、運が無かったのさ。
 執行猶予の付いた有罪で、後は野となれ山となれか。
ポンコチ: トップの息のかかった人から、一切を被ってと暗に言われてきたが、
  自分の生命の危機がね… ここは地の果てナイジェリア。都会としても、
  特殊社会だもの。結局、俺が背負うしかないのかな。消されるよりマシか。
  でも、あまりに過酷で受止められないよ、これは。日頃、選手に根性論を
  しつこく説いてきたのに、立場が逆転さ。
颯太: 20歳そこそこの学生が、自らを露出して単独の記者会見だろう。 
  そうでもしないと、負傷した相手に詫びたことにならないとね。それに対し、
  本学の常務がさ、あの無様な言訳、そりゃ、OB、在校生は怒るわ。
ポン太: 誰も言わないけどさ、負傷した学生、3週間になるじゃない。
  退院した頃だろう。アメフトなら、負傷は付きもの。ここまで騒ぐのも。
  問題になっているのが日大の体質と、アメフトの王者の驕りでしょう。
ポン督: 男らしくないというけど私でも、あれは行き過ぎと思うよ。
  他人事に聞こえるけどね。でも表立たたなかったら、良くやった行為か?
颯太: その日か、翌日に謝りに行けば、何でもない日常の出来事だったのに。
  何もしないから、こうなったんだ。それが日大の体質なら、起こるべきして
  起こった問題だね。自分でも、何か憂鬱になるよ。この事件は。これじゃあ、
  マスコミの餌食さ。自民党には丁度良い、目くらましさ。何か日大と、自民
  体質が酷似しているな。ポピュリズムの最たるマスコミの攻撃対象の分散に…。
ポンコチ: 今までは、監督にヘバリツイテ顔色を見て、少し先読みをして、
  判断すればよかったが、誰も何も言ってくれないし、仲間の態度は一変、
  あとは、自分の先々を考え、独りで判断していかなければならないのか。
  今さら、宅上犬の私には難行苦行。
颯太: 丁度良い、試練ですね。でも、分かるよ、実力格上の宿敵の関学が
  相手だもの。実際のところ、似た者同士さ。
ポン督: 見ている分には面白いだろうが、自分がブラックナイトとなると…
  八つぁん、如何だった、7年間のそれは…
八つぁん: それは気分は最悪だが、あなたとはレベルが違うよ。いや、落差が。
  一つ間違えると、あんたは前科者だもの。でも、私も経済社会では、そんな
  もんだが… 創業準備から、シェルターを組みこんでいたし、幼児の頃から、
  街の真中で、生々しい夜逃げ話を聞いていたからね。そりゃ、残酷なもの。
ポン督: 兎にも角にも、去年の優勝は良かった。しかし、その代償がこれか!
  万事塞翁が馬って、これかと…  実は暗殺が怖いね。この数年で、数十人が、
  怒り狂って辞めっていったからね。それと口封じ。
颯太: これを読んでいて、リアル過ぎて、他人事でも恐ろしいし、憂鬱さ。
ポンコチ: この流れからして、私が自殺かベストになるじゃないですか。
  でも言っておくけど、楽になるのは分かっているがね、自殺はしないよ。
ポン督: それと、PI PI。 政府筋からすると… もっと延焼した方がね。
  とにかく、この国は程度の低いポピリズムが過度に浸透しているしね。
ポンコチ: でも、叩けば幾らでも埃が出てくるじゃないですか、貴方からは。
ポン督: … …

・・・・・・
5184,世間の捨て方 ー
2015年05月25日(月)
         『世間の捨て方』ひろさちや著
 常日頃から〈『世間』という妄想と、その害毒〉について何度も論じて
きた。それを、この前書きで、そのまま、理路整然と書いてあった。
 20歳で、創業的人生を選択した時から、悪くいえば「自己中心」の生き方に
徹してきた。大部分の人が、何か得体の知れない模範的良い人を求め、他人の
視線を気にして日常を過ごしていた。そんなものは、転勤か、転職をすれば、
何とことはなく過ぎ去っていく事象でしかない。そして、人生の最終になり、
その妄想に気づいて慌てふためく。いや、気づきもしない人が大部分だろう。
そして、やらなかった後悔、出来なかった後悔に涙する。 以前、取上げた、
ある担任の先生が私に吐露をした、「自分には人生が無かった!両親とも教員で、
自分も教員を半ば強制的に歩んできた。定年になった現在も、90歳になっても
健在だが、何事も無い人生ほど詰まらないものはない!」と、かなり強い
初老性鬱病の前段階。一番身近な親たる「世間」の犠牲者である。
  〜まえがき〜より
≪ 「俺はどんな女も口説き落とせる」と豪語する男がいました。ところが
 彼は、ある女性から肘鉄を食らった。「きみも失敗することがあるんだね」
と言う友人に、彼はこう言いました。「なあに、あれは女じゃなかった」
 こういう人を世間では「自己中心」と呼ぶようです。
では、「自己中心」の反対は何でしょうか? わたしは、それは「世間中心」
だと思います。普段、わたしたちは「世間中心」で生きています。
無意識のうちに世間を気にしているのです。世間に気兼ねをしています。
 子どものころから、わたしたちは、
「そんなことをすると、世間の人から笑われますよ」と・・
「世間の人から褒められる人間になりなさい」「立派な人になりなさい」と
教えられてきた。つまり、世間の「期待」に応えることが求められていたのです。
しんどい生き方ですね。よく考えてみてください。世間の「期待」に応えると
いっても、その「期待」が何なのか、あなたに分かっていますか? 
企業が「期待」する模範社員は、おとなしくて、あまり自分の意見を言わず、
仲間と協調する人間でしょうか? それとも、独断専行的ではあるが、行動力
のある人間でしょうか? 場合によって違っています。とすると、あなたが
企業の「期待」に応えるためには、場合に応じて自分を変えねばなりません。
どう変えればよいのかさっぱり分からないままに、ともかく自分を相手に
合わさねばならないのです。 疲れますよ。そんなことをしていると、
人間失格になってしまいます。だから、世間を捨ててしまいましょう。
世間の「期待」なんかに応えなくていいのです。
 だいたい優等生というのは、相手の「期待」に応えようとして、うじうじ
悩んでいる人間です。いままでの時代は、そんな人間がある程度幅を利かせて
いたかもしれません。でも、これからの時代、世の中がどう変わるか、誰も
予測できません。とすると、優等生的生き方をしていてはだめなんです。
「世間中心」ではなしに、もっと大胆不敵に「自己中心」でいきましょう。
たとえば、学校の試験において、かりにあなたが不合格点をつけられたら、
「あんな問題を出すなんて、教師がまちがっている」と言えるぐらいの人間が
いちばんいいのです。あなたが働きやすい場所でなければ、それは会社が悪い
のです。会社の管理職は、あなたがもっと働きやすい組織形態に会社を変える
必要があります。そう思えるようになるのが「自己中心」の生き方です。
 本当にお先真っ暗な時代です。こんな時代を生きるには、世間に気兼ね
していてはだめですよ。だって、世間のほうがどうしてよいか分からず、
われわれに気兼ねしているのです。わたしは、いまの時代をそのように
読んでいます。本書において、わたしは自己流の時代の読み方に従って、
われわれの今後の生き方を考えてみました。これまで誰も言わなかった
ことですから、きっとあなたの生き方の指針になると思います。・・ ≫
▼ 母親が亡くなった財産分与の話合いの時に、姉四人が、私に
『何で特別に、アナタだけが、学生時代から、何ごとも自由に許されて、
したい放題。私たちは両親の監視下で、何にも出来なかった。あまりに
理不尽過ぎる。特に父親は厳しすぎた。しかし、あなたに甘い』と、
あたかも、私が父親であるかのような怒りをぶつけていた。厳しかった
父の姿を見てきたこともあり、両親を含めた「世間様」とは、心の奥で
一線を隔した内省的な性格になっていた。 で、このザマだが、自由に?
生きられた充実感は、何ものにも勝る。今日は、「ひろさちや」の過去分
の読書日記を、以下にコピーした。 改めて読んでも、納得する内容。
――
2007/02/15
2144, 「狂い」のすすめ −1 
       (~Q~;)  おはよう〜〜ファ〜  サム!
閑吟抄の中の、「ちろリ ちろり ちんちろり ・・・一期は夢 ただ狂え」
を切り口に、世間に縛られないで 自由に生きなさい!と論じている。
まさに何時も、ここで書いていることである。
私にとって、今ひとつ物足りないところがあるが、団塊の世代の
マニュアル人間が定年を迎えようとしている現在、丁度良い内容である。
人生に意味など無い、生まれ、飯を喰って、くそをして、死ぬだけだ。
あるのは「いま ここ」だけ! 
   ーまずは、その概要からー       
                     ー読書日記
                  著者:ひろさちや :集英社
 世間や常識の奴隷になるよりも「ただ狂え」。
狂者の自覚を持つことで見えてくることとは…。
人生に意味を求めず、現在の自分をしっかりと肯定し、
自分を楽しく生きようと呼びかける。
     ー表紙裏の内容紹介ー
 今の世の中、狂っていると思うことはありませんか。
世間の常識を信用したばかりに悔しい思いをすることもあるでしょう。
そうです、今は社会のほうがちょっとおかしいのです。
当代きっての仏教思想家である著者は、だからこそ「ただ狂え」、
狂者の自覚をもって生きなさい、と言います。
そうすれば、かえってまともになれるからです。
人生に意味を求めず、現在の自分をしっかりと肯定し、自分を楽しく
生きましょう。「狂い」と「遊び」、今を生きていくうえで必要な術は
ここにあるのです。
 
−面白そうな所を何箇所か抜粋してみた-
*『人生に意味なんてありません。「生き甲斐」なんてペテンです。』
*「日本人は人生を知りません。人間らしく生きることができず、
  エコノミック・アニマル、すなわち畜生の生き方をしています。
  日本人は狂っているのです。」
*「上等の靴を履いてぶくぶく太った日本の子どもと、
  裸足でやせたインドの子どもと、どっちがまともなんでしょうか!?
  そして、どちらが幸せでしょうか!?
  わたしたちの『常識』『物差し』は狂っていませんか!?」
*「ともあれ、遊牧民族は、敵と味方をはっきり分けて考えることができます。
  だから楽なんです。ところがわれわれ農耕民族の末裔である日本人は、敵か
  味方かわからない世間を相手にせねばなりません。それがしんどいのです。」
*「浄土経典である『大無量寿経』においては、
 《人、世間の愛欲の中に在りて、独り生れ、独り死し、独り去り、独り来る》
  と言われています。この「独生・独死・独去・独来」が人間の本質なんです。」
*『わたしたちは、人間を商品価値、機能価値で測ってはいけません。
  機能価値は相対的に変化します。
  勤勉な人間の方が怠け者より機能価値が高いようにおもわれますが、
  その機能価値は他者との縁によって一時的に付加されているものであって
  絶対的なものではありません。
  従って、人間の価値は、「存在価値」で論じられるべきであって、
  その存在価値を測る物差しは、「仏の物差し」「神の物差し」
  でなければなりません。それは目盛のない物差し「測らない物差し」
  なのです。』
= 要約をすると=
 ー大多数である弱者が世間(=強者)の奴隷とならないためには、
  世間(強者)が『常識』としている(それはしばしば強者の都合で変わる)
  ことがらを信用しないことである。
  だがまともに闘おうとしても勝てっこないので、むしろ世間(強者)から
 『狂っている』とみなされるようにすれば、世間(強者)も遠慮してくれるで
  あろう(いつ噛み付かれるか恐れるからだ)。
  今の世間(強者)の方が狂っているのだから、その常識の中で
 『狂っている』ということは逆にまともといえる。ーということだ。  
  
 少し強者でなければ実際は難しいがね!
−今回はこの本の大筋の面白そうなところを書いたが、
 次回は、狂ってみせる対象の世間様からのアップスケールについて、
 主観を込めて書いてみる。世間はバカが多いからね!
 なら、もっとバカになっていればよいだけじゃないかい?
 そのままがバカだから、バカになることもないか!
              つづく ¥(*^_^*)\ バイバイ
―――
2006/02/02
1766, こころの羅針盤(コンパス) −1
                     −読書日記
三十篇の文章を、どれを読んでも深い心の世界に引き込まれる。
「私たちは羅針盤の針にしたがって航海しているわけではない。
行くべき場所へむかうために羅針盤を用いるだけだ。」
という言葉一つ捉えても、ハッとする内容が次から次へと出てくる。
その幾つかを抜粋してみる。
               (*^ー^)/C□~~ コーヒーいかが?
 まずは、
「こころの震えを感じるとき」
 ─まえがきに代えて─      五木寛之
「人生いろいろ」という歌があったが、こころ模様もいろいろである。
「こころの羅針盤」というタイトルヘの感想もまた、各人各様だろう。
「こころ」という言い方がなあ、と苦笑する人もいるだろうし、
「こころ」に羅針盤なんていらねえよ、と、そっぽを向く人もいるにちがいない。
 しかし、本のタイトルなど、本当はどうでもいい事なのだ。
「題名いろいろ」と、歌いとばしてもらっても一向にかまわない。
とりあえずここにギュウギュウづめになっている三十篇の文章を、
どこからでもいい、パッとぺージを開いたところから読みはじめてごらんなさい。

「人間いろいろ」「文章もいろいろ」、こんなに各人各様でいいのかしら、と、
あっけにとられる位に個性的な書き手のオンパレードである。
声に出して笑ったり、ため息をついたり、なるほどなあとうなづいたりと、
私自身、人生を三十回生きたような感じがした。
 才気あり、含蓄あり、厭味あり、教養あり、風格ありと、
活字を読む楽しみこの一冊につきると言えば、
いささか香具師の口上めいてくる。
羅針盤の針は必ずしも一点を指すわけではない。
 実際に磁石を使ってトレッキングしたかたなら経験がおありだろう。
震える針は揺れ動きながらも、最後は落ち着くところに収まる。
この三十篇の文章は、右へ左へと跳びはねながら、
最後は或る一点に読む人を導く。
 それは「こころ」という実体など、じつはどこにもない、
という乾いた真実である。
私たちが「こころ」と信じているものは、存在する人間の影にすぎない。
ひとりひとりの性格や体型が異なるように、
その影も異なったかたちをしている。
 私たちは羅針盤の針にしたがって航海しているわけではない。
行くべき場所へむかうために羅針盤を用いるだけだ。
ここに集められた文章のすべてに、その確かな意志がひそんでいる。

 そのことが感じられたとき、震える私たちの「こころ」は、
それぞれの一点にむけて収斂するにちがいない。
ここにあるのは、そのような力を秘めた見事な文章ばかりなのである。
                        
ー評ー                        
 作家は、どうしてこのような上手い文章を書けるのか、
その博識に驚かされ、ただ感じ入るだけだ!
                     つづく
――――
2015/02/15
真の友人 ー楽しく生きる一日一話 〜       
   * 真の友人    【本日「いいかげん」日和 】ひろさちや (著)

  



6280,閑話小題 〜ビデオ撮影の恐ろしさ ー3

2018年05月24日(木)

    * 日大にとって最悪の会見

 「何でまあ、こんな酷い会見になってしまったの? 誰かインテリジェンス
(地頭)のある人が存在しないの?」と、21時と、23時過ぎのニュースを、
寝ぼけ眼で見た感想である。
・ビデオ撮影の録画がネットで炎上してしまったこと
・選手が違法タックル直後、ことの重大さを察知、それを周辺に知らしめ
・早々に自分の姿を晒し、記者クラブで単独会見をして暴露したこと
などなど先手先手を打ったことで、日大の対応が遅れてしまった。
まさか、名門のアメフト部の存続の危機まで、そして日大の学生やOB全体
だけでなく、スポーツ界全体、国民全体から怒りを買うとは… 
その上に、このシドロモドロの会見ときた。 今朝のネットニュースから
――
《 23日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、
 宮川選手の親友でかつて日大アメフト部に在籍していた同級生を取材。
試合前日には井上コーチを通じ、内田前監督から「相手のQBを1プレー目で
潰せば(試合に)出してやる」と伝えられたと説明。「潰せ」は「けがをさせろ
という意味」で捉えたとした。これに 日大は22日、会見後にファクスで
コメントを発表。「QBを潰せ」という言葉があったことは事実と認めたが、
内田正人前監督(62)の指示との見解は否定した。
こうした状況に同級生の男性は「日大アメフト部は、そんな生やさしい教え方
はしなくて。壊せって言ったら、完全にケガをさせろっていう。一時期、高校
3年生の時に相手の体の壊し方を教わったことがあった」と明かした。
番組は一方で現役コーチも取材し「感じ取り方だと思うんですよ。
指示があったかなかったと言われたら、ないです」と断言していた。》
――
《 日大は大学アメフト界において強豪であり、「異質」な存在だった。
 各大学は昨年から安全対策に積極的に取り組み、医療機関との連携や練習方法
などを定期的に話し合う「監督会」を定期的に開いてきた。だが、その「監督会」
に内田前監督は一度も現れたことはなく、コーチが代理出席してきた。
日大幹部が「日大には日大のやり方がある」と一部大学に対し、あからさまな
不快感を示していたのも事実だ。
 昨年、現場復帰した内田前監督は深夜に及ぶ猛練習を選手に課し、精神的にも
肉体的にも追い込んだ。20人以上の退部者を出しても、昨年の甲子園ボウルで
優勝したことで「勝利至上主義」に一層の拍車がかかった。
 日大は2019年に創立130周年を迎え、大学幹部からはアメフト部の連覇
を期待する声もあった。学内からの期待、それに応えようとした内田氏を含めた
指導者。ゆがんだ組織の一部が最悪の形で表面化してしまった。》

▼ 颯太: 鉄砲玉の選手とコーチと監督の3人とも気の毒だね。
   でも、あの会見はないよ。只管、我が保身しかないのが…
 ポン太: 俺の名前がポン太だろう。ポン大とは、何か嫌な気分だね。      何でまた、最悪の司会と、監督と、コーチの言訳。
颯太: これではコーチが自殺に追い込まれるよ。確か自殺予防協会?とかが
   コンタクトをとった方がよいよ。監督もああ見えて、内心は大揺れさ。
  恰好をつければ、裁判で不利になるしさ。それでも恰好はつけないとさ!
ポン督(監督): ここまで、追込まないと優勝できなかったが、予測外が
  重なってしまってね。とにかく自前の病院に雲隠れで、座禅でも組むさ。
ボンコチ(コーチ): 尻尾の鉄砲玉が、私に回ったが、後は一切を背負って
  自殺がある。本当に死にたいよ。でも、ポン監の下での私の役割を果たし、
  良い思いをしたのだから…この風雪に耐えるしか方法がないか。
鉄砲玉(選手): あの記者会見、拙かったと思っていたが、司会と二人の
  やり取りをみて、会見がベストと確信しました。でも死にたい!死にたい!
ポン督: 初めて知ったが、俺って、こんなにダラシない男なの。
ポン太: 俺、元もとダラシないから、この辺のことは分かる。
颯太: 御前が言うと、いやに説得力があるな。ところで、一年後に日大の
  アメフト部って存続しているだろうか。昨日の記者会見前なら5分5分だが、   
  これで、廃部の確率が7〜8割に上がったね。
ポンコチ: そういえば、このブログに自殺の仕方とかいうテーマが?
颯太: あんたの役割は、自分とポン督を有罪にし、入牢して、アメフト部
  を守ること。 そう覚悟をして一つずつ、判断していくことさ。
ポン太: この二人に、そんな覚悟も頭もないさ。ボン大の常務理事だもの。
 
 で、この事件が起こったのは安倍疑惑の真っだ中。何かしら末恐ろしくなる。
 炎上に何かしらの力が働いたのでは?
  さらに 5年前の文章も、脈絡として続く。

――――
5913, 「純粋な悪」を、日本にみる
2017年05月24日(水)
    * 「純粋な悪」を、日本にみる
 書くのが、少し気が重いが。 三本の矢で、経済を元のような成長経済に
戻しましょうというアベノミクス。人口減が本格化を始めた日本に経済成長
など無理の話。女性の経済学者が、<萎んだ気球を再び膨らませるのではなく、
その横に気球をつけて引っ張り上げようとする馬鹿な試み>と切り捨てて
いる。高度成長期に育った世代の元首相二人が、現首相と副首相ともなれば、
当然の政策だが、現在の日本の財政は重大な岐路に立っている。
 国家収入の二倍の国家予算のどこが悪いかと、開き直っている。
そう遠くない近未来に、そのツケが回ってくるが、その日までは大丈夫と
大盤振る舞い。日本憲法も、アメリカに押し付けれたまま、改憲もしないで、
ここまできた。与えられた民主主義の甘さを抱え、ひたすら護憲を唱え、
戦争反対と、平和を唱えているうちに、海を隔てた隣国の北朝鮮が、東京
まで射程の核弾頭ミサイルを持ち、それで恐喝をしだした。「純粋な悪」の
妄想ほど始末が悪いことが、これだけで分かるはず。
 もう一つ、日本経済の成長を誘導してきた、中間層が痛んできた。
右上りの高度成長期には、その存在が有効に働いたが、今では、ネット、
パソコン機器の進化で、中間層の役割が大きく変わってしまった。
純粋悪の対象が、様変わりをしたのである。知識、情報が最優先され、
現実社会を逆支配してしまった。世界と同じくして、日本にもカオスが
覆うようになってきた。都会にエネルギーが集中、地方は今や虫の息状態。
 結局、大きな痛みを伴っても普通の国に戻ればよい。

・・・・・・
4451, しまった! ー1
2013年05月24日(金)
    ーしまった! 「失敗の心理」を科学するージョゼフ・T・ハリナン(著)
 人間の認識の甘さは今さらいうまでもない。カントのコペルニクス的転換、
「人の認識は対象に従うのではなく、認識が対象を決める」。それを知識として
知らないため、思い込みに縛られ、人は多くの失敗を重ねてきた。
更に失敗から学ぼうとしないから始末が悪い。その上、失敗に対して
意識的にも無意識的にも話を作りかえる。  
 まずはー内容紹介ーより人間はなぜ、まちがうのか」というテーマについて、
面白くてネタになるトピックを「これでもか」というぐらい集めて分析した本。
たとえば・・・・・・
★ レントゲン技師は、画像に写っていた悪性腫瘍の9割を見落とす?
★ トップレスダンサーの収入は、彼女の月経サイクルに左右されている?
★ 黒いユニフォームのチームは、ペナルティーをとられる可能性が高くなる?
★ 人間は、誤りを犯しそうなときは、むしろ「行動を起こさない」
  という誤りを犯すほうを選ぶ?
★「セックスした相手の数」を、男は女の四倍も多めに答えたがる?
★ 医師の八四%は、同業者がメーカーからの贈与に影響されていると考える。
  だが、自分が影響されていると考える医師はわずか一六%しかいない。
★ 人はなんらかの形で自分が不正をしていないことを証明すると、
  その後の作業でもっと不正をしやすくなる。
★ 映画を「あとで見る」人は高尚な作品を、「いま見たい」人は
  大衆的な作品を選ぶ。
★ キャッシュローンを勧める通知書に女性の写真を載せるだけで、
  利率を五ポイント下げたのと同じ効果が期待できる。
★ 予備選名簿の一番目に載った候補者は、得票に三ポイント上乗せできる。
★ 投資家は、金曜日の経済記事には月曜日の記事ほど注意を向けない。
★ 人間は、印象の操作など特定の目的のためには平気で話をつくり変える。
★ 無意識につくり変えた話でも、二度三度と繰り返すうちに、
  いつしか「記憶」そのものになってしまうことがある。
★ 一般的に、男は自分を持ち上げるために、女は他人を持ち上げるために
  嘘をつくことが多い。
★ 社会的地位や学歴、収入は、全体の幸福度にわずか三%しか占めていない。
★ 人を単純作業に従事させるためには、お金の力がものを言う。
  だが、たいていの行動では、人間は総じて金銭的動機には左右されない。
 (ゆえに、行動経済学はあまり役に立たない?)など、興味深い話がてんこ盛り。
▼ 人は思うほど完全な存在でないが、しかし周囲は人が完全であるかのような
 前提で動いている。私が学生時代のゼミで多くのことを学んだ中の一つに
「会社組織は完全な存在でなく、個人の将来まで考えてくれない。
独自で学び続けなければ知識や能力は得ることが出来ない」ということ。 
キャリアは自身でつくり上げるもので、与えられるものでない。実際のところ、
成功の背後には失敗の累積がある。問題は致命的な失敗をしないこと。
そして、失敗から学び取ること。人生を振り返って、今になって真の失敗は
何だったか気づくことが、あまりに多い。
・・・・・・
4077, 哲学で自分をつくる ー4 (ソクラテス)
2012年05月24日(木)
     「哲学で自分をつくるー 19人の哲学者の方法 」瀧本 往人(著)  
 * 魂に磨きをかける    
   第一章 しったかぶりはもうたくさん 〜ソクラテス ー�
≪ 死刑を宣言された際、つまり自分の死に対し、「死を恐れることは、
 死のことがよく分かってないのに分かった気になる」に等しいと、ソクラテス
は考えた。死について何も分かってないのに「死を恐れる」などということは
愚かしい、誰も死を知っている者はいないのに、なぜ恐れるのかと問いを発する。
命がけで期待された弁明の機会もアテネ市民の将来を憂いる。そして死刑判決を
受ける。 ・・無知をハッキリさせることは「汝自身を知れ」に通じる。
自分が何も知らないことを自覚し、より一層真理を追究する態度は、単に、
汝自身を「知る」ことでなく、魂の鍛錬という「実践」であり、自分がよく
生きるための問いである。魂を磨くことは、ただ漠然と、自問自答するので
はなく、他者にかかわる中で、他者に問いかける中で磨かれるものである。 
ソクラテスが探そうとしたのは「真理」であって、ソクラテスらしさでない。
探し出すには、相当の鍛錬、実践が必要とされた。自分の魂を磨くには、
命をかけて真理を追究しなくてはならない。他者が嫌がることでも、問いかけ
を行わなければならない。この対話、営みは「パレーシア」(真実を語ること)
と呼ばれている。彼の対話術は、自らの主張を他者に受け入れてもらうための
技術ではなく、「相手に問いかけること」そして相手の主張を「聞くこと」
に主眼があった。そもそもこの「無知の知」の重要性は、この「聞くこと」
のための手法にあった。何かを知っているから語るのではなく、何も知らない
から、分かってないからこそ、相手から引き出そうとする。
 パレーシアの原点は、そこにある。それゆえ、その原点は、密接な一対一の
関係が必要である。この対話は、自分が主役として振舞うのでなく、相手の話を
引き出すように行われる。それゆえ相手はソクラテスに導かれながら自分に
ついて語ることになる。重要なのは、自分が語ることができる「ロゴス」(論法
と言葉)が、自分の生き方と確固たるつながりがあることなのである・・ ≫
▼「吟味されることのない人生など生きるに値しない」というソクラテスの
 言葉が好きである。要は、味わい尽くしてこそ人生である。対話は他者だけ
でない、自分の経験に対してもおこなうべきである。そのため老後という期間が
人生に与えられている。老後を如何に過ごすか?と問われれば、「それまでの
人生に対しての自己問答を通して、魂に磨きをかけること」が答えになる。
それは死を間近にした真剣勝負である。だから面白いのである。
魂に磨きをかけるとは、そう甘いものではない。
・・・・・・
5548,閑話小題 〜都知事の変節
2016年05月24日(火)
   * 都知事の変節
 都知事、公私混同で窮地にたっているが、知事以前の過去分を含めて、
ここまで表だってしまい延命が可能かどうかの瀬戸際まできたようだ。 
バラエティーで、司会が、「たけし」に、<都知事になりませんか>と、
ふると、<俺がなったら、汚職のやり放題> と、両手で懐に向けて放り
込む身振りのジョークが真に迫っていた。 やり直しをしても、たけしの
弟子の、元宮崎県知事が出てきて、間違えなったりするよりマシだが。 
石原慎太郎にしろ、猪瀬にしろ、都知事の絶大な権力は、我身の分際を見失う
力があるようだ。
   * 思いのままに
 大相撲も終わって、今週末から、伊勢志摩サミットが始まる。
オバマ大統領の送別会的サミットだが、オバマを二期させたのが間違い
だと悟ったアメリカ国民は、トランプを、大統領に選ぶ可能性がある。
<世界は既に「大恐慌」と、「欧米のキリスト教と、ISなどイスラムとの
宗教戦争」に既に入ってしまった> と仮説をたてると、アメリカは、
強硬派のトランプを選択、という流れが起きる可能性がある。
 アジアは、<天気晴朗なれど、波高し!> だが。
   * 何かお店が大変みたい!
  家内が言うに、「スーパーとか、ショッピングセンターで、日々、
不況が深刻なっているのを感じる!」という。 今朝の、朝刊の地元版に、
新潟に本社を置く「ウオロク」の社長が心筋梗塞で急死、との記事があった。 
長岡の「原信」と一騎討ちだが、規模、システムから見て、「ウオロク」は、
不利に見えていた。 その中での急死、正しく戦死になる。
 リタイア前から、年金暮らしになると、経済の動きに対して疎くなると、
聞いていた。そして、その立場になって、まる5年になるが、まさに、そう。 
気楽で良いが、週に一度、酒と肴をスーパーで買う以外に、世間との接触が
無い上に、他の買物はネット上で済ませてしまう。 老兵は、静かに、
ひっそり生きるべし! ということか。 それも慣れれば、それでよい。
・・・・・・
5183,TPPを考えるに
2015年05月24日(日)
                『読書脳』立花隆著   
  * TPPは、アメリカが世界の富を吸い上げる戦略の要!
 ここで、反対の立場からのTPP入門書を紹介している。
「TPPこそ、アメリカ主導の、アメリカンルールで囲いこんだ地域経済を
太平洋周辺に作らんとする、ブロック経済そのものの発想。」と談じている。
日本国家として、それを分かっていても、中国との地政学上、その枠外に
出ることは不可能。その上に、現政権は、保守本流で、アメリカのポチなら・・ 
日本は70年前にアメリカに敗戦、現在に至るまで、軍事、経済と間接支配を
されており、そのブロックからの脱出は不可能! =アマゾンの紹介より
≪ 世の中、TPPへの参加をめぐって賛否両論がわきたっているが、もうひとつ
 議論の焦点がよくわからんと思っている人への、最良の入門書が、E・トッド
他十一人の著者による論集『自由貿易という幻想』。 これは賛否両論を要領
よくまとめたどっちつかずの入門書ではなく、「反対」の立場から、なぜ反対
すべきかを、多くの論者がさまざまの論拠から明らかにした党派性ある入門書。
非常に説得力がある。TPP参加を「第三の開国」と唱える人々は、自由貿易を
アプリオリに善とし、保護貿易をアプリオリに悪とする考えにとらわれ、
保護貿易は世界経済をブロック経済化し、世界恐慌に通じる道だとするようだが
それは正しくない。TPPこそ、アメリカ主導の、アメリカンルールで囲いこんだ
地域経済を太平洋周辺に作らんとする、ブロック経済そのものの発想。
その目的は、双児の赤字に悩みつづけ、ドル価値を落してきたアメリカが、
その囲い込みをテコに再浮上をはかろうとすることにある。
 年の大統領一般教書演説で明らかにされたように、「アメリカは、2014年
までに輸出を二倍にし、もって自国の雇用を増やすという戦略」を持つ。
「そのための戦術は、第1に為替の誘導であり、第二に非関税障壁の破壊である。
いずれも、八○年代のプラザ合意や日米構造協議以来、アメリカの伝統的な
経済戦術」。考えてみれば、ドルと金の交換停止(ニクソン・ショック)は、
「史上最大のアメリカによる債務不履行宣言」といってよい。
 その後、世界の通貨制度は、「ドル"準金本位制からドル基軸.変動相場制
に移行した」が、それは、金の裏付けを失ったドルを、「超大国アメリカの
軍事力と消費市場の巨大さを背景に流通させる」というシステム。それに
よって「アメリカは一種の中央銀行としてドルの発行で特権的な利益を享受し、
貿易赤字を気にする必要がなくなったばかりか世界経済を通貨と金融の面で
自由に操作」できるようになった。その後のアメリカは、実体経済の弱さを
「自国に残された唯一最強の商品であるドルを駆使して打開しようとする国」
になってしまった。その結果招かれたものは、「世界経済の金融化」と、金融
資本を国家の壁を越えてスムースに動かすことを可能にする「グローバリ
ゼーション」。その果てに出てきたTPPの推進は、「吸血鬼よろしく、アメリカ
ができる限り世界の富を吸上げて瀕死のドルに輸血するための策」と見てよい≫
▼ 欧州経済共同体(EEC)をなぞった「太平洋経済共同構想」の通貨統一を
 除いた経済圏なら、日本の農林業や、金融業は、更にアメリカ支配が強まる。
 特に、日本の金融資産は骨の髄まで毟り取られることになる。
 韓国の現状が近未来の日本である。国民の7割が国外移住希望という国に!


6279,閑話小題 〜ビデオ撮影の恐ろしさ ー2

2018年05月23日(水)

  * こうなれば、廃部ですか!
     〜産経のネット記事より
≪・アメリカンフットボールの定期戦で日大選手の悪質な反則行為で関学大選手
 が負傷した問題は、反則を犯した日大の宮川泰介選手が22日に開いた会見で、
内田正人前監督ら指導陣の執拗な指示があったことを浮き彫りにした。
「真実を明らかにしたい」と臨んだ会見で示された経緯は、日大側が指示を
否定してきた見解と明らかに食い違う。指導陣がルールを逸脱した負傷行為を
指示したのであればスポーツへの冒冒涜(ぼうとく)で、部の存続そのものも
危機に直面する事態だ。
・宮川選手は会見で19日に辞任した内田前監督は試合後、反則行為について
「俺がやらせたんだと言え」と語ったと主張。関学大への質問で日大が説明した
「監督の指導と選手の受け取り方に乖離が起きたため」との内容とはかけ離れる。
宮川選手の父が「監督、コーチの指示」の公表を求めた際にも、拒絶された
ことを明かした。
・監督、コーチが反則を指示し、警察に被害届が出される事態は極めて異例だ。
 大学スポーツ界では、過去に名門の運動部であっても不祥事によって廃部に
追い込まれたケースがある。大学日本一に10度輝き、メキシコ五輪バンタム級
銅メダリストの故森岡栄治氏や元プロボクサーでタレントの赤井英和さんを
輩出した近畿大ボクシング部は平成21年、部員2人が起こした強盗致傷事件
で廃部(24年に活動再開)した。
・宮川選手は会見で「チームや指導に対して言える立場にはない。同じことが
起きないことを願う」と言葉を選んだ。 ただ、日大の現役部員からは
「監督だけでなく、コーチも総退陣しないと、チームは立ち直れない」との
不満の声が漏れる。選手らの悲痛な叫びに耳を傾けなければ、大学日本一
21回の名門に未来はない。(田中充)≫

▼ 熊: 八つぁんよ、昨日、言っていた一年間の試合中止で済まされず、
   廃部っていうじゃないか。そういわれれば、それが妥当かもね。
寅: マンモス大学のNO・2が、これじゃ、当然かもしれないね。
大家: あの記者会見には日大当事者も、監督も驚いただろうね。
   2〜3年、刑務所に入って、頭を冷やすことだね。当然、本人もだが。
寅: 問題の録画が無ければ、有耶無耶に終わったのだろうが。それにしても、
  酷いものだね。サッカーなど、日常茶飯だろうがね。ラグビーでスクラム
 組んで押合いするだろう。その時、顔をさ… まあ、書かない方がいい。
八: 考えてみれば大問題だね。いくらポン大とはいっても、最高学府の
  スポーツ競技で、大学のNO2が、あれは酷い話だね。実行犯の話の脈絡から 
 して、最初から鉄砲玉としてコーチと監督が、この物語の筋書きがあった
 と思うのは私だけでないはず。
大家: 東京オリンピックを前に、神様が与えた教訓ですよ。金さえとれば、
  その前に、参加さえできればと… 異様な空気が既にあるからね。
寅: 日大の対応の遅さと、曖昧さが、炎を拡大させてしまったね。
八: NO・2というから、トップが躊躇するのは分かるが、グループの解体も
  考えられるよ。他の問題を、これをキッカケで現れ出て来るよ。
熊: 日大相撲部といえば名門だが、黒い噂が… これとは関係ないがね。
寅: でも、実行犯が自ら記者会見とは前代未聞。ここまで明らかにされると
  言逃れは出来やしないよ。でも、鉄砲玉自らが記者会見で告白とは、
 まさに劇場型エンターテナーの世界だね。としても、これはグローバルでも
 大受けするね。街頭のインタビューで、たまたまアメリカから帰国していた
 アメフトファンの人が「こんな話、前代未聞!」と言っていたけど。
大家; 一つの現象の背景の30の、その30後ろも300の問題があるというがね。
八: 政治的にみて、安倍ちゃんは、シメシメと… 「事実は小説より奇なり」
 というが… 私も、あのインタビューの評価が良かったか悪かったか?
熊: どうだろう? 俺様的には賛成!
寅: 俺は、反対だね。自爆テロだろう。心情的には大賛成だがね。
八: 私も賛成。 タイミングが、今しかないし、そりゃ、何が起きるか?
 この日本も危いのが多いしね。ああでもしないと、事故とか、自殺の体裁で?
大家: オリンピックに向けた戒めと考えても、死なば諸共はいけません!
熊: 何で、俺よりバカなこんな人が、日大のNO・2なの? 
寅: 何なればこそ、ここのトップになれたの… 。そうだろう!
大家: そこまで言っちゃあ、おしまいさ。
八: 嫌だね、皆んなホワイトナイト気取りで「ブラックナイト裁判」とはね。
  
・・・・・・
4817,いま、一人前の条件
2014年05月23日(金)
 
 朝日新聞の(耕論)「いま、一人前の条件」=規範ない、寅さんのつらさ」
ノンフィクション作家・高野秀行が面白い。 私が一人前として自立できたと
感じたのは27歳の時。父が亡くなり、最初の事業を千葉で立上げと同時に結婚。
その時、石油ショックが起きて、ただ無我夢中の日々だった。両足に鉄の下駄
を履き(結婚生活)、背中には創業という重い荷物を担ぎ、よろよろと坂道を
登っているような日々だったが、これが私の独り立ちであった。 
以下の内容は、世界における「一人前の条件」だが、やはり結婚が大きな
目安のようだ。  ーその全文をコピーするー
《 早大の探検部以来、外国人が入らないような辺境も含め、世界60カ国
 以上を旅してきました。その経験を踏まえて言えば、
・先進国以外の大部分の地域では、結婚しているかどうかが「一人前」の
 一つの大きな基準。20歳過ぎても独身だと、 何か特別な理由、特殊な
 事情があると思われます。正確には子供が生まれて完全に一人前という
 感じでしょうか。
・かって半年ほど住み込んでいたミャンマーの少数民族の村では、子供が
 できて初めてその人の土地がその人の名を冠した「○○の畑」と呼ばれて
 いました。一人前になることは、財産を含めて地域社会から認知を受ける
 という意味でもあります。
・長年、無政府状態が続いたソマリアの取材を続けていますが、ここでは
 「大人」という言葉に、成人という意味に加え、「偉い人」「長老」という
 意味があります。長老はだいたい50歳以上、10人の集団に2、3人の割。 
 人望や財力、教養があり、何か問題が起きた時に「あの人に相談しないわけ
 にはいかない」というような存在です。氏族内のトラブルや他の氏族との
 争いでは、交渉の窓口になり、決定権や責任を持ちます。前例をもとに
 物事が決まる社会なので、年を重ねることは知識と経験をもつ貴重な
 データベースということになり、尊敬されます。私はいま47歳ですが、
 日本も私が子供の頃はアフリカやアジアの発展途上国のように、結婚して
 家庭をもって初めて一人前扱いされるという感覚が一般的だったと思います。
・最近は日本を含めた先進国で、年寄りの経験値の意味が薄れてきています。
 情報技術を駆使できる若い世代が圧倒的に知識量が多い。従って社会的に
 年寄りが尊敬されることもなければ、年をとるメリットも感じられなく
 なります。何歳から何をすべきだ、この世代はこうあるべきだという
 決めつけがなくなり、多様なライフスタイルが認められるがゆえに、単純に
 一人前とはこういう人といえなくなっています。例えていうなら、今の日本
 は山田洋次監督の映画「男はつらいよ」シリーズで、社会規範にとらわれず、
 気ままに旅を続ける「フーテンの寅さん」が急増している社会です。 
 寅さんが増えると少子高齢化がさらに進み、社会が回っていかない。
 同時に本人もつらい。規範がない社会では自分でそれを作らなければ
 ならないからです。特に日本人は自分で自分の価値観を作ることが苦手。
 でもいったん自由になると、なかなか過去の価値観には戻れません。
 「一人前とはこうだ」というモデルを強要しない社会は、
 「自由はつらいよ」ともいえるんじゃないでしょうか。  
* 高野秀行 66年生まれ。早大探検部時代にコンゴを探検し
 「幻獣ムベンベを追え」
          でデビュー。》
▼ 私の人間としての一人前は、三年前の節目時。「なるほど、自立する
 とはこういうことか!」という感覚。 家庭持った時点の自立は社会の中の
承認だが、リタイアー後の自立は、社会の束縛?からの、自立になる。(>'A`)>
いや、超越の方が正しい。真の孤独を味わうべき時に、自立できないで
アタフタしている姿がイジマシイ :((゙゚'ω゚')):

・・・・・・
4450, 「死ぬのが怖い」とはどういうことか ー10
2013年05月23日(木)
        ー「死ぬのが怖い」とはどういうことかー前野 隆司著 
 人生の大問題は死期が迫り、もう先はないと悟った時の恐怖である。
脳溢血や事故で即死なら別だが、誰もが最期の最期に行き当たる大問題。
だから著者の言葉は平易だが、どれもこれも深い。死を扱っていると同時に、
如何に生きるかの問題でもある。この年齢になると誰も明日にでも突きつけ
られる可能性のある。だから「死を解決する登山道」という。初めは軽い
気持ちで読んでいたが、読むほどに哲学の総論を読んでいるようになる。 
 ーここまで書ききれなかった印象的部分を抜粋してみるー
・切腹を辞さないほどの死の覚悟を常に持つということは、欲の超越、
 自我の超越、生死という二項対立の超越だ。
・むしろ21世紀は、世界が日本化し、日本も日本思想に戻っていく時代
 なのではないかと思う。もちろん、ここでいう日本思想とは、明治に回帰
 したいという現代保守主義ではない。もっと前からの日本思想の原点は、
 無我・無私の心、静かな達人の心だ。
・自己保存本能を超越し、何の因果かこの世に生まれてきたことに感謝し、
 今この一瞬に集中してこの幻想としての自己の存在という奇跡を心から
 祝福する気持ち。悩みや我欲を超越し、世界を愛し、自分が世界と一体で
 あることを喜び、それ以外に何も要らないし、もちろん手にも入らない
 ことを理解する境地。身体で、感性として理解する境地。
・死本来の恐ろしさとは、無で「ある」ことでなく、なぜか
 いったん存在してしまったものが無に「なる」ところにある。
・感覚ではなく心の中の何かに向けられるクオリアを、志向的クオリアという。
 「死が怖い」という感じもクオリアだ。「怖さ」のぞっとした感じが心の中
 からわき上がってくる。
・人間として生まれ落ちて以来身に付けているこのいきいきとしたクオリア。
 これを失いたくないということが、死にたくないということと、根本的な
 意味では同義なように思われる。このかけがいのないクオリアは、あろう
 ことか幻想。本当はないのだ。脳の無意識の計算がやっていることなのだ。
・知情意のクオリアは結びつけ問題を解くためにあるのか? 僕たちが
 生まれる前は、もちろん知情意のクオリアなんてなかった。何もなかった。
 無だ。ところが何の因果か、僕たちは、たまたま知情意のクオリアという
 幻想を持った生物として生まれ落ちた。だから、生きている感じがしている。
・僕は「意識は体験を記憶するために作り出された機能だ」と考える。
 僕たちが生まれる前は、もちろん知情意のクオリアなんかなかった。
 何もなかった。無だ。ところが、何の因果か、僕たちは知情意のクオリア
 という幻想を持った生物として生まれ落ちた。だから生きている感じが
 している。しかし、ほんとうは人間もロボットと同じ自動機械なのだ。
・そもそも、自分が、自由意志や自由な知覚を持っていると思うから、
 死にたくないと思うのだ。
▼ 知情意のクオリアも、心の中の何かに向けられる志向的クオリアも、
 幻想でしかない。実際にそうなんだから、「死ぬのが怖い」というのは
幻想そのもの。半世紀以上以前の中学校の頃、ひとり死を考えて、底知れぬ
恐怖を覚えていた時を考えれば、その恐怖感は、幻想でしかないことが分かる
はず。間近に迫った死を覚悟した時から死ぬまでの間に、それまで生きてきた
全人生を生きる、という。その時に「これは幻想でしかない」と、思えるのか。

・・・・・・
5182,人生相談という気晴らし! 〜
2015年05月23日(土)
              『人生、しょせん気晴らし』中島義道著
  * 悟りが在りや無しや?
 世には、「悟り」を真面目に求める人がいるものだが、私の答えを正直に
いえば、「自分が、つくづくバカを悟ること」「体裁を過剰に求めないこと」
と、「自分に対し、あまり誠実でないと自覚すること」である。それは悟り
の問題というより、「自覚」の問題だが。 世界の果て(秘境)で、想像を
遥かに超えた絶景に出会った感動の瞬間が、悟りに近い? 
これは自分が実感するしかないが。
≪ Q: 「悟り」の世界はただの夢なのでしょうか?
 私は五十六歳の主婦です。三十年ほど前、結婚して心のバランスを崩した
ことがきっかけで、精神世界に関する本を読み漁り、悟りという煩悩に支配
されない境地に憧れるようになりました。それから、さまざまな講演や参禅会に
参加したりしましたが、今でも悟りなどとはほど遠く、つい感情的になったり、
主人に嫌味を言ってしまいます。以前と何一つ変わらず、同じところを堂々廻り
しているような気がします。最近はいっそ、悟りなど無いと言われたほうが
気が楽だとさえ思ったりします。本当に悟りというものはあるのでしょうか。
それとも、元々ない夢を追い求めていたに過ぎないのでしょうか。
何か手がかりをいただけると幸いです。
 A: 〜自分で一生かかつて確かめてみるしかないでしょう〜
  今回の相談も「いらいらする」ものですね。大体、哲学者ごときに
「悟り」が在るか無いかを聞いても、まともな答えが返ってこないことぐらい
わからないのでしょうか? 同じように、神はいるのか、善悪の基準はあるか、
真理はあるのか-…、といった問いに、ハキハキ答えてしまう哲学者は、
正真正銘のニセモノです。では、哲学者はこうした問いに対して何もできない
かというと、そうではない。 哲学特有の領域を指し示すことはできます。
あなたはすでにわかっているかのように「在る」とか「無い」という言葉を
使っていますが、じつはその意味は皆目わからないのだ、ということを
あなたに気づかせることです。「悟り」が「在る」としても、それはコップの
ように、空間のように、数字のように在るわけではない。では、「どのように」
在るのか、もしかしたら「無い」のか、と問えば、まず論理学的法則から決め
られるのでないことは確かです。「悟り」は別にそれ自体として矛盾している
わけではないのですから。また、物理学などの科学を持ち出して決定できる
わけでもない。現代科学のすべての成果をもってしても、意識については
わずかにも説明できない。「見える」ということ、私が私の手を「上げられる」
ことさえまったく説明できません。このことを話すと話が長く(千倍くらい)
なりますので、いまはやめます。疑いなく、「悟り」とは意識に関すること
ですから、科学者をはじめ、その体験をしたことがない人が「外から」アレコレ
詮索しても仕方ないのです。言いかえれば、あなたが本当に確かめたかったら、
実際あなた自身で確認してみるしかないでしょう。あなたがいままでどの
ような修行をなさったのか知りませんが、そんなに気になるのでしたら、
自分で一生かかって確かめてみるしかないのです。しかも、最後まで
わからなくて、そのまま死んでいくかもしれないのです。本当に心の底から
出た問いなら、それでもかまわないはずですし、そもそも他人から「手掛かり」
を得ることでは満足できないはずです。そうしないで、安直に答えを求めて
いるあなたにとっては、悟りなんか「無い」と割り切って「気が楽」になった
ほうがいいのではありませんか? ≫
▼ 悟りとは、現象を、色即是空、空即是色と直感できたような一瞬の感覚?
 ネット辞書によると、《悟り(さとり)とは知らなかったことを知ること、
気がつくこと、感づくことを言い、覚りとも書く。宗教上の悟りは迷妄を去った
真理やその取得をいう。サンスクリットでは日本語の「理解」「気づき」
「通達」などの意味に相当する単語はある。》とある。悟りで、恐ろしいのが
「死期」だろう。それから死ぬまで、生きてきた分の人生を生きるというが。
ということは、「死期を悟り、それを受け入れる葛藤を通して得られる心境?

・・・・・・
5912,『しあわせ仮説』 ー10 
2017年05月23日(火)
            『しあわせ仮説』ジョナサン・ハイト著
   * 「純粋な悪」を、北朝鮮のドン様にみる
 ドン様と、それを支持している北の上層部にとっての「純粋な悪」とは、
アメリカ、韓国、日本であり、今では中国も加わりつつある。金日成、金正日、
金正恩になるにつれ、中国に対し、自ら不信感を強めて孤立を強めているようだ。
叔父、実兄、幹部を次々に粛清し、その亡霊に恐れおののいて、精神が歪んで
きているのが見てとれる。一人の殺害を癒すのは、25倍の英雄的実績を必要と
すると、宿敵アメリカ、日韓に対し、戦争をしかけ英雄的勝利を得るしかない。
そのため出来ることなら何でもする姿が画面に溢れ出ている。 これが
狂った小心者の心の内の中。 純粋に悪いのは、アメリカ、日韓。その思いで、
臣下の数十万、数百万の犠牲者など、大したことではない思い込み。気違いに
刃物とはこのこと。それを演じて世界を恫喝していれば、世界の皇帝並み待遇?
の立場でいられる。金日成、金生日の人質は、ソウルの2000万人だったが、
核と弾道弾で今では日本の首都圏の3〜4千万人と北京の数千万。アメリカの
数千万。最後は欧州も含めた世界中の全てを破壊できる核とミサイル。
最後は、細菌兵器に至る。とすると、数百万から一千万位で済むものなら、
今のうちに!という戦略的判断が働いても何ら不思議ではない。
内部コネクションを使った内部処理が一番、効率的だが、そうはいかないので
ここまできた。 成るほど、これもグローバル化の一端ということになる。
ヒトラーが、「パリは燃えているか?」が、「東京は燃えているか?」
「ニューヨークは燃えているか?」に、時代は変わってしまったのか。


6278,閑話小題 〜ビデオ撮影の恐ろしさ

2018年05月22日(火)

    * 日大・アメフト部ですか
   〜ネット記事によると〜
≪ アメリカンフットボールの日大と関西学院大の定期戦で悪質な反則行為が
あった問題で、危険なプレーをした日大の守備選手が「『(反則を)やるなら
(試合に)出してやる』と監督から言われた」と周囲に話していたことが16日、
分かった。関係者が明かした。日大広報部は、内田正人監督が学内の調査に対し
「違反をしろと言っていない」と述べたと明らかにし、否定した。
 日大の選手は下級生の頃から主力としてプレー。しかし関係者によると、
最近は内田監督から精神的な部分で苦言を呈され「チーム内で干されている
状態だった」という。6日に東京都内で行われた定期戦前に「やるなら出す」
と反則行為を条件に出場の機会が与えられたという。
 当該選手は、パスを投げ終えて無防備な状態だった関学大のクオーターバック
に背後から激しくタックルをして負傷退場させた。その後もラフプレーを繰り
返して資格没収(退場)となった。 ≫

▼ この衝撃的場面が録画されネットで世界に発信され炎上したことが問題。
 集団格闘技なら然もありなんだが、問題は記録として残されてしまったこと。
何処まで問題が発展するかだが、「監督の永久追放と逮捕と、チームの1年間の
リーグ戦の出場停止」が妥当な収まりどころ。 一番、傷ついたのが、日大の
イメージ。元もと低いのに、これで以前の「ぽん大」に逆戻り。学生時代の寮
の隣室に日大で3年留年の先輩がいたが、その私生活の御乱行のそれは… 
 これまで表立たなかった問題も、録画されると有耶無耶出来なくなる情報社会
の恐ろしさを連日のように知ることになる。100キロもある大男がぶつかり合う
格闘技、不正ぎりぎりの陰湿なタックルも多々あるのだろうが、あれでは言訳は
出来ない。これで、去年の優勝の栄誉が、実は多くの不正の上に成り立っていた
可能性も。観客のビデオで新たな不正場面が掘り出されなければよいが…
ネットニュースで<負傷させた日大の守備選手が22日に東京都内で記者会見、
内田監督とコーチの指示に基づいて反則をしたと主張することが分かった。>とあるが、
これで刑事訴追の可能性も出てきた。「壊してこい」も、ルールに則ってを
前提だったか? の立件は難しい。
 不正暴力事件といえば、あの事件以来、大関・横綱が、立合いの張手が使え
ないため、盤石な強さが消えてしまった。何せ番付の上下関係が厳格にはたらく
ため、「肘ち、張手」は最たるアドバンティジ。守らないと、その力士の部屋
の道場に押しかけ可愛がり! 一人時間差攻撃。合理的朝青龍直伝のシステム。

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5911,『しあわせ仮説』 −9 ネガティビティ・バイアス
2017年05月22日(月)
             『しあわせ仮説』ジョナサン・ハイト著
   * ネガティビティ・バイアス
 動物も人間も、エサを逃してしまうより、外敵のエサになる方が遥かに
リスクが高い。エサになってしまえばゲームオーバーで、その固体の終焉に
なるため、「悪いことに対し、良いことより大きく反応する」ように、自然
淘汰の中で、設計図を変えて生延びてきた。ポジティブだけでは生きていけ
ないのである。ポジティブ3〜6に、ネガティブ1の割合で必要なこと。
但し、その濃度は、3〜6倍が必要となる。成長しなければ競争に負け淘汰
される。  〜その辺りから
≪ ネガティビティ・バイアスを調整する【悪いことは良いことよりも強い】
 自分‘が’食べるものを見逃しても、すぐには死なない。しかし、自分‘を’
食べるものを見逃したら、すぐに死ぬ。だから動物は、恐怖・不快に対して
好機・快よりも敏感に反応する。人間もその例外ではない。
人の心というものは、良い物事に比べて、同程度に悪い物事に対して、より
すばやく、強く、持続的に反応するということが心理学者によって繰り返し
見出されている。私たちの心は、脅威や侵害や失敗を発見して反応するように
配線されているため、すべての物事を良く見ようとしても、単純にできない
のである。  ≫

▼ ハイトは、「このマイナスのバイアス原理は、心理学の至る所で現れる」
と、さまざまな例を示す。その一つが、『一度の殺人を埋め合わせるためには、
人命を救うような英雄的行為を25回しなければならないと見積もられている』。
人は、自分に恐怖や不快を与えた人のことを容易には忘れない。≫
 しかし、その逆の心理も言える。傷をつけたり、殺した相手に深く傷つく。
北朝鮮のドン様。叔父を銃殺し、実兄を暗殺し、多くの側近を殺してきた。
何を恐れ、ここまで狂気になっているのか? 処分してきた身近な人たちの
亡霊を恐れているためである。外敵が日米韓なら、内なる敵は、処分した政敵
の亡霊。だから何をしでかすか、最たる危険な小心の男である。
夫婦関係を身近にみれば… 一度、争ったら、その25倍の代償が必要となる。
だから、代償の負債残高が数知れず蓄積されていく。「おお妻よ、どんな敵でも
御前のような酷いのはいなかった」と、独り呟くことになる。 
そして、ネバティビティ・バイアスは、ここで再生産されることになる。
だから、自分の世界を長年かけてつくっておかないと、爆死することになる。
・・・・・・
5181,アウシュビッツの回想
2015年05月22日(金)
                      『読書脳』立花隆著 
   * アウシュビッツの奇跡的幸運(地獄に仏)
 二ヶ月前のNHK/BSのアーカイブで、ある女性の奇跡的生還を扱っていたが、
これも似たケース。奇跡的幸運が重ならないと、この過酷の状況下で生延びる
ことなど出来ようはずがない。
≪「シモーヌ・ヴェーユは驚くべき女性だ」と書くと、日本では社会思想家の
シモーヌ・ヴェーユを思い浮かべる人が多いかもしれないが、私が言及している
のは、もう一人のシモーヌ・ヴエーユだ。フランスで最も有名な女性政治家。
一九七四年シラク内閣で保健大臣になったのを皮切りに、歴代の内閣で保健大臣
をつとめ、フランスに人工妊娠中絶法を導入したことで知られる。一九七九年
には、第一回欧州議会で直接選挙による初代議長に選出されてもいる。
だが彼女を何より有名にしているのは、ドイッがフランスを占領している最中、
ユダヤ人身分証偽造)に問われて、ゲシュタポに逮捕され、アゥシュヴィッツに
送られながら、奇跡の生還をとげたこと。彼女の腕には、いまでも囚人番号の
入れ墨がある。シモータ・ヴェーユ『シモーヌ・ヴェーユ回想録』は自ら筆を
とってその数奇な人生をふり返ったもので、フランスでは〇七年に発売されるや
たちまちベストセラーになった。政治家になってからの話も面白いが、圧巻は
第二章「罠」と第三章「地獄」。逮捕劇とアウシュビッツ時代を語ったくだり。
【アウシュヴィッツに着くとすぐに、その場で囚人の仕分けが行われた。彼女
は十六歳だったが、見知らぬ人の耳打ちで「十八歳」と申告し危くガス室送り
をまぬがれる。子供、老人、身障者など労働に適さないと判定された者は、
その場でガス室送りのトラックに乗せられたのだ。「親や子どもがどこへ
行ってしまったのか(略)カポー(女看守)に尋ねる人がいると、彼女たちが
窓から見える死体焼却炉の煙突とそこから上がる煙を指し示していたことを
私は覚えている。(略)死体焼却炉の煙は休みなく煙をはき出していた。
堪え難い匂いが立ちこめていた】 読んでいくと、彼女が生きながらえたのが
不思議に思えるくらい地獄の生活がつづく。収容所の娼婦あがりの女監督官に
気に入られて「あんた本当にかわいいねえ、ここで死なすにはもったいないよ。
別のところへ行けるようにしてあげる」「でも母と姉が一緒だからいいです」
と断ると、「じゃお母さんとお姉さんも一緒に」と、本当に三人そろって、
アウシュヴィッツから別?収容所に移され、仕事も調理担当に代えてくれる
というウソのような話が本当に実現した。その女監督官がなぜそんな特別の
ことをしてくれたのか、理由はよくわからない。その頃かわいい女囚に同性
愛的サービスを求めて特別の便宜をはかる女看守もいたが、それ的な要求も
なかったという。それから間もな-戦争が終り、女監督官は英国の手で
逮捕され処刑されてしまったので、その理由がいまでもわからないという。
本書には若いときのヴェーユの写真もおさめられているが、確かにガス室で
すぐ殺すには惜しい容貌だ。≫
▼ アウシュビッツといえば、フランクルである。12年前に、彼の本を
 集中して読んだが、人生への絶対的肯定に驚かされた。こういう極限の中で
奇跡的に生延びている人の共通点がある。それは、この状況下から生延びて、
家族か、友人たちと楽しい時間を過ごす具体的イメージを持っている人という。
【人生に何かを求めるのでなく、人生が私に何を求めているかを問うべきだ!】
が、特に印象に残っている。女監督官は、ただヴェーユが可愛いという理由
だけでなく、光る何かを見出したのだろう。そして、その後、彼女は光った
のである。肯定的イメージ化と、信念こそが、人生で最も必要ということか。
――
2003/09/19
《V・E・フランクル》について
 十数年前にフランクルの「夜と霧」を読んで感銘した。
そして数年前、春秋社の以下の彼のシリーズをむさぼり読んだ。
人生の調度まがり角であったためであろう。
その意味の深さー絶対的人生の肯定に魂を揺さぶられた思いであった。
彼の「意味」発見のための3つの問い
「私は、この人生で,今何をすることを求められているか」
「私のことをほんとうに必要としている人は誰か。その人は、どこにいるのか」
「どの誰かや何かのために、私のできることには、何があるか」
この3つを常に念頭において生きることが,『なすべきこと』
『満たすべき意味』を発見するための手がかりになると、
フランク心理学では考えている。

特に以下の分析には深く納得をした。
ー自己超越のための3つの意味(価値)ー
1・創造価値: 創造行為を通して得られる意味
          =仕事・子育て・学問・芸術
       ー力への意志
2・体験価値: 体験を通して得られる価値・意味
          =自然・芸術・愛
       ー愛への意志 
3・態度価値: 運命に対し模範的な態度を取ることで
        得られる価値・意味ロゴスの覚醒=対象との一体化
        ※自身が何らかの喜びに満たされていること
       ー知への意志 
人生には発見されるべき価値や意味がある
 (1)意志への自由 (いかなる境遇でも自由意志を持つことができる)
 (2)意味への意志 (意味と目的を発見し充足するのは人間の努力である)
 (3)人生の意味  (創造・体験・態度生きる姿勢の中に意味を見出す)
  ー生きることは価値判断(学習)と選択の連続である

  【2018年5月22日字数制限のためカット】

・・・・・・
5546,子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの? 〜
2016年05月22日(日)
     『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの? 』
                     おおたとしまさ(著)
 子供はこんなテーマの本を手にしない。手にするのは親など大人たち。
とすると、[子供偏]だけでなく、親向けの勉強の必要性を説く[大人編]があって、
至極当然である。私のようなリタイア後のシニアに、最後の総仕上げも含めて、
学ぶべきことは数限りなくある。せっかく地球上に、「遊び、学び、働き」に
来たのだから、総括の仕上げが必要である。この歳になっても、相も変わらず、
頼まれもしない、このような文章を書き続けている。しかし、今のところ
止めたいと思わないのは、テーマを探し、文章構想をたて、書上げるプロセスで、
多くの考える時間を得ることが出来るから。「考える」ことが、己を己たらし
めしている実感があるため。死ぬまで学び続ける姿勢そのことが最も大事である。
   [大人編]
 :荒俣 宏
動物だって勉強している/
人間は一人で生きていけないから勉強する/
人間は生き残るために知的欲求を発達させた/
「やってみたい」こそが「コンテンツ」集めの最強の動機/
「コンテンツ」が増えれば勉強はラクになってくる/
マイペースで勉強するのがいちばん身に付く/
親のアドバイスが子どものストレスになるジレンマ
 :瀬戸内寂聴
勉強しないと「心の栄養失調」になる/
子どもの得意なことを見つけてやるのが教育の第一歩/
「先生は尊敬すべき人」と教えるべき/
子どもはテストの点でなく親の顔を気にしている/
1行でも印象に残る文章を見つければ立派な読書/
 :坂東眞理子
「人はパンのみにて生きるにあらず」/
グローバル社会の処世術を身につけるには/
自分が今ここにいるのは自分の努力のおかげだけじゃない/
裾野が広くなければ高い山にはならない/
型を破るためにはまず型を覚える/
 :福岡伸一
「脳の水路付け」から逃れるために/
勉強には人類の文化史が折りたたまれている/
教養とは知識の時間軸を持つこと/
「小さな問い」に一つ一つ答えていく/
大人になれないサルが「大きな問い」を発明した! ?/
「センス・オブ・ワンダー」が人生を豊かにする/
科学と技術は違う。教育と職業訓練は違う
 :藤原和博
成長社会から成熟社会への移行/
情報処理力から情報編集力へ/
勉強と遊びの両方が必要/
クレジットをためれば自由になれる/
クレジットを希少性に投資するリターンは大きくなる/
 :茂木健一郎
知恵を得る以上に価値のあることは存在しない/
「フロー」のサイクルができれば子どもは勝手に勉強する/
知識や教養は高性能な脳内ネットワークを形成する/
今こそ日本の教育のベストシナリオを描くチャンス/
親がすべきは、子どもの「学ぶ本能」が起動するきっかけづくり
 :養老孟司
昔なら「くだらないころ聞くんじゃない! 」でおしまい/
「くだらないころを聞くな」と「そういうもんだ」は違う/
「勉強したくない」というのが本当のメッセージかも/
好きなことを突き詰めればすべての学問に通じる/
山道を登り始めればさらに先が見たくなる/
――――
▼ 世の中には、「心の栄養失調」の病人?の多いのに驚かされる。
 私自身、どうだろう。 倒産という形で事業生活を終えた私の人生は、
<この結果なればこそ、「五目並べ」の白の石目が一挙に黒に変わって
しまったことで、過去の白を黒として問い直せ!>ということになる。 
成るほど、どれもこれもが面白可笑しく、それらの事象が変わってくる。
視点の変化で、「大人は、なぜ勉強しなくてはならないの?」が、そのまま
我が身に突き刺さってくる。人生を洗いなおすために、学び直すために、
この結果はベストだったことになる。 
 福岡伸一氏の《教養とは知識の時間軸を持つこと》からすれば、この随想
日記を書きつらね、同月同日の内容を毎日、読み返す行為は、ベストになる。
15年分の同月同日の時間軸で、自分を省みる勉強になっている。
「シニアになっても、何ゆえに学ばなければならないの?」の答えは、
「あなたの現状そのままが、答えになっている!」  
「自由になるため、心の平安のため、広く深く遊ぶため、後悔しないため!」
 で、これもまた、以下の文章に繋がっていく。


6277,閑話小題 〜老いるに従い、サイコパス化する?

2018年05月21日(月)

   * 陰口好きは軽いサイコパス
 先日読んだ本に「内幕情報屋は、軽度のサイコという精神病」とあった。
そこで直に思い浮ぶのが、何人かの面々。特に営業屋のトップセールスへの
前フリネタの有効なエサとして最も有効なればこそ、知らずに自らが毒されて
いることに気づかない。成るほど、あの人がサイコと思うと合点がいく。
人の不幸は蜜の味だが、悪口、噂話は気をつけるべし。問題は程度になるが… 
男の風上に置けない腐った女のような一群の人たち。 そう書いている私も? 
「老いるとは、サイコパス化していく。変化出来なくなるからだ」とすると、
先々が恐ろしい。
 
  〜ウィキペデアによるサイコを特徴とは〜
【 犯罪心理学者のロバート・D・ヘアは以下のように定義している。
 ・良心が異常に欠如している
 ・他者に冷淡で共感しない
 ・慢性的に平然と嘘をつく
 ・行動に対する責任が全く取れない
 ・罪悪感が皆無
 ・自尊心が過大で自己中心的
 ・口が達者で表面は魅力的
 極端な冷酷さ・無慈悲・エゴイズム・感情の欠如・結果至上主義である。】

▼ 5人に1人に、この傾向が強いという。
 株屋、商品取引など金融系の末端?の人たちに端的に現れ出る軽い職業病。
それが今ではトップの金融庁の事務次官、国税庁長官がコテコテのサイコ?。
 ところで、最もサイコパス的なのが、政治家じゃないですか!
陰口を陰口で書くなど、自虐そのものじゃないですかい。 ったく!
 「自分は違うって?」 
「魂のシリアルキラーじゃないですか?」 ただし、すべからく、だが。

● シリアルキラーとは、快楽殺人鬼のこと。大部分の人達が、日ごと
 万引きより遥かに重い、快楽殺人のミニ版を行ってるの。 
なら以下のことが分かるはず。馬鹿にバカというのが、一番バカか。
何かサイコの独り言のような。 老いるに従いサイコ化する?というが、
 …成るほど。

――――
5544,閑話小題 〜悪口は泥棒より悪いって知っていた?
2016年05月20日(金)
      
      ー「泥棒と悪口と、どちらが悪いか」三浦 綾子(作家)
                  『人間学入門』(致知出版社)より
  * 軽度のサイコパスだとさ
 以前、この道理を知ったとき、そこまで悪口が罪悪とは思ってなかったこと
もあって、驚いてしまった。大家族の中で育ったためか、本能的に、悪口や、
他人の誹謗中傷を言うことがタブーか知っていた。一番立場の弱い末っ子が、
まず身につけるしかない自己防御のなせる業である。それが、進級、進学に
つれて、育った環境などにより、弱者に対する虐めや、悪口を言う人の比率が
増えていった。 学校、職場、一般社会も、階層があって、そのコントロール
として、誹謗中傷と悪口が、大きな働きをしていた。 それを筆者がズバリ、
泥棒より悪口が、悪いと断じるから・・  〜その辺から
≪・時折、講演で話すんですが、「泥棒と悪口を言うのと、どちらが悪いか」。
私の教会の牧師は「悪口のほうが罪が深い」と言われました。
大事にしていたものや、高価なものを取られても、生活を根底から覆される
ような被害でない限り、いつかは忘れます。少しは傷つくかもしれませんが、
泥棒に入られたために自殺した話はあまり聞かない。だけど、人に悪口を
言われて死んだ老人の話や少年少女の話は、時折、聞きます。
「うちのおばあさんたら、食いしんぼうで、あんな年をしてても三杯も食べる
のよ」と陰で言った嫁の悪口に憤慨し、その後一切、食べ物を拒否して死んだ、
という話があります。
・それと、精神薄弱児の三割は妊婦が三か月以内に強烈なショックを受けた時
に生れる確率が高いと聞いたことがありますが、ある妻は小姑に夫の独身時代
の素行を聞き、 さらに現在愛人のいることを知らされた。
それは幸せいっぱいの兄嫁への嫉妬から、そういうことを言ったのです。
この小姑の話にちょうど妊娠したばかりの妻は大きなショックを受け、
生まれたのは精神薄弱児だったそうです。 恐ろしい話です。私たちの何気なく
言う悪口は人を死に追いやり、生まれてくる子を精神薄弱児にする力がある。
泥棒のような単純な罪とは違うんです。 それなのに、私たちはいとも楽しげに
人の悪口を言い、 また、聞いています。 そしてああきょうは楽しかった、
と帰っていく。 人の悪口が楽しい。これが人間の悲しい性です。
・もし自分が悪口を言われたら夜も眠れないくらい、怒ったり、くやしがったり、
泣いたりする。 自分の陰口をきいた人を憎み、顔を合わせても口をきかなくなる
のではないでしょうか。 自分がそれほど腹が立つことなら、他の人も同様に腹が
立つはずです。そのはずなのに、それほど人を傷つける噂話をいとも楽しげに語る。
私たちは自分を罪人だとは思っていない。 罪深いなどと考えたりしない。
「私は、人さまに指一本さされることもしていません」。 私たちはたいてい
そう思っています。 それは私たちは常に、二つの尺度を持っているからです。≫
▼ これを読んだのは、20年前になる。元もと、噂話や、他人の中傷誹謗に
 興味がなかったが、大家族の中では、第三者の話題はタブーに近かった。
学生時代も、殆ど、批評はすれど、批判をしないのが通り相場。いい大人が、
悪口など、男が廃るという空気があった。しかし、自分が人を使う立場になると、
飴と鞭のムチを、知らず知らず使いだしていた。知人に噂話を売りにした人が
何人か存在するが、耳を塞ぎたくなるほど聞くに堪えない。長年、かかって顔が
暗く澱み、声まで変質している。あれ、万引き常習者になるが、これも悪口か・・ 
――――
2016/04/07
愛と孤独 ―池田晶子の言葉 〜
     『幸福に死ぬための哲学 ―池田晶子の言葉 ー』池田 晶子(著)
   < 孤独の味わい方 >
  * 他人の悪口が気になる人へ
《 人間には、自分の中の気になるものを、自分の外に見つけ出すという妙な
 癖があります。自分の中のそれが気になるからこそ、他人の中のそれが気に
なるのですね。 よくあるでしょう、誰かの悪口を言っているその人が、
自分が悪口を言っているその人にそっくりだということが。つまり、人間は、
自分の中にあるものだけを他人の中に見る。裏返せば、人間は、自分の中にない
ものを、他人の中に見ることはできない。当然ですよね、だって、ないものは、
ないんだから。ないものは、気になるはずがないんだから。 》〜『人生は愉快』
 ☆ 時間薬の効果で言えることだが、5年前の会社清算の一連が、当事者と
しての内なる記者の目線でみえた現象の面白さは格別であった。
 プラモデルの趣味の人に、それが壊れたとて、喪失感は少ない。それは、
楽しんだ結果でしかないから。所詮、悪口とは、その人間そのものの影!
――――
2003/11/25
965, 悪口についての一考察
 悪口については、随想日記の中では何回も書いている。
しかしテーマにしたことは無い、一番イヤなテーマであるからだ。
昨日、新聞を見ていたら‘メジャー’ヤンキ−スの松井は中学校二年生以来、
悪口を言ったことがないという。(所詮は勝ち組が言っているから注目
している部分もあるが)
それでは「私の場合は如何だろうか?」と考えてみた。
本音でいうと
 可能な限り言わないようにしている。その為には嫌いな人のいる場には
 極力行かないようにしている。例えば、ライオンズとか商工会議所などである。
 痴呆名士志向の子狐的人間である。  地方で頑張っている人はこういう
 傾向が強いから始末が悪い。自分より肩書きや収入が多い人間には媚び
へつらい、下の人間には尊大な人だ。 仕方ないのは解っているが。
「お前の姿でもある」といえば、そうかもしれない。
  人間にとって自分は善人であり他人は悪人なのである。
 自分を理解しろと必死になるが、嫌な人を理解しようとはしない。
 それは、怠惰という無精者に過ぎないことに気づいていないからだ。
  〜辞典には
 ー悪口は「他人について、劣っていると(事実に反し、また実際以上に)
 いう言葉」とある。
 ー陰口は「その人のいないところで、いう悪口」と書いている。
 悪口とは事実に反してと書いている。
 
 週刊誌などは、それで持っているいるようなものだ。
 大衆の一番弱いところを狙っているのだ。
 辞書のとおりならば、悪口の経験のある人は虚言罪で天国の門は間違っても
 叩かれないことになる。
  ☆ 思いつくまま「悪口」について頭に浮かんだことを書いてみる。
・「悪口はドロボーより悪い!」と曽野綾子の本にあったが、まったく
 曽野(その)とおりである。ドロボーは人を殺さない、しかし悪口は時に
 人を殺す。
・悪口は結局は、自分の事をいっているに過ぎない。
 したがって根は深い。ただ自分で気がついてないのだ。
 悪口はその人の歪んだ心象風景といってよい。
・悪口にも色いろある。
 本人に面と向かっていう悪口と
 陰でいう悪口がある。
・宗親(居酒屋おやじ)「馬鹿野郎!これで俺等居酒屋が、
 商売でもっているんだ!でも酷いもんだよ!
 サラリーマンの悪口は耳を塞ぎたくなるより、
 『その対象の奴より、言っている本人を張り倒したくなるよ!! 
 まあ、そうでもしなくては精神のバランスが保てないのだろうがね』            
                         ー続く
ーーーー
2003/11/26
966, 悪口についての一考察 −2
 どんなに憎んでも、面と向かって言ってはいけない言葉があると。
しかし、悪口は楽しいのである。これが人間の悲しい性である。
4~5年前にある泥酔の高校の同級生二人に呼び出されたことがあった。
片っ端から知人の悪口を言っていたが、私を呼び出す前までは私の悪口を
言っていたのがミエミエであった。そして「人の悪口は楽しい!」といって
いる姿に唖然とした。そう、こう書いているこの文章も、彼らの悪口だが。
 私の場合、こと人間の真髄に関しては何を話しても悪口になってしまう。
虚飾などどうでもよい?見えるのは裸の猿の狂った姿である。
大学のたまたま入った学部が社会学部であった。早くいえば人間学である。
人間関係の網の構造を瞬時に洞察する訓練を受けているから始末が悪い。
さらに、こういう社会学的な本が好きで40年近く読み続けているから
知らないうちに外部化しているのだろう。
表面的な付き合いの人間には、全てが悪口に聞こえるはずだ。
同級生のスナックのママに説教をされたが、その道の専門家いやアマチュア
ということは知らないようだ。
 ところで悪口という概念は、なんの思想も持ち得ない。
ー怒れば、ストレス解消・精神衛生などという隠れみので、自己のプライド
 など微塵もみせず?に罵詈雑言をいい続ける。
ー気分の良い時は調子よく聖句などを持ち出してきて、
「悪口はいけません」とのたまう。
この二面性を持っているのが人間の姿である。
悪口の後で「仕方ないさ、人間だもの」と繰りかえす。
ー悪口をいま思い出せる言葉を羅列してみるとー
「服のセンスが悪い」「だらしがない」「カスが人間をまとっていうような奴」
「子狐のような奴」「屑どもめ」「仕事が出来ない」「気がきかない」
「痴呆迷死」「ミス何々ー失敗ばかりする女」「ダニ」「自民党のような奴」
「たかり」「くそったれ」「共同便所のような女」「東京ガス」
 悪口はまるで無尽蔵である。
嫉妬心・怒り・敵意・ねたみ・憎しみ・優越感・軽薄など心の底に
渦巻いているドブから発するガスである。
 
 ー インターネットで調べた内容をコピー ー
  「悪口をやめよ 」
 ヤコブ4:11〜12
 箴言26:17〜28
 マタイ5:21〜24
  ー皆川尚一牧師ー
 悪口をやめよ!
兄弟たちよ。互に悪口を言い合ってはならない。兄弟の悪口を言ったり、
自分の兄弟をさばいたりする者は、律法をそしり、律法をさばくやからである。
もしあなたが律法をさばくなら、律法の実行者ではなくて、その審判者である。
しかし、立法者であり審判者であるかたは、ただひとりであって、
救うことも滅ぼすこともできるのである。しかるに、隣り人をさばくあなたは、
いったい、何者であるか(ヤコブ4章11〜12節)。
 「兄弟たちよ。互に悪口を言い合ってはならない」(11節)。
 ここで「悪口を言う」(カタラロー)というギリシャ語は「逆らう」(カタ)
という語と「言う」(ラロー)という語が合わさって出来た合成語で、
「逆らって言う」とか「反対して言う」という意味です。
しかし、この語の使い方は、面と向かって相手に逆らって言うのではなくて、
今そこにいない人の悪口を言う場合に使われます。
だから日本語では「陰口をきく」とか「中傷する」とか「ざんげんする」とか
言います。顔と顔を合わせて相手に反対したり、悪口を言ったりする場合には、
相手の人は自分の考えを説明したり、自分のやり方を弁明したり、相手に
反論したりできますから、ある程度公平だと言えるでしょう。しかし、今そこ
にいない人のことを悪く言う場合には、言われる人は弁明できず、反論も
出来ませんから、悪いうわさは毒ガスのように人から人へと伝わります。
二、三人のヒソヒソばなしやいわゆる井戸端会議からゴシップが流され、
話に尾ひれがついて、あること無いことが発展して人の名誉が汚され、信用が
失われ、せっかく築かれかけた良い人間関係が壊れていくのです。だから陰口
ほど質(たち)の悪いものはありません。
  しかし、クリスチャンになってもこの悪い行いは、なかなか改まらない
人が多く、このために教会の親しい交わりが汚されるので、使徒ヤコブは、
特にクリスチャンお互い同士が陰口をきかないで、愛の交わりを育てるのに
心を配って行こうと呼びかけているのです。そこで大切なことは陰口をきく
のは恐ろしい罪だということを認識する必要があります。
それは「神の律法に違反する罪」と「神の大権を犯す罪」の二つです。



6276,閑話小題 〜ドローン、その後

2018年05月20日(日)



    【 ドローン勝  NHK [BSプレミアム]
            2018年5月12日(土)18:30〜午後19:30
   * ドローンで超絶景を
【 詳細: 急上昇に急接近!縦横無尽のドローンが真冬の北海道・
 道東を飛びまくる。ミッションはただ一つ、“超絶景”を撮ることだ。
 ドローンを操縦するのは、ドローン撮影のエキスパート、請川博一。
 極寒の芸術・流氷、雪の湿原を疾走するSL、冬の花火、氷の滝…。
 はたしてどんな超絶景が私たちの前に現れるのだろうか!?】

▼ ドローンの進化が止まらない。中国の某企業がドローンの世界シェアの7割
 を占めている。今では、空飛ぶ自撮りロボットとして爆発的に普及している。
元もと軍事用無人飛行機の転用で進化したもの。それが、小型化ヘリのような
形の「自撮り棒」の要素を持たせて進化していった。3〜4ヶ月前に、テーマで
取上げたが、進化は止まらない。今ではユーチュブ投稿動画の主流である。
 前は、ドローンの機能と、空からの目線について取上げていたが、今では、
空目線からみた新たな対象、三カメとして絶景の動画が世界中から、投稿される。
 流氷の船上からの空撮が素晴らしい。まずは、国内の北海道・道東である。
――――
熊: 個人HP内、検索で過去文を読むとさ、八つぁんって、閑だね。
大家: でも一度書いてしまえば、何時までも残るだろう。それと、所詮、
 人間なんて同じことを繰返して考え、行動しているだけなら、吐き出せば、
 それが土台になり、次のステップ台になりますよ。そろそろ、御前らも、
 ブログを始めてみたら。私は歳だから気力がわかないがね。
寅: 確かに分かってはいるがね。俺さえ、こんなバカのことを書いて、
 恥ずかしくないかいとか、間違い字を見つけると… 
八: そういえば、まだブログについての実感を書いたが、掘下げた
 ことが無かったな。数日内に集中してみようか。
大家: スマ―フォン、タブレット・PCは、その点、非常に有効だね。
八: 折角なら、自分の基地、墓、サテライトとして、ツイッターより、
 ブログを構えた方が良いよ。17年、1日につき、2〜3時間のエネルギー
 を入れてきたベースと、その裏ずけは、大きな財産さ。1年で千時間、
 10年で一万時間、17年で1万7千時間だもの。
大家: その割には内容が、小さな枠の中で、大したことがないね。
 私なら、こんな下らないことなら、他のネットサーフィンで読み手として、
 遊んでいた方がマシさ。
八: アルプスなどの大自然の最中で、ゴーグルを かぶり、ドローンで、
 自分が融合した「いま、ここ、わたし」の姿を撮影したとして、どうです、
 それを誰かにも見せたいとか、その生中継を公開したいと思わないですか。
 そのためのベースが、ブログですよ。として、4k撮影機を購入してまで、
 と思わないのが私の限界。 <世界は未知で満ちている。それを更に実感
 出来る窓口が今のところ、「4k大型TV+4kカメラ+ドローン+ゴーグル」か。
大家: 少々のお金と、勇気と、時間と、それが可能なインテリジェンス
 (地頭力)があればね。
熊: 俺らのような者には関係ない話。
八: 毎朝さ、これを書いた後、自転車で信濃川の二つの大橋を一時間かけ
 一周してくるのを10年続けているけどさ。毎日、している奴って私だけ。
 朝陽が昇る中、大手大橋を西側から東側に向かい、ヒキチャリをして歩い
 ていると、霊界にいるような至福な気持ちになるんだ。それが毎日。
 熊さん、寅さん、大家さんを誘っても、1〜2回で、終わりじゃないか。
大家: 御前さんが言っていた、世界中の秘・異郷の大自然の懐に入った経験
 が、それが如何に素晴らしいか実感できるからさ。続けられるか如何かは、
 そのベースの厚さだよ。
https://www.youtube.com/watch?v=7pSKo2N8WGY&feature=youtu.be
https://www.youtube.com/watch?v=bR4Gq9qfpnM
https://www.youtube.com/watch?v=pZ0viMxYDA4
https://www.youtube.com/watch?v=pmELxw-ORQA

――――
2018/01/27
閑話小題 〜ドローンの進化
   * 世界を変えるドローンの進化
 久々に、TVのアンドロイド機能を使ってYouTubeを見たのがドローン。
この飛躍的進化は当初、軍事用につくられたが、今では一般の玩具や、実用に
転嫁されてきた。軍事用無人飛行機を小型化して爆弾の換わりにカメラ機能を
充実させ、自撮り棒カメラの空中版(水中版もある)として、この数年、飛躍的
に進化している。数m、10m、20m上空から、本人を撮影する。年々、
値段も劇的に下がっている。
・登山やハイキングなどで、山頂から、ゴーグル型ディスプレイを身につけて、
 山頂にいる自分を3Dで見るドローン。 
・ドバイのドローン専用の780mのレースで、世界の32チームが参加するレース
 も紹介されていた。決勝戦は勝ち残った4チームによるもので、10代半ば
 の少年が優勝をして2800万の賞金を獲得した映像。 それも競技者が、
 ゴーグル型ディスプレイで運転する映像のため迫力満点。
・カヤックの激流下りを10m〜20m上空周辺から撮影したり、
・邸宅プールの水中で撮影したドローンの映像も紹介されていた。
・ドローンも、蚊型、蜂型、鳥型の小さなものから、自家用車のようなものや、
 軍事用のミサイル発射可能のものだけでなく、小型軽量戦車などに応用した、
 さまざまなものがあった。
これらの幾つかは既に普及しており、4Kカメラの映像が、YouTube上で、
各人のTV、PC、スマートフォンからの受発信が可能な時代になっている。
21Cとは、こういうものかと… スマ―フォン・タブレットと、ドローンと、
各種ロボットが、果てしなく世界を激変しようとしている。
【 熊さん:オイラの時代は終わったということ?
 寅さん:残念だが、そういうことさ。寂しいけどね。
大家さん:大丈夫だよ。この時代だからこそ、デジタル化して、あんた達にも
 恩恵できるよ。ただ、絶対的格差が大きくなるよ。嫌なのは、それが鮮明に
 自覚しなければならないことさ。
八つぁん:大家さんや、私の年齢なら達観出来るけど、熊さん、寅さんみたいの
 一世代に下の、時代に取り残された人には辛いだろうね。でも、割切れば、
 デジタル化の恩恵は、素晴らしいよ。
熊さん:この中で生きていくのは、そりゃ辛いよ。スーパーの夕方に行けば、
 分かるよ。オイラみたいなのが多くいるよ。
寅さん:良いじゃないか、そんなことを気にしている分には、ゲームにすりゃ。
 いいんだよ。今さらじゃないか。うちのカミさんなど、夕方になると、行方
 不明になるんだ。200m先のスーパーに自転車で行くんだ。それを楽しんで
 いるんだよ。しかしね、レジでフッと後ろをみると、内幕情報屋の小母さんが、
 ジッと籠を見ているらしいよ。
大家さん:私など、カカアに死なれてから宅配弁当さ。これが便利なのさ。
八っあん:不味くて食えないというじゃないですか。
大家さん:客の口も肥えているから。結構うまいよ。今じゃ、スーパーの冷食
 に美味いのがあるから、一品、付け加えるの。フリカケも、真空パックの
 煮物も、なかなかのものだよ。
寅さん:何時の間にか、エラク話がそれたね。それにしても便利な世の中だね。】

▼ 一歩も二歩も、浮世から離れてみて、それが面白くて仕方がないのは、
 何はともあれ、日常生活が便利になっているのと、健康だからである。これも、
あと何年続くか… そう思って目先、精一杯、面白おかしくしているしかないが。

――――
5833,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −3
2017年03月05日(日)
   * 現在も驚愕の日々が続く 〜ドローンで空撮
 昨年の秋に東京の葛飾に住む一回り年上のカメラマニアの従兄から、
「4kTVと、ビデオカメラが如何に素晴らしいか」を教えてもらい、寝室の
6年半使用のTVを少し早めに買換えた。当然、さほど余裕がない立場の身、
家内からの激しいバッシングを受けることに相成った。 従兄が語った
「私は進行ガンで老老介護の日々。生まれるのが10年早かった。ドローンに
8kカメラをつけて、名所の自然を空中から撮ってみたかった!」という悲鳴
に近い口惜しさが直に伝わっていた。そこで一月かけて、4kTVとは如何なる
ものか、家電店を10回近く見て回った。特に「ソニーの‘ブラビア’は別次元
の世界に誘う。4kだが実際は8kに近いしろもの」という殺し文句を数人の担当者
から聞くことができた。 人間の視覚を遥かに超えた4k・8kの画面は、現地
で見るより数倍に視覚能力を持つ。 TV検索によるネットサーフィンで昨日、
行きついたのが、
<ハネムーンに400日! BBCも取り上げた日本人夫婦の仰天新婚生活>の映像。
 そういえば、去年の暮れに話題になりワイドショーで取上げていた。
  〜ネット検索によると〜
【 「一生分の夫婦の話題づくりをしよう」
 そんな一言から、ある夫婦の壮大な旅路が始まった。関西国際空港から飛び
立った2人は400日をかけて地球を一周、48か国を巡った。2人は自分たちのこと
を「ハネムーントラベラー」と呼ぶ。400日間の世界一周旅行は彼らにとっての
新婚旅行だったのだ。新婚旅行で世界一周というのもユニークだが、彼らの旅
にはもうひとつ独特な試みがあった。行く先々でドローンを飛ばし、世界各地の
名所の空撮映像をSNSで公開していたのだ。これをイギリスの国営テレビ局BBCが
報じたことによって、2人はいちやく有名人になった。千貴さんがネット上に
アップした一連の動画の合計再生数はいまや1000万回を超えるという。
400日間もの旅路は夫婦に何をもたらしたのか、そして夫婦を旅にいざなった
ものは何だったのか。2016年8月に日本に戻った。新たな生活を営み始めた2人に
話を聞いた。<ドローンから撮影した絶景はこちら> 】
▼ 従兄も、これを見たのだろうが、写真マニアなら実に無念のはず。
 私が50年かけて51回、合計延べ500日間、予算が3500万円。 
この二人は、予算500万で、400日。家賃3万円のアパートに暮らし、徹底した
節約生活を送り、2年でこの大金を貯めたという。それにドローンに4kビデオ。
何とも羨ましい限り。プログラマ―のため、仕事で路頭に迷うことがないという。
2人の行先の多くが重なる… 毎日、真昼間から寝室に籠り、異世界に入り込む
のも、変といえば変だが、それでも精神は異世界で羽ばたいている。
 〜で、再び、文脈が、去年の同月同日の内容に続く。

ー―――
5834,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −4
2017年03月06日(月)
   * 世界の絶景をドローンで空撮
 新婚旅行で行き先の絶景をドローンで空撮をしながらYouTubeに進行形で投稿
した録画の新鮮さが、バズって世界中で大ヒットした。ごく普通の人が、2年間、
節約した金で世界各地の絶景を空撮した切口と、絶景録画が何とも素晴らしい。
 数日前に、かつて録画していた世界絶景紀行のボリビアのウユニ湖の紀行モノ
をみた。ここで現地ガイドが、サービスの一つとしてドローンで空撮をした画面
をタブレットで、見せていた… 南米の僻地でも、時代の先端をいっている。
その録画から見える絶景が美しかったのに驚いた。YouTubeで検索で、出てきた
星座群と、湖面に映しだされた輝きはTVでも感動もの。4kビデオ+ドローンの
空撮は、空中からの自撮りも、空中探索も可能になる。
  〜2人のネット記事から〜 
【 ● 彼らの旅を彩ったのが、ドローンによる空撮だ。
 いまや旅人が自身の写真や動画をとり、SNSに投稿する行為は珍しくないが、
これほど大掛かりなガジェットを使うケースはなかなか稀有。ーなぜドローン
だったのかー 夫の千貴さん曰く、それは「たまたまだった」という。
「もともと考えていたのは、2人一緒に並んだ写真をいっぱい撮ろうということ。
世界の観光地の写真は綺麗なものがネット上にいっぱいあります。でも2人の
写真は僕たちにしか撮れないから、自分たちのために残したかった。でも旅行が
近づいたある日、YouTubeですごく格好いいドローンの空撮映像を観たんです。
それで、2人の記念撮影とドローンを組み合わせたいと思いました」
いまYouTubeに「ハネムーントラベラー」と打ち込むと、千貴さんと真理子さん
が撮影した数多くの映像を視聴できる。映像の始まりは、どれも仲睦まじく並ぶ
2人の姿から。ドローンが空高く上昇するにつれて2人は小さくなり、やがて息を
のむような絶景があらわになる。千貴さんは「正直なところ、行く先々で撮影した
映像をネットに投稿していればバズるかなー、なんて気持ちもありましたけど、
BBCにとりあげられて、世界中の人に見ていただけるなんて想定外」とはにかむ。
  ● 2人が旅から得たものは?
 ドローンを持参したことで、確かに2人の旅はより実りあるものになった。
例えば、通常の視点では気付けない風景を知ることができたという。…(略)
上空から見ると、二つの川の水の色がぜんぜん違うのです。些細なことですけど、
すごく得した気分。また、ドバイの人工島を空撮した時のことも忘れられません。
パームとはヤシの木のこと。この島はヤシの木の形をしていることで知られて
いるのですが、自分の目でそれを確認することができました。上空から見ない
とわからないことって、意外とあるんだなと気付けたんです」
 また、ドローンを通じて、地元の人々と交流を深められたことも貴重な体験
だった。ドローンの映像には、さまざまな人々に囲まれる2人の笑顔が映っている。
千貴さんは「地域によってはドローンを見るのも初めてという人もいて、撮影を
していると珍しがってくれました。ドローンのコントローラーには空撮している
映像をリアルタイムで確認できるディスプレイがついているのですが、
『自分たちが住んでいる場所を初めて空から見た!』と喜んでくれたんです」と。
 そして、ドローンを使った一連の経験は、千貴さんに新たなキャリアを提示
している。BBCにとりあげられて以来、世界中から映像作家としての仕事の
オファーが舞い込むようになった。ニューカレドニア、タイ、南極、日本国内と、
最近の仕事だけでも多岐に渡る地域を股にかけている。記者が取材した当日も、
「明後日からまた海外に出発です」ととても忙しそうだった。

▼ ドローンの空撮も、4kビデオも、カメラもデジタル技術の飛躍的進化の
 結果である。ますます空撮などの面白いのが世の中に溢れることになる。
この5〜6年、週一度はシネマ館に通っているが、これも特撮などデジタルの
進化で圧倒的に面白くなっている。それを最大限に利用して楽しめるのも時代
からの贈物。ハリウッドの連続モノドラマ『CSI』に、サイバー犯罪シリーズ
があるが、近未来の世界の先取りで面白い。 長年かけ培ってきた感謝、感動の
受信能力がデジタル技術で拡幅してくれる時代! それこそ有難いことだ。
〜 で、偶然、「黄金の時間をデジタル化して伝える」という文脈として続く。

・・・・・・
2016/10/17
閑話小題 〜近くの従兄の通夜で
  * 東京の下町に住む、万年青年との久々の出会い
 子供の頃、ある従兄が度々、東京から自家に泊まりがてら遊びにきていた。
私より15歳年上の85歳。カメラが趣味。子供の頃に撮ってもらった時々の写真
が何枚か残っている。この写真の存在はメルクマールとして大きな財産である。 
第二次大戦で、一度、長岡に移住し、その時に、私の父が、あれこれ面倒をみて
くれたことと、4人の姉たちの存在もあったようだ。
 会席で故人の父方系は二人だったこともあり、駅の見送りまで御一緒
させてもらった。 出会って、開口一番、
・『私は前立腺ガンで、進行しているが、今のところ小康を保っている。
 家内が5年前に膠原病で倒れ、現在、老老介護の状況の中で何とか参列した。
弟の連れも、やはり膠原病で、二年前に亡くなったが、家内は、お医者さん
の選定が正しかったようで、何とか・・』 と曰く。 
 自営業をしてきて、時々、転業をしていたが、特許をいくつか
持っていたため、常に生活は安定してきた、という。 昔から若々しい
万年青年で、常に躁状態。今回の参列は、命がけのようで、
一期一会の感が強かった。 当人の話は延々とつづく。
・『現在、4kのビデオカメラに凝っていて、4台の機種を持っている。
 この良いのは、ビデオの映像の一番良い一瞬を、後で切取りが可能なこと。
撮った映像を、大型の4kTVのをみて、ベストの一瞬をとらえ切取りが可能。
アマチュアのカメラマンとして、この機能は夢のようである。』と。
通夜の会場と、オトキの席と、長岡駅前の居酒屋の席では、ホボ話しっぱなし。
 まだまだ、話はつづく。
・『あと、10年前に生まれていれば良かった。今世紀に入ってから今までの
 変化を見ると、これから10年間の変化を体験したい・・ しかし後は少ない。
今は、ドローンにカメラをつけた空撮が目標。空からの4kの自分の撮った
画像を見てみたい。 それと、生前葬をしたい。骨拾いの箸を見立てた二本の
杖を両手に持って、顔はペイントをし、死に衣装を着て、参列者の前に現れる。
考えただけで楽しい。・・』と。
 老老介護の現実から解放されて、その抑圧からのハイ状態のよう。
カメラの趣味をメインにし、現在は4kビデオに辿りついた85歳の万年青年。
「干乾びた若き万年老人」の多い地方都市では、こういう人物はできない。
 こういう人と接するにつけ、地方都市の光と影を感じる。


6275,閑話小題 〜誕生日大全

2018年05月19日(土)

         <「誕生日大全―補強版」サっフィ・クロフィード著>
 図書館の「返却コーナー」の棚にあった本で、その場で私の誕生日・
1月15日を見ると、非常に納得する内容。そこで、15日の前後に14日と、
16日を見ると半分。一月前と半年前は4分1が思いあったため借りてきた。
 まず冒頭から「1月15日生まれの人は、起業家精神の持ち主」と…。
「長所、短所」「性格と運命」「仕事と適正」は、起業を目指すと自ずと
生じること。とはいえ、起業家精神や、特性を論理的に言い表していると
みると、これはこれで納得できる。ネット検索に、「誕生日大全 1月15日」
と入れると、本と同じ内容が出てきた。

――――

   ★1月15日生まれ
1月15日生まれの人は、「起業家精神の持ち主」

   ー長所は?ー
●自発的 ●気前がいい ●信頼できる ●優しい ●協調性がある
●価値を見極めることができる ●独創的なアイディアを持っている
  ―短所は?―
●秩序を乱す ●落ち着きがない ●無責任 ●自己中心的 
●自信を失いやすい ●心配性
――    
   ー性格と運命―
●内なる情熱と持ち前の指導力で目標に向かって粘り強く献身的に
 取り組み、高い地位に上りつめることができるでしょう。
●現実的ではっきりとものを言いますが、生まれつき人づき合いの
 才能があるので、社会的にはうまくやっていけます。
 ただし、物質主義にとらわれすぎるのが玉にきず。
 あなたの素晴らしい可能性を実現する妨げとなるので注意しましょう。
●何でもはっきりさせようとする性格は、問題解決やビジネスセンスを
 高めるためには好都合です。
●勝ち気頑固で活動的で、組織をまとめたり人を触発したりする力を
 持っています。
6歳〜35歳⇒グループ活動を重視し、肩の力が抜けて自由を愛する
        ようになります。
36歳を過ぎると⇒感受性や精神面が強化されmこれは未来への
           展望、夢、理想となって表れてくるでしょう。
――
   ―仕事と適性―
●高い理想と確固たる信念を持ち、お金儲けの才能にも優れて
 いるあなたは、大きな事業を起こすことに成功するでしょう。
●創造力や前衛的ひらめきがあるので、美術商、学芸員、美術品
 の管理者などもおすすめ。
●表現力が豊かで、人を感動させることができるので、演劇、
 オペラ、音楽の分野にも向いています。
――
   ー恋愛と人間関係ー
●社交的で自己表現の場を強く求めるあなたは、活動的な
 社会生活を送ること間違いなし。
●この日生まれの女性は、スリルに満ちた生活を好む豪快
 な男性に惹かれる傾向があります。
 また、知性を刺激してくれる頭のよい人に魅力を感じます。
 しかし、親しい間柄で疑念が生じると不安や失望の原因
 となるので、常に明るく信頼される態度を心がけましょう。
――
  運の良い誕生日 .... 150位 1月15日

▼ 40歳後半頃か、新潟の古町を、既に亡くなった不動産会社の社長と
 小料理屋で芸者をあげ、座敷遊びを楽しんだ後に、次の店へと歩いて
いると、和服姿のクラブのママさんらしき人が飲食ビルに入ろうとして
いた。早速、連れが「あんたの店、ついて行ってイイかい」に、
「うちは、運勢占いが売りでパソコンソフトで、誕生日を聞いて、直に
結果が出るの。それが一げんのお客様には大受けで… 是非どうぞ」と。
それまで、星占いとか、運勢占いは殆ど無かった。店に入って落ちついた
後に、誕生日を聞かれパソコンに入力した結果の内容の適格さに内心、
仰天していた。 詳細は忘れていたが、ほぼ同じだったような。占い
など全く信じてなかったが… 創業人生を経験したこともあり、冒頭の
ように、起業家以外は、その特性を述べているに過ぎないことを察知
できるが。もし大都会に住んでいたら、一人ぐらいは、馴染みの占い師
を知っておくのも良いのかも?それには、使い分けられる知性がないと! 
 最後は、そこに落ち着くが… 
< 考え尽くした後に、あとは、おまかせ! > 
 紆余曲折があっても、それしかないでしょうが… 
【誕生日大全 ?月??日】と入力してみたら。今月いっぱいは、隣人
にスマートフォンを使い、調べ上げて、驚きの反応を共に楽しんだら… 

ところで思いたって調べた家内の誕生日の入力の結果は、その前日が
完璧に合致するが、当日分は真逆。そうそう当たってたまるかですか!

・・・・・・
4446, 屋根裏に誰かいるんですよ
2013年05月19日(日)
   「屋根裏に誰かいるんですよ 
             ―都市伝説の精神病理」春日 武彦著
数年前になるが、既に亡くなった知人の奥さんが会社の事務所に訪ねてきて
言うに、「誰かが留守に家に入りこみ、困っている」と切り出してきた。それも
会話の中で何気なくである。「ちょっと、待ってください。聞き捨てにならない話
で、もう一度、本当に侵入していたのですか」と聞きなおすと、現在も屋根裏に
隠れていると、写真を数枚だし、ここですと言う。
私の目には見えなかったが、本人には見えるという。「警官に来てもらい見たが、
何も見つからなかった。が、私には隠れているのが分かる。ところで、うちの主人
が生前、そういう話をしてませんでしたか? 貴方にはシックスセンスがあると
聞いてましたが、この現象をどう思いますか?」と真剣な眼差し。
「恐らく貴女は、魔界とか何か違う世界に取りつかれたと考えるしかありません。
そういう話は一度も本人から聞いたこともありません」と答えた。その話を、
その人の共通の知人に話すと、「実は私の家に訪ねてきて、全く同じ話をし写真
を見せてくれたが、私も何も見えなかった。他にも訪ねてまわっている」とか。
本人は60歳前後で、老女というには、まだ若い。 
  ーアマゾンの内容説明ー
精神科医である著者が、現代社会におけるさまざまな精神病理を、きわめて
冷静に考察したものである。ある日、ひとりの老女が、「自分の部屋に勝手に
人が入ってきて困る」と訴える。その侵入者は、彼女の部屋にある日用品などを
盗んでいったり、ちょっとだけ位置をずらしていったりするという。
しかし、姿は見えない。まるで、「座敷わらし」などの妖怪のしわざとしか
言いようがない不可解な話を、老女は真剣に語る。表題となっているこの症例は、
「幻の同居人」と呼ばれる。このような症例は、多数報告例があるらしい。
患者たちは、脳に器質的な異常が認められるわけではなく、精神的にも問題ない
場合が多い。「妄想の突飛さと当人の穏やかな常識人ぶりとのあいだに乖離が
生じているときには、精神医学はたちどころに歯切れが悪くなってしまう」と
著者は言う。それがこの症例の複雑さと奇妙さとを物語っている。

▼ 当時は、この本の存在を知らなかった。子供達の巣立った家で、当人は深夜
 怯えているのだろうが・・ 想像しただけで、背筋が寒くなる。当人にとって
感じるのだから! 私も一時期、女性の幽霊?を見たり、幽体離脱をしたり、
面白い経験をしたことがあるので、当人が真剣になるのは分かる。
・・・・・・
4813,閑話小題 ー高齢者の三割が認知症とは
2014年05月19日(月)
   * 高齢者の三割が認知症とは
 先日の朝日新聞の社会面に「認知症徘徊 不明届け一万人」の記事があった。
その中で「65歳以上の高齢者のうち462万人が認知症で、軽度認知障害が
400万人もいると推計される」とあった。高齢者が人口に占める割合が
23〜4%からすると、高齢者が3000万人。その中の862万とすると、
三割が軽度を含めた痴呆症になる。前期と後期高齢者では、二倍以上は違って
くるから、80歳までに4分の1、それを超えると、過半数は認知症になる。 
そして徘徊で不明になるのが年に一万人というから、深刻な問題である。
 それからして、長寿を願うのは実は考えもの。独り住まいの高齢者が増加
している中、本人も周囲も深刻な問題である。「健康診断などしないで自然死も
選択の一つ」も、理解出来る。胃瘻で一度、管につながれると、簡単に取り払う
ことが出来ない。生かして拷問しているようでもある。 死ぬも地獄、生き延びる
も地獄。老いて死ぬのも大仕事である。これを書いたためか、自分が認知症に
なって呆然と佇んでいる夢をみた。脳は面白いものである。その夢とは、
<店頭で、ハンバーガーとコーヒーを注文するが、商品がなかなか来ない。
それを(どういう訳か中年男)の店員に言うが、何も答えない。ところが後で
入ってきた若い男が目の前のチケットを取って、カウンターに並んでいる。
私が店のシステムの要領を得ないで財布を持って勝手に立っていたようだ。
仕方がないので、店から出て、他のテイクオフの店に行くが、店内の座席は、
二人以上でないと座れないという。どうも自分が認知症で、街を彷徨っている
ことに気づいた>ところで、目がさめる。何か恐ろしい夢だが、認知症とは、
こんなものと自分自身に知らしめる内容である。そうこう考えると、可能な
限り医者に行かないで、自然にまかせることも選択の一つである。いざ、余命
一年、半年と告げられると、その恐怖は、はかり知れないのは父親の姿で知った。
傍らに一年いて、その恐怖感が直に伝わってきた。それも、激痛が死にたくなる
ほど激しくなっていく。死にいくのは、簡単なことではない。そのため認知症を
神様が与えた自然の業わいとも言える。マダラボケになるから、本人も、周囲も
地獄になる。 生きているうち、元気なうちである。以下の内容も、その類?

・・・・・・
5908、閑話小題 〜多重人格について
2017年05月19日(金)
 先日みたシネマの「スプリット」が、24の多重人格を持つ精神病者と3人の
被害者の恐怖の物語。 これが、面白い。多重人格には、精神には多数の人格的
な意識が、多重人格者の個人差に関係なく、人格には共通した特徴があるという。
≪ * 多重人格に多くみられる人格とその他の特殊な人格
・基本人格:重大なストレスの体験を発端として、最初に別人格が分離した
後に生じる、多重人格の核となる人格。受身的で控えめな性格の傾向がある。
幼少時から眠っていたり、非活動的な状態になっていることも多い。
基本人格に関しては、出生時からの本来の人格の状態という捉え方もあります。
・主人格:その時々で最も多くの時間、体を支配している人格。DIDの治療を
求める人格はたいてい主人格。典型的な主人格は、不安が強く、良心的であり、
頭痛に悩まされている。
・交代人格:交代人格は、主人格と基本人格以外の人格を指す場合が多い。
あるいは、主人格は交代人格に含まれるという解釈もある。あるいは、人格交代
して体を支配して行動出来る人格を交代人格とする解釈もある。あるいは、機能
や感情反応や生活史がしっかりとあることが交代人格の条件とする解釈もある。
・準(准)主人格:主人格の次に主人格のような役割を果たす人格で、
体を支配する時間や頻度が多い。
・子供人格:多重人格に必ず存在する子供の人格。子供の人格は時間が凍結
されていて、早期の心的外傷体験の記憶や感情を保持する役割を担っている。
甘えられる状況の時や自傷行為の後などに意識上に出現する場合が多い。
・異性人格:肉体の性別と異なる人格を指す。女性の男性人格は保護する役目
を持つことが多い。男性の女性人格は体を支配することが少なく、主に意識
内部で活動する。中性のような性別の人格や性別がない人格の存在もあり、
その場合も分類上は異性人格になる。
・救済人格:良心が具現化したような人格。人格達の状況を全体的に把握して
いて、危険を回避したり、適切に生きていけるように影響を与える。
理性的だが感情の起伏があまり無い。
・記録人格:生活史についておおむね完全な記憶をもっている。
過去の出来事や他の人格の行動についての情報を与えてくれる。記録人格が
複数存在するケースでは、一部の記憶だけを管理している人格もいる。
・統括人格:意識内部ではリーダー格の人格。人格達を統括する立場で、
誰を人格交代させるか決める権限を持っている場合もある。統括人格が複数
存在するケースでは、状況に合わせて別の人格が統括したり、一部の人格
だけを纏めている人格もいる。冷静で厳格な傾向がある
・保安人格:意識内部で、人格システム維持の為の任務を請け負う。
意識内部の領域を守る、問題をおこす人格に対して監視したり行動を抑制
したり活動を停止させる、その他の意識内部の管理など。
・人格断片:人格の断片のような意識で、一つの情動による感情表現や、
決まった行動をする機能を持っている。人格断片は多重人格者に数多く
内在し、融合や分離を繰り返す。
・人外(じんがい)人格:人間以外の生命体を象徴する人格状態全般を指す。
ペットになるような哺乳類の動物が主で、特に猫人格が多い。半人半獣や生物
の形態をなしていないなどの現実には有り得ないものもいる。大体は人間の
言葉を理解し喋ることが出来るが、動物の場合は動物の仕草をしたり鳴き声を
出す時もある。人外人格の多くは、しっかりとした自我を持っていない人格
断片のような存在。
・憑依人格:憑依して人格交代する霊的存在による人格状態。悪魔憑きや聖霊
に満ちているような状態でも、憑依による人格的な存在が意識上に出現したら
憑依人格に分類される。たとえ霊的存在が憑いていたとしても、人格交代
しなければ憑依人格ではない。≫

▼ 上記をよく読むと、「性格分類」そのもの。それぞれの性格として
 現われでている。幼児性そのままを残した性格、優しさを持った救済人格、
傷つくことを異常に恐れる保安人格とか、人様々である。問題は、憑依するか
しないかの問題。職場や、勤め先を転々としていると、今度は、優しさを
前面に出してやろうとか、厳しさを前面にしてやろうとか、その都度、イメージ
を持って自己演出をしてきた。基本人格の上に、交代人格を付け加えてきた。
偽善、偽悪、露悪、露善の顔色である。これが、面白いほど、社会には通る。
詐欺師には、実際に騙すというより、様々な人に成りきっているため、罪の
意識は少ないのだろう。少し誇張しているうちに本当のように、思うように
なってしまったとか。これも多重人格の要素が現われ出てきたということか。

・・・・・・
5543,閑話小題 〜お金に窮したことは一度もなかった
2016年05月19日(木)
 * そういえば、お金に窮したことは一度もなかった!
          〜お金についての考えは人生に対する考えと同じ〜
 用心深い性格もあるが、事業人生の中で、お金に窮したことは一度もない。
両親、特に父親は、お金に対して厳しい人で、見栄や、無駄金、死に金、
小銭の扱いに常に目を光らせていた。普段の生活は徹して節約をし、外食や、
ブランド物趣味には、極端に厳しい姿勢であった。しかし、書籍の購入には、
一切、何もいうことがなかった。 
 学生時代、上京をして寮に住んでいた時の仕送りも、ギリギリの生活費しか
送ってくれなかったが、ヒモジイ思いをすることが無かったのは、節約が
身に付いていたため。当時の学生時代は、家庭環境に関係なく、殆どの人が、
似たようなギリギリの送金。カナダの学生は、それが首相の子供であっても、
アルバイトで生活費を稼ぐのが暗黙の習性という。
 その節約も、21歳の「欧州一周旅行」で、全てパーに。
「使ってこそお金の価値が現出する」と信じるようになっていた。
父が、末期ガンで死期を悟った時に、身近で実感したことは、「お金は、持って
旅たつことが出来ないこと」。 結婚直後からは、「稼いだときに、1〜2割を
別立てをして、残りは、使い切る」と、方針を変えた。それもあって、より遊ん
でおけば良かった、という後悔はない。死んだ瞬間、お金は一切、必要なくなる。
 また、お金が無くて呆然とした経験が一度も無かったことが良いのかどうか。 
健康面を除いた娑婆の苦しみの中で、「金の不自由」が、一番、辛いという。
現在、家内名義の家では少し肩の狭い思いをしているが・・
 他人事ではないが、一般的に、熾烈な事業の中で、万一の場合の用心深さが
あまりに無さ過ぎるのではと思うのは、老いのなせる業か。
<お金について> を書くと、あまりにシリアスになるが、なればこそ、
自分を見つめる合せ鏡になる。そこには、欲が、そのまま露出している。
 それは健康に対していえることだが、70歳を過ぎたから、死を従容と
受け入れたいものだが、現実となると? 
―――ー
面白いもので、偶然だが,9年前に「お金」について書いてあった。


6274,閑話小題 〜一昨夜半の不思議な夢

2018年05月18日(金)

   * こんな夢をみた
 面白い夢を何度かみてきたが、何ともはや、一昨夜のは奇妙な面白い筋書。
夜半の寝床にヨガのポーズを取入れて4年。その成果か、寝ぼけだったのか。 
夢と覚醒の境目に立ち、二つの世界を行ったり来たり。三カメ視線な夢経験。
 夢かも知れないと思いつつみる夢物語。それが現実の延長だったり、夢のよう
な淡い感覚が何とも奇妙。毎週、シネマ館で映画をみたり、寝室で、一日数本の
ドラマ、映画を見続けていることも影響している。映像世界の経験が、現実世界
の経験と混濁し、脳内で夢物語を創作してくれる。これだけ、連日、面白い映画
をみ続けていれば、現実と、映像世界と、脳内世界が混合しても不思議ではない。
今では、パソコン、ネットTVで、瞬時でYouTubeなどの映像世界に入込みが可能。
夢の世界は無意識が創り上げる物語。無意識世界の遊覧にもなる。
個人HP内検索で「夢の話」を入れると、数知れないほど多く出てくる。
 
 他人の夢の話ほど面白くないのはないというが、自分にとって、薄気味悪く、
リアルで、かつ絶妙な面白さを含んでリアルに語りかけてくる味わいがある。
夢分析というが‘書き出された夢’は‘掻きだされた自分’そのものでもある。
書くことの秘儀の最たる現われが夢日記になる。それぞれの日々の雑事より
遥かに、夢の記述がリアルに自分に語り掛けてくる。
時により、自分と書いた相手や現象との邂逅になる。 …逆もあるが!
単純馬鹿と思いきや、なかなか複雑怪奇な、したり顔も見え隠れしている。
『真実の自己との邂逅』ということですか。 でも、「御前って馬鹿だね」
「こんなものかい」と思い知ることが遥かに多いのは無能、不徳の致すところ。
夢と現の境目を両足で行ったり来たりとは、夢日記を書き続けた効果?
まあ、ふざけている? 所詮、人生は、夢幻でしかない! 
 夢幻こそが、真実?の世界かも。 真実の言葉自体、何やら?
夢分析じゃないが、膨大な共同幻想の一端も垣間見ることが出来るようだ。
反面、赤裸々の脳のレントゲン写真を公開して良いものか? 今さらですか。

――――
2005/07/30
1579, 閑話小題
  * 一昨夜の夢の話
面白い夢を見るものだ。医者から薬による至高体験のため、無害の麻薬を注射
してもらった夢。薬によるハイ状態とはどんなものか、病院のベッドに横になり
冷静に薬によるハイを待っている。ところが、横になっていなければならない
のに、歩き出してしまった。危ないと思って元のベッドに戻った。
しばらくすると、フア〜とした酔った感覚になった。
潜在意識が、薬の至高状態の経験を夢のカタチでさせようとしたのだろう。
安全であれば一度は経験してみたいが、安全のわけがない。
インドに行った時、ツアーの同行の女性から??を飲んだ体験談を聞いた。
とにかく、可笑しくなり腹の底から笑って嬉しさが極限になるという。
経験者がいうことは解りやすい。

  ー広い世界に馬鹿ひとりー
何気なく浮かんだ言葉で、何も深い意味は無い。
自分に対する心の奥底の言葉といったらよいだろう。
「小さい井戸の殿様蛙」という言葉と対比すると面白か。
世界を一人漂流旅をつづけていると、こんな言葉が出てくるのだろう。

孤独感と、広い世界に拠りどころを見出せない虚無感が覆いかぶさった
自嘲の叫びか。しかし、この言葉に何ともいえない親しみを覚えるのは何故。
一人大声で『あ〜あ!』と大きな溜息をつく癖がある。
この溜息の背後にあるのは「広い世界に馬鹿一人」と「小さな井戸の殿様蛙」
という気持ちがクロスした感情か。
――――
2004/07/15
1199, つれづれなるままに
  ー夢ー
この数日、最近たて続きに面白い夢をみている。
他人の夢ほどつまらないものはないというが、
潜在意識を覗くという面でみると面白いのではないか?

ー何かの乗り物で地球外の何処かにいってきた夢である。
そこは小さな惑星で、別宇宙という感覚であった。
恐らく、鈴木秀子とユングの臨死体験を読んだ影響と思われる。
二人の臨死体験を夢で疑似体験をするところが不思議である。

ー子供の時に亡くなった兄が帰ってきた夢をみた。
何か、寂しそうで生気が無い顔をしていた。
思わず泣いてしまった。
翌日、家内に寝言で泣いていたと言われた。
その後に、仏間に誰かがいる気配がした。
起きていってみるが、そこには誰もいない。
それも夢であった。
――――
2001/12/19
[70] 夢についてー2

何か欲しい!とか、どこかに行きたいという夢と夜見る夢と共通点
が非常に多いという。トイレにいきたいと探している夢は目を覚ますと
殆どトイレにいきたい状況である。次の夢は不思議な不思議な夢だ。
‘母とか父が死んだ後自分のなかに生きている!’とかいうが、
少なくとも私の中で事実の世界だ!夢で事実生きている。
痴呆症になり幼児に退行した幼児に変身した母が出てくる。
それは正しく母が私の中で事実生きているのだ。
次にまた以前書いた文章をコピーしておきます。
ーーーー 
H0511妙な夢―(機
 ある夜半、自宅のどこかで音が聞こえた。
泥棒ではないかと起きようとするが半睡眠状態で身体が動かない!
起きよう起きようとしているうちにスーッと身体が起きて廊下に出て、
居間に行き、台所を通り、寝ていた部屋へ一周してもどってきて布団に入る。
ところが、ところがである。自分の肉体は反対側の向きでねている。
まずいと思い反対側にねがいって自身の肉体と一緒になるという夢(?)である。
これが単なる夢か幽体離脱七日まだわからない。
また、こんな夢(?)もみた、明け方、自分の身体が1.8m位浮いて
(そのまま水平にいて)下をみると自分の肉体が下にみえる!
 直観的にまずいと思い下にもどろうとするがもどれない。かなりうなされていた
と思うが?何年か後に誰かにきいたが、霊現象の一つで、よくある事だそうだ。
こんな事もあった、これは夢ではないが部屋の天井や床の下四ケ所で次々と
音がする。しかし夢ではなかった。ところで当社の税務事務所の応接間でも
同じ現象があるそうです。  2001/07/02

――――
       「堀井誠作・シマ・The・world」ー両親の思い出
2015/09/24
閑話小題 〜今日は母親の命日
  * 今日は母親の命日
 今日は母親の命日、19回忌になる。早いものである。
ほぼ毎年、父の命日には思い出などを取り上げるが、振返って調べると、
母の命日には、時どきしかなかった。しかし、その前後に夢に必ずといって
いいほど出てくる。昨日の朝方も、夢に出てきた。寝室の二つの
ベッドが、廊下をおいた差向かえにある仏間に移動してあって、寝室には
一つだけ母のベッドが置いてある。その枕元には文庫本が一冊あり、何かの
読書指導書。さすがと思ったところで目が覚めた。
 また今朝方も極楽にいるような夢をみた。
《自宅の1Fの勝手口の前に、花園に色々の種類の花が咲乱れている。
そこに様々な小鳥や鳩の大きさの鳥が次々やってくる。そこで、デジカメで、
写真を撮るが、いつの間にか、その花園の赤い花が、周囲に広がっている。
鳥と花の兼合いが、何とも美しくて写真を撮ることを忘れて見入っている。》
 これを書いていて、この夢が実は母親の贈りものでは?と、思いついた。
この随想日記から、母について書いていた文章を内部検索で調べると、
以下の内容が出てきた。書くこと、書き残こして外部化しておくことは、
心の、想いの刻印になる。 燃焼しきった人生は、奥行きが深い。
 極楽の景色を、母に鮮明に見せて貰ったことになる。毎日、世界の絶景を
ブログに乗せているが、極楽的光景を連日、目にしている背景があるようだ。
 さて、ポタリングをして、母の墓参りだ。
―――――
4200, 閑話小題 −母の命日に
2012年09月25日(火)
  * 母の命日
 昨日は母親の17回目の命日。亡くなって、16年経つ。
やはり、その年月は長い。今でも2〜3ヶ月に一度は、母の夢をみる。
先日、倉庫で母親のアルバムを見つけた。四人姉妹の末娘の姉と、旅行先で
当時の映画俳優と記念写真を撮っていた。戦後、戦中、戦後という激動の中に
生きてきた逞しさがあった。当時の男も女も皆そうだったが、平時の数倍の
人生を生きてきた。私の知恵は、こと何かあると両親に語りかけることから
生まれることが多い。夜半に問題を語りかけると、思いもよらない答えが出る。
読書は著者との対話でもある。愛読書を読み返すとは、最も信頼する著者の魂
と対話していることになる。両親は、自分の限界であり、かつ土台である。
両親は、私にとって限りなく純粋で愛情の塊のような人だった。
独り何かを求め続ける、これが両親から学んだこと。
――――
2007/04/24
2212, 宇宙的自己?が語りかけてきた?
                  (。・8・。)ノ おはよう!
  *一昨日の朝方の夢
10年近く前に亡くなった母の夢を時々みるが、一昨日の夢が不思議な夢。
晩年の母は5年半ほど痴呆症だったが、夢の中の母は平常の状態。
不思議に思い、「如何したら呆けないでいられるのか?」と聞いたら、
「何を経験しても、その都度ごとに文脈としてまとめることよ、
また、一つ一つの要素をキッチリと言葉にしておくことよ。」
と諭すように答えた。そして、家の宝として、小さな仏像を5~6個持ってきた。
さらに家にある大きな封書を持ってきた。神聖な昔から家にある「書置き」の
ようだ。そこで目が覚めた。普段の自分の世界から一歩抜け出た不思議が感覚。
‘遥か遠い向こうの世界からの魂の呼びかけ’のような‘宇宙的自己としての
母の自己が、地上の私に直に語りかけてきている’ようであった。
現に毎晩、私が寝ているところが、母が30年以上寝ていた処である。

「魂とは何なのだろうか?」不思議で不思議で仕方がない。
誰もが持っている、不死の何かなのだろうか?
あの夢に出てきた母とは誰なのだろうか?
自己の創り出した(記憶の底から出てきた)母のイメージだろう。
夢も考えてみたら不思議である。
犬も夢をみるというが、自分の無意識がつくり上げた物語である。
 以前は不思議な夢を多くみたが、最近はめっきり少なくなった。
モーニング・ページに起きざまにみたばかりの夢の内容を書いている。
そのまま、大学ノートに書きなぐるが、生々しい夢を書くのも面白い
ものである。モーニング・ページの大きなコーナーになっている。
内容は他愛もないが、それでも時どきハッとするような深い内容がある。
夢と魂とは何か結びついているんじゃないのか?と時どき思う。
それも身近な母や父などの夢は、特に!

ところで母が持ってきた、あの封書の中味は何だったのだろう?
母の残した、「詩」だろうか?それとも家を守りなさいというサイン?
あのイメージは、家筋としての記録である。
家系としての筋道?   胡散臭いが!   
                   ホンジャ  (~▽~*)/
――――
2006/09/24
2000, 継父
        (。^0^。)オッ(*^○^*)ハ〜
今日は母の命日で、亡くなってまる十年経った。
この随想日記2000回と重なるところが不思議である。
早かったのか遅かったのかというと、大昔のような気がする。
5年半の間、痴呆症になっていたが死に際の入院までオシメをする
ことがなかった。痴呆症を切れ掛かった蛍光灯に例えると分かりやすい。
始めは時々切れてはつくが、その回数が増えてくる。
マダラボケがジワジワと悪化すると被害妄想や、抑えていた
悪口・陰口が始まる。心が腐っていくのが手に取るように解る。

マダラボケは一緒に生活をいていると疲れるものである。
亡くなって一月後に、
「人様はなんて楽な日常を過ごしているのだろう!」と、驚いた。
両親の一生をみると、人生の深さを思い知る。戦争は全ての
国民に深い傷と重石を担がせる。第二次大戦直後に生まれたが、
あと十数年早く生まれていたら戦争にとられて・・

ところで母の命日なので供養として、
母の幼少時の、絵に描いたような地獄絵の世界を話してみよう。
そして、それが長男・次男の死の間接的な死の原因になってしまう。
この話を故人になったが教育学者の森信三さんが間接的に聞いて、
「自分の主催している会で話して欲しい」と依頼があったが、
断ってしまった。20年前で母が生存中なことと、それを多くの
セレブの前で話すには自分が出来てなかった。
その時、是非話しておけばと悔いが残っている。

母が幼児の頃、父親が母の兄と姉を残して亡くなってしまった。
(奇しくも昨日 WOWOWで「世界で不幸な物語」という映画を観た。
3人の資産家の孤児が、里親に命を狙われ転々とする筋書きであった)
家が商売をしていたので残った祖母は男後家をもらうしかなった。
そして祖母と男後家との間に4人の子供が生まれた。
そこで何が起こるだろうか?この設定は、言わずもがなの結果になる。
義父による実子との差別と、徹底的な虐めである。
3人の末であった母に、特に虐めがいったという。
それが母のトラウマになってしまった。     ーつづく
 さて墓参りだ!
ーー
書いた後に気がついたことだが、
ほぼ同じ文章を、2年前に書いていた。(後にコピー)
次回は更に深く母の一生を掘り下げて書いてみよう。
               (。・ω・)ノ☆゜+.バイ! 
――――
2004/09/25
1271, 母が亡くなって、まる八年!ー2
 十数年前のこと、新潟に有名な教育者が講演に来た。その夜、
勉強会の「新潟木鶏クラブ」で、彼を囲んだ座談会を開いて話を聞いた。
そしてそのままホテルに泊まってもらった。翌朝お礼を兼ねて、
弥彦の良寛で有名な「五合庵」などを車で案内をした。
二人きりの車の中、4時間位話をする機会になった。
そして直に旧知の友のようになった。知らないうちに、昨日書いた
母の生い立ちと、それゆえの不幸の出来事の話と、不条理の話に及んだ。
本人も、思いもよらない「五合庵」の散策と、新潟の田舎の風情を楽しんで
いたようであった。それから2ヵ月後、本人から連絡が入った。
「先日のお母さんの話」を、森信三さんに話したところ
「すごい内容だ。是非うちで開いている勉強会で話してくれないか」
と依頼されたという。

いま考えたら、そこにいって話をすべきであった。
「自分の話ならするが、母の話なので、勘弁して欲しい」と断ってしまった。
こういう機会でなければ、森信三という戦後日本最大の教育者とは、会う機会
がなかったのに、本当に惜しいことをした。また、そこに聞きに来ている人は
ふだん会えない、凄い人ばかりのはずである。 後悔あとに立たずである。
森信三氏も似たようなことがあったというが。それから数年後の1992年に、
森信三氏は亡くなったのだ。本当にバカのことをしたものだ。

話は元に戻るが、母の7人の兄弟・姉妹のうち、母の実父の
上・三人は幸せな人生をおくり、下4人は??
ー 幸せ不幸は、本人が決めることであるが。
「事実は小説より奇なり」というが、母方の姉妹をみていると
軽く一冊の小説になる。一人一人の一生は深く重いものである。
――――
2004/09/24
1270, 母が亡くなって、まる八年!
       ー命日に,母の魂に捧げる
9月24日が母の命日である。まる八年経った。遠い昔のような気がする。
今でも夢に出てくるが、その頻度は少なってきている。母の優しさは、誰に
とっても共通である。父の真の厳しさと、母の優しさの深さを知るのは、
自分がその年齢になって初めて解るものだ。
世界広しといえども、母は一人である。そして、ただ無条件で愛して
くれたのは両親だけである。親の愛こそ、神の愛に勝るものである。
真実の愛は、親の愛がその原点にある。

愛は力である。内面の強さは突詰めてみると、親の愛が基盤になっている。
キリストの愛も、最後まで見守っていてくれた母マリアの愛の反映である。
人間形成は、10歳までの家庭構造とそれを取り巻く環境ー条件で
ほぼ決まってしまうが、その中で母の役割は非常に大きい。

 ー命日ということで、母のことを少し話してみる。
母は特異な家庭環境の下で育った。兄一人、姉一人の三番目に生まれた
二年後に、実父が亡くなってしまった。そこで祖母は、(後妻でなく)
後夫をもらった。(要するに男後家)

その後、後夫の子供が4人生まれた。
後夫は当然のことながら、前夫の子供を徹底的に苛めた。
特に一番幼い母が、その対象になった。祖母は後夫の手前、
守ることも、直接的な愛情を注ぐことができなかった。

そのトラウマが母の一生を通してついてまわった。子供に対する
扱い方(直接的愛情のかけ方)を全く知らなかった。http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html
ただ厳しく当たることしか自分の体験がなかった。

それが長兄、次兄が不幸を向かえるキッカケとなってしまった。
その結果、重度のノイローゼになった。私が7〜10歳の時である。
立ち上がるのに5年もかかった。その時、心臓が四分の一壊死していた。
(亡くなった直後の解剖で判明) そういえば、私も子供を抱きしめる
ということは一切しなかった。その苦悩・苦痛の中から、神様のような
優しさを持つようになった。そして強さも。

その環境の中で育った兄姉は、それぞれが何らかの神経症が残った。
私が癒し系の話題が多いのも、その神経症系を乗りこえるプロセスで
多くの本を読んだからだ。いやそれより、面白いこともあったが。
どの家庭も、色いろな事情はあるものだが。
特に、戦争下を通り抜けてきた世代には。
      さあ墓参りだ!      23日6時半ー記


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