堀井On-Line



6143,読書日記 〜ウニヒピリ(潜在意識)

2018年01月07日(日)

     『ウニヒピリ〜 ホ・オポノポノで出会った「ほんとうの自分」』
                   イハレアカラ・ヒューレン (著),
   * ハワイの3つの意識
 ハワイ版「潜在意識と、その治療(洗濯)法の癒し本」というところか。
「本来の自分」であるインナーチルドに出会い、ケアする。そして宇宙に
開放してやる。「ハワイの地で、心、魂の洗濯」とイメージするだけでも、
開放される心持になる。ハワイに身を置くだけでも、本来の自分に戻れる。
    <最後の部分の要約が「肝心」。最後の方だけでもご覧のほど!>
   〜Amazon 内容紹介〜
≪・ネイティブハワイアンの伝統的な問題解決法「ホ・オポノポノ」。
 これを、ハワイ伝統医療のスペシャリストであり「ハワイの人間州宝」の
 故モーナ女史が、現代社会で活用できるようアレンジしたのが
「セルフアイデンティティ スルー ホ・オポノポノ(SITH)」です。
 そんなホ・オポノポノのなかでも、最も大切な「ウニヒピリ」(潜在意識)
について、初めてきちんとまとめられたのが本書。ホ・オポノポノを正しく
実践するためにも、必ず知っておきたい究極の真理です。クリーニングを通して
自分のウニヒピリと出会い、そしてケアしていくことで、ホ・オポノポノの目的
のひとつでもある本来の自分すなわち「セルフ・アイデンティティー」と出会う
ことができるはず。あなたが今までその存在すら気づかなかった「ウニヒピリ」、
その子は今でもあなたからのケアを必ず待っています。
・「ウニヒピリのケアをすることは、自分をほんとうの意味で解放し、全宇宙が
真の自由を得るために欠かせないプロセスです。ウニヒピリがクリーニングに
参加しなければ、記憶は再生されつづけるばかりで、過去の問題や傷を繰り返し
人生のなかで体験する状態から、決して自由になることはありません」
 (ヒューレン博士「あとがき」より)≫
  〜ビュアー評〜
・【 ハワイに伝わるシンプルな癒しの秘法「ホ・オポノポノ」では、
 「自分」というものを3つのものから出来ていると考えます。
1つ目は表面意識である「ウハネ」、
2つ目は超意識である「アウマクア」、
3つ目は潜在意識である「ウニヒピリ」です。
 ウニヒピリは心理学で言うところの「インナーチャイルド」に似ていますが、
個人的な記憶のみならず地球の誕生から現在に至るまでの全ての生物や無機物
が体験した記憶が保管されているところを指します。ホ・オポノポノによる
癒しはウニヒピリと繋がり記憶を徹底的にクリーニングしていくことによって
もたらされます。】
  〜ネット上の批評より〜
・【ウニヒピリの協力がなくては、インスピレーションを受け取ることができ
 ません。私たちの中にある3つのセルフ、表面意識(ウハネ※)、潜在意識
(ウニヒピリ)、超意識(アウマクア※)がちゃんと存在し、それぞれの役割
を果たす。そうすることで、初めてすべての存在の源である“神聖なる存在”
とつながります。表面意識から“神聖なる存在”につながろうとする人が多い
のですが、流れとしては、表面意識が潜在意識に降りて、そして初めて超意識に
上がって、上の“神聖なる存在”につながっていきます。その順番が大事。
ウニヒピリのケアがあって、初めて上とつながれるわけです。
 ※ウハネ…表面意識。私たちが日常で認識している意識。クリーニングを
  スタートさせる部分。ウニヒピリにとっては母親のような存在。
 ※アウマクア…超意識。ウニヒピリから届いたクリーニングの働きを、
  唯一“神聖なる存在”に届けることができる。】

▼ 要約すると、<自らの記憶に向けて、「どの記憶が問題を引き起こして
 いるのだろう」と問いかけた後に、「ありがとう」「ごめんなさい」
「許して下さい」「愛しています」の言葉を繰り返すことで実践される。
  大切なのは、ウニヒピリの存在を認めること>
 毎日、20〜21時に就寝、0〜1時から半睡眠状態に入る。それが「ウニヒピリ」。
そして4時に起床をして、前日に書いた、この文章が「ウハネ…表面意識」。
その修正が、「アウマクア…超意識」になる。クリーニングは、そのプロセス
で考える?ことで、衆人の視線を意識し修正することが、これになる。
過去の同月同日の文章数年分を読返している自分は超意識になる。
世間人とは、超意識が欠落している存在。 超意識の欠落は、表面意識も、
潜在意識も、狭く、浅いまま、群れたままで終世を向かえる。他人事でない、
自分のことでもある。それなら納得…? 神聖なる存在への意識ですか。
その存在に向けて、「正・中心・一点・無」ですか。5円玉を神聖なる存在と
すると、真中の穴(一点)が無? 本体の外側が… お後が宜しいようで。
・・・・・・
4681,閑話小題 ー何だろう?この現象は ー3 
2014年01月07日(火)
  * この現象から考えさせられたこと
 ふと気づいた仮説、静かに激怒した相手が、事故とか病気になっている
ケースが多いことから、これはユングの「意味ある偶然の一致」ではないかと
思い立った。その数週間前にシネマで『キャリー』という映画も見た事もある。
静かに激怒した相手が、事故とか病気になっているとすると、過去のトラブルで
多くの人が、事故や病気になっているはず? か?というと、そうでない! 
また、逆の立場のトラブルの相手が、静かな怒りのエネルギーを私に向けている
ので、私は、今頃、とうの昔に死の病か、事故で亡くなっているはず。
事業の立ち上げを幾つか経験してくれば、その分、軋轢がある。それを避けての
創業など無理。この仮説から演繹法と帰納法が具体的ケースでみると解りやすい。
演繹法は、まず仮説を立て、その証明の要素を集める。帰納法は、節目時に
因縁のあった人との軋轢で激怒した相手が、その直後から3〜4年以内に事故か
病気が生じる現象。そこから、これユングのシンクロニシティでは?と行き着く。 
これを書いていて、「バカくさ!」と思える部分と「偶然にしては出来すぎ!」
が交互して結論は出ないが、両方とも否定ができないところがある。
 現に、自分が、ここに、生きていること自体が偶然の積み重ねの結果。 
大気圏を持った惑星が、宇宙に存在すること自体が奇跡。さらに生物が存在し、
知識を持ったサルが、ここに存在いていること自体、奇跡も奇跡。このテーマ
自体が無知蒙昧丸出しの仮説である。自分に都合の良い要素を集めて、勝手に、
さも不思議そうに思い込んでいるだけ。それも、一時的にしろ、私自身が信じて
いたのだから。 人間は自分の言葉を持ち、物語をつくって生きていく動物。
その思いを書き出すことで、如何に好い加減な考えで日常を過ごしている己に
気づかされる。それでも一応、経験も知識も、積み上げてきて、これ??
 ここで、気づいたことは、静かな怒りの相手を改めて見つめると、怒りだけ
でなく、むしろ感謝する対象である。怒りと感謝が相まっていることに気づく。
夫婦の関係と同じである。だから、犬も喰わない。まあ、未熟ということ!
以前から怒りなどマイナーの念に囚われた枠外に出る鍵として、10回、目を
つぶり「ありがとう」の言葉を繰り返していた。そうすると、そこから一歩、
外に出ることが出来る。 感謝を間違いなく、互いに忘れている。
この人生の節目の意味を考えると・・ ひたすら、ひたすら祈るしかない!』
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(● <おっと、それ以上は言うなよ…ったく!>
. |     (__人__)____
  |     ` ⌒/ ─' 'ー\     
  |       /( ○)  (○)\    
.  ヽ     /  ⌒(n_人__)⌒ \    
   ヽ   |、    (  ヨ)Ωチーンi~   
   /    `ー─−  厂   /     
   |   、 _   __,,/     \   
・・・・・・・
3574, 10分ルールと、30、60、90秒ルール ー1
2011年01月07日(金)
時間ルールに、「10分ルール」「90分ルール」、そして30、60、90秒ルールがある。
 * まず、「10分ルール」と「90分ルール」から
   ー10分ルールー
 10分ルールは、理性的に配慮して安全な状態なら、10分じっと耐えると、
その環境や行動に脳が順応することをいう。弱点だと思い込んでいた性質が、
この10分ルールで変えることも可能になる。最近、テレビのバラエティーでよく
あるのは、最初の10分間に一番面白そうな情報を流して引きとめてから、
オープニングが始る場面に多く行き当たる。 これは10分間、視聴者に予告を
含め馴染ませれば、チャネルを変えないという「10分ルール」を利用したもの。
 このルールを知っているといないのとでは大きな違い。既に亡くなったが、
ある知人に「とにかく一晩寝てから、怒りなさい!一晩で、怒りの大部分は
消えてしまう。」と諭されたことを思い出した。これは半日だが。
これは突発的なことに直面した時に、まず90秒、そして10分間、ジッと耐える
ことをルールと捉えた法則。これまで決断するまでに、計画が固まった後に
時間をおき、判断し、その後に決断をする。それは計画段階のことだが、
目先の思いもよらない事態に出くわした時に、90秒ルールと、10分ルールを
知っていると良い。考えて見ればヤクザの脅しは、逆の立場で、その辺の
人間の弱みを知っていて、即効がが勝負と知っていて脅しをかけてくる。
だから、ある時間耐えれば良い。
 次は、ー90分ルールー
 映画は、人間の生理的なサイクルが90分ということを知っており、
大よそ90分であった。最近は120分を越えるものが多いが、90分を過ぎると
実際に嫌になるが、その辺から飽きさせないようストーリーが組み立ててある。
・・・・・・
5046,修羅場の極意 −1
2015年01月07日(水)
              『修羅場の極意』
  〜まずはアマゾンの内容紹介〜
 面白い本である。人生には、それぞれの人の修羅場がある。今では、
結婚し、甘いハネムーンの後、修羅場を経験した後、4割が離婚に至り、
その過半数以上が貧困に陥っていく。 何度か修羅場に出あい、乗越えて
生きていくのが人生。 地獄は彼岸にあるのではなく、現世にある。
 −アマゾンの内容紹介と、目次であるー
≪ 敵を作り、嵐に巻き込まれた時、
   うろたえるな!  「時」を待て!  生き残りを懸命に考えよ!
 修羅場には独自のルールがあり、それに対応する作法と技法がある。
イエス、宇野弘蔵、西原理恵子ら多岐にわたる達人から、どんな極意を学べる?
ヒトラーら反面教師の「悪知恵」とは? 外交と政治の修羅場を駆け抜け、
獄中で深い思索を重ねてきた著者が贈る、実践的アドバイス。                            
 ○目次 ーはじめに――東京拘置所での谷底生活から
  I 偉人たちのサバイバル術
1章 助言者は絞り込め【マキアベリ】
2章 逆説的発想で事態を打開せよ【イエス・キリスト】
3章 「偽装」というテクニック【ドストエフスキー】
  II 反面教師たちの失敗学
4章 破壊的影響力の秘密【ヒトラー】
5章 悪知恵にだまされるな【オットー・ケルロイター】
6章 “正義漢"の勘違い【スノーデン】
  III 「獄中」の教訓は役に立つ
7章 独房で筆者の精神を救ってくれた教え【内村剛介】
8章 経済学と小説の力【宇野弘蔵】
  IV ヴァーチャルな修羅場、リアルな修羅場
9章 人間関係に役立つ神学者の言葉【ディートリヒ・ボンヘッファー】
10章 ノマド的�処世術�【安藤美冬】
11章 不作為は悪【小説『インフェルノ』のラングドン】
 対談 「最悪」のシミュレーションだけすればいい【西原理恵子】
おわりに――「時」を見極めるということ ≫
▼ 人生は、いずれにしろ甘くはない! 修羅場の修羅は、阿修羅が語源。
 辞書によると、【阿修羅のもともとはインド神話における「アスラ」
という名の魔神であり、インドラ神と戦いを繰り広げた鬼神であった。
一般的には戦いの神としてのイメージをもたれており、そのため激しい
争いの場を、その名をとって修羅場と呼んだりもする。】とある。
身近な修羅場といえば、夫婦間の争い。 夫側の酒癖、女癖の悪さや、
互いの粗探し、金が無いことからくる争いが、修羅場の起因となる。
そこで、〜うろたえるな!「時」を待て! 生き残りを懸命に考えよ!〜になる。

・・・・・・
5411,新年に 〜情報と知識の違いについて
2016年01月07日(木)
            〜『残酷人生論』池田昌子著
   * 情報と知識の違いについて
 以下の文章は、哲学者の故池田晶子が20年前、Windows95が
世に出てきた頃に書かれた文章である。その後の激変したネット情報化社会
の現在でも、そのまま通用する内容。 高度をコードと捻っているところが
面白い。知識とは違った有効な生情報も、情報社会に生きるものにとって
重要な要素である。情報と知識の違いを簡潔に説いている。〜その辺りから〜
≪ 前に、情報は「しょせん」情報だと言いました。高度情報化時代なんて
 のは、要するにコード情報化時代、コードを引っこ抜いちゃえば、タダの箱。
タダの箱を前にして、人はやっぱりタダの人だと。とはいえ、そのタダの人が、
タダの人のままに広くコミュニケーション可能になるということは、やはり
画期的なことで、オンライン・ショッピングなんぞには私はもとから興味が
ないが、この点に関してならば、さしものコード情報化時代にも希望の光は
射している、と思える。
 ヒラ社員がわからず屋の部長の頭越しに、いきなり社長と交渉できるとか、
無名の新人が、阿呆な編集者をパスして、堂々作品を発表できるとか、地位と
肩書なきゆえに虐げられてきたタダの人々に、その実力を発揮できる機会が
平等に開かれるということは、文句なく素晴らしいことだ。これはほんとに
よいことだ。 それがほんとに可能になれば。
 普通に人は、とくに日本は、地位と肩書が偉ければ偉いと思っているが、
情報優先のネットの上では、そんなの何の意味もない。すると、旧態依然の
権力機構は、やがて軒並み崩壊するだろう。年功序列、性差別、情実、根回し、
御挨拶、地位と肩書ゆえに威張っていた無能な人々が、地位も肩書もないが
しかし有能な人々に、おいおとされてゆくことになるのだ、なんて愉快! 
これは革命!
 ところで、地位も肩書もないが有能な人というのは、タダの人であっても、
やはりタダの人ではない。したがって、情報ネットによって実現する平等社会
とは、裏を返せば、これまで以上に実力本位の競争社会である。
実力がなければ、たとえネットの上であれ、やっぱり何の意味もない。
 競争の現場がネットの上に移り、余分な障害物が減っただけのことであって、
何のための競争か、ということを考えずに競争している人間社会の在り方と
しては、以前と何ひとつ変わっていない。
それだから私は、やはりこう感じざるを得ないのだ。
 情報化時代  それが、どうした__と。
 人がまず理解していないのは、情報は知識ではないということだ。
情報は外から受け取ることによって流通する。しかし知識は、或るAがなぜ
Aなのか、と立ち止まり考えることによってのみ知られ得る。情報は流通するが、
知識は決して流通しない。流通する知識は知識ではない。すでに情報だ。
なぜなら、考えて知る、とは、自ら考えて知ることしか意味しないからである。
したがって、そこに在る同じAであっても、情報と知識とでは、知られる仕方が
正反対を向いているわけで、その差がまさしく、無知と知との差だ。
 さて、人は多くの情報を知ることによって、いったい「何を」知っていること
になるのか。我々は「何のために」競争しているのか、それを知っているのか、
どうか。 私は思うのだが、今後しばらく押し寄せてくる情報ネット化の大波は、
折にふれ人類を訪(おとな)う大掃除としてのあの大洪水のようなものと。
洪水の引いたあと残っているのは当然、地上に広く流通していたあれこれの
情報群ではなく、もとより流通することのあり得ない、星のように高く光る
あれら普遍的な知識だけであるはずだ。(一九九六年四月号)≫
▼ この随想日記も、押寄せる情報群の中から、選んだエキスをパックにし、
 知識化する有効な手段になっている。一度、パックすれば、毎年の同月同日
に読み返し知識の再認識が可能になる。それにしても、絶対的知識量の不足に
今さら驚いているが、それを自覚出来ているだけ、少しは、まし?
<情報と知識とでは、知られる仕方が正反対を向いているわけで、その差が
 まさしく、無知と知との差だ>は、これを書き続けて実感すること。
読みっぱなしで、忘却の彼方に消えていく内容の読書感の記録が無かったら、
「無知と知」の差ぐらいは軽く出来てしまう。無知の人間は、考えるしかない。
『世間』という、あの群れの特徴は、身近な情報を、考えないで横流しをして
いる輩たちをいう。それが、彼らの現実だからである。 で、絡めとられ
ゾンビの一員になった粗末な人生が、巷に溢れている。考えないのは罪である。


6142,読書日記 〜「続・下流老人」 ー4 問題は、最期10年を如何に?

2018年01月06日(土)

         <続・下流老人 一億総疲弊社会の到来・2016/12>
   * 深刻な地域格差
 20年近く前になるか、当時、経営していたビジネス・ホテルのフロントに
フランス帰りの20歳後半の料理人が、「就職先が決まるまで」と準社員として
勤務していた。そこに片田舎の新卒女子が同僚として働いている内に親しくなり、
結婚。 『フランス帰り』に憧れた純朴な娘が一方的に惚れた結婚と聞いていた。
そして妊娠、退社をしたが… フランス帰り料理人は、務め先が見つからず、
そのまま勤務をしていた。が、生活が成りゆかず、離婚。嫁は子供をつれ出戻り
のコース。ここまでは、どこにもある話。後で聞き知ったのが、その後、彼女は
元亭主に子供の引取りを依頼、第二の人生を歩みだしたが、その苦悩は如何ばかり。
「時間の経過とともに後悔が膨らむのは自明」だが、ここで見てとれるのが… 
知識・経験不足と、貧困問題。今どきの日本人の3組に1組、アメリカで2組に1組、
西欧では3組に2組の割で離婚というが。当然、そこには苦悩と混乱が発生する。
 大学時代の同級会で、嫁がルーマニア人という男の愚痴。さすが全国区の話題。
<金銭にシビアにも程がある。同じ欧州人でも、貧しい国の人間は、人間性まで
 貧しい。とにかく卑しい。アジアならタイやベトナムは農業・漁業が盛んで
豊かだが、ラオス、フィリピンは違う。姿かたちは最初のうち>と息巻いていた。 
<日本は太平洋ベルトラインなど大都市は比較的豊かだが、そこを外れた地方は… 
とりわけ過疎地域は…>。 淀みが水場を悪くするというが…。
 参考になるのが自殺率。上位10県を高い順にみると、秋田、青森、岩手、島根、
新潟、宮崎、山形、高知、和歌山、佐賀。 最も高い 秋田県の10万人あたりの
自殺数42.1は世界第1位のリトアニアの44.7(2002年)より低いが、世界第2位
のロシアの38.7(2002年)を超えている。私の住む新潟県は5位になる。5年前に
女性がワーストになっていた。 下位5県を低い順に あげると、奈良、神奈川、
徳島、千葉、愛知。比較的、気候が穏やかで、大都会に近隣して豊かである。

・・・・・・
5045,生と死をめぐる断想  ー2
2015年01月06日(火)
             『生と死をめぐる断想 』岸本 葉子(著)
   * 頼藤和寛 〜にもかかわらず、生きる
 『人みな骨になるならば』頼藤和寛著 の書評を数年前、ここで取上げた。
底しれないニヒリズムと、「にもかかわらず、真摯に生きる」頼藤の姿に
心が動かされた。ここで岸本は、「だから」「しかるがゆえに」の換わりに、
「にもかかわらず」の頼藤の生き様、言葉に励まされる。ーその辺りよりー
≪ 願望に基づく世界観の構築を、彼は拒む。自らの避けられない死際にしても
その立場を徹底する。その姿は、認識の鬼とでも形容したくなるような、ある種
の凄みを持っている。医師を続けてきた頼藤は患者から「何も悪いことをして
いないのにどうしてこんな病になったのか」という抗議を幾度も聞いてきた。
 彼は述べる。科学的に研究をすれば、善人と悪人とで罹患率や平均余命などに
有劣の差はないと、証明されてしまう。心理学は善悪に関して死後の因果応報を
信じがちな人ほど願望充足的な推論や希望的観測を多用するという実験結果を
つきつけてくるかもしれないと。「自然現象に人間的な道理は通用せず、
来世で辻褄を合わせようとする世界観は心理的な自慰にすぎないことを強く
示唆している」。(頼藤和寛『人みな骨になるならば』)
・おそらく世界の実相は、人間の都合とは無関係にある。
 「このことを、実は、何千年もおんちょうのあいだ人類は怖れてきた。
 われわれは幸福がなにかの恩寵によるもので、耐え難い災厄ですら
 なんらかの意味をもつと信じたがった」。
・「世界には、ニヒリズムを突き崩せるような物証は何もない。なぜなら
 われわれは、自分が信じたいように世界を観たのではなく、人間に可能な
 かぎり禁欲的に宇宙のありのままを見据えてきたからである」 
しかし、前向きに生きれば治癒につながる、「だから」前向きに生きるとする
なら、その基盤は脆弱だ。「前向き」でいたのに亡くなっていった人は、周囲を
見渡しただけでもどれほどいることか。治癒を期待し前向きに自分を保つなら、
それでも再発進行した場合、「ならばどう生きても同じだ」と投げ出すことに
なりかねない。「だから」「ならば」「しかるがゆえに」の論理の危うさを
感じていた私に、「にもかかわらず」の哲学は頼もしく思えた。世界には
説明のつかないことがたくさんある。説明不可能性に耐えよ。そう著者に
言われている気がした。「何千年ものあいだ人類は怖れてきた」と彼が言う
世界の実相。人間が受け入れやすいようその上をおおっていたべールを、
近代科学がはぎとって暴いてみせたところでなお、人々が怖れているならば、
世界の実相がやはり「怖れるに足る」ものだからだろう。何千年も怖れられ
続けてきたものに、たまたま近代以降に生れたからといって、人間がひとり
丸腰で対峙することが、果たしてできるものだろうか。自分がニヒリズムを
どこまで貫けるだろうかという疑問もある。・・≫
▼ 死の淵から生還した人にとって、「にもかかわらず、生きる」より、
 「にもかかわらず、生きている」ことになる。死は、特に己の死は、
 直視できない永遠の課題。だから、宗教が必要になる。神の御国に
帰っていくイメージである。生くさい恐ろしい死のイメージを、長年かけ、
優しい神様がいる天国のイメージへの転換が必要になる。死んでしまえば、
それまでよ。にも関わらず、彼岸には、あの世が待っているイメージ。
 で、以下の三年前の内容に繋がっていく! 丁度、あの修羅場?の最中
 ーー。
2011/03/18
3279, 人みな骨になるならば −1
「人みな骨になるならば」 頼藤和寛 著
 なかなか面白い人生論である。 副題がー虚無から始める人生論ーである。
初めから終わりまで、「人はみな骨になるならば」の虚無の思想が、どの言葉の
後ろにピッタリと付いている。といって、読んでいて気分が悪くならないのは、
本人の持っている温もりのためか。この本を書き終わった数年でガンが発見され
亡くなった。そのプロセスを書きのこした本『わたし、ガンです ある精神科医
の耐病記』も出されている。「斯う居るも 皆骸骨ぞ 夕涼み」(一茶)の句が、
この本のテーマである。そして次から次へと繰り返される虚無思想。
・「誰しも認めたがらないことではあるが、おそらくわれわれ一人一人の
 人生が一種の無駄である。」とか。
・「我々には何十年という時間が与えられてしまっている。・・どうあがいて
 みたっって、逃れられない人生という檻のなかに?我々は産み落とされて
 しまったからには、檻の仕組みや外側がいかようであれ、にもかかわらず、
 その檻の中で 一舞いしてみせる?しかないではないか」
・「人生に、意味なんて無い。けど、何かに意味を見出さないと、人は生きて
 いけない。だから、自ら意味を作る。それはまるで、無神論者が祈る神の
 ようなものだ」とか。宇宙人?の視線である。
   ーここで「エゴ・トリップ」という幻想を紹介している。
【「わたしが生きようが死のうが大したことは、といった現実は非常に
 不愉快な現実である。たぶん、宇宙から見れば、一匹のゴキブリや一本の
松が生きたり死んだりするのと大して変わりない。この現実から逃れるために
人間は実にさまざまのことをしてきた。われわれの自我は、そのような酷薄な
現実に堪えられないようだ。それに堪えるため人間は自分の意味を膨らませる
ため、自分を誇大視するか、あるいは自分が属する何かを大層なものにするか、
に心をくだいた。・・自分の存在を「なにものでもない。」という実態から、
「なにものか」であるような幻想へと昇格させようという営みの全てを
エゴ・トリップという。自分を膨張させようとする、あえない試みである。
これは子供の背伸びから、青年の客気、男女の虚栄や見栄、年寄りのあがきに
至るまで、およそ人間の煩悩や業の全てに浸透している動機のひとつである。
宗教的な修行や脱俗ですら、それによって自分を特別なものに昇格させたい
という目論見が透けて見える。 】
 ー考えてみれば、われわれの生活の中で何らかの努力をもった営み全てが、
このエゴ・トリップと考えると、人生そのものがエゴ・トリップゲームになる。 
しかし、秘境ツアーで大自然の美しさや広大な姿に触れ、感動した経験を多く
持つ身にとって、それはエゴ・トリップとは違う、と思うが、どうだろうか。
 特別に昇格したいのでなく、対象に自分が溶け込んでしまう経験そのものが
良いからである。すべて夢の中 か〜 そして、すべてがエゴ・トリップ
でしかないのか? そう思うと気が楽になるが!
・・・・・・
5775,閑話小題 〜あと10日で71歳
2017年01月06日(金)
  * あと10日で、71歳ですか!
 50歳、60歳と峠を越えてきたが、70歳代の峠からの老化の日々は甘くない。
社会的には、65歳時の廃業?を境に背負っていた責任からの解放を実感している。
肉体的に日々、足腰が弱っていくのが分かる。50年以上の腰痛持ちの身に老いは
弱点をついてくる。それに加え、同世代の人たちが、次々と亡くなっていくのも、
この年齢の風景。「背後に感じていた死神の気配が、70歳を超えると、前面から
迫る感じになる」というが、成るほど! 何はともあれ「好奇心」は人一倍ある。
アンドロイドTVと、パソコン、タブレットPCが、その好奇心を満たせてくれる。
 それにしても71歳の年齢の自分が信じられない。TVで、大病などで老け気味
の60歳過ぎの人を見て、この人より自分が10歳も年上?と、愕然とすること屡々。
スポーツジムは、様々の年代の人たちの陳列の場? 若い人から見れば、かなり
の年齢である。生きていればこその喜びも哀しみもある。 それに加え、ネット
などの情報端末の進化した機器と、そこから入る知識を得るだけでも面白い。
 食欲も衰えてない。何を食べても美味しい。美食も、過分すぎるほど満足した。
そのためか、牛丼、回転ずしなどのB級グルメも飽きずに美味しいと思える。
あと4年で後期高齢者の仲間入りだが、その辺りが鬼門か。 非日常も良いが、
日常こそ味わいが隠れている。夕暮れ時のアカネ空の時節がベストということ…
・・・・・・
4680, 偶然からチャンスを見つけだす能力
2014年01月06日(月)
  ー偶然からモノを見つけだす能力―「セレンディピティ」の活かし方
                          ー沢泉 重一(著)  
  * 人生は偶然を織りこむ絨毯づくり!  
 人生を振返ると、出会った人、出会った出来事が果たして偶然だったか、
必然だったのか、考えさせられる。偶然に機会を見出すためには、目指す夢と
目的が必要になる。そこに機会を見出すには素養と準備が前提だから。
その偶然からチャンスを見出す能力「セレンディピティ」は、イスラムの寓話
「セレンディップの三人の王子」が語源。ドラゴンを退治する巻物を探すため、
自慢の王子が送り出される旅の途中で、多くの危険と苦労を味わうが、
そのつど判断力を働かせ、それぞれ理想的な姫と知りあい、幸せに暮らした
という神話の原型が、そこにみてとれる。英和辞典には「当てにしなかった
ものを偶然うまく発見する才能」とある。 ー内容紹介とレビューからー
【 偶然のチャンスをいかに生かすか、見出す秘訣がここにある。
 世界的発見の多くは、"偶然の所産"であった。 古い寓話に由来する言葉
 <セレンディピティ>は、偶然のチャンスを生かす力を指すキーワードとして、
 科学者や先端的ビジネスマンの間で高い関心をよびつつある。】
  ー読者プレビュー 
●【「セレンディピティ」は、狭い意味では「探していたものを、他を探して
 いるときに偶然に見つける能力」。この本ではより広く「偶然を見逃さずに
成功につなげる能力」という意味で使っている。 著者が編み出した
「偶察力(偶然を察知する能力)」という言葉は、しっくりくる。
面白いのは、セレンディピティを高める方法論。世界的革命をもたらした
発見の共通点をあげたり、トマス・クーンの唱えるパラダイムシフトの関係や、
シンクロニシティとのちがいなどを述べている。さすがセレンディピティ研究
の先駆者が書いたものだけあり、これは発想に役立つと思うところが多かった。
とくに「7 セレンディピティの向上」の章では、意図的にセレンディピティを
高めるための一連のシステムを紹介している。偶然という現象について述べた本
はアーサー・ケストラーなどがあるが、この『偶然からものを見つけだす能力』
はその偶然を人間の力によってうまく引き出して利用しようというもの。
「自分にできるかも」という期待感をもたせてくれる。また、偶然がともなう
ブレークスルーは、ともなわないよりも大きな成果をもたらしうるというから、
セレンディピティを高めたい気持ちは高まる。】
●【「偶察力」という言葉に置き換えて、これを一種の「能力」とし、仕事に、
日常生活に、趣味に言葉遊びに、知的仕掛けとして使っていこう、という話。
驚嘆すべきは、著者の博覧強記ぶり。セレンディピティを巡って、起源、歴史、
 古典、映画、科学論、科学史、書籍、新聞、雑誌、ネットなど、おおよそ
あらゆる情報ソースを駆使し、ちょっとした日常の場面で、どんな場合にどう
適用していくのがおもしろいのか、を、わかりやすく書いた文章です。】
▼ 必死に捨身で何かを目指していると、その何かより、プロセスでプラス・
マイナスの機会に出くわす。そこが、分かれ目で信念が試される。人生の節目
には思いもよらない機会が隠されている。 そこで、運命を恨むか、他者の
中傷に汚れるか、自分の信念を見つめ直し、新しい一歩にするか、その人次第。
その意味で、この言葉は人生を振り返るに、考える糸口になる。 節目は、
順境のアップスケール(脱皮)より、逆境の破壊の状態の方が多い。その時、
思いもよらない学び、チャンスが現れる。私にとって、現在の節目はベスト?
それが「セレンディビティ」の一言に凝縮。遇察力が飛躍的に向上、御陰で
様々な見えてなかったことが鮮明に見えてきた。
 人生は短し!より濃厚に日々を生きろ!ということ。 
・・・・・・
5410,新年に 〜貧乏の性分
2016年01月06日(水)
   * 貧乏の性分  〜『貧乏の神様』柳美里著
 芥川賞の売れっ子作家の柳美里の本を、図書館や書店でみかけていた
ため、その印税たるや常識的にみて数千万は軽く超えていると思っていた。
ところが、預金ゼロ、電気光熱代の支払いも窮しているという内容である。
 私を鑑みると、幼児の頃から商売で苦労していた両親をみていたことと、
その両親から子守唄のように「金の重要性」について、聞かされていた。
特に節約と、万一の備えとしての長期的預金の必要性が、人生の基本と
インプットされてきた。その割りに、最後は、この様だが、総額の15%前後
を家内名義の給与として40年近く積立をしていた。(残りの85%は、使う
ことにしてきた)。それが、5年前の節目時の命綱になったいた。
「貧乏の性分」の逆を考えると、「節約、長期預金、小銭を大事に扱う」
になる。金を敵のように扱えば、返り討は至極当然。 〜その辺りから〜
≪ 2012年3月16日からは南相馬市役所内にある臨時災害放送局「南相馬
 ひばりエフエム」で、毎週金曜日「ふたりとひとり」という番組の
パーソナリティを務めています。3月6日現在で第143回まで放送されました。
 この仕事は、無報酬です。これからは、交通費も宿泊費も食費も支給
されません。その経費が年間いくらに上るのかを計算したことはありません。
自宅に1万円だけ置いて、5万円を持って南相馬に1週間滞在する、という
ような生活を続けているのです。 非常識だと思います。 けれども、
書くことを仕事に選んだ18歳の時から金銭的や時間的には無理はしても、
自分の性分や生き方には無理ない仕事をしようと決めたのです。・・(略)
 この15年間、貯金をしたことはありませんでした。
お金の使い方、金銭感覚は、両親から受け継ぐものの一つかもしれません。
 わたしの父と母は、ほぼ年子で4人の子どもを拵えましたが、ただの一度も
貯金をしませんでした。父はパチンコ屋の釘師で高給取りでしたが、競馬や
ポーカーや将棋などの博打で給料を摩って、家にはお金を入れませんでした。
生活費を稼ぐために母はキャバレーのホステスとして夜の勤めを始めた
のですが、給料日前には困窮を極め、白飯に緑茶や麦茶をぶっかけただけの
お茶漬けやパン屋からタダでもらってきたパンの耳などで食い繋ぎました。
 わたしの父母の両親も貧乏人でした。それこそ親の敵のように父と母が
散財を繰り返していたのは、収入が支出を上回ることに罪悪感のような
ものを抱いているのではないかと思わざるを得ないのです。
 倹約や貯金は、お金持ちの習慣なのではないかという気すらします。
つまり、そういう家庭内の習慣を子孫や社員に文化として伝授したから、
お金持ちになったのではないか、とー。
 父親に刺身の小皿に醤油が残っているのを見餐められて、「自分の使う分を
見越して醤油を出せないような奴はまともな経営者になれん!」と殴られた、
というある大会社の社長の幼少時のエピソードを思い出したりもします・・≫
▼ ネット検索によると、柳美里は「無頼派の系譜の作家」と評されていて、
 小説ネタには、この性分があればこそ。としても、これは、つらい性分。
在日朝鮮人の大陸的気質もあるのか? 三代続いた家族の金銭感覚は、
一般人とは少し違うようだ。病気、事故とか、寝たきりになった時に、
如何するのだろう。他人事ではないか? 事業を立ち上げる度に、
「もし、失敗したら、如何する?」の内語も一緒に立ち上がる。30年、40年
かけてきた万一の備えも、この不安、恐怖から出てきた知恵。一般的にいえば、
「消費社会は、収入の2割増しの欲望を掻き立てる。しかし、日本人は、
2割を預金か、投資にまわす性向がある」。 固定社会の島国の知恵だろう。


6141,読書日記 〜「続・下流老人」 ー3 サイレントプア問題

2018年01月05日(金)

           <続・下流老人 一億総疲弊社会の到来・2016/12>
   * サイレントプア    
 何事も皺寄せは弱者の方に行くが、多問題家族や、シングルマザーの貧困層
だけでなく、都会と地方格差の問題がある。青森や沖縄など地元大学関係者など
の話に、「うちの地方など‘貧乏が普通の状態’がある。それ以前に、自分の
貧乏すら気づいていない。誰も声を上げない貧乏を‘サイレントプア’という。
過疎化など人口の50%以上が65歳以上の高齢者になって冠婚葬祭など社会的共同
生活の維持が困難になっている集落を「限界集落」という。跡継ぎもおらず、
高齢者が地方に一人だけ取残される現象は‘家族消滅’の象徴である。
私を含めた姉・兄の甥姪の地元在住は、私の長男の一人だけ。あとは首都圏。
 高齢化にともない、年金補助金不足から、政府は、「一億総活躍社会」と囃し
たてているが、女・老人も極限まで働け!ということ。誰が還暦過ぎても働い
ものか。例外はいるが… お金が、あればこそ面白いが、金欠なら、話は別。
要するに‘高齢者の働かない自由’が奪われた社会になることを意味する。
生涯現役社会が、本当の豊かさの訳がない。

   * 介護難民の増加 〜下流介護難民
 それぞれの人生の格差が、そのまま上流老人と下流老人の格差が生じるため、
ことは深刻。グレードの高い老人ホームの一時金だけで4億のものもあるという。
逆の「下流老人」は、実に厳しい状況になる。それを改善する手立てのサービス
は、現金ではなく、現物支給でなくてはと、著者は強調する〜
『 …つまり一律の現金給付では‘個々人の生活の必要’に即した弾力的な
制度運用ができない。簡単な話。『車椅子をあげます』という時に、障碍者の
ふりをして車椅子を貰う人はいません。でも、『現金であげます』といったら、
障碍者のふりをして現金を貰おうとする人はたくさん出てくる。現金と現物は
違うのです。だから普遍的ニーズを満たすために現物支給をすべしと言っている
のです。』 スペインやギリシャで生活困窮者への食事提供をTVで放映していた。
 誰もが下流介護難民の可能性がある。死んでしまえば、それも解消される?
「長生きをしたくもあり、したくないもあり…」生きている故に言えることだが!
  〜で、以下に続く
・・・・・・
5044,生と死をめぐる断想  ー1
2015年01月05日(月)
    『生と死をめぐる断想 』岸本 葉子(著)
 * 死をそばに感じて生きる 〜団十郎の辞世
   ー 色は空 空は色との 時なき世へ ー
 以下は、序文の冒頭の内容。日本人の2人に1人の割合でガンになり、
3人に1人の割合で亡くなるという。高齢化で、ガンになるまで、死ななく
なった結果、死を意識する時間が長くなったこともある。今では死に関する
知識を、一般の人が、ネットなどから死生観を収集したり、表現できる機会が
増えている。 ー まずは序文の冒頭からー
≪ 2013年2月に亡くなった歌舞伎俳優の市川團十郎の辞世の句だ。
 葬儀の場で長男の團十郎のパソコンに残されていたという。
詠まれたのは前年の十二月、亡くなる数ヶ月前である。
 色は空(そら)、空は色(いろ)との 時なき世へ、と海老蔵は読んでいた。
この句に接し、『般若心経』の中のあの一節を思い浮かべる方は多いだろう。
色即是空 空即是色。それに寄せて読むならば、冒頭の句は、
 色は色(しき)空  空(くう)色(しき) との時なき世へ、となる。 
色はかたちあるものと、ひらたくは言われる。空は空っぽ、何もない、という
ことか。空しい、ということか。かたちあるものは実は何もない、空しい、と
教えているのか。そうではない。(略)・・ このことは追々深めたい。
時なき世とは。時間のない世。時間を超えた世。超時間性は永遠と言換えられる。
それは、この世に対するあの世なのか。この「時なき世」が團十郎の句では
「色は空空は色」と「との」でつながる。「との」は、と言われる、とか、と
聞いている、の意だ。色即是空、空即是色とかねてより聞いている時なき世。
「へ」は方向を示す助詞である。色即是空、空即是色とかねてより聞いている
ところの 時なき世へ、自分はこれから行くのである。團十郎の死生観を
表す句と言える。(略)・・ 團十郎が、死を前に遺した五七五が、芸についての
教えでなく死生観の表出だったのは、私には少し意外、けれどもすぐに理解できた。
團汁郎は長く血液のがんを患っている。治療の副作用による絶え間ないめまいと
吐き気を無間地獄と、あるインタビューでは曝えていた。何度も再発入院し、
骨髄移植をしていた。・・・≫
▼ 色を「しき」と「いろ」、空を「くう」と「そら」と、息子が間違えて
 言ってしまった可能性もあるが、真偽はわからない。栄華を極めたあと、
とたんの苦しみの死際の言葉であればこそ、心に響く。 即興の辞世!
 《 色即是空 死んでしまえば それまでよ 空即是色 》 
・・・・・・
5409,新年に ー「過去」は過ぎ去らることはない
2016年01月05日(火)
   *「過去」はわたしを忘れない  〜『貧乏の神様』柳美里著
 芥川賞作家の柳美里の『貧乏の神様』の中にあった言葉。
現役時代の「森の生活」の時節は、過去は遠い彼方のように思っていたが、
還暦を過ぎる「サバンナの生活」に移行したころから、以下のように
過去への心象風景がチョイと変わってきた。 〜その一節より
≪ ・・「過去」とは、過ぎ去った時間や事柄を示す言葉ですが、
 わたしは、「過去」は決して過ぎ去らない、と思うのです。
自分が2つの足を置いているその場所に、過去は地層のように堆積し、
精神が地震に遭ったように揺らぐと、足元に亀裂が走り、地層(過去)
が露出する――  放浪の最中に、わたしは何度も過去に待ち伏せされ、
過去の落とし穴に足をとられそうになりました。
 わたしが過去を忘れても、過去はわたしを決して忘れない。
過去が更新されて「今」になるのではなく、過去は過去のまま
更新されるのです。未来は全て過去にある、という言葉の意味を、
40歳を過ぎて噛み締めています。≫
▼ <過去を忘れても、過去はわたしを忘れない!>
<未来は全て過去にある> の言葉が先の少ない時節の胸に刺さる。
 秘・異郷を中心に50回のツアーに行った先のどこかが、TVの旅番組で、
毎日のように現地レポートされる。その度に、それぞれの記憶が露出し、
その体験した記憶に、新たな現地の映像が加わっていく。この随想日記も、
早朝に15年分を読み返していると、過去からの声が、それぞれの同月同日の
「いま、ここ、わたし」の声が、ざわめきのように「いま、ここ、わたし」
に語りかけてくる。 葬式で、故人の決して後味が良いだけでない思い出が、
心の足元を揺らがすことがある。サバンナ(御隠居)の生活では、有り余る
時間の中で、過去の堆積物から思いもよらないフラッシュが沸いて出る。
あの暗い老人は、その暗黒の堆積物の暗部に引き込まれた結果である。
「因果応報」「因縁」というが、隠れている過去は、何かをキッカケに
表立ってくる。それが現在か、近い将来になるかでしかない。
 人生とは、過去という荷物を担いで、一歩一歩を独りいく道のりである。
・・・・・・
5774,閑話小題 〜シェルター内事情
2017年01月05日(木)
   * 居間から寝室へ重点移動
★ 一昨年の11月に寝室のTVにWoWoWの二台目契約をした上で、ブルーレイ
 を入れて13ヶ月、経過した。 居間では外界の音が入ってくるが、寝室は、
ほぼ無音状態。この間の録画数が300本を超え、限界状況の表示が出てきた。
今では録画する都度、優先的に何かを見るか、消している。
『録りだめしても、二度と見ないのでは?』の対策がある。映画に飽きた気分
転換に、小まめに録画一覧を見て、頭部分だけを見る習慣付をするとよい。
 習慣的に見ていると、これ自体が面白くなる。 また再び続きから見ると、
連続ものを見るようで抵抗がなくなる。 面白いものは、何があれ面白い。

★ 年末年始の一週間、面白そうな番組が目白押しのためベッドにクギ付け状態。
 それに飽きると、廊下を挟んだ仏間の一角のパソコン前に移動するか、居間
まで出張をし、お茶を飲む生活。その寝正月も、昨日からはスポーツジム通い
が始まり、TV漬け生活も終わった。とはいえ、それに図書館と、スーパーの酒
とツマミの買出し、スポーツジム通いが加わるだけ。 6年続けてきた、週一の
シネマ通いは、今年から大よそ半分にする予定。ベッド内で映画を連日見れば、
二週に一度で充分?だが、実際はどうなるか。 『こんな生活、飽きない?』
という声が聞こえてきそうだが、そうでもないから困ったもの。雪国の冬場は、
「晴耕雨(雪)読」で、シェルターに閉じ籠りを楽しむしかない。
<還暦までの10年間に、30年分を圧縮して生きる>が、実際に、そこまで出来た
かどうかは別としても、この年齢になると、気持ちを穏やかにさせてくれる。
老いの愚痴、怒りは、世間的制約で、出来なかったこと、実践できなかった、
不燃焼が起因している。で、攻撃は、弱者とか、社会そのものに向かう。
次々と立ちあらわれくるフラッシュに、独りごとを呟いている自分がいる。
・・・・・・
3197,つれづれに ー 閑話小題
2010年01月05日(火)
  * 人生味わえば、8割は良いことになる
 1月3日のTV「熱中人生」で、藤岡琢也が対談した70歳後半の品の良い女性
が語った言葉が良い。「人生、生きてきて、良いこと2割。辛いこと8割だった。
しかし、辛いことを味わえば、8割は良いこと辛いことは2割になる」が、印象
に残った。「終戦直前に、近くの旅館に特攻隊員が数人、出撃の待機をしていた。
その話し相手に行っていたが、彼らが終戦の一月前に出撃していった。 
彼らが死んでいっても、自分の中に生きているように感じる。そのお陰で、
疎かに生きなくてはならないと、生きてきた。 人生は辛いことが8割だが、
味わえば、良いことが8割に変わる!」と、しみじみと語っていた。 
そう、辛さを味わうのである。 甘塩辛いが!
  * 面白いものである!
 実際に、数ヶ月に一度は全く書くネタが無くなる。書いていると自己嫌悪に
陥るのである。自己嫌悪は今さらだが、書き尽くして如何もこうもテーマが
なくなり、書いてきた内容に微妙な感情に押しつぶされ、どうもこうも、
ならなくなる。お手上げである。しかし、その時ほど、直後に何かが出てくる。
その何かとは、小さな井戸の水を掬いとった後に、何処から水が湧き出る感覚
である。だから続けることができる。これは人生と同じじゃないか? 
そう、挫折、その後に来る孤立と孤独の中から力が湧き出てきたのと同じ。
その時に、変化が生じる。そこ(底?)から知恵が出てくるのである。
その繰り返しから、知恵も、力も出てくる。 
  * 婚活ブームの後は、離活ブームだと!
 現在、婚活ブームだが、次は「離婚ブーム」が来そうだと、昨日の産経新聞
の社会面トップで取上げていた。20〜30歳代前半の女性の多くが離婚相談所
にくるという。 女が出来たとか、借金が多いとかいうハードなことより、
呆れるほど些細な動機。 熟年のように熟慮を重ねた上の離婚とは違い、単純な
気分で嫌と決め付けるケースが多いとか。以前なら親が説得する程度のことを、
親まで一緒になって悪口をいうから・・。 今のユトリ教育で育った人種なら、
分からないでもないが。 「結婚など、嫌が上のハク」というのは、長年、
連れ添ったものなら分かっているはず。 後記)去年に、偶然に同じような
テーマを取り上げていた。 それも、新年早々に! そんなものだろうが。

・・・・・・
4679, スマート革命 ー2
2014年01月05日(日)                                   
  * スマート革命とは? 「ゼロから学ぶスマート革命」山崎秀夫 (著)
 マックの各スマート機種は一通り使ってみたが、ただ驚きである。
これは「スマート革命」を象徴したもので、ジョブスは、まずは企業向けの
大型コンピューターを個人・家庭用の宅上型に作り変えたパソコンをiMac
として世に出した。次のiPodは、音楽業界に革命的影響を与え、更にiPhone、
iPadと、次々とスマート機器を世に出し、そして現在、スマートTVを世に
出そうとしている。 アマゾンが書籍のネット販売を始めしばらく経つが、
今では書籍の枠を超えた商品を扱うようになった。その書籍も紙に印字する
形態から、パソコン画面へ印字するデジタル書籍の時代が始った。
私の命名だが、これスマートショップ。この動きは、スマート自動車、
スマート家電、スマートTVに広がっている。 現在、スマートフォンが
劇的に普及している。携帯電話にパソコンが融合したもの。そこに、会話式
のアプリが入ると、「手のひら音声ロボット」。テレビ操作、パソコン入力も、
電気製品の操作も、両手をハンドル操作に取られる自動車も、何もかも会話式
アプリ機能に従い入力をするようになる。それが「スマート革命」である。 
  ーアマゾンの読者レビューからー
《 ポストパソコン時代が進むと2015年には一人七台のスマート機器を
 使い分けるようになると予測。 それに合わせて1)新しいイノベーション
の形(事業モデル)と 2)新しい個人コンピューティングの形が出現します。
まず新しい個人コンピューティングの形を特徴つけるユーザーインターフェース 
従来のパソコン+ブラウザー+Webサービス時代には、生活者は「テキスト入力で
パソコンと会話」していた。しかしスマート革命時代には機器と生活者の
インターフェースは、「スマート機器はユーザーの友達になる」と考えられる。
米国MITの社会心理学者シャリー・タークルは著書「Alone Together」の中で、
ユーザーインターフェースのあり方を「ソーシャルロボット」と呼びました。》
 ・・・・・・
3937, 閑話小題
2012年01月05日(木)
  * 年末年始
 この年末年始も、例年のように過ぎていった。事業から離れて初めての正月
になるが気持ちは何も変りない。ただ以前ほど政治経済のニュースに敏感に
反応しなくなっている。こうなれば、良いも悪いもないが。 まだ事業を
続けていたとしたら、この激流の中で夜も眠れない日々が続いていたはず。 
事業から一歩退いてみると、この断絶の大きさが更に鮮明に見えてくる。
TV番組も、派手な内容のものは少ないようだ。正月で特別なことと言えば、
蔦屋で数年ぶりにDVDを一本借りて見た位。
  * 元旦の殿町で
 元旦は、例年、東京から帰省してきた次男夫婦と、長男と、私たち夫婦、
合計5人で居酒屋での新年会が恒例になっている。次男夫婦は地元の同級生と
二次会とかで別行動。今年は長男と殿町に行った。駅前は、居酒屋チェーン店が
元旦でも営業をしているが、さすが殿町は殆どの店が閉まっていた。
その中で、一軒のスナックに入ったが、先客が二組み飲んでいたが、
危なそうな客。一時間ほど経った頃、50歳頃の革ジャンを着たテキ屋か、
ヤクザ風の客が私たちの隣に座った。隣なので何気なく話すと、奥さんと喧嘩を
して飛び出してきたという。暫くして「マスター、一軒回ってまた来るね!」と
出ていこうとするので、酔った勢いもあり、「勘定を払わないで出ていくの?」
と言ってしまった。ところが、「何だ御前、俺を馬鹿にするのか。
御前に、そんなことを言われる筋合いはない!」と凄んでくる。そのへんは、
慣れたもので「別に馬鹿にしたわけじゃない。自然に出てきた言葉。
そう思うのは貴方の勝手」と答えると、凄い目で飛びかからんばかり。
長男が、その辺の呼吸を知らないようで、立ち上がり乱闘寸前。ようは、呼吸。 
押しても引いてもダメで、「元旦そうそう、あまり怒るなよ!」とか
言っていれば良い。危ない奴ほど、簡単には手は出さないのは経験上知っている。
で、本人はプイと出ていったが、マスターに「あの客、馴染みなの?」と聞くと、
「一げんです」という。飲み逃げ、手馴れたもの。初めての店で、
「少し他の店を回って後でくるね」じゃ、飲み逃げそのもの。で、結果、
飲み逃げの手助けをしたことになる。 特に年始のスナックは泥棒が多いと聞く。 
それにしても、危ない客。 そういう私も、それを楽しんでいる変な客。
・・・・・・・
3572, 人は何故、肯定思考に心がけなければならないか?
2011年01月05日(水)
 肯定思考といえば、中村天風の「肯定肯定、絶対肯定」の言葉が思い出される。
また書店には肯定思考の本がところ狭しと並んでいる。考えてみれば新約聖書も
弱者肯定の見本のようなもの。ありのままに、ほっとけば人間の思考はマイナス
思考、否定思考に流れされる。電車やバスに乗り遅れたことは思い出しても、
ギリギリ間に合った記憶はホボ忘れている。その数倍もあるのに。
楽しいことを忘れ、辛いことを何時までも記憶する習性が人間にはあるようだ。 
それは、我われの祖先がもたらしたもの。 大昔、毒のある食物で当たり、
野獣に襲われ食べられそうになったりすると、二度と同じ過ちを繰り返さない
ように、その記憶を長く残した。逆に、美味しい食べ物に出会っても直ぐに
忘れることにした。それに捉われると、次の食べ物に有りつけなくなくからである。
その習性に気づいてないと、良くない記憶だけが残ってしまい、自分だけ悪い
ことが起きてしまうと錯覚をしてしまう。 だいたい、良いこと悪いことが同量
が起こっていると考えればよい。しかし良いことを思い出す訓練をしていると、
どうも良いことが擦り寄ってくるようになっている。 私の場合は、三対一と
勝手に思っている。面白そうなことを探していれば、自然、その方に自分から
擦り寄っていく。例えとして私事になるが、47回の海外旅行、それも秘境ツアー
の経験は、週末のTV生活を楽しませてくれる。BS/TVで旅先の何処かを
放送している。一度行ったところを違う目線の映像を見ると、再び訪ねている
感覚で見ることができる。自然に他の行き先に惹きつけられ、欲も出てくる。
 マイナス思考は逆である。 嫌なことに捉われていると、それに類似した
TVや小説の場面で嫌な追体験をしてしまう。その繰り返しの中から怒り、
憎しみが憎悪に変わっていく。「人を恨めば、穴二つ」の相打ち、である。
だから、嫌なことは、意識的に排除すべきである。 言葉=精神。 
明るい言葉は、明るい精神と言い換えることが出切る。言葉を持ってしまった
人間は、二人称の身近な死から、一人称の「自分の死」を予感するようになった。
これが、マイナス思考を更に深めている。そのため神という共同幻想の仮身を
つくるしかなかった。 人間は人間であるが故に、脆いのである。


6140,読書日記 〜「続・下流老人」 ー2 家族原理主義

2018年01月04日(木)

        <続・下流老人 一億総疲弊社会の到来  2016/12>
  * 多問題家族
 以前、それまで身近で具体的に聞いたことがなかった貧困問題に遭遇し、
驚いことを想いだした。(後でコピー) そのままが、Amazonのビュアーの
投稿にあった。多問題家族には2つの大きな特徴がある。一つは貧困問題。
二つ目は、問題家族同士の‘共依存’の関係にあること。フリーター同士の
結婚。水商売同士の出会いと結婚。 それを熟知しているキャリア?は、
そこから拾いだしてくれる白馬の王子様を探すが、王子様は、リスク負担を
考えて第一条件はバランスのとれた仲間内から… それはシビアに。
 〜投稿も、シリアスな問題だけに説得力がある〜
<「30までには結婚して親を安心させてあげないと」、
「大晦日はやっぱりこたつで家族団らんしながら紅白歌合戦だよね」…なんて、
私たちが何の気なしに言ってしまうセリフ。こういった発言の裏に隠れている
のは、日本を覆う“家族信仰”の呪縛かもしれません。

 『家族という病』
(下重暁子/著、幻冬舎)は、そんな“家族信仰”について、長年第一線で
世の中を見つめてきたジャーナリストである著者が切り込んだエッセイです。

 
著者の下重は1936年生れ。早稲田大学卒業後、NHKを経てフリーのアナウンサー
として活躍後、文筆活動に入りました。本書では、“家族”の実態をえぐり
ながら、従来の思い込みを一刀両断していきます。>
――
<「結婚はしないの?えっ、子供ほしくないの?じゃあ老後はどうするの?」
   結婚→出産→子育て→老後
そうやって未来が目論見どおりに運ぶと思っているお花畑思考故に、それ以外
のハッピーエンドルートは存在しないと無意識で一概に決め付けて、こんな煽り
文句が当たり前に出てくるのが世間一般ですから、信仰度合いに差があるにしろ
世間一般は家族信者であることは間違いありませんね。…
…女は30で賞味期限が切れるから、出来るだけ若いうちに出来るだけ稼ぎの
いい男をとっつかまえて結婚して、若い方が体力がある分育児に向いているから
若いうちにとっとと出産して、リスクヘッジのために子供は2人くらい作って、
50手前で大体の子育てを終えて後は老後を迎えるだけ…
世間ではこれが一番のハッピーエンドルートらしいですよ。>

▼ 結婚問題に突き当たると、まず頭に浮かんだのが、4人の姉との比較。
 家柄、学歴、センス、清潔感と明るさのバランス。ついつい色気に比重が
偏りがちになるが… 相方は一生の伴侶。 職業選択と同レベルの決断…。
「当たるも八卦、外れも八卦」だが… 大方(9割)は「誤解で結婚、理解し
離婚(家庭内も含む)」に、あい至る。深刻なのは、シングルマザーと、子供
の貧困問題。日本のひとり親世帯の貧困率は54.6%で、相対的貧困率は16%で
世界で6番目に 高い。以下の問題は、如実に、この問題になる。 何人かに
声をかけたが「誰も全く反応しなかった」。これが現実。娑婆は厳しい。
そういう私が独身なら、多問題家族の人には、まずは距離を置く。
――
2006年10月18日(水)
2024, ある煉獄の中にて
               才八∋ウ_〆(∀`●)
これからの内容は本人の同意を得て書いている。
(もし本人の同意なくして書いたとしたら、本人を著しく傷つけことになる上に、
裏切り行為になる。本人曰く「母の苦労を多くの人に知ってもらえるから、書い
てもよいです!」…)そこには誰も悪人はいない、存在するのは人類最大の問題
(嫁・小姑など家に存在する)不条理。Aさんの話を聞くうちに浮かび上がって
きた奥行きの深い話。どこの家にも、このような問題はあるが、あまりに複雑な
構図である。 それを背景としてAさんの一人間としての素晴らしさが
浮かび上がってくる。  〔註〕煉獄とは、地獄と娑婆ー現世の中間にあるところ
ー女性Aさん(25歳)の視点で書くー (以下、敬称は略す)
・Aの母親F(48歳)が夫と離婚、Aと弟を引き取り中越地区の実家に出戻った。
・実家にはFの両親B・C(80歳前後)と、Bさんの未婚の姉のD(80歳代前半)
 が存在。 家は大きな家ではない。
・Aの母親Fは、AとAの弟E(21歳)を育てるため身を粉にして働いた。
 そしてAは女子短大を卒業、新潟の私の会社に就職して5年目になる。
 弟Bはコンピューター専門学校を卒業、今年から首都圏のソフト会社に就職。
・ところが母親は立ち仕事で人一倍働いたため、腰痛が悪化。去年から働きに
 出れなくなり収入も途絶えた。
・そのため元々折り合いが良くなかった同居の叔母Dとの人間関係のバランスが
 崩れてしまった。 子供二人が家を出ていってしまったことと、母親Fが働け
 ないため収入が途絶えたことで、最も弱い立場の陥り、その結果として鬱病に
 なりかけている。
・Aにとっては、そんな実家には帰りたくないが、そのままにしていたら母は
 重度の鬱病になり廃人に…。A一人の収入では母親を引き取れない。そこが地獄
 絵図の世界としても、その狭い家に帰らないと母は間違いなく潰れてしまう… 
 いう内容。 露骨に言ってしまえば、
☆ ・「行かず後家」と、・その実家に「出戻ってきた母」と、・嫁の立場の
 「お祖母さん」と、・その間でシドロモドロする「お祖父さん」が、織り成す
  小さな世界の蓄積された‘葛藤ドラマ’ということになる。
   (以下、字数の関係でカット2009年10月18日)
・・・・・・
5773,「イスラム世界との対話は可能か」〜塩野七生
2017年01月04日(水)
 IS問題、中近東と欧州のテロと戦争問題、数千年前のユダヤとアラブ
の問題のため、その根は深い。今後、永劫に続いていく問題である。
 一年前の<文藝春秋新年特別号>の塩野七生のコラム記事
「イスラム世界との対話は可能か」が、欧州と中東問題を考える参考になる。
  〜このコラムを簡略にすると〜
≪・「多神教と一神教のちがいは、多神と一神の数ではなく、
『自分は信じていないが、信じている他者の信仰は尊重するのが多神教』で、
反対に、『一神教は、自分が信じている宗教だけが真の宗教で、他はすべて
邪教』になる。邪教の徒であるからには、殺すのもOK、奴隷にするのもOK。」 
 筆者は、多神教の方が、一神教よりも自然への畏敬、他者との共生、思い
やりなどの点で優れていると述べる。。
・「この人々(穏健イスラム教徒)は、首切り集団を非難して言う。
彼らがやっていることは、「ジハード」(聖戦)ではない、と。
それでいながら聖戦自体は、否定しないのだ。」
・「両宗教(イスラム教とキリスト教)の共生の証として、ヨーロッパにも
より多くのモスクを建ててほしいと言う。これにキリスト教側は、口には
出さないが、心中では、「イスラム諸国の大都市に、ヨーロッパ並みに壮麗な
キリスト教会を建てるのは認めていないのに、なぜ?」と思っている(P.92~93)
――
▼ 島国の日本は砂漠の民の一神教にはそぐわない。世界は白、赤、黄、黒色
 と、それらが混合した人種で成立っている。 白はユダヤ、キリスト教。
赤がイスラム教。キリスト教。黄色が仏教。インドは、それら混合した差別教
のヒンズー教。それらに国家、民族等が組合さって差別化されている。
イスラムとキリスト教の対話が可能か?と問われれば、アラブと欧州人の同居は、
所詮、無理の話。砂漠の民が、豊かな地の欧州人の考え方が全く違う。
人種混合国家のアメリカが、トランプを大統領に選出したのは、中産階級未満の
白人が起こした乱である。ということは、今後、人種差別と、殺戮が更に拡大
していくことになる。恐ろしいかなである。トランプは、プーチンが後ろ盾で
つくられた傀儡とまではいわないが、彼のクリントンへの「メール問題」は、
明らかに… ?  トランプは、最後には、オバマの影に押しつぶされ消滅
する運命にある。 問題は、副大統領が大統領に替わった時に、どうなるか!

・・・・・・
5408,2016年 新年に ー 日本衰退は1985年から始まった ーB
2016年01月04日(月)
            『グローバリズムという病』平川克美著
   * 日本衰退のすべては1985年から始まった ーB
 バブル崩壊は、第二次大戦以来の敗戦であり、以来、衰退が続いたまま。
 アメリカのいうがまま、バブルを引起し、その結果のバブル崩壊である。
 欧米系の金融機関は、これをチャンスに、株式などで大儲けをした。
 経済支配下にある属国の手を捻っただけだが、日本にとって塗炭の
 苦しみが待っていた。 
≪ アメリカ側は日本企業の競争力の原泉である、日本の銀行の融資力を殺ぎ,
つぎに日本の産業全般に行きわたっている構造、とりわけ関税障壁をターゲット
にした構造改革を日本側に迫った。「貿易の不均衡をなくし、日本が経済発展
するため」という表向きの形容とは違って、このときのアメリカにとっては
日本の産業力はまさに「死活的脅威」であり、この脅威を取り除くための
「経済戦争」を仕掛けようとしていた。 ルール変更であった。
日本は当時空前のバブルに沸いていた。銀行もまた多額の不動産を抱え込んで
おり、それを資産計上していた。それゆえに前記の世界の銀行ベストテンに
六行も入るという状況がうまれていたわけである。
 1988年、スイスのバーゼルにおいて、銀行の健全化に向けての国際基準が
策定されてた。それがBIS規制である。国際業務を行うためには、8%を超える
自己資本比率が必要であるということが定められた。
表向きは、金融システムの健全化ということであった。
 1991年2月には、日本のバブルが崩壊する。そうなると、含み資産を自己資本
に計上していた日本の銀行は、時価会計の適用によって自己資本率を一気に
悪化させる。 日本の銀行が採りうる措置は二つしかない。
ひとつは、総資産を減ずること。
ひとつは、複数の銀行を合併・統合させることで自己資本比率を上げること。
 実際に何が起きたのか。それを時系列に眺めてみよう。
盤石だった日本の銀行は、BIS規制と、それに続く金融ビッグバンによって合併
統合・倒産を繰り返し、さらには株式を持ち合っていた生保会社の大型倒産が
続いた。銀行、保険会社、政府が三位一体となって落伍者を出さない日本の金融
システム、つまり護送船団方式は、このとき完全に分断され、崩壊していった。
普通は、こんなことは起こらない。ましてや短期間のうちに、これほどの規模
で銀行システムが変容するなんていうことが、市場の原理だけで起きることは
ありえない。
一九九六年四月、三菱銀行と東京銀行が合併
一九九九年四月、国民銀行破綻
     六月、東京相和銀行破綻
     八月、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行が、事業統合を発表
     八月、なみはや銀行破綻
    一〇月、新潟中央銀行破綻、
    一〇月、住友銀行とさくら銀行が合併を発表   ≫
ーー
▼ 1991年のバブル崩壊より7〜8年後に証券会社の倒産、大手銀行の倒産、
大統合になった。とすると、リーマンショックを大地震に例えると、今年辺りが
津波が到達する時節になる。それが、世界株式市場の暴落として日本か、欧州、
中国発になるのか、津波と違い予測不能。私は、その二年半後に、自然災害の
東北大地震と共に沈んでしまった。ISのテロをカタチを変えた格差間の戦争と
すると、既に始まってしまった? 戦争は、超保守で体制を固めないと、国の
維持が難しいためか、怪しげな風が先進国に吹き出してきた。

・・・・・・
5043,読書脳 ぼくの深読み300冊の記録 ー6
2015年01月04日(日)
         『読書脳 ーぼくの深読み300冊の記録 』立花 隆(著)
  * 捕食されてきた人間
 人間は肉食や草食もする雑食だが、猛獣の餌として捕食されてきた。
そこには食うか食われるかの長年かけた弱肉強食の熾烈な闘いがあり、
仲間同士の知恵を駆使をして生抜くしかなかった。当然、人間どうしの肉食
もあった。ボルネオや、南米など未開の地では、ごく最近まであった習慣。
人は狩猟をするか、されるかの瀬戸際で、集団で知恵を身につけ、言葉と
道具を身につけ、生き延びてきた。 ーその辺りから抜粋ーエェー(◎-ω-)♪~
≪ 有史以前、ヒトはみな食人をしていたというのもショックだが、同時に、
 ヒトはヒトならぬ肉食獣にエサとして食われてきたという話もショックだ。
しかし、ドナ・ハート・ロバート・W・サスマン『ヒトは食べられて進化した』
は、ヒトは捕食される動物であったから、かくのごとく進化することができた。
「かくのごとく」というのは、ヒトが二足歩行で大きな脳を持ち、ことばを
使うことで複雑な内容を持つ情報伝達ができるようになったこと。
 集団で社会生活を営むようになり、単体ではできない大きなプロジェクトを
力を合わせてやりとげるようになったということ、つまりヒトが文明を作る
ことができた唯一の動物になったという意味である。 ヒトは肉体的には
あまりにもひ弱な存在であった。捕食者の恐怖から逃れようとするなら、
そのような生き方(社会を作り文明集団として生きる)を選択せざるをえなかった
ということなのだ。かつて、人類進化はヒトが狩りをすることを覚えたところ
からはじまったとする、「マン・ザ・ハンター」説が一世を風靡した。
しかし、自然人類学者の著者は、その説は客観的証拠にてらして誤りだという。
多数の原始時代の人骨を調べていくと、原始人たちが野獣に噛み殺され、
食われていたということがはっきりわかる。噛み砕かれた頭蓋に残る歯型と、
野獣の牙がピッタリ一致するのだ。ヒトがどれほど捕食されてきたか、
疑う余地のない証拠が次から次に出てくる。・・・≫ (。・´ω`・。)オォ怖〜
▼ 私たちが爬虫類や、蛇などに直感的嫌悪感を持つのは、原始的記憶が脳に
 インプットされているため。根強い悲観的傾向があるのは、捕食されてきた
生存危機の記憶がなせる業。だから、人間には本能に悲観的傾向がある。
しかし、悲観主義は、人間自身の行動範囲を狭める要素になる。それを
カバーするのが知識と能力で、悲観1に対し、3倍の楽観主義が必要となる。
・・・・・・
4311, 幸せはいつうもちょっと先にある ー1
2013年01月04日(金)
       「幸せはいつもちょっと先にあるー期待と妄想の心理学」
                    ーダニエル・ギルバード著
  * 我われは何故、間違った未来の想像をするのか
 やりたいことが一杯あったのに、いざ定年になると楽しみにしていた暇の
時間をもてあそぶだけとか、結婚も現実は夢みた期待が妄想でしかなかった
とかいう経験は多い。幸せは実現するちょっと手前の期待と妄想にあるようだ。 
人間にとって想像する能力は最も重要だが、それと妄想が混濁してしまう。 
この期待と妄想の心理を熟知しないと、親のバイアスから一歩も出ることが
出来ず、小さな岩場の中で一生を終えてしまう。前頭葉と鋏は使いようである。
 ー その辺りの箇所から抜粋してみる。
≪ 脳の業績はただ一つ、意識的な経験だ。大ピラミッドを見たり、ゴールデン
 ゲートを思い出したり、宇宙ステーションを想像したりするのは、そのどれを
建設するよりはるかにすごい行為だ。 「思い出す」「見る」「想像する」、
この三つの中でもひときわすごい行為が一つある。「見る」とは世界を今の姿で
経験することだし、「思い出す」とは世界を昔の姿で経験することだが、
「想像する」行為は、世界を今の姿でも昔の姿でもなく、こうだろうという
姿で経験することに他ならない。人間の脳の最大の業績は、現実の領域には
存在しない物事や出来事を想像する能力であり、この能力があるからこそ、
われわれは未来について考えることができる。哲学者のことばを借りると、
人聞の脳は‘先読みする装置’で‘未来を作る’ことがもっとも重要な仕事だ。 
ところで‘未来を作る’とは具体的にどういう意味だろう。脳が未来を作ると
言える場合が少なくとも二つある。一つはほかの多くの動物にも共通し、
もう一つは人間に特有だ。あらゆる脳は、人間の脳も、チンパンジーの脳も、
餌を埋めるごくふつうのリスの脳でさえ、私的で身近なさしせまった未来を
予測できる。現在の出来事(「何かにおう」)と過去の出来事(「前にこの
においがしたときは、大きなやつに食べられかけたんだ」)の情報をもとに、
つぎに起こる可能性がもっとも高い出来事(「あ、やっぱり大きなやつに
食べられる」)を予測する。しかし「予測」と呼ばれる行為に二つの要素が
あることを忘れてはならない。一つは、他の動物にも共通し、もう一つは
人間だけの特有の予測。前者は意識的思考の必要ないもの。これを次見という。
それに対して人間の脳は、遠い将来の複雑な予見が可能なことである。 ≫
▼ 人間は、この能力で飛躍的進歩を遂げてきた。人間は本来、将来のことを
 考えるのが好き。旅行を例にすると、行き先を探し、決め、決まったら、
その資料や旅の準備をする。そこに不安や楽しみの感情がまとわりつき、
それも旅行の楽しみとなる。実際に行ってみると、この本と違うところがある。
その数倍も面白く楽しいことと、嫌なことがあるのが実際。そして嫌のことは
帰りの飛行機内に置いてくる。そうなるまで10数回の経験が必要だったが、
間違った予測が多いのは、経験の絶対量が少ないからである。女性遍歴は、
相手を獲得するまでが幸せで、その後は幻滅の繰り返し。それが楽しいか?
  


6139,閑話小題 〜今年の正月は

2018年01月03日(水)

閑話小題 〜今年の正月は

☆ 元旦は新潟から長男が、首都圏から次男が帰省した恒例の飲み会。 
この数年は長岡駅前のチェーン店『庄屋』…。長岡駅至近に三店舗あったが、
11月11日と、12月31日をもって二店が閉店していた。駅裏の店には、けっこう、
通った店だったが、二年前に行った時の料理の味が落ちていたのをキッカケに
一切行かなくなった。居酒屋の競争激化の中で、駅周辺だけは繁盛していたが… 
☆ 大晦日の紅白で、踊っている一人が前のめりになった後に、仰向けになった
のを、後ろの娘が抱えたところが映しだしていた。寝入っていた家内が、翌日、
そのことをネットで見つけ、「見ていたかどうか」尋ねられた。二人の息子に
宴席で聞くとネットで知ったという。 歌詞の間違いとか、歌いだしの間違い
などのハプニングは何回かあったが… 生中継での気絶は初めて。
何気なく仲間が取り繕っている場面はミスをカバーするに充分。むしろ好印象
が残った。 こういう話題をむしろ喜ぶの情報社会の特徴。
 〜ネットニュースによると、
【欅坂46と総合司会のウッチャンナンチャン・内村光良(53)の共演パフォー
マンスの最後に、欅坂センターの平手友梨奈(16) 志田愛佳(19)鈴本美愉
(20)が軽い過呼吸のような状態になるハプニングが…】とあった。
  番外篇;
熊さん:年末年始のTV特集で、政治経済向きモノがいやに少なかったね。
寅さん:不安を掻立てないよう国からの御達しがあったのでは? 社会情勢、
  世界経済を取上げれば、第二次朝鮮戦争の可能性云々に行きつくからね。 
八つぁん:それだけ、状況は追い詰められているんだよ。としても、黙って
  過ごせない問題である。今日明日にも再び、ミサイルか、核実験をする
  可能性が大。とにかく、日中韓米と、ロシア首脳の顔ぶれが悪すぎるよ。
  私など、元旦に帰省した次男に、『危ないと思ったら、三人で着の身着の
  ままに、ここに帰ってきなさい』と、真剣に勧めたよ。
大家:「そんなことあるわけない」という空気が、まだまだある。
  北朝鮮の漂流漁船の数が異常に増えている。異常太りの金様の脳卒中待ち
  のところもあるようだが。一とき、痛風を思わせぶりの脚をひいていたが。
  あれじゃ怖くて減量などの進言を誰も言えないよ。
熊さん:でも、数が月内に攻撃をしないと、もう手遅れになるから、日米韓は、
  迷うよ。中国も、他山の石・騒ぎじゃなくなってきたよ。
大家:開戦ともなれば最も被害を受けるのは韓国と日本。手始めの脅しで、
  東京湾沖に一発、ミサイルを打ち込めば、日本中が震えあがるよ。勿論、
  アメリカと密約の上で… 動転させて不良在庫?の処分品の押しこみさ。
寅さん:何か物騒な話だが、有得ない話じゃないから… でも開戦ともなれば数百万
  の死者が出るというじゃないか。首都圏に核ミサイルが… など、考え
  られないよ。でも、現実は現実、直視しておかないと。
大家:何せトランプは「アメリカファースト」言い換えれば「白人ファースト」
  を標榜して大統領になっただよ。黄色の百万、二百万が如何なっても、
  いいんだよ。アメリカ、オーストラリアで、現地民を数百万?を虐殺した
  白人を先祖に持つ国。あそこまで、悪し様に口撃をされれば、虐殺も
  したくなるよ。既存武器の入替え時でもあるし。
八つぁん:あのボロ漁船で日本海の航海も限界がある、せいぜい数万人。
  計画案は出来ているのだろうが。日本には離島が数知れずある。
熊さん:故・青島都知事に勝新が言ったというジョーク、「嫌な都政に
  なりやしたね〜」を、今度は、女パンダの口上にならなければね!
 「‘どせい’ばいい」じゃなくて…」 <オチが悪い? 失礼しました>

▼ 冗談のような、冗談にしては際どいところが問題。

 今朝方、奇妙な初夢? をみた。ところは10歳まで住んでいた大手通り
四つ角にあった小さなビル3階の自宅の部屋。母親が置いたと思われる
2m四方の敷物の周りを小さな人形の置物が幾つか置いてある。そこで、
何時の間にか、長女の姉が、何やら本を読みあげている。家訓のような、
人生訓のような、訓戒を…  亡くなって20年近くなるが、残した無念をを
取り返ししたいような!「世間を全世界と信じて、生きるしかなかった無念
を夢で伝えたかった?」 私も、そろそろ御向かいが。煉獄の世界ですか…
 もう一本、みたが、さほど面白くはないが、何か深い意味があるのかも…

・・・・・・
5772,閑話小題 〜今年の初夢は
2017年01月03日(火)
   * 初夢は何と下ネタ
 今朝がたの3時半に目が醒めたが、あと30分とそのまま眠った後に初夢をみた。
 (二日の朝、みるのが初夢というから、これは当てなまらないか)
起きたのが結局5時である。内容が白昼夢のようなリアルな物語。言葉にするのを
躊躇ったが、いざ書いてみると面白いため、思いきって、公開(後悔?)する。
≪ ところは新潟の郊外の温泉旅館内。そこに知人の数人とミニ宴会をしている。
 知人Aは何か用があって帰ったが、そこにうら若き女性がいる。 それが、
Aの愛人らしい。 知人Bが手当を聞くと、素直にスラスラ応えた条件は、
「トランプなどの賭け事をして、Aがワザと負けてくれるの。それらを含めると
月に20万は下らない。会うのは月に数度だけれど私も楽しい」と宣う。 私は何故
か他の人が分からないよう、親指で女性の太腿を撫ぜていた。快感は…夢が故に?≫
▼ フロイト流に夢分析をすれば、「これまで抑圧された性欲が昇華した歪んだ、
 自分を正当化し、快楽を得ようとする心根を自分に見せようという夢」?
人間的、あまりも人間的な、しかし歪んだ物語(性格)。正月早々、下品もいい
ところ! 夢の中のA、賭けに負けた上に手当を払うとは、なかなかの遊び人。
それに対し私は 変態か? いや人間は大同小異?。それにしても、これが
初夢とは、呆けの始まりですか。リアルに感じられるのは、直後に脚色なしで
書いたため。 それにしても、満たされていませんね、ったく。
どこから聞こえてくる誰かの声、「どういう人?」… 「こういう人」です。

・・・・・・
5407,2016年 新年に ー�
2016年01月03日(日)
  * 日本衰退のすべては1985年から始まった ーA
 昨日、とりあげた「すべては1979年から始まった」を、日本経済の20数年
にわたる長期凋落は、プラザ合意によるバブルと、崩壊の上に、BIS基準
の策定があった。それはアメリカの戦略的経済政策の結果であることは周知
の事実。『グローバリズムという病』に、その辺りを簡明に述べている。
「すべては1979年から始まった」を世界規模の視点なら、日本の視点と
すると、「日本衰退のすべては1985年から始まった」ことになる。
バブルと、バブル崩壊はアメリカが仕組んだ経済戦争の結果であった。
  〜その辺りから〜
≪ 東西の争いの敵がソ連と中国なら、西の内側の脅威が日本と、
 1981年に就任したレーガンが、戦略として打ちたてた。
1985年9月22日、G5(先進五か国蔵相・中央銀行総裁会議)がニューヨーク市
のプラザホテルで行われた。日本からこの会議に出席したのは竹下登(当時)
大蔵大臣だった。この会議により、それまで1ドル235円程度であった円ドル
為替レートは、一年後にはドル150円台にまで円高に誘導される結果になった。
ロナルド・レーガンは、それまでの民主党の政策を転換し、市場原理と民間
活力の重視、社会保障費と軍事費の拡大、減税という企業寄りの政策を打ち出し、
経済拡大戦略をとった。いわゆるレーガノミクスで、小さな政府、市場原理
主義・軍事的大国主義である。この結果、アメリカ経済は拡大し、アメリカ企業
は大いに潤ったが、貿易赤字と財政赤字の増大という双子の赤字がアメリカ
経済に重くのしかかっていった。この双子の赤字の一方である貿易赤字を解消
するためにアメリカへの最大の輸出国である日本が標的とされたのである。
そのひとつが戦略上のプラザ合意である。プラザム合意は、ドルの安定が
名目ではあったが、直接的には日本の経済力という脅威を取り除くための戦略的
な目的に沿って行われたわけである。しかし、トヨタをはじめとする日本企業は
驚異的な改善努力によって競争力を維持し続け、アメリカの貿易赤字は解消
には向かわなかった。・・ 〜つづく   ≫
▼ 改めて考えると、アメリカの植民地の締め付けになる、TPPは、上記の
 流れに沿う経済戦略の一環になる。とはいえ、軍事的に、経済的に、従うしか
ないのが日本の地政学的な運命である。東京オリンピックも、アメリカの
後押しがあればこそ、TPPの条約を推し進めるための、国民への目くらまし
に丁度よいイベントである。なに故、この状況下で、オリンピック? 
というより、その後である。韓国か、中国の生活レベルになるだけだが。
 としても、せめて心はポジティブであらねば!
・・・・・・
5042,ポジティブ・サイコロジー ー�
2015年01月03日(土)
    『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * つれづれに ー危機に瀕したときこそ最高の状態が湧出る
・ 節目時(危機)の―危機を乗越えようとした時ーこそ「人生で何が本当に
 大切なのか」という新たな認識と、これに従って行動する心構えが形成される。 
 その真っ暗闇の時が一番、良いときであった。最も辛く、苦悩の底にこそ、
 ベストの何かが湧き出てくる。 母親が嫁いできた頃、重なる小姑の虐めに
 耐え切れず、実家に帰った時のこと、実母に「一番辛いとき(いま現在)
 が、実は人生の一番良いときなのよ!」と諭された、と聞いていたが、人生を
 振返ってみて、成るほどと実感する。凝視をすると、最も辛い中に、最も楽しい
 ことが、裏腹に張り付いていた。その辛さの中から、心構えのベースの変換が
 進んでいた。反対に、一番面白く脂の乗っていた時に、重い状況、苦しいこと、
 辛いことが背景にあった。勢いが、それを感じさせなかっただけ。
 幸・不幸は裏腹!だから、面白いのである。
・「必要なものはルックスとたくさんのお金だけ」という信念に、私たちは
 深く取り込まれている? たしかに文化は良い人生の条件について熟知して
 いるのだろうが。その高低だけで決まるものでない。人生でネガティブな
 出来事に出あい、それに順応する期間を経た後にこそ、人生の満足度が安定
 することが多い。何ごとも、ポジティブ3に、ネガティブ1が必要である。
 ポジティブな人が否定する唯一のものは絶望だが、一度、絶望まで陥った
 にもかかわらず、そこから立直ったポジティブこそ光輝く。ネガティブな世
 にかかわらず、ポジティブに生きる!それも、危機に瀕すれば瀕した時こそ、
 『それゆえに・・』でなく『にもかかわらず』、のベースが必要になる・・ 
・・・・・・
4675, 閑話小題 ー何だろう?この現象は ー2
2014年01月03日(金)   
  * では、なぜ事故や大病になるのだろうか?
     ー私も、あなたも自業自得!
 痛々しい包帯だったが「私も手伝うから」とタイヤも交換しながら本人確認。
80過ぎの好々爺の黄門様の勧善懲悪レベル! にぎやかな見送りを受けたの
飛行機で、心の内で静かに激怒をした結果「直ぐに病気か事故になる-人-;)!
それまでのこと」と怒りを収めた。そして「復讐するは我(自然・神)にあり」
の骨折。除雪作業中の骨折直後に、私の自転車がパンクの修理で骨折の確認とは、
奇妙な偶然の巡り合わせ。で、その半年以上も経った現在になって、これは

 シンクロ二シティ?「私の静かに充満した怒りは、対象者を重症の病気か、
交通事故、転倒事故で一生モノの深手になっている?」ことに気づいた。 
そこで、次の筋書き『まずは骨折だったが、80過ぎの年齢から、あと
2〜3年で Ωチーンi~ 気の毒?だが・・』が思い立つ。こういう視点でみると、
この節目だけでも、あるある!更に40〜50年スパンでみた人生の節目なら
数知れず。逆の立場で「私も静かな怒りの対象になって、色いろ危ない目に
あっている。が、自分では気づかなった?」とすると、これも山ほどある? 
「この奇妙な現象は、その解釈、受けとめ方の一つでしかない!」が正論。
「静かな怒りで、対象を破壊する力?は、私だけでなく、エネルギーの特に
強い何割かに備わっていて、破壊された私が、ここにいる」という事にもなる。 
『他人を恨めば穴二つ』この呪文を解くには周囲への感謝の念しかない? 
この偶然はシンクロニシティの「節目の怒りバージョン」か? 
願ってなるのでなく、本人の因果応報。アフリカの市場で、呪いグッズだけの
市場があった。町が沈んでいくと、こうなるのか。仕事として自主独立の事業が
通せたのが私の人生の最大の幸運。こういう人たちと距離が置けたからである。
「当人が怒っているのは、本人自身の毒!それに、私の何かが反応した!」が、
私の解釈。私への毒が少ない?のは、それを経験と知識で最小にしているため? 
 シンクロニシティに関する知識のない人は、それに遭遇しても自覚できない。
オカルトめいているが、自転車屋の主は発病か事故で +_@)!の時期が早まると
思えば怒りが消える。 人生の節目で、思い当たる人が10数人はいる。
3年前の節目からして・・ 40年以上も事業をすれば、トラブルや怒りが
山ほどあって当然。 その対象の人たちの不幸な事故や病を因果付ければ、
こんな筋書が幾らで出来る。対象者の共通点が幾つかあるが書くのは止めた!
万人が持っている?
 この現象は、以前から気づいていたが、同じようなことを聞いて、「偶然を、
自分勝手の思い込み、解釈じゃないか!」と感じ取り、その思いを打ち消した。
で、今回の節目の様々な現象。来年にかけ、私の目で危ない人が4〜5名いる!
といえば、どうだろう? しかし、これまでの現象を凝視すると、それも当人の
自業自得。それを都合の良い解釈、物語にしているに過ぎない? 数ヶ月前に
リメイク版の『キャリー』という映画をみた。苛め抜かれた少女が『超能力』
で、苛めた人たちを根こそぎ破壊する物語。 さて、この物語は、どうなる? 
それが、そのまま私自身へ向かう可能性もある。前回のオチ「こういう話題が
山ほどある私は何? ハ?σ・Д・)お前バカ?」がやはり結論! で、どうした? 
正月から毒を吐き散らしただけ ⌒ ⌒) ぺこ<(_ _)>m(-_-)m コノトオリ 
それにしても我ながら酷い思い込み、内容である!
・・・・・・⌒ ⌒)
4310, 雑談ネタ、酒の肴ネタ ー14
2013年01月03日(木)
  * 正露丸はロシア征伐の征露から由来している                                        
≪ 出征兵たちが水を飲んで赤痢や下痢を起こすのを防ぐために、陸軍省が
 開発した薬が正露丸だったのである。戦争中は、陸海軍の御用薬として、
欠かせない薬となった。薬の名前も日露戦争当時らしく、ロシアを征伐する
という意味で「征露丸」と名づけられた。ラッパのマークも進軍ラッパを
イメージしたもので、まさに戦争色を前面に押し出した薬だった。
その効き目がよかったのか、征露丸は庶民のあいだにも広まった。
ただし第二次大戦後、ロシア征伐をもとにした名前は都合が悪いということ
になり、「征」の字を「正」に改めた「正露丸」となって、現在に至っている。
開発から約一世紀たった現在、正露丸の勢いはとどまるところを知らず、
モンゴル、中国などのアジア地域を中心に11の国と地域に進出している。
それでも今のところ、ロシアには進出の予定はないようだ。 ≫ 
△ 日露戦争の余韻が下痢止薬の名前で残っているのが面白い。仁丹の名前の
由来も面白い。これは孔子の論語の中で最高の徳=仁の心を忘れないという
ところから「仁」に想到し、丸薬を 意味する「丹」とを組み合わせた造語の
「仁丹」を合わせ商品名と社名にした。これも正露丸と同じ頃のもの。
* サラリーマンのサラリーは、塩のこと
≪ サラリーマンは、和製英語だが、そのサラリーの意味は、塩から由来。
 古代ローマ時代の兵隊の支払いに塩が使われており、それが貨幣代わりに
流通していた。ラテン語で「サラリウム」がサラリーになり、交換手段として、
和製英語として、サラリーをもらう人という意味でサラリーマンになった。≫  
△ オーストリアに、モーツァルトの生まれた町ザウスブルグがある。
 これも、塩(サウス)の取引が行われた場所として、その名がつけられたと、
当地で聞いたことがある。日本では江戸時代に、米が貨幣として配られていた・・    


6138,読書日記 <55歳からの「一生モノ」入門>

2018年01月02日(火)

読書日記 <55歳からの「一生モノ」入門>

        < 55歳からの「一生モノ」入門
            まだまだ人生は変えられる、39のお楽しみ2013/>       
                    朝日新聞 「55プラス」取材班
 もし、私が50歳代前半なら、この本は、非常に参考になったはず。
平均余命からすると、今からでも何か新しいことを始めるに遅くはない。
 5年半にわたる家族総掛かりで看た認知症の母親を看送った51歳時に、残り
30年を如何に充実させるかと考えて思いついたのが、秘異郷ツアーの難易度
アップと回数。そしてパソコン+ネット世界への移動の決心。そのトレードオ
フとしての事業拡大からの転換。これで生き方が大きく変わった。
朝日新聞が、団塊世代に向けた連載を編集して4年前に出版されたもの。
  
  〜アマゾンの内容紹介より〜
<長寿大国日本。今や、定年後の人生が圧倒的に長く、ありあまる時間と体力と
お金をもてあます人が、どんどん増えています。本当に豊かな人生を送るため、
今の日本人に必要なのは、「夢中になれるほどハマる、運命の趣味や生きがい」
と出会うことー ー老後をもっともっと楽しく暮らせるように。未知の世界で、
新たな幸せを味わうために。中高年から始められる&中高年だからこそ楽しめる
「人生を変えるお楽しみ」を紹介! 2011年から朝日新聞で始まった好評連載、
待望の書籍化。初心者の体験談から費用や教室情報まで、朝日新聞ならではの
確かな取材力で実用情報も満載です>
――
▼ 図書館の返却コーナーで見つけて借りてきたが。私が55歳の頃、自宅近くに
 出来たソフトハウスの一角でパソコン教室を始めていた。そこで、糸井重里・
主宰のウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』のように、「一日一文章の書き込み」
を目指した個人HPの作成をと、週に2回の割で通いだした。その頃にブログが
チラホラと出始めていた。 以来16年8ヶ月、ほぼ、欠かすことなく書き続けて
6130数回に至った。一生モノの目安の10年をゆうに超えた。
 毎日、休むことなく書き続けるのは並大抵ではないが、習慣化の力は思いの
外に強い上に、その蓄積が内的充実感を強くしてくれる実感がある。 内容は
ともあれ、全エネルギーを投入した言葉は、数年後に読み返えすと、その時点
の自らの‘魂の痕跡’を確かに感じ取ることが出来るよう…。 図書館や書店や、
ネットのテーマ探しを含め、1テーマに「2時〜4時間」は要する。秘訣はない!
あるのは全エネルギーの投入だけ。 「全エネルギー投入、1万時間」が、プロ
の目安になるが、既に1万5〜6千時間を投入した割りには、あまりに貧弱である
のは自明。年に数回は、何も思い浮かばないスランプに陥るが、そこを何とか
書上げたテーマと内容が、後で読むと、何故か出来が良いことが多い。
 この頃、新潟駅前の事務所近くに、ビデオレンタルショップがオープン。
週末に数本の「映画モノ」を借りる習慣が出来ていた。その後、地元で「蔦屋」
のビデオレンタル店が開店。その数年後には、WOWOWが開局し、加入した。
本来の「読書お宅」に、「ブログお宅」、「TV映画お宅」が加わり、そこに、
ネットサーフィンをしているため、一日の大半が、TV、パソコン漬けの日々に
なって現在に至っている。バカになるのは充分に承知。これに週一の居酒屋と
スナック通いなら、身体と脳に良いわけがない。しかし、未知の探求と、知識
をパック化する楽しみは何ものに変え難い。人生、夕暮れ時が最高というが、
日没辺りの寝入りしなの団欒も、また楽しい。<260万年来のデジタル進化の
恩恵を受けない人生なんぞ、何が人生か>である。しかし、酒とドラック並み
の虚構、妄想世界であることも事実。問題は、コントロール。それに失敗して
堕落したのが私ですか。結局、ここに至るが、確かに間口は広く、奥行きは深い。

・・・・・・
5771,閑話小題 〜今年も多難な年
2017年01月02日(月)
  * 誰も分からない今年のブラックスワン
 去年の初頭に、まさか英国のEUからの離脱と、アメリカ孤立主義のトランプが、
大統領に選出されるとは誰も予測できなかった。これは歴史的大変動を呼ぶ
ブラックスワン? 日本にとっての歴史的節目は、蒙古襲来、黒船到来、太平洋
戦争と敗戦である。アメリカがアジア進出の足掛かりとして、強く開港を求めた
結果、鎖国によって曖昧であった体制を、『国家』としての日本を外向きにも
創りかえる機会になった。そして太平洋戦争による敗戦で、アメリカの隷属国家
になって現在に至っている。それが、アメリカの経済体制の弱体化でグローバル
政策を見直すと主張した泡沫候補が大統領に選ばれたというから、日本にとって、
国家存亡の問題になりかねない。トランプの孤立主義は、EUの解体に連鎖する
可能性がある。これを切欠に中国がアメリカにかわって世界に更に進出する。
終戦後、米中の狭間で、巧妙に生抜いてきた日本。それが今年から思いもよらぬ
因縁を露骨につけられ揺さぶりをかけられる。この時代に原爆を持たない国は、
揺さぶりの最も狙われやすい対象。天気晴朗なれど波高し。その先は… ?
 ―――
 * 年末の紅白歌合戦、20年ぶりに
 年末の紅白歌合戦、この10年、いや20年間、終わりまでみることはなかった。
ところが寝室のTVを買換えたこともあって、臨場感に引っ張られて何と終わり
まで見てしまった。これが久しぶりの為か、新鮮に思えた。知らないうちに、
頭が固くなっていた自分の姿が、紅白の番組を通して見えてきた。会場の背景は、
歌に合わせたデジタル映像が主で迫力がある。視聴者が大型液晶TVであることを
前提に進行。長年の間、見続けている人からすれば、私が浦島太郎だろうが。
踊り手などのアナザーに人たちが生き生きとしているのが、高画質の画面から
リアルに映し出されていた。誰が主役ということでなく、端役を含めた全員が
主役の時代。恵まれた時代の中で、生きてこられたことを心から感謝している。

・・・・・・
5406,新年に 〜「新潟県活性」について
2016年01月02日(
  * 新年に 〜「新潟県活性」について
 去年の二日のテーマの内容を、改めて読み返してみて、
この実行は、今さら遅かった、「20年、30年前に、こうすべきだった!」
という「べき論」で、今さらの内容。乗換えの在来線を延長すら出来ない
政治家と住民に、現在進行中の新潟駅再開発の延長としての新幹線の
延長など出来ようはずがない。計画案作成で下りたのが、正解である。
 せめて、廃線になった貨物線路跡に、モノレールをつけるべきだった、
これも「べき論」でしかない。「せっかくの新幹線も、宝の持ち腐れ」。
江戸時代の「天領」だった地勢上の有利さに市民が気づいていなかった。
 それにしても、踊らされても、面白い経験だった。

 多分にもれず、家族の新年会が元旦の行事になっている。
二人ともアラフォーで、わが身の高齢を実感する。そう遠くない先に、
私が欠け、そしてと・・と、家族が、消滅していき、中心が新しい
家族に移動していく。現在、グローバル化で、「国民経済」が、破壊され
つつある。家族制度も、戦後、長子相続から、権利は皆、平等の時代に
変わっていった。その上に、パソコン、タブレット、スマートフォンの
ネットの時代。ますます、家族制度が、根こそぎ変わろうとしている。
 その中で、やはり、国家としての保護政策も必要である。
世界も、日本も、未踏の世界に入り込んだようだ。

・・・・・・
5041,新年にあたり −2
2015年01月02日(金)
  * 8年前の「新潟県活性化の会」の案件
 昨日の「新年にあたり」で取上げた「新潟県活性化案」を、再認識のため、
当時の随想日記をHP内検索をして、読み返してみた。 今からみると、
時すでに遅しであり、決して不可能ではないが、動き出せば地権者の利権など、
思惑が働いて、大きな難問が立ち塞がることになる。 さらにバブル崩壊後、
地方は、ますます弱体化。30〜40年前なら可能性があったが、今では無理? 
むしろ石川県の方が、関東、関西、中部地区をカバーできるため拠点基地として、
最適のようだ。 活性化案までなら良いが、これ以上は、一歩踏み込むと、
後にひけなくなる。それを前提と、そのキーマンに当初、釘をさしていたが、
本人は、私を見くびっていたようだ。 あとは、政治家に利用されて、ポイと
されるのが落ち。で、計画案が出来上がったと同時に、一切の関与を止めた。
当然の判断だが、実行段階で誰も手をあげる人はいない。しかし一年近くの
壮大?な絵図の計画を想像し、練り上げている自分が、面白くなっていた。
 あと、考えられるのが、整備場まである線路を可能な限り延長して、第二
ターミナル駅にして、廃線になっている線路あとを利用した専用バス道路か、
新交通システムで空港までアクセスすれがよい。しかし、それをするには、
新潟県の経済的体力が、あまりに消耗している。面白い、変な世界を、その間、
垣間見ただけでも、無駄ではなかった。で、どう活性化する? いずれ
関東大震災が起こるから、そのための受入れを予め宣言して、そのための
都市づくりに徹した方が良いのでは? 決して冗談でない。
 新幹線は大動脈を充分に理解していれば、空港駅までの沿線に、
交通の便の悪い、サッカー場、野球場、そして、元もと近くにある、
競馬場などに県内外の観客を誘導可能になっていた! 地元にいると、
それが見えないのである。新幹線最終駅、飛行場、港、高速道路が絡まって
いるのは東京と、新潟だけ。その表日本と裏?日本が直結していることを
開通以来30年近くも気づかない政治家と地元民。で、石川が、とって変わる。
  
 〜以下は、それを過って書いた「活性化案」と、文章。 時、既に遅し?
 これでも、膨大の時間とエネルギーが入っている。何度か東京まで行ったり、
地元の社長や識者?を集め、議論をしたり、現地を見たり、レジャー感覚で
動いていたので、それなりに面白く、無駄足という後悔は一切なかった。
絶対無理と思えても、手をつけるのが政治家だが・・ それでも、無理?
一年弱でも、こんなことにエネルギーを取られるから、このザマ?*ノωノ)ゥッ

・・・・・
第四回新潟県活性化の会 ー概要
            2006年8月5日
                 ー 文責 堀井八郎
7月の28日に行われた
「新潟県活性化の会」の概要を、主観でマトメてみた。
 ーー
*「環日本海拠点都市宣言」をする。
 
ー冷戦終了後、中国とロシアが自由経済を取り入れ成長。 
 この十数年で、環日本海の重要度が全く変わってしまった。
 これからは環日本海の時代である。
 首都圏から新幹線2時間圏の新潟は非常に恵まれ有利な立地にある。
 それを高らかに宣言し、全エネルギーを集中すべきである。
  
 このままでは、北陸新幹線開通を機に、金沢、富山、福井
(北陸地区)が環日本海の拠点都市になる。

*日本海時代の象徴として、 首都東京から新幹線の
 新潟空港への直接乗り入れを全県総力をあげて実現をする。

*新潟空港までの新幹線延長工事が、
 55億?の投資で延長工事が可能かどうか? 
 それを可能にする構想案を一般募集をする。
 採用の際には、その案に対して500~1千万円の懸賞を出す。

*まず公共事業ありきではなく、
 民間が主導をとって環日本海拠点都市としての機能
 ー流通情報基地などーの充実をはかる。

*新幹線延長工事に合わせて、特区構想を、幾つか立ち上げる。
 (高層ビル特区、流通特区、チャイナ特区、朝鮮特区・・・)
 高層ビル特区は、あらかじめ土地を沿線に買っておき、
 二倍〜三倍の値段で売りぬけ、工事代金に振り向ける。
*新潟駅再開発と合わせて2015年の完成を厳守すること。
 ーーーー
以上であるが、一つの目標(新潟県活性化)に向かって
知恵を出し合って議論するのも、面白いものである。
それぞれの個性が意見として出てくるのと、
「模擬・県議会小委員会」の議論のようでもある。

・・・・・・・
2006/10/06
2012, 裸の王様を、「裸!」と言った少年が私?
        (。^0^。)ノ オッ(*^○^*) ハ〜 ヨウ
 去年の暮れに学生時代のゼミの後輩からの
「新潟を活性化するには、如何したらよいでしょうか?」という一本の電話
から始まった数回の「新潟県活性化の会」の効果?が、表立ってきたようだ? 
(私の一方的な解釈だが)
昨日の地元紙・新潟日報の二面のトップに、新潟商工会議所会頭の何某が
県知事に「新幹線の新潟空港への乗り入れの要望書」を手渡している写真と
記事が載っていた。「活性化の会」の議事録を県知事も見ていたようだから? 
手順もあるのだろう。 しかし、「今頃、何をノンビリしたことを!」
「2015年までに、新潟駅再開発工事に便乗して、新幹線を空港まで
開通させなければならないの!!」というのが、みた率直の実感である。
「まずは、在来線を新潟空港まで通して、その様子見をしてから」
と、馬鹿も休み休みに言いなさい!である。でも、このノンビリした
茹で蛙の地方柄から見て、大いなる進歩ともいえようが・・
 私のHPを見続けている人は解るだろうが、表面化した瞬間に私たちの
「新潟県活性化の会」の存在は消されてしまうのは、娑婆経験から
当初から解っている。「裸の王様」に対して「裸だ!」と言って誰もが
認めれば、それで少年の役は終わりである。当たり前のことに誰も
声を出さなかっただけだから・・

「新潟空港への新幹線の乗り入れ」は、「真っ当な人」なら誰も解っている。
その真っ当な人間が、政治家や地元の商工業者には皆無であった!!
という事実は現状からみれば解ること。 裸の王様は誰だ?そう、
目先のことしか見えない県会議員と市会議員と、地元の代議士と、
新潟財界人である。金と票にならなかったのだろうか!!??
 だから私が呼びかけた地元商工業者の人たちは、新潟空港への
新幹線乗り入れを当たり前のことと受けとめ、諸手をあげ賛同してくれた。
「政治家も、大物?商工業者も、目先のことしか見えなかった」と、
さすがに言ってはいないが、しかし・・ 環日本海時代の到来に無頓着で
あった!のは間違いのない事実である。北越新幹線の開通を目前にして、
新潟県の置かれている危機の重大さに気づいた。
 * 何ゆえに、冷静にみることが出来るのか?といえば
・新潟駅前でホテル業を25年間、営業していることと、
・全国を渡り歩いていること、
・25年間にわたり長岡〜新潟間を新幹線通勤していること、
・私が地元財界からみれば「アウトサイダー」で利害関係がないこと、
・20年間以上、成田と羽田を年二回通い続け、
 飛行場と駅(特に首都)へののアクセスの重要性を実感していること、
  もあり「新幹線の飛行場駅の乗り入れ」を客観視できたこと、などである。
 25年前に、新幹線を飛行場まで通していたら、新潟は今や「環日本海都市」
として、全く違う都市になっていた!飛行場周辺にサッカー場・野球場や、
佐渡汽船の乗り場を移動するとか・・ 新潟駅周辺の商業集積の機能と
結びつき、「独特の面白い都市」になったはずである。
 何もしなくとも、それが特区になっていたのだ。
一本、新潟島への橋かトンネルの投資を新幹線に向ければ良かったのだ。
ただ大手ゼネコンの利益にならなかっただけだ。
 改めて新潟県をみると、環日本海時代に本当に恵まれた立地にある。
「あと僅かの投資で、東京駅から飛行場の登場口まで直結でき、
それが首都圏からみたら、非常に魅力があるに決まっている!」
ということが何故解らないのでしょうか ??
「地元住民にとって、本当にプラスでしょうか?」だと?
「ボケ!」と言ってしまえばお終いだが・・
「新潟経済が発展して、初めて地元住民もプラスになるの!」

・・・・・・・
今日は「新潟活性化の会」
        2006年7月28日
              ー文責 堀井八郎
これで4回目になる。
あと一回で私の役割は終了。
地域活性のデザインつくりに加わってみて、
なるほどプロセスに筋が通っているのが理解できる。
本来は代議士と市議会がすべきことだが、当事者は目が曇るのだろう。
転がっている球は自分では方向転換できないのと同じだろう。

アウトサイダーの生き方・視線が少しは役に立っているようだ。
ただ、アウトサイダーとしては、のめり込まないことだが・・

このプロセスの中で気づいたことは新潟県は危ない!本当に危ない!
日本が危ない!ということと同じだが。

金沢は富山と福井を従え、その後背に関西を控えていて、
これに関東が直結する。金沢が環日本海の玄関として拠点都市
になって至極当然である。森元首相も、まだ当分隠然たる政治力
もあるし、それに引き換え真紀ちゃん、
あまりにも・・・?ここでは、まあいいや。

手をこまねいているのか新潟よ!という感があるが・・
でも材料が無い!いや、本当に無いのだろうか?
よく目を凝らしてみたら、過去のインフラが膨大にあるじゃないか。
高速道路、
新幹線、
飛行場、
港・・・

無いのは戦略構想が無いというから・・・
頭の足りない巨人と同じである。

・絵図・絵図!!環日本海都市としてのデザイン描いて、
 知事と市長が馬鹿みたいに言い続けなくてはならないの!
 そして東港とか西港の空き地に何を持ってくるか考えるの!
・そして特区とかを造るの。東京都新潟区という隠れコンセプトを作るの!
・飛行場に乗り入れるの、それも新潟駅再開発の完成に合せて!

 これをゼロからやれ!といっているじゃないの!ホボあるんじゃないか。
 無いのはグランドデザインでしょう!

・あと数パーセントの投資で拠点都市のイメージと明確な位置づけが出来るの!
・20数年前に飛行場まで開通させておけば、新潟は変わったでしょ!
・飛行場周辺に、中国・韓国・ロシアの物流と情報基地が出来ていたでしょ!
・サッカー場も、イベント場も、佐渡観光も行きやすくなったでしょ!
・北関東圏の人は北海道、九州、沖縄、韓国、中国の飛行ルートも
 新潟になっていたでしょ!
・新潟競馬場も至近距離にあるので、もっとお客を呼べたでしょう!
・中国特区とか、ロシア特区もできていたかもしれない?でしょ!

新潟は東京の天領だったの!
それを生かさなくては!
北海道に向けて、飛行場の近くから船が出ているでしょ!
これだって飛行場至近に貨客船乗り場を造ってやれば?

お客、お客、お客の立場で見てみたら・・
いくらでもネタはあるじゃない?
小手先のイベントを持ってくるとか、
野球場とか、サッカー場だってどうだか?

要は新幹線なの!もう一度言う!
「かなめ」は、新幹線なの!


6137,閑話小題 〜2018年: 新年にあたり

2018年01月01日(月)

閑話小題 〜2018年: 新年にあたり

 数年分の大晦日の総括を読んで思ったのが、政治家でも、もの書きでも、学者
でもないのに、我ながら真面目くさって書いているものよと驚いている。第三者
からすれば、この感がより強いはず。何のためというより、自分自身のための
新しい知識と、情報と、節目の気持ちを垂直にたてた?備忘録にもなっている。
 内的生活の公開にもなるため、言動の自己調整の役割もある。
これを続けていると、心が落ち着き、脳内を真空に近い状態に保つ効用もある。
去年後半に思いついたのが対立軸を持った複数の視点を持った対話形式。自らを
「珍獣」と卑下?し、具体的に書けない対象を「珍ころ」とした対話形式で、
問題を浮かび上がらせた。「珍獣」は野良犬か、野良猫。「珍ころ」は座卓犬
などのペット。アメリカの動画投稿に出てくる、屋敷内に闖入した、穴熊、狐、
時には鹿。「珍ころ」は飼犬との争いになる。「珍獣」は人間社会のルールを
知らないためか、早々に駆除される運命にある。これも、人間が命名しただけ。
人生を俯瞰すると、どうしても、この対立軸の壁に直面する。特に節目に。
 また「珍獣」の北朝鮮。「珍ころ」を韓国、日本。飼主は中国と、アメリカ。
但し北朝鮮は中国の「珍ころ」が野犬化して「珍獣」化し、あとは、薬殺か、
射殺か、兵糧攻めの餓死の一歩手前状態。 その隣国の日本は、その恐怖から
目を逸らすため「東京オリンピック」に精を出すしかない。時を同じくして、
あと一年数ヵ月で「平成」に年号が変わる。 
 今年は、更に緊張が高まり、開戦一歩手前事態に。いや、既になっている。

熊さん: 何か、ドエライ話なっているが、本当に戦争が起こるのかい。
大家:「気違いに刃物」が北朝鮮の核弾頭なら、アメリカは必ず攻撃するよ。
八つぁん: まずは今月前半が2割の確率とみるが、絶対にない!と祈りたいよ。
大家: そりゃ開戦ともなれば、数百、一千万単位の死傷者が出るよ。
八つぁん: 悪いことに、日韓の殆どの人がスマートフォンをもって、殺戮現場
  の写真が、こと細かく世界に受・発信される。でも開戦しかないだろうね。
熊さん: 東京か、稼働している原発に打込まれると、日本は壊滅じゃないかい。
  既に、かなりのスパイが潜入しているから、どうとでもなるよ、この国は。
大家: 私の推測だが、2〜3年内なら9割の開戦確率? になる。ということは、
  東京オリンピックの開催は、9割はない? その前の冬季オリンピックは?
八つぁん: 心構えの糸だけは張りつめておいた方がよいということ。有得ない
  ことが起こるのだ娑婆。人生を俯瞰すると、大方がそれで決まっていたよ!
熊さん: そういわれると、これが常日頃いわれる「ブラックスワン」ですか。
  これじゃ夢も希望もありゃしない。紅白で、女子高生達が、バブル期の
  服装で、バブリーダンスをしていたが、分かるよ、それ! 同じ阿呆なら…

・・・・・・
5770,閑話小題 〜新年にあたり
2017年01月01日(日)
  * 新年は何か哲学的になるような
 毎年、『新年にあたり』の内容を読み返すたび、新鮮な気持ちのためか、
世界の潮流や、哲学的な内容に我ながら驚いている。少し大げさな感がするが… 
しかし、地球環境の大変動期に入り、政治経済も、情報機器の果てしない進化が
根こそぎ、私たちの現実生活のパターンを変えていることも事実。
1ヶ月前から量販家電のTV売場の散策をしているが、TV売場のメインステージ
には、55、60、65、75インチのアンドロイドTVが展示されている。売場全体の
3分2が40インチ以上。 ソニーとパナソニックの殆どがYoutubeなどが見れる
検索機能付コントローラが主流。画面も格段と鮮明になっているが、数割高い
ので、リタイア後の身にとって躊躇する。 これは、白黒からカラーTVや、
ブラウン管TVと液晶TVの段差より大きなインパクトがあるようだ?。7年近く前
の我家のTVとは雲泥の差がある。これはTVというより超大型情報端末。
 テレビと、タブレットPCを購入して6年前後も経っている。パソコンは8年モノ
が二台、今でも現役で使っている。
 地球外からの視線を仮想して、「お前は地球に何しにきた?」と言われれば、
「手付かずの大自然の創造物と、進化した猿の人間が、文化と文明を広く深く
見るため、政治経済、芸術などに順応、手助けに来ました」と答えるだろう。
ならば、TVとネットが融合した情報端末で、まだ見ぬ大自然と、芸術作品を、
これをフルに使えば良いことになる。 家電売り場のTVの前のベンチに座り、
茫然と見たが、その世界は異次元世界であった。
 パソコンでみたムササビスーツの滑空映像が、これで見てみると、臨場感が
更に高くなり、たまらなく面白い。今年は、360度視界のバーチャルリアリティ
の眼鏡が本格化しそうだが… ÝouTubeで4kカメラで撮った映像を、4kTVで
みる時代である。裸眼で見る世界より、遥かに鮮明とは、これ如何に! 半面、
科学は人間を滅亡に… 数年しか残された人生は無い?と、自己設定をすると、
世界は銀色に輝き光る。 やはり、<死んでしまえば、それまでよ!> 
生きていればこそ、甘じょっぱい。 2017年元旦 AM5時半 少し寒い。

・・・・・・
5405,2016年 新年に 〜すべては1979年から始まった
2016年01月01日(金)
     :『21世紀を方向づけた反逆者たち 』クリスチャン・カリル(著)
 新年明けましておめでとうございます  今年もよろしく!
   * アラブ人の欧州への民族大移動
 「21世紀は、重苦しい世紀になるだろう」という予測どうりに、テロと
恐慌前夜の黒闇が世界を覆ってきた。ここで、「現在おかれている問題の全て
が1979年を基点としている」と説いていう。グローバル化と、オゾン層破壊に
よる天候不順などによる不安定な状況下で、狂信的イスラム教のISなどの
テロと内戦から逃れてきたシリア難民問題。100万規模の欧州への流入問題は、
イスラム教徒のキリスト教徒圏への民族大移動の様相になっている。
この起因のすべては、1979年から始ったという説。一考に値する内容である。
 第一次・第二次大戦、冷戦下で、数百万、数千万人が虐殺されたが、
情報化社会では、それが白日に曝されるため、不可能。 〜その辺りから〜
  ★ すべては1979年から始まった
≪ 21世紀に入って、世界は年をおうごとに混乱をしてきた。第一次・第二次
 大戦と、東西冷戦の後の20世紀から、新たな世界の移行期の混乱である。
現在の世界の混乱は、『すべては1979年から始まった』という切り口が良い。
 イスラム対キリスト教の対立は7Cから始っていたし、自由主義と社会主義
の対立は20世紀早々に始っていた。しかし二つの大戦後からみれば、1979年を
基点とするのもよい。 〜まずは、アマゾンの内容紹介〜
【 なぜ、イスラム主義者や中国、市場原理主義は、ここまで台頭したのか?
「市場」と「宗教」が支配する21 世紀を運命づけた時代の転換点と主役たち
を丹念にたどったリアルで刺激的な実録・現代史!
1979 年は、サッチャーが首相に就任、�眷小平が経済改革を開始、
ホメイニーがイラン・イスラム共和国を樹立、ヨハネ・パウロ二世が
祖国ポーランドを訪問、ソ連の軍事侵攻によってアフガン紛争が始まった年。
 本書ではこれらの出来事とその背景が詳細に描かれ、市場と宗教が社会主義
に替わって社会を再び動かし始めた1979年が歴史の転換点であり21 世紀の命運
を決めたと論じる。一見、無関係に見えるそれぞれが、実は「社会主義」が
大きな影響力を持った60年代にピリオドを打つ点で共通していたことが浮き
彫りになり、現代史に深く切り込んだドキュメンタリー映画のような作品。】
 ーネットビューアー の評論よりー
《 21世紀の世界に大きな影響を与えた人物たちが登場したのは1979年である
 という著者の考えを、数多くの証拠ともいえる事例を通して明らかにして
いく著作。こうして本書を通読してみると、この時代の出来事がお互いに
絡み合いながら、現代に繋がっていることがよくわかる。
・ホメイニによるイスラム革命が隣国アフガニスタンへ共産主義勢力への反乱
 を引き起こし、これがソ連を弱体化につながるアフガニスタン侵攻になる。
・また、共産主義体制のポーランド出身のヨハネパウロ2世という教皇の
 誕生も、東欧の共産主義体制崩壊への道筋を開くものとなった。
・中国では、�眷小平が実権を掌握し、79年に中国の急激な経済発展の
 きっかけとなる改革が始まった。
・イギリスではサッチャーが登場。新自由主義を標榜し停滞していた
 イギリス経済を見事に復活させる。
  ―――
  ☆ 印象に残った文章は次の通り。
:「ホメイニはマルクス主義のレトリックを盗用し植民地支配主義や
 不平等を非難するイスラム過激派のブランドを作り出した。」
:「ヨハネパウロ2世がいなければ、連帯運動はなかっただろう。
 連帯がなければゴルバチョフもいなかっただろう。ゴルバチョフが
 いなければ1989年はなかった。」
:「サッチャーと�眷小平の二人とも業績を上げるための適切なインセン
 ティブの重要性を強調し、一定の不平等は許容されるべきと考えた。」
◎イスラム過激派によるテロの脅威。市場経済を導入した一党独裁国家
◎中国の経済的台頭。新自由主義による格差の拡大。などなど現代の
  世界の多くがこの時期に形作られて行ったというのは実に興味深い。
それにしても、これらの反逆者たちが登場しなかったら世界はどのような
姿となっていたのだろうか。少なくとも、本書で描かれているアフガンの
賑わいは続いていたのかもしれない。
 ―――
▼ 第一次、第二次大戦、冷戦は、国対国、あるいは世界を二分にした
 戦いだった。しかし、現在のテロを戦法にした戦いは、数人で、いや
一人でも実行できるため、防ぎようがない。ネットで、情報網が隅々まで
張リめぐらされている。そこには当然、狂信的思想も自由にいきかう。
その上に、ドローンというミニヘリで爆弾の宅配便が可能ときている。
人類は21世紀で終わってしまう可能性があるという。これが徐々に現実味
をおびてきた。「世界は既に恐慌とテロ戦争に入っている!」は、大袈裟?
・・・・・・
5040,2015年の新年にあたり ー1
2015年01月01日(木)
  新年明けましておめでとうございます  今年もよろしく!○┓
 まずは身近な話題から。 北陸新幹線が3月にオープン予定だが、この開業
が新潟にどのように影響するか。 金沢の衣料チェーンに20歳代半ばに、
一年半ほど修行を兼ねて勤めていたこともあり、その辺りの土地感が少しある。 
観光資源が非常に恵まれており、名古屋など中部圏、京都、大阪などの関西圏
からも近いことや、加賀百万石の歴史があり、能登半島、白山連邦、若狭湾など、
観光資源の雲泥の差がある。そのため、新潟県には、マイナス効果が甚大になる
心配がある。オープンすれば、日本海側の拠点基地としての本幹が北陸新幹線に
なってしまい、上越新幹線は袋小路の枝になる。現在の日本と中国との関係に
似てる。10年スパンで一度の割りで、車で遊びに行くが、数年前に行って驚い
たのが、着々と進んでいるオープンに合わせた道路網などの整備。 北陸三県に
とって、この開通は、大きなインパクトを持つことになるが、新潟にとって?
 8年ほど前に、新潟県の活性化対策案を学生時代の友人に頼まれて、
知人の経営者を集めて知恵を借り、共同で半年がかりで作成したが、その対策を
ほぼ実行してないのが実状。次回に、当時の活性化案について、取り上げるが、
要は、新幹線を新潟駅の先にある整備線路を延長した新潟新空港駅をつくって、
日本で始めての飛行場・新幹線乗り入れをし、新駅までの沿線に、アジア大陸に
向けた拠点にすべきという案である。としても、時すでに遅しだったかも?
 この時点から、新潟県の中越地区の地震が立て続けに起き、リーマンショックに
至り、トドメが、東北大震災となり、あっ気なく事業がダウン。活性化案の作成で、
私たちの役割は終了したが、今から考えてみて、もう新潟県には、それを推進する
力が無くなっていた。実感したことは、角栄が残した高速道路、新幹線などの
インフラの遺産に対し、その価値が全く見えてなかったことである。
新潟市は、江戸時代の天領で、幕府直轄の飛地の意味が庶民には分からなかった
ということ。新潟にとって、いやアジア大陸からみたら、世界地図は、ひっくり
返してみれば、この飛地の価値が分かるはず。しかし、その価値は石川が遥かに
あることも事実である。 としても、飛行場、港湾基地、新幹線終着駅、高速道
などが、重なっている日本海に向けた天領という要素を含め、政治家があまりに
小物しか出てこなかったということになる。私の学生時代の交通アクセスの
専門家の友人が曰く、「何をしてきたのでしょうかね!」という言葉が残った。
 達磨つくって、目玉入れず! ということ。この数年、ここで書いたことが
大問題となる?いや「見て見ぬふり、見ても見えず」。あの首長のア??二人!
 実は、これ少なくとも30,40年スパンの政治課題、あの二人様に関係ない?
・・・・・・
4673,2050年の世界 ー24
2014年01月01日(水)
 * 人口の配当を受ける成長地区 「2050年の世界 ー英『エコノミスト』」 
   第一章のまとめ 人口の配当を受ける成長地区はここだー の要点から
・人口動態はある程度確実に未来が予測ができる指標であり、すべての予測の基礎。
 世界的趨勢として高齢化が進み、世界の平均年齢は、二〇一〇年から二〇五〇年
 までに九歳上がって三八歳となる。富裕国では、百歳まで生きることが普通になる。
・その中でアフリカは人口が増大化し、労働年齢人口も増え続けるという入口の配当
 を受ける可能性が高い。二〇五〇年までに予想される人口増加分二三億人の半分は
 アフリカで増える分だ。
・中国の人口は、二〇二五年に一四億人でピークを迎え、その後減少に転じる。
・人口の都市化も大きく進む。二〇一〇年には、世界人ロの半数が都市部に
 居住していたが、二〇五〇年には七〇パーセントに近づくと予想される。
・人ロ増大にともなう、地域紛争の激化はない。
・今後四十年間、世界人口の増加のほとんどは、温室効果ガスの排出が最小水準
 の国々で生じると予想されるため、二酸化炭素や化学物質が激増する結果には
 必ずしもつながらない。しかし、増えた人々がどう生活するかで結果は変わる。
・出生率は世界的に低下し、二〇五〇年には二・一になると予測される。
 その結果・世界の人口増のスピードは減速し、やがて人口増加はとまる。
・出生率の低下は、ある世代のみが突出して多いという現象を生み出し、
 その世代が年齢層のどこにいるかで、その国の経済が変わってくる。
 この出っ張り世代が子供から労働年齢に達したとき、その国は急成長する。
 これを「人口の配当」という。さらにその世代がリタイヤし、
 被扶養世代になると、その配当は負に変わる。
・これから人口の配当を受ける地域は、インドとアフリカと中東である。
 しかし、若年層の膨らみは政治的な不安定要因になる。
・これから人口の負の配当を受けるのは、日本と欧州、中国である。
 ほかとは比較にならないほど人口動態の負の配当を受けるのは中国だ。
 安い労働力による世界の製造工場の役割を中国は終える。
 日本は世界史上未踏の高齢社会になる。
▼ 日本と欧州は大きく衰退、中国は、当分の間「人口の配当」を受けた後、
 衰退する。その間に、日、米、韓国と、中国との戦争も充分に有り得る。
「地球上の繁栄の重心地域は地球を左手回りに移動する」という説がある。
 中国からモンゴル、欧州、そして現在はアメリカである。これから中国・
 インドに当分の間(30年)、重心が移動。その後、インド、アフリカに移動
 していく。消費人口の増大が、年月をかけて質に転化していく、ということ。
 情報化による知識の均質化が、その後押しになる。「37年先の2050年の逆、
 1977年に遡り、現在を予測できたか?」というと、遥かに想像を絶した世界
 になっている。情報機器や、科学技術の進化の加速からみて、予測不能。
 その証明の目安として、この予測が使われるとしたら、少し物足りない内容。
・・・・・
4308, 新年明けましておめでとうございます!
2013年01月01日(火)
  * 新年、つれづれに
 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
新年の文章を書くにあたって、これまで書いた元旦の文章を読み返してみた。
それぞれの時代背景にした紛れのない自分と出会っているようで懐かしいが、
この感覚こそ書き残す秘儀(意味)がある。読み返してみると年々、時代背景
が厳しくなっているのが分かる。一昨年から一線を退いたため、どうであれ、
直接的リスクは無いが、その厳しさは尋常でない。 悪い悪いと騒いでも、
一線に立っていればこその問題。恐慌という名の大津波が来ようが来まいが、
今のところ今日明日の生活に変わりはしない。不安も期待も妄想でしかないが、
現実の大津波(恐慌)は現に足元に浸水してきているようだ。 
去年は数年来の中で比較的安定?した年だった分、今年に持ち越された。 
 恐慌で直接的に影響を受けるのは、年金生活者と零細・個人事業者の弱者。
その辺りの悲鳴が聞こえ始めているが、実際のところ、本格的恐慌は起こって
みないと、具体的事態か分からない。やたら狼少年みたいに「大変だ大変だ」
と、ことさら騒ぐこともない。 騒いでいるのは、最初に直撃を受けた私ぐらい? 
頭が切り替わってない以前の感覚で、この事態をみているため、新年早々から、
こうして書いているだけか。暗い話は、そのぐらいとして、昨日、談志の
「芝浜」を再放送でみた。今まで5〜6回はみているが、何度みても良い。
行商をしている、魚屋の主人公に談志が乗り移った演技が鬼気迫る。 
本人が何かの座談で、「魚屋のオヤジが、自分を支配し話をさせている」と言った
のを思い出しながら聞いていた。形相は、芝浜世界の魚屋行商の勝そのもの。
TVの罪悪について、ことさら言うが、こういう名人芸を茶の間で横になって
聞くことができる良さもある。独り、部屋で、本を通し芝浜世界の落語を読む
のも良いが、魂の全てを投げ打った名人芸を居間で聞くのも悪くない。
ということで、今年も、さらに独り遊びを切り開いていきたい。 
平日二時間、図書館での長編小説世界の沈殿?


6136,閑話小題 〜今年の総括 −2

2017年12月31日(日)

 今日の楽しみの一つが、過去の大晦日の感慨を改めて味わうこと。
晦日は、何やしら、死の匂いがする。確かに、この年に生きていたのである。
そして、生きてきたのである。笑い、泣いて、怒って、感動し、感激し、
感謝もしてきた。辛いこともあるが、その数倍、楽しいことがあった。
 過去文を読返し、何か筆力が、落ちたようだが… 響きは落ちてない?
読返し、思うことは、真面目ということ。それと頭が固い。もう少し、
気を抜いたらと… アウトサイダーを標榜しているとはいえ、読返すと、
『悪ぶって、真面目くさって!』と、声をかけたくなるよ。これじゃ!

   * 読書偏
 今年も、大晦日になった。図書館の借入レシートを「ダイアリー」の最後尾の
ページに貼りつけているが、改めて見直すと、あまり大した本が見当たらない。
『哲学』系や、『人生論』系の「生老病死」「ポジティブ心理学」「幸福」の論
とか、『社会学』系の人間論などが多い。それを、ここで『読書日記』で書いて
きた。老い先が短く感じると、短絡的に陥るのは仕方がないが…
「何か記憶に残るような新たなチャレンジとか、出来事は?」と省みても何も
思い浮かばない。人生は何歳になっても、その時節は初体験である。成るほど、
老いるということは、こういうことかと!
  
   * 今年の「随想日記」の総括
 16年8ヶ月の間に、5分遅れで間に合わなかった一回を除いて休んむことなく
書き続けてきた。旅行中は息子や知人に頼んで、HP内コーナーに予めて書込み、
日ごとに、アップをして貰っていた。数ヵ月に一度ぐらい、スランプに陥るが、
その時ほど、内容が良くなる経験則を思いだし乗越えてきた。今年も、何とか
続けてきた。『何事も魂を込めて一万回続けると、プロの領域に入る』という
法則があるが… その割にはアップスケールは全くない。 
 この連載も、6千回×2〜3時間=12000〜18000時間も投入してきたので、もう
少し自信をもってエネルギーを増やしたところ、ビュアーが5割ほど増えてきた。
後半の文章に捻りに入ることが多いが、これは、何度か書きかえている過程で、
自然発生する捻りであある。いくら捻ねた性格もあったとしても、元から意図
しては書けはしない。1〜2ヶ月に一度位は、私として出来の良い内容があるが、
ビュアー数が、二倍に正直に跳ね上がる。 知人のビュアーを想定して、
「この内容で納得すのだろうか?」を自問自答するのが、エネルギー源になる。
   
   * 大晦日に
 12月〜3月の冬期間を除く「早朝のチャリ散歩(ポタリング)と、週・5回の
スポーツジム通いが現在の私の命綱になっている。精神面では、この書き込みと、
ネットサーフィンと、TVの映画とドラマとスポーツ観賞と、週一のシネマ館通い
が支柱になっている。 要するに「木」という己を塀で囲んで門内に異物を極力
入れないようにして、日々を一杯いっぱい楽しむのが日課で今年も過ぎた。
それでも、時々、異物が闖入してくるが、その都度、丁寧に除外する。
 成るほど、夕暮れ時から、黄昏時から見る人生の風景も悪くはないが…
漆黒の闇が、年々、深く覆い被ろうとしているが… 平穏無事だったから、
これで良しとしなければ。 満足度、充実度は「80点」というところ。

戦う時には戦わなくてはならないが… やはり戦争は避けるべきと、真に思う!
 一年間のご静聴? まことに有難うございました。 良いお年を!

・・・・・・
2016年12月31日(土)
5769,閑話小題 〜今年も総括の日が
  * 今日は大晦日! 比較的無事平安
 今日で今年は終わるが、色いろ刺激の強い年でもあった。
周辺で実家の商売を継いでいた母方と、父方の従兄が二人が亡くなった。
これで、親戚で自営業をしている親戚は、一軒も無くなった。東京に住む
従兄と、鎌倉に住む従姉も、数年前に商売をたたんだ。これが時代の趨勢。
 今年、読んだ本は、ほぼノンフィクション。フィクションは映画、ドラマ
が中心だが、もう少し読まなければ… どうしても、この随想日記に気持ちが
とられ、そこまでの余裕がない。ここで読返しても、シリアスで面白い。
 逆に、これが私の程度といえば、それまでになる。
―――
『だれもわかってくれない』ハイディ・グラント・ハルバーン著
『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著
『人生の意味を見つけるための逆説の10カ条』ケント・M・キース著
『こう生きて、こう死にたい』津本 陽 (著) 
『他者という病』中村うさぎ著
『地球以外に生命は存在するか』〜「立花隆の書棚」より〜
『幸福に死ぬための哲学―池田晶子の言葉 ー』池田 晶子(著),
『老いかたレッスン』渡辺淳一著 
【中国とどう付き合うか】人類史上最大のバブルが弾ける時
            熊谷亮丸『大和総研』チーフエコノミスト
『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの? 』おおたとしまさ(著)
『生きる力ってなんですか? 』おおたとしまさ(著)
『知っているようで知らない 法則のトリセツ』水野 俊哉(著)
『あの世へ逝く力』 小林玖仁男著
『「あの世」と「この世」をつなぐ お別れの作法』矢作直樹(著)
『幸福の条件〜新道徳論』鹿島茂著
『美人の正体』〜越智啓太著 
『心を癒す言葉の花束 』アルフォンス・デーケン著
『かわいい自分には旅させよ』浅田次郎著
『人生を幸福で満たす20の方法』三宮 麻由子(著)
『お金に強くなる生き方』佐藤 優 (著)
『「賢い子」に育てる究極のコツ』瀧 靖之 (著)
『女はギャップ』名越康文 (著)
『不幸な国の幸福論』加賀乙彦 (著)
『エゴの力』石原慎太郎著
『【賢者の言葉】』ビッグピクチャーズ監修 
『20歳からの人生の考え方』外山滋比古著
『自分のための人生』(ウエイン・W・ダイアー)
『知の読書術』佐藤優(著) 
『人工超知能が人類を超える』台場時生(著)
『嫌われる勇気〜自己啓発の源流「アドラー」の教え』
『現代思想・2016b 老後崩壊』 、
 <経済状況から見た老老格差ー橘木俊詔>
『本を読む人だけが手にするもの』藤原和博著
『大格差:機械の知能は仕事と所得をどう変えるか』
                タイラー・コーエン (著)
『マシュマロ・テスト』ウォルター・ミッシェル著
『スーパーベターになろう!ゲームの科学で作る「強く勇敢な自分」』
                ジェイン・マクゴニガル(著)
『「やさしさ」という技術』ステファン・アインホルン(著),
―――
『幸福の探求―人生で最も大切な技術』『人工超知能が人類を超える』
『自分のための人生』『嫌われる勇気〜自己啓発の源流「アドラー」の教え』
『マシュマロ・テスト』などが、特に面白かった。この年齢になっても、
まったく知らないこと、目から鱗が落ちることばかり。知ってないことを
知るという楽しさ、面白さが、一番、生きていることを実感できること。
・・・・・・
2015年12月31日
5404,大晦日 つれづれに

☆ 大晦日には、この総括を書き上げることと、過去の総括分を読み返すこと
 が楽しみである。時流からして政治、経済の見通しは暗く、自分自身に甘く、
明るい? としても、実態を凝視すると、重苦しい潮流に押流されている。
やはり、ISによる世界規模の爆弾テロと、シリアを中心としたアラブ難民の
欧州への大量流入問題がある。北朝鮮の政治混乱が生じれば、難民は日本にも
殺到してくる可能性がある。遅かれ早かれ日本でもISに感化されたテロが
起きる可能性がある。更に懸念されるのが、欧州、中国、経済後進国の経済破綻
危機である。時局は年々、世界的右傾化と、一強多弱の傾向が顕著になっている。
 ギリシャや、中国経済の破綻をキッカケとした株価暴落で、隠されている
世界恐慌が一挙に表立ち、身近の貧困問題が出てくる。世界的経済格差が、
そのまま、身辺の格差に繋がってくる。 
「日本にとって、今年が最後の平和の年だった!」 と、言われないことを
祈るばかりである。
☆ 個人的には、年初の1月15日に「古希」を向かえた。そして半月後に、
 自分が70歳になる。その実感がないのが、偽らざる気持ちである。
若い頃みた老人の印象は、地味で暗い顔をした大爺で、何時の間にか
消えていった。 今では誰が先か後の問題でしかない。母から聞いた話で、
90歳過ぎの伯母が寝たきりになったので、挨拶に行くと、正座で、
『老いるとは無念なことじゃ!』と、悲しそうな顔で言ったという。
長生きすれば良いことばかりでない、むしろ嫌なことが多いはず。
で、今年の総括は、充実感は90%、満足感は80%、日々是好日度は80%。 
読書も、映画も、TVドラマも、運動も、美味い酒も、満足度80点。 
 これに加えた過去の文章が、晦日の私の気持ちになる。 良い年を! 
★ 今年読んだ本は、以下である。再読や、雑誌も入れた!
ー『生と死をめぐる断想 』岸本 葉子(著)
ー『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』安田登(著)
ー『修羅場の極意』
ー『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』深尾 葉子(著)
ー『人間であること』時実利彦著
ー『毛沢東の大飢饉〜史上最も悲惨で破壊的人災』
             フランク・ディケーター(著)
ー『幸福論』吉本隆明(著)
ー『知の逆転』〜ジャレド・ダイアモンド , ノーム・チョムスキー&他
ー『金持ちが確実に世界を支配する方法』スーザン・ジョージ(著)
ー『人生、しょせん気晴らし』中島義道(著)
ー『哲学で自分を創る』瀧本往人(著) 〜再読
ー『社会学〜フシギなくらい見えてくる!』現代位相研究所(著) 
ー『大脱出――健康、お金、格差の起原 』アンガス・ディートン (著)
ー『世界の大富豪2000人が教えてくれたこと』トニー野中 (著)
ー『エリック・ホッファー自伝』中本義彦訳 〜再読〜
ー『借金人間 製造工場―“負債"の政治経済学』
                マウリツィオ・ラッツァラート (著)
ー『思いが人生をつくる』 〜ジェームズ&リリー・アレン(著)
ー『泥棒刑事』 元三課部長刑事 小川泰平(著)
ー『他諺の空似 〜ことわざ人類学』米原万理(著)〜再読〜
ー『ニーチェ「超」入門』白取春彦(著)
ー『その時、言葉は私の「神」となる(新潮45/6月号)
   〜心肺停止になって考えたこと!』中村うさぎ(著)
ー『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』藤田孝典(著)
ー『読書の腕前』岡崎武志(著)
ー『『自分を超える法』ピーター・セイジ(著)
ー『スノーボールアースについて』〜新潮45ー2015年5月号〜
ー『クオリア再構築』〜島田雅彦:茂木健一郎対談集
ー『【澤上篤人×出口治明対談=投資も人生も長期思考で!
                   新潮45・3月号】
ー『ウェブ2・0」はどこへ消えた?』ー古市憲寿
             新潮45号 〜悪夢の21世紀より
ー『BRUTUSの「谷川俊太郎」』ノンセンス辞典〜
ー『島地勝彦の〜柴錬、今東光、開高、乗り移り人生相談〜』
ー『世界の哲学・思想〜構造主義とは 』小須田健(著)
ー『身の下相談にお答えします』上野千鶴子(著)
ー『世の中、それほど平等でない』浅田次郎(著)
ー『うらやましい死に方』五木寛之[編]
ー『ベストエッセイ 2015』(文藝春秋)
ー『お金のいらない快適生活入門』岸本葉子(著)
ー『武器としての決断思考』瀧本 哲史 (著)
ー『自分史の書き方』立花 隆 (著)
ー『グローバリズムという病』平川克美(著)
・・・・・・
2014年12月31日(水)
5039,大晦日 〜つれづれに
 この文章を書くにあたって、大晦日に書いた内容を読返して驚いたことは、
見通しが暗いこと。これは短期的でみれば当然で、経済的大災害が目先、押さえ
こまれているため。情報端末の飛躍的進化と普及で、現実社会の上にネット社会
が覆ってしまい、世界が大きく変化を始め、大混乱を始めたため、目先は悲観的
になるのは至極当然。中・短期悲観、長期楽観で、個々はポジティブでいけばよい。 
 私を含め、一般的に3〜5年スパンしか見えないため、悲観論が先にたつ。
私のいう悲観論は、これでも大甘の内容。目先の経済の炎上が起こってないだけ。
3〜10年スパンでみれば、厳しい近未来が間違いなく待っている。
 情報化の大波が、グローバル化を促進させ、各国の、各社会の垣根を乗越えて、
私たちに直撃し、大多数が一強多弱の悲惨な現実に直面せざるを得なくなった。
その直激で三年前に事業閉鎖になってしまったから、この事態の深刻さが、
人一倍に見えてくる。 社会学が好きで、その視点で、長期間、独学をしてきて、
この現象に対し、悲観楽観より、SF小説に渦中にいるようだ。 何もかもが、
面白く?受け止めることが出来る。この数年来の大晦日の内容は、少し悲観的で、
偏っていると思うが、中長期的にみれば、極端過ぎでない。この悲観的状況で、
無意識であろう、最近、幸福本や、ポジティブ本を読んで、ここでも書いている。 
 この年齢では、一年先に、現世に存在しているかどうか。 むしろ、
『俺たちに明日(一年先)がない!』と、思って、一年一年を生きればよい。
あと半月で、古希で、70歳の峠まで、あと1年。なるほど、後ろから迫って
いた生老病死の問題が、正面にまわって見え出してきた。
 ところで、今年も読書から色いろな教えを頂いた。
『ぼんやりの時間』辰濃 和男 (著)
『日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか』久坂部 羊著
『コトの本質』 松井孝典著
『暴走する「世間」―世間のオキテを解析する』佐藤 直樹 (著)
『人は死ぬとき何を後悔するのか 』小野寺 時夫 (著)
『幸福優位7つの法則ー幸福と成功の意外な関係』ショーン・エイカー著
『ポジティブ・サイコロジー「よい生き方」を科学的に考える方法 』
                 クリストファー・ピーターソン (著
などは、これから生きていくための大きな指標になる内容であった。
 今年の自己評価は、初孫ができたことこともあり、満足度は90点か、
いや80点! というところ。 心は「天気晴朗なれど、波高し」である。
・・・・・・
2013年12月31日(火)
4672, 閑話小題 ー大晦日に
   * 大晦日、つれづれに
 今年の総括を閑話小題で書いているので、取り立てて書くこともない。 
晦日とて大掃除をするでなし、次男夫婦が元旦の午後に帰省してきて、長男と
五人と居酒屋で食事会をするぐらい。あとは寝正月。考えてみれば年中寝正月か。 
面白いほど、取りだてて印象に残ることがないのも珍しい。その分、じっくりと
本を読むことが出来たし、気持ちも落ちついてきた。
 ーそういえば、「読書の総括」をしてなかったー まず10冊を選ぶと
『「死ぬのは怖い」とはどういうことか』『一年で全米記憶チャンピオン』
『静かなる大恐慌』『2050年の世界』『破綻』『大往生したけりゃ医療
とかかわるな』『どうせ死ぬなら「がん」がいい』『そして人生はつづく』
『君は一万円札を破れるか』『日本の論点』などになる。 その中で、
『「死ぬのは怖い」とはどういうことか』の「死を克服する7つの登山道」が、
人生の悩み、死の恐怖を考える上で参考になっている。近藤誠の『どうせ死ぬ
なら「がん」がいい』も、何度読んでもよい本。以前、著者のレポートを読んだ
影響もあって、20年近くの人間ドックを4年前から中止している。余命か、
半年か、一年と言われたら後悔するだろうが、身辺の人の死をみるにつけ、
早期発見で助かった事例は聞いたことがない。スキルス性のガンなら、どのみち
助からないし、それ以外なら放ってけばよい。 平均、10年の寝たきりなら、
早逝も悪くない。 こうしてみるとノンフェクションばかりで、小説はない。
映画が、その肩代わりをしていることもある。『一年で全米記憶チャンピオン』
もショック。「自分には、記憶力が弱い!」というバイアスが、「知識対象の
認識から甘くし、適切に保持して整理することから逃げていた」ことに、この歳
で初めて気づいた。読みっぱなし、書き散らしが、あまりに酷かったので、
12年前に、この随想日記に外部記憶として公開することで、少し向上はしたが、
逆に、自分の知能の底の浅さを思い知っている。で、何事も、まず可能な限り
対象をしっかり認識することから出直しの第一歩になった。このところ日々、
自分のバイアス(思い込み)の枠に気づかされている。この年齢になってである。 
脳内の多くのバイアスに気づかされた年だったが、死ぬまで、続くのだろう。
・・・・・・
2012年12月31日(月)
4307, 大晦日、つれづれに
  * 今年を省みて、来年を予測する
 今年は八割の確率で恐慌になると思い込んでいたので、不思議な気持ちで
年末をむかえている。11月半ばから三週続いて高校の同級生の不況がらみの倒産、
不祥事、自殺が続いた。これは地方経済の変調の一現象。去年の春に私も先立って
事業整理をしていた。情報化で全ての事業形態が根本から変わってしまい、
それがデフレと世界的金融恐慌を引き起こしている。国内では地方経済が早々に
大波に直撃されている。東北震災の陰に隠れてしまったが、リーマンショックが
世界経済を破壊し始めてきた。 それに北アフリカの独裁国家が国民の反乱で
カオスの状態。またイスラエルとイランの緊迫がある。 ここでイランが、大々的
な軍事演習を始めて、ホルムズ海峡が一触即発状態。今だ何とか持ちこたえている
のは、世界主要各国のトップ交代で新体制が整うまで、世界的カオスを引き
延ばしたのだろう。日本は、この衆院選の結果からみて憲法改正が早まるだろうが、
それは世界危機の中で必然の流れ。それからみて、来年前半は、金融緩和で
ミニバブルになるが、それも夏を過ぎる頃から変調が表立ってくる。 参院選挙で
維新の党が、そこそこ議席をとり、安部自民が公明党から維新の党へ連立相手を
変える可能性が強い。それと、欧州の経済危機と、イスラエル・イラン戦争が
起きる可能性が高い。そもそも世界恐慌は、幾つか複合的に絡まって起こる。
今年持ち越した問題が何かの発火で一斉に火を噴出すが、ガスは充満しており、
火の手は早くなる。 その中で、日本の右傾化は国論になり、中国か韓国との軍事
衝突も有りうる事態。まずは、目先、日本経済はアベノミクスで生暖かい風が吹く。
それが最後の饗宴として浮き足立った隙に、何処かで火の手が上がるのが、
物語としての収まりがつく。先日、TVでイタリアの青の洞窟内を映し出していた。
そこの船頭が、カンツォーネを歌いながら、その合間に、「頑張れ日本!」を
連呼していた。PIIGSに言われる筋合いはないが、そこまで日本経済の凋落は
世界に知られている。気が付かないのは国内の微温湯の中のフヤケタ蛙状態のため。
それも今のうち。太平洋戦争の敗戦直後の事態に緩々と、しかし、ある瞬間、
一挙になるのだろう。「てんでんばらばら」が、大津波の発生時のキーワードだが、
高台から見ると、娑婆の衆が、のんびり日常生活をしている姿が、どうもこうも。
それも、アベノミクスでミニ宴会を始めるのだから。現在の家電業界の窮地。
麻生が始めたエコポイントが原因。その男が、更なる大愚策をしようというから、
ただ唖然。何か明るい話? ワイキキかフィジーの端所で、情報を遮断し、
のんびり過ごしたいが、貧乏人の私には・・ 今さらか。 
 TVの旅番組を居間で見ていれば、土地勘があるので、世界の何処にでも
行っている気分になれる・・ それも飽きたが! 端所は、夢も希望も無くした
ミイラのようなのが、あまりに多い。人間の臭いを嗅ぎつけ、抱きついてくる
から始末が悪い。抱き付かれた当人もミイラ化するというから、気をつけている。 
既にミイラ化が始まっているのかもしれない。防御策は、一日一生で趣味に
熱中しバリアを張るしかない。もしか既にミイラは私?ドキッとした。良い年を!
・・・・・・                                    


6135,閑話小題 〜熊さん、八つぁん、珍問答、再び 

2017年12月30日(土)

  * 熊さん、寅さん、大家に、八っつあん
熊さん: 貴乃花の処分、こりゃ何じゃい!あの理事連中の面構え、暴力団面
  じゃないかい。頭の中は、?学校一年程度。俯瞰して考える元がないのに、
 まともな判断など出来ようがない。これだけは公然と言えないことだが。
大家: あの横審というのも胡散臭いね。肩書は御りっぱだが、前例主義の
  役人上がり。知恵とか、個人的理念が全く見えてこないね。
八つぁん: 初めから言っていたとおり、朝青龍、白鵬に舐められる訳だ。
  必死に戦っているのに… お人形そのもの。奴らを間接恫喝で若手力士を
 怒鳴り上げたら、震えあがっていたよ。主犯が白鵬、実行犯が日馬富士、
 なだめ役が鶴竜。まあ、暴力団の脅しじゃないか。左からの張り手と、右腕
 のカチ上げ風肘打ち。これが、朝青龍からモンゴル横綱に引継がれてきた
 「横綱アドバンテージ」。逆をすると、稽古場に押しかけ『可愛がり稽古』。
寅さん: 何故、実行役だけが告発をされ、他の2人が大した御沙汰がないの? 
  貴乃花は、何はともあれ、この二人を刑事告発すべきさ。
大家: それと八角理事長は、先場所と、先々場所の横綱・大関の多数の休場
  責任と、今回の事件を受け退任をするのが筋だろう。現役時代の「保志」と
 いう力士は良かったが、あれは理事長の器じゃございません。
寅さん: 白鵬も真摯で良い相撲取りだったが、何ですか、あれは。
  大相撲はあくまでも日本の神事が建前がある。それを…逆上せ上りも
 いいところ。実際、間垣を除いた他の理事たちの心の底は拍手喝采さ。
熊さん: 貴乃花も、かなり変だよ。ありゃガキだね。もし報告していたら、
  百%、有耶無耶にされて表沙汰にならなかったね。 若い時分に、教育係
 が必要だったのさ。でも、横綱になる確証がなければ、それも依怙贔屓になる
 から無理ですか。でも、今回の処分に貴乃花は不満だろう。彼も一時代を築き、
 一代横綱部屋の権利を貰ったが、引退すれば日陰の人。 
八つぁん: この事件を受けて白鵬への、この権利が怪しくなったね。
  40回優勝の権勢で、貴乃花親方の一番弟子の酒宴に三人して殴り込みとは… 
 怒るのは当然だ。あとの二人を告訴すべきだね。来場所には引退に追込まれる
 可能性の高い?鶴竜が、力士会の会長を辞退しないで受けたのも、少しでも
 有利の立場にいたいための浅知恵さ。     
大家: ところで熊さん、白鵬のことになると、いやに生き生きするね。
熊さん: だって、あの万歳はないだろう。舐めるのも好い加減しろだ。
八つぁん: そもそも論になるが、こうなると、国技と称して税金逃れをして
  きた仇が、ここにきて跳ね返ってきたのさ。「相撲取り、引退すればただ
 のバカ」。何で検察が動かなかったか? 何を特別委員会の会長にしていた
 お陰だろう。でも、貴乃花は、本気になってモンゴル横綱を追い出すべきさ。
大家: それにしても、朝青龍の不祥事後の大相撲を、しっかり、横綱の役割を
  務めてくれたし、一概には言えないよ。彼も人の子だよ。
寅さん: 幼稚でバカなら、せめて利口な振りをさせる必要があるよ。そのことに
  周囲がもう少し気を使ってよ。
八つぁん: 私の中学校の同級の友人に、大手レコード会社の重役をしてた後に、
  レコード協会の専務理事をしていたのがいたが、彼が入社の仕立ての頃には、
 森進一や、山口百恵の教育係の専属をしていたとか言っていたよ… アイドル
 や歌手には基礎教養を意図的に加味させていたようだ。三役にもなれば、大物
 としての教養のベースをつけてやらないと… 白鵬を見ていると、気の毒だよ。
 でも焼き直さないと無理だろうね。
大家: こんな与太郎レベルの会話の中に私を呼び出す必要などないよ。何故だい。
八つぁん: 大家さんが出てこないと、こんな話を大声?で話せますか。
 総括として、<貴乃花よ、よくやった。それが好角家の総意であります。>
大家: ついでに告訴をして、一歩踏む込んだ問題の解決が必要。
 「張り手、肘打ちの禁止」の規定をすべきだが、あの面々からして無理ですか。
寅さん: このままでは終わらない禍根が深まっていく根深い事件だよ、これは。

・・・・・・
閑話小題 〜大相撲珍問答

   * 大相撲問答
 大相撲の珍騒動を、大家、ハっつあん、長嶋・寅さん、石松・熊さんが
空想の世界で語り合う珍問答を思い立った。それも、『日馬富士暴行事件』に
ついてのため、出たとこ勝負の語りになるが、さて如何なることやら…。
――
長嶋・寅さん:批評家連中、何を言ってるんでしょうかね。
ガッツ石松・熊さん:御身大事で話しているのが気に入らねえよな。
 八っつあん:「大男総身に知恵が回りかね」レベルでしかない話。
大家:そんな世界でも、今では学士様が… 馬鹿にしたものでもないよ。
八っつあん:各部屋を「○○組」と言い換えてみると、ヤクザ組織の世界に酷似
 した社会が見て取れる。土俵上のルールを決めて、互いの力の優劣を決めるが、
 差異は?…大してない。関取ともなれば、数人の子分がついて身の回りの世話
 をする。各部屋には親方(親分)がいて、絶対的縦社会の中で、稽古という名
 の「可愛がり」が待っている。
ガッツ熊:俺のいたボクシングも似たところがある。強いのが勝つだけの世界。
長嶋・寅:横綱が、左手で張手で、右からのカチ上げが一場所で三分の二とは。
 それは下位力士が横綱には出来ないし、もしすれば、本場所以外の稽古場に
 押しかけ可愛がりを徹底的にする。これは止めさせないと…
ガッツ:そうでもしないと勝てなくなったんだよ、あの男。禁じ手にしないと、
 やり通すのが、あの男の性分。
大家:だいたい、モンゴル相撲が、大相撲の大元だろう。13世紀の頃、大陸を
 支配していたモンゴル帝国と属国の高麗王国によって2度にわたり行われた
 対日本侵攻の元寇。1度目を文永の役(1274年)、2度目を弘安の役(1281年)
 の蒙古襲来。その時、国家を上げて防いだが、神風の御蔭だけではない。
 残虐で、陰惨な殺戮に、恐れ慄いた武士が、死に物狂いで戦ったそうな。
 それが730〜740年の時を超えて、日本の国技の世界に現れ出て、実質支配
 をして好き放題しているのが現実。
ガッツ・熊:相撲協会は、40回優勝の白鵬に対する態度は「ポチ」そのもの。
 あの横審も偉そうな肩書だが、保身を前提にした綺麗ごとばかり。聞いちゃ
 いられないよ。警察、検察も、場所終了後、三人を逮捕すべきだったよ。
 地方巡業だって?馬鹿いっちゃいけないよ。 誰も主犯が白鵬とは言わない。
八っつあん:11月になるが、「日本学生相撲選手権」で、高校時代にレスリング
 で、タイトルを総なめをしたモンゴル人が準決勝で日本の有望力士を振り回し、
 骨折をさせた上に、即、入院をしたのを見たが、相撲道も何もありゃしないよ。
長嶋・寅さん:数百年、数千年かけた肉食のモンゴル人と、草食米を主食にした
 日本人では互角に戦える訳がないよ。外国人への解放を決めた当時の人の認識
 が甘かったのですね。でも、プロ野球では日本人でも通じるじゃないですか。
大家:チームプレーもあるが、バッターやピッチャーの場合、個人プレーの要素
 が強いし… ただ、面白さという点では、外人への開放は良かった。大体が、
 国技というが、別に法的に認定するのは何も無いらしい。こういう矛盾を
 抱えながら、その都度、乗越えていくしかないよ。
八っつあん:鶴竜からして、あと半年の力士寿命が来ている。白鵬も、張り手、
 カチ上げ風肘打ちが難しくなれば、せいぜい1〜2年で引退に追込まれるよ。
 衰えの恐怖は並大抵ではないはず。このままいけば、必ず朝青龍の二の舞だ。
ガッツ:俳優同士の色恋沙汰と同じで、付きものとして楽しめば良いだけかい。
 単純に捉えれば、「貴乃花が切れたんだよ」。それと、理事長。あの人が、
 引責すべきじゃないか。何が減俸じゃい。毅然として白鵬の引退勧告をし、
 自らが引退するのが筋というものじゃないかい。
八っつあん:相撲取りとしての「保志」は魅力的だったが、理事長は問題あり。
 兄弟子の千代の富士理事長、貴乃花のラインが、協会のひな壇にあっている。
 今の協会と、横綱審議会には、無理なのは分かっちゃいるけれど。
ガッツ:悪いのは分かってはいるが、気の毒なのは、日馬富士だ〜。
 5〜10人の付人も無しの上で、傷持ちの被告人として、隠れ人の身。 
長嶋:「万歳!」じゃなくて、これは「ハンザイ!」と私には聞こえます。

▼ もう少し、コミックにしたかったが… 不幸を笑いものにするのも。
 ただ、貴乃花部屋の力士への陰陽の「いやがらせ」は、想像するだけでも
 気分が悪くなる。その前の白鵬の引退への流れが急務になる。頑張ったが、
もういい! 更に理事長も、引責で引退に。このままでは、更に大きな問題が!
 まあ、暇な御隠居の、相撲談義の一説でした。

・・・・・・
閑話小題 〜日馬富士事件を哲学すると
2017年12月16日
   * よく支えてくれたが、さらば白鵬!
 この一連の事件を哲学の構造主義の切口で断面を捉えると、理解しやすい。
まず構造主義の意味は、【広義には、現代思想から拡張されて、あらゆる現象
に対して、その現象に潜在する構造を抽出し、その構造によって現象を 理解し、
場合によっては制御するための方法論を指す語】。
 構造を考えると、『横綱アドバンテージ』『モンゴル力士の日本角界支配』
がキーワードになる。『横綱アドバンテージ』は、以前、私が命名した造語。
立合いの「張手」と、カチ上げ風肘打ち。横綱は使えても、下位力士はタブー
という「決めつけ」。破れば、稽古場に押しかけて、可愛がりの「シゴキ」。
これは、鬼に金棒になる。それを知った貴乃花は、貴乃岩に合同稽古を制限。
 そこで40回優勝のモンゴル人横綱が、二人の舎弟格横綱を誘い、数年前に
追放された先輩横綱・朝青龍の追放劇と、人種差別に反発を持った怒りの蓄積
をベースに、その矛先が純粋培養育ちの貴乃花親方に…。その部屋に所属する
モンゴル力士の出席する宴会に、白鵬が二人の舎弟格の横綱を連れて押しかけ、
暴行を加えた。直接、手出しをしなくとも同罪。三人横綱の最盛期が終わった
のは、誰の目にも明らかだが、それを貴乃岩が指摘したという噂が発火点。
この三枚看板のモンゴル人横綱三人の支配下にあるのが大相撲協会。
 良くも悪くも、「ポチ」でしかない。
貴乃花親方の判断は何ら傲慢でない。こうもしないと「ポチたち」に阻止され、
ウヤムヤにされるのは、火を見るより明らか。しかし貴乃花も、認識と判断に
自信がない。それは、白鵬も、協会も同じことだが。
 現・理事長は早々に次期理事長の立候補の断念を表明し、『貴乃花理事長』
の立候補支持を表明するのが筋道。本来の古武道の原点に立ち返る時期。
 いずれにしろ、来年早々に鶴竜が。後半から再来年に白鵬は引退だろう。
もう充分、働き貢献をしたし、相撲年齢からして、明らかに限界点に達した。
この辺りが潮時。<発つ鳥、あとを濁さず>。 このままでは、朝青龍と
同レベルになってしまう。
 『よく支えてくれていたが、さらば白鵬! 国外への御退出の準備を。』
 若手に、素質のあるのが出てきている。
ー 面白味という側面では、やはり、あと二年は必要ですか、やはり!ー
 と、考えさせるだけ、一流ということ。
ところで、「逸ノ城」を協会上げて、つくり変えられないかい。
「ダメ!」ですか。素材だけでは無理。白や青のように『横綱アドバンテージ』
を自らつくれないだろう、あれでは。
 ところで、これって「哲学する」というより、「相撲談義」じゃない?
・・・・・・
閑話小題 〜状況から、主犯格は白鵬!
2017年12月01日
   * 涙の会見で
 日馬富士と、親方の涙の会見をみて、「何も解っちゃいない?」と首を捻って
しまった。ことは、朝青龍、白鵬から受け継がれてきたモンゴル人の鬱積した
被差別と、被害者意識が背景にある。モンゴル人には、「強ければ、勝ちさえ
すれば、多くのことが許される」という大陸的体質がある。それに対し、日本
には、海の要塞に囲まれ、外からの侵入の心配がない島国根性の国民性。
 その差が、貴乃花と白鵬を比べると歴然としている。貴乃花には、三代目の
血筋と、純粋培養の恩恵がある。白鵬にもモンゴル相撲の血筋があるが、ここは
島国日本。モンゴル人には勝ち続てナンボの存在でしかない。そこに決定的
差異がある。 その一つが『張り手』の問題。
 貴乃花の著書の中に、「張り手」について、相撲道に反する象徴としてあげ、
忌み嫌う。以前は、これほど「張り手」を使うことはなかったが、そこに目を
つけた朝青龍が、『横綱アドバンテージ』の特権を作り上げ、白鵬、日馬富士、
鶴竜へと受け継がれてきた。横綱に張り返したら、本場所間の稽古土俵に押し
かけて半殺しにする仕組み。それを知っている貴乃花部屋の貴乃岩に、それが
出来ないため、出身高校の同窓会に押しかけ、礼儀と躾の説教。これは、目上
に対する、「張り返し」の禁止強要でもある。今回、暴行現場に同席していた
白鵬に7時間以上も聴取をしたのは、一連の事件に共同謀議があったかどうか?
を、丁寧に聴きだすため? 無知が成せることか、日馬富士が『酒が入っての
暴行ではありません!』と会見で話していたが、この手の暴行は、酒の勢いが
ことを大きくする。 『酒の勢いでないとすれば、朝青龍追放を起因とした
モンゴル・コンプレックスの怨念に対するシゴキと捉えられ、手を出さなかった
2人の打合わせがあった?』と受止められても致し方がない。その辺りを、
貴乃花が警察に訴えた主旨だろう。この怨念は朝青龍、日馬富士、次は白鵬に。
 現在の理事長は、実績からして故・千代の富士にするのが慣例だった。
で、当然、その後の理事長は貴乃花が引き継ぐのが流れ。北の湖も自分の前に
一期でも大鵬を理事長にするのが筋。白系ロシアという理由があったとしても。
白鵬も実績からして当然、理事長になる権利があるが、明らかに日本人の体質
とかけ離れている。そうこう考えると、「国技」の意識と、公益法人の特権を
捨てて、新たに出発するしかない。この危うさが、また面白いことも事実だが… 
 大陸の肉食系に制圧されるのは自然の理。 しかしモンゴル劇場の終焉も、
あながちオーバーではない。来場所から、貴乃花部屋力士への、陰陽の嫌がらせ
が始まる。その辺りが、見ものになる。有り体からすれば、こういうことだ!
【角界を占拠したモンゴル人横綱三人が、『横綱アドベンテージ』を守らない
貴乃花部屋の若手モンゴル人力士を、巡業中の出身高校の同窓会に、出席し、
その一人が暴行に至った。暴力団の刑事事件なら、当然、手を下さなくとも
大親分の白鵬が共謀犯の主犯になる。この男、歴史の残る40回の優勝回数を
誇るが、大陸系のため、島国根性の日本、体質が全く違う。で、今では、
相撲協会そのものが、「ポチ」にしか思えない。所詮は、「わしと違った
二流どこの連中…」と。だから、何をしても許されると。ということは、
このパーの暴走は、もう止まることはない。来年で、舞上がりの愚行で、
御二人の二の舞になり、追放?の運命が待っている。その確率7割!】
大相撲そのものの品質維持のためにも、その前、この事件の主犯として…?
 
 白鵬を最低でも一年間の出場の禁止(間接的引退勧告)しないのか?

・・・・・・
閑話小題 〜一場所前の大相撲の評価からみて… 
2017年11月28日
   * 一場所前の大相撲の評論から… 
 まず、一場所前の大相撲の現状の批評からみてほしい。
横綱・大関の権威失落を、更にダメ押しの事件が、この日馬富士の暴行事件。
起こるべきして起きた「モンゴル人」による、大相撲の面汚し事件が、この文章
からも、読取れる。 やはり見逃すことが出来ない問題。横綱三人を暴力団幹部
とみると、最高幹部が白鵬であり、若頭が日馬富士と、鶴竜。これからすると、
主犯は白鵬で、2人の横綱が共犯ということに。誰も、このことに言及しない。
出来ないのだろう。それと、理事長の重みが全く感じられない。 千代の富士の
弟分の横綱で、二流横綱だった軽さが表立ってしまった。 だから白鵬に舐めら
れるのである。膿は当人であることの自覚がないのが漫画的。茹で蛙そのままの
醜態を、これ以上、見せることなく即刻、引退が正論と断言できる。
 もちろん、日馬富士は当然、引退であり、逮捕をすべきである。ここは日本。
モンゴルではない。冷静にみれば、貴乃花の行為と判断は正論。何故か、この
ことを言わない。これは、日本に対する逆上せ上りのモンゴル人横綱3人の
大相撲に対する侮辱行為であり、即刻、引退、国外退去をさせる問題。
 としても、この「正論」を言えないの興業の側面を持つ辛さ。
≪  * 横綱・大関の権威失落  2017/09/15
 大相撲が大変な事態になっている。私の相撲ファン歴からして、これほど
大関・横綱の権威失落の事態は初めてで、理事長自らが辞任しても然るべきほど。
初日から4人横綱のうち3人が休場。残る一人横綱が前半で2勝3敗とはこれいかに。
上位に上がったばかりの阿武咲が横綱初挑戦で金星を挙げ5連勝。日馬富士の
負け方が空中に1回転して裏返し。その上に、大関の照の富士が負傷、3人の大関
も2人が休場ともなれば。 面白といえば面白いが、この惨状では、首を傾げざる
をえない。その背後には若手に実力があるのが何人か台頭してきたことがある。
もしかして、半年、1年後の番付が、これかとも… 
 ファンが、相撲協会の心配をする必要がない。横綱・大関の権威の崩壊を
見ながら、誰が優勝をするかを楽しめば、「また白鵬!」よりも遥かに刺激的。
「何で今の若手が強いのかって?」というと、勝つために頭(情報機器)を活用、
稽古土俵から考えているため。それも親がかりで。将棋の新生人と同じ。白鵬が、
それ。素材が良いだけでは難しい。一月前に、高校横綱のトーナメントを見たが、
その中に強そうなのが数多く見かけた。底辺の育成が出来ているということ。≫

▼ 日馬富士の引退、即刻、国外退去は最悪ではなく当然の帰結。
本来は主犯格?もろとも国外退去が筋だが、国家間のトラブルの可能性もある。
昨夜の横審も、厳しい対応のようだ。酷い折檻だったのだろう。
 〜ネットニュースによると、
【横綱審議委員会は27日、定例の会合が行われ、北村横綱審議委員長が会見。
前日の横綱・白鵬の優勝インタビューに言及し、「相撲界の膿を出すとか言った
が、何を意味するのか分からない。何か横綱としておかしいのではないかという
意見が多かった」と述べた。優勝インタビューを観客と異例の万歳三唱で締め
くくったことにも「これだけ相撲界が厳しい中で、何で万歳ができるんだろう」
 と首をかしげた。】とあった。 一応、まともな意見である。「白鵬自身が膿」
を自覚しろというのは土台ムリだが… 
<総括: 10年かけて、『大相撲』から外国人を排除するか、特別法人の資格
 を外すかハッキリすべし 。朝青龍、白鵬、日馬富士の行状からみて、主犯が
 白鵬であれ、日馬富士の単独犯であれ、三人の共同犯行であれ… 人種対立が
 悪化すれど、元に戻ることはない。何が国技!モンゴル相撲が発生源のルーツ
 だろうが… 五穀豊穣の 祝いの余興の力自慢に、肉食系異国人を入れること
 自体が間違っていた。としても、面白さが数倍も増したことを考え合わせて、
 落ち着くところは、特別法人を返上するのが筋… モンゴル人の無理に対し、
 日本人の我慢も、限界にきている。40回優勝しても、あれでは… > 
初めは「許してやって頂戴!」と、思ったが、掘下げると根が深い問題がある。


6134,閑話小題 〜千年に一度の経験

2017年12月29日(金)

   * 千年に、いや、260万年に一度の経験とはね
 我々が生きた時代を80年として、何らかのカタチの千年に一度の経験をする。
これは天変地異と政治向きの問題になるが…
・その一つが、私たち世代には「東北大震災」ということ。
・70数年前には、アメリカとの太平洋戦争と敗戦がそれである。開国以来の
 他国との全面戦争の敗戦である。江戸末期に小競り合いの戦争があったが…
・蒙古襲来による全面戦争が二度あったが、台風の御蔭もあって撃退した。
30年以内に7割の確率で起こるかもしれない南海トラフ地震。もし近々起こると、
熊本地震や霧島噴火などが、その前兆として捉えられる。千年に一度は、様ざま
な分野で起こりうる現象。富士山噴火も、その一つ。
 人類進化になると、少し違ってくるのがこのネット情報社会。 
これは20万年ではなく260万年来の激変の時代に立ちあっていることを意味する。
それも、20数年前のWindowsから大衆に一般化され、進化は留まることなく、
現実世界の外に、もう一つの世界が形成され、世界は一変してしまった。
それが、現実世界の混乱の大元ということは、この混乱は中長期間、続く現象で、
人類そのものを滅ぼす可能性が大になる。一部の権力者に集中した力で、人類
もろとも自爆する可能性がある。権力者の最たる利点は、情報の先取りと、占有。
それが、権力を持たなくとも可能になるのだから…面白い時代である。
 7年前のリタイアで、現実社会の外に押出された故に鮮明に見えてきたのが、
この情報化による激変のリアル。 人類は260万年前の旧石器時代に
遡り、言葉、火、農業、舟、数学、紙、印刷技術、カメラ、人工衛星、パソコン、
ロケット…と、本格的な道具を作ってきた。そして現時点で掌サイズのスマート
フォンを大多数の人類が常時、携帯するようになった。一つのキーワードか、
一枚の写真で世界中の情報に一瞬にして辿り着ける社会。
いい歳をして、恥も外聞もなく、最近のTV機能の素晴らしさの驚きを、正直に
書いているが、恩恵を受けているのは、その機能の一端だけ。何処かの誰かが、
「あの人、話すのはTVの事ばかり、絶対に変!」と宣うが、変なのは? さて。
車の高級車は700〜1000万以上になるが、高性能TVなら、丁度、一桁は安い、
中古の軽自動車の値段で買える。 あとは、それぞれの価値観の問題。 

・・・・・・
3930, 真の危機とは何か
2011年12月29日(木)
       「世界をうごかした21の演説」クリス・アボット著 より
  * ソルジェニーツィンの意表を突いた欧米批判
 現在の欧米が33年前のソルジェニーツィンの欧米批判のまま、ここまできて
行き詰まりを見せている。彼は、当時のソ連の体制批判だけでなく、亡命先の
アメリカで、欧米の体制の欠陥を批判した。 ーまずは、その部分からー
【 敵の敵は必ずしも友人ではない。現実は、古い格言から想像される以上に
 複雑である。それを見ごとに示したのが、一九七八年六月にロシア人の小説家、
ソルジェニツィンのハーバード大学の卒業式で行った演説だ。ソルジェニーツィン
はそれまでの年月に、ソ連によって投獄され、非難され、ついには国外追放の身
となっていたのだが、ハーバード大では母国の共産主義の迫害者を批判するので
はなく、西側世界の欠陥を厳しく戒めた。・・・・
 西側は自分たちのシステムがほかのどれよりも優れているから、ほかの社会も
いずれそのシステムを採用するはずだとまちがって思いこんでいると論じた。 
中国やインド・アジア・イスラム・アフリカに深く根差した複数の文化があるにも
かかわらず、この思い込みが続いてきた。「西洋社会がほかの世界の神髄を理解
できない」ために生まれたまちがった考えだとソルジェニーツインは考えた。
そして西側の社会そのものに多くの欠点と弱みがあると指摘して、「戦争による
破壊を免れても、私たちの生活を自己破壊から守るためには生活を変えざるを
得ないと説いた。とりわけ強く批判したのは、西側世界が近視眼的であること、
政治的な勇気に欠けることムとくにベトナム戦争中)、物質的な幸福を追求する
ための無制限の競争を奨励していること、自由な思考を制限し、そのとき流行
している画一的な考え方(「人々の精神を覆う石のような鎧」)しか認めないこと、
メディアが一般の人々に「まちがった偏見を教える」のを許していること、
もっぱら法制度と法律の条文にもとづく限られた組織方法に依存していること。
そして、これらは「この世界に新しく来た人を驚かせ、ショックを与える
いくつかの傾向」だと述べた。環境意識が高まった今日では、西側の人々が
多数世界の人々より多く消費し、より多く環境を汚染していることを批判点の
リストに付け加えてもよいかもしれない。かれは、これらの欠陥は精神生活に
原因があると見た。社会改革に多くを望みすぎました。その結果、もっとも
価値のある財産を失ったのです。それは精神生活です。東側ではそれは支配政党
の所業と策謀で破壊されました。西側では商業的利益で窒息させられています。
彼は、これを「精神性を奪われ宗教心を失った人間中心主義的な思想がもたらす
災厄」と呼んだ。・・・ 】
▼ ソルジェニーツィンは、資本主義の欠陥を社会主義に助けを求めないように
 警告をしたと同時に、ロシアが西側のシステムを採用すべきという考えも受け
入れないと述べたのである。現在の、ロシアと中国は、それをそのまま受け継いで
しまったようだ。20歳半ばに必死に彼の本を数冊を読んだが、ソ連体制の中
での息詰まる空気が直に伝わってきて凍りつく思いがした。 一部特権階級が
利権を独占し、大衆は踊らされる体制は同じということ。日本も天皇制が
最も有効に働き手助けをしている。
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5037,ポジティブ・サイコロジー ー
2014年12月29日(月)
  『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
  * 6種の美徳、24の強み
 三大宗教や、ギリシャ哲学にある共通した核となる美徳を探し出し、
 さらに、強みを引き出すとは面白い。 ーまずは、その辺りからー
《 広く影響力を持つ宗教および哲学の伝統(すなわち儒教、道教、仏教、
 ヒンドゥー教、ギリシャ哲学、ユダヤ・キリスト教、イスラーム)に関する、
いくつかの『核となる美徳』が幅広く支持されていることが明らかになった。
具体的には「知恵、勇気、人間性、正義、節割、超越性という六つの美徳に関し、
 こうした伝統内でほぼ普遍的な認識と称賛があった。ビスワス・ディーナーは、
無文字文化のマサイ(ケニヤ)とイヌイット(北グリーンランド)がこれらと同様の
核となる美徳を認識、称賛していることを対象グループにおいて確認した。
 私たち研究チームは、普遍的に評価されている強みとしての徳性を、無原則
にではなく分類することが可能だという事実に励まされた。 ・・(略)
 ペンシルベニア大学のピーターソン教授や、セリグマン教授は、生き方の
原則(VIA :Values in Action)研究所で研究を行っています。
この研究所では、徳性や美徳について計測できるよう強みとしての徳性に
関するVIA分類法を開発し、徳性を抽象度の高い6つの美徳にまとめた24の
強みとして分類。 6種の美徳、24の強みとしての徳性を見ると・・
1.知恵:  創造性  好奇心  向学心  柔軟性  大局観
2.勇気:  真情(誠実さ)  勇敢さ  忍耐力  熱意
3.人間性:  親切心  愛情  社会的知能
4.正義:  公平さ  リーダーシップ  チームワーク
5.節制:  寛容さ/慈悲心 慎み深さ/謙虚さ  思慮深さ 自己調整
6.超越性: 審美眼㉑ 感謝㉒ 希望㉓ユーモア㉔ 宗教性/スピリチュアリティ》
▼ キリストと釈迦をみると、この全てを兼備えている。そして、その教えは、
 上記の美徳の強み賞賛し、一歩でも理想像に近づくことを教えている。
とすると、幸福に近づくには熱心な自分の宗教を持つことが、必要ということ?
宗教心の強い人はポジティブであり、親切で、寛容である。問題は中庸かどうか!
・・・・・・
5767,「やさしさ」という技術 〜2
2016年12月29日(木)
       <「やさしさ」という技術>ステファン・アインホルン(著),
  * たったひとり健康に育った赤ん坊
 何処にいても、何となく気が合う人がいる。この文章を読んで気づいたのが、
両親のシッカリした愛情を人一倍注がれた人。女性に「やさしさ」の温みが
あればこそ、男は母親への愛情が変形し対象に向かう。逆に、好かない人は、
ベースとなる両親と自己愛の絶対量が少ない人。
 人生において結婚相手の選定が大問題になる。家庭内破たんを入れると、
9割は不和というから、大部分が不幸の条件下に生まれてきたことになる。
幼児期には温もりが必要である。
 以下の最悪の養護施設で「たったひとり健康に育った赤ん坊」の話がよい。 
≪1930年代に、ルネ・スピッツというオーストリア人医師が児童養護施設を
訪問した。そこにはたくさんの子供がいたが、スタッフの数が足りておらず、
ほとんどの子供は誰にもかまわれていなかった。子供たちは身ぎれいで、
食べ物も与えられていたが、人との触れ合いに欠けていた。ほとんどの子供は
無感動で、発育も不十分だった。なかには、病名すらわからないまま衰弱して
死んでしまう子供もいたという。
 だがおどろくべきことに、子供たちのなかにひとりだけ、はつらつと順調に
成長している子がいた。スピッツは、この子の成育過程を研究することにした。
この施設では、子供たちが寝ている間に清掃スタッフが部屋の掃除をしていた。
夜中に施設内を観察していたスピッツは、ある光景を目撃する。清掃スタッフ
のひとりの女性が、掃除が終わるとかならず入口脇のベッドに寄って、二段
ベッドの下の段に寝ているその子を抱き上げては、抱きしめたりなでたりして
いたのだ。ほんの一瞬である。ただし毎晩。このベッドに寝ていたおかげで、
その子は順調に成長することができたのだ。
スピッツは児童養護施設の子供について、興味ぶかい研究報告書をいくつも
残している。それによると、愛情に満ちた人と接する機会のない子供は、最低限
しか成長できず、人から関心を払ってもらえた子供よりも寿命が短くなるという。
この説の信憑性には疑問が残らないでもないが、ここには真実がある。ただ目を
向けるだけでも、隣人に大きな影響を及ぼすことができるのだ。子供は成長し、
成熟して責任能力のある大人となるために、見守られて愛されなければならない。
食べ物と清潔な衣服だけでは不十分なのだ。
健全に成長するには、人から目をかけてもらうことが重要なのは、子供に限った
話ではない。大人も、人から見られないと心が弱っていく。精神分析の父
ジグムント・フロイトはこう語っている。
「精神分析とは結局のところ、本質的に愛情を通じて治療することなのです」
さて、以下の状況を、あなたはいくつ経験したことがあるだろう?
・あなたは知人と食事をしている。相手の身の上話に、あなたは興味ぶかく耳を
 傾けていたが、相手は食事が終わるまであなたの話を何も聞いてこなかった。
・あなたは知人に自分の身の上話をしていた。話の途中で一息つくと、相手は
「私にも同じような経験があるわ」と、自分の話を始めたが、その話はちっとも
「同じよう」ではなかった。
・知人と話をしているあいだじゅう、相手はずっと明後日のほうを見ていて、
 明らかに他のことを考えているようだった。
・廊下で知人とすれちがって挨拶をしたが、相手は目を合わせてくれなかった。
 どうだろう。どれひとつとして経験したことがない人はいないのでは? ≫
――
▼ 学生時代から、これまで多くのピンからキリの人と出会ってきた。
 進学するにつれて、知性だけでなく、表向きだけではない愛情に満ちた人の
割合が多くなる。人間は触媒の質によって変化する。良い人には良い人が、
良くない人には、それなりの。キリの人は、兎にも角にも他人の話を聞かない。
 6年前の会社清算時に、悪い意味での、それなりの人たちが、「それなり」に
変身して石を投げてきた。成るほど、そういうことか?と、心の芯から「それ」
を感じた。それとは、「い・や・し・さ」である。 人生に満たされないと、
こうなるのだと。当然、誰もがもっている、心のドブ池。 問題は、その質量。
 先の逸話に、次の物語を加えると。<そこで最たる不幸の子供が、隣の年下の
子に、その鬱憤を毎日ぶつけていた。結果、二人とも、手の付けられない子供に
なっていた。しかし、もっと酷いのは、虐めらていた子の隣で息を殺していた子>
  ・・・・・
4305, 野生の思考 ー2
2012年12月29日(土)
   * 野生と創造
 一般的に、ありものの使いまわしで、急場をしのぐのは自然のなりわい。 
ストローは分かりやすい事例として、それをパッチワークに見たのである。 
世界は生き残りをかけた弱肉強食の戦いの場に化してきたが、食べられない
ためには理屈なしに、手持ちのありものを強さに集中し強者にならなければ
食べられる。強くある事が修羅場の中で必要になる。現在の日本は、まさに、
その場に立たされており、ここに至って一億総白痴と自嘲していられない。 
原始の人類は、ありものの使いまわしで急場をしのぎ進化してきた。それが野生。 
創業も同じである。手持ちの経験と資金で、自分に何が出来るのだろうかを考え
抜いて自己能力の限界の設定をする。この手持ちで立ち向かえるのは、これ!
と思い定めたら、次は不足している要素を一つずつプラスしていく。その時は、
一種の気違い状態である。 自分の思い込みに、手持ちの全てを集中する。 
まず目先の急場を乗り越えていくしかない。一つ間違えれば、舟板一枚下は地獄。
そこから火事場の馬鹿力、野生の力が出てくる。 目的を定め、手持ちの材料に、
外の材料を加えていく過程で魂が入って新たな命が生まれていく、それが創造。 
こんな大げさなことでなくても、身近な例がある。急用か何かで夕飯の買出しが
出来なかった時に、冷蔵庫の残り物で夕飯を作るのと同じである。
知恵は土壇場か、逆に緊迫状態の弛緩から湧き出る。創造で一番必要なことは、
上機嫌であること。創業者は、明るい人が多い。未来に対し楽観的に急場を
しのいできたからだ。その精神状態が、知恵を生みやすくする。中村天風の
「積極一貫」である。 周到な準備の上に、前向きな明るが新しいものを生み
出すようだ。ありあわせで難局に立ち向かって、まずは急場をしのいでいく、
そのうちに、それがノウハウ化していく。これが進化につながっていく。
取りいれるべきだったのは、ゆとり教育でなく、野生化を推し進める激しい
競争を推し進める教育だった。 現在の中国、韓国人は、日本人より遥かに
野生的なのは、厳しい競争社会だから。                             娑婆!
・・・・・・
5402,グローバリズムという病 ー
2015年12月29日(火)
           『グローバリズムという病』平川克美著
  * グローバリズムに対する純朴な問いかけ ーA
 この著書で取上げていた2012年のリオデジャネイロで「地球サミット2012」
でのウルグアイのムカヒ大統領の演説が世界に衝撃を与えた。『裸の王様』
の素朴な子供の問いのような内容が真実をついている。ネット検索で、その
全文を二回に分けて抜粋する。冷戦が終わり東西の壁が崩れ、地球環境が
大きく変化した上に、今度はアフリカ、中近東の壁が大きく崩れ、避難民が
大挙して欧州に流入を始った。気候変動で、アフリカ・中近東が干ばつになり、
水不足問題からくる貧困が間接原因。 〜全文を二回に分け紹介する!〜
≪ 質問をさせてください:ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車を
インド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。息するための酸素が
どれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、
・西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70〜80億人ができるほどの
原料がこの地球にあるのでしょうか? 可能ですか? 
それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?
・なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?
マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなく
この無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済が
マーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで
原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。
・私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?
あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしている
のではないでしょうか?
・このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を
良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか? 
どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?
このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものでは
ありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機では
ありません、政治的な危機問題なのです。
・現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれて
いません。逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。
私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。
幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目前を
過ぎてしまいます。命より高価なものは存在しません。
・ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフ
スタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの
世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。
消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの
前に現れるのです。このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、
できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ
電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない
社会にいるのです! そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので
作ってはいけないのです。
・人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければ
ならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれ
無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導か
なければなりません。石器時代に戻れとは言っていません。
マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。
私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。≫    〜つづく
ーー
▼誰も素朴に思っている問題を、最貧民国の大統領がアッサリと、
「世界の後進国が先進国なったとしたら、地球環境が維持できるのですか?」
と言ってのけた。先日までパリで開かれていた(COP21)で、先進国と新興国の
すべてが参加する温室効果ガス排出量削減のための新たな枠組みである
「パリ協定」が採択されたが、近未来の大きな問題である。
そうこう考えると、グローバリズムは大きな問題を孕んでいる。 TPPも然り!

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