股・戯れ言


BBS

スピーク・ウチナーグチ・ジャパニーズ労働者階級

3ヶ月に一度の恒例っつうことで


ま た 沖 縄 に 行 っ て き ま し た 


もはや習慣化したといっても過言ではないよな。
初めて沖縄に行ったのが去年の3月31日であるから、これで約1年でありますよ。
そういや去年の今頃は
「南国は初めてで、知り合いもいないし、泡盛で泥酔とか失敗をしたことがあったからコエーよ」
なんて書いていたんだよなあ。今となっては大笑いな記述でしかないね。私は自分でも不思議なくらい沖縄という土地に吸い寄せられて、いろんな繋がりができて、楽しいことはもちろんのこと、悩めることも苦しいことも越えて今に至っているんだから。いつ行っても3ヶ月のブランクなんか全然なかったかのようにすんなりと溶け込める所がいいよなあ。これからもお世話になります。末永くどうかよろしく。

渡航には目的なんてなんもありません。
ある日の帰り道に、ふと、「あーもう3月か、そういえば3ヶ月行ってないな」と思ったくらいか。沖縄にいる自分を思い浮かべてしまったらもう行かずにはいられませんでした。なんというか、沖縄には「パーマン」のコピー人形のようなアナザーというかサブの自分がいて、メインの私の知らないところで毎日呑んでへらへらと笑い腐っているような気がする。そんなサブの身分で俺よりたのしい毎日を送っているのは許せんぞ、日常交代しろやい、っていう感覚。まあ、完全妄想ですが。でもそんな気がしてほんとにならないよ。でなきゃ、あんなに普通にブランクなしで皆話したりしないような気がするもんな。
今回は短い滞在であったけれど、毎度会う人にはほとんど会ったなー。そしてまた新たな知り合いもできたし。
しかもビデオカメラでノイズミュージックを表すという斬新なパフォーマーの青年であるよ。ああ、なんで沖縄で出会う人はこうも一筋縄でいかないのかなあ!最大限の褒め言葉ですよもちろん!


さて、そんな予定はまったく決まっちゃいない来沖なのですが、
行く前から「桜坂劇場」という映画館のプログラムだけはちょくちょくチェックしておりました。
ここの映画館は、ほんっっっとにいい映画しか上映しないのですよ。
東京で上映されている映画の中で、「あ、この映画見たいな」と思った映画が軒並み上映されるのです。桜坂劇場は私の脳みその中を読み取れるんではないのか?と思うほどドンピシャな映画しか上映しないのです。
ちなみに今回行った際に上映していたのは
「悶絶!どんでん返し」
「僕の恋、彼の秘密」
「インサイド・ディープ・スロート」
でありました。
すごいよなあ、このラインナップ。
3本ともこの日記やら某所やらで取り上げたよ。(ディープスロートは微妙に違うがNO問題)「僕の恋、彼の秘密」はここでは書いてないけど。完全なる80年代やおいマンガ実写版ですよ。真の意味での「ヤマなしイミなしオチなし」。
単に単館映画だけにとどまらず、映画秘宝方面にも精通しているいい映画館ですよ。東京にあったら通い詰めるわいやホント。
2階が中古アナログ屋であるのも素晴らしい。
そして奇遇なことに、友人が桜坂劇場で働いておるのです。沖縄に行くと彼女と映画や音楽の話がどこまででもできるのも好きなんです。ここまでいろいろ話せる同い年女子は他にはちょっと思いつかないくらいだ。

奥田英朗は自身の旅行記で「自分はどこに旅しても映画を見るくらいしか思いつかない人間だ」と、ちょっと恥じたように書いていて、沖縄でも映画館に通っていたようですが、桜坂劇場で映画を見ることに関しては全然恥じることではないと思うのです。
むしろ桜坂で映画を見るために沖縄に足を運ぶよ俺は。(ノー目的じゃねえのな結局)
思えば、私が初めて沖縄に来たとき、「桜坂の映画館が4月で閉鎖になってしまうんだって」って話を聞いたんだった。当時私は桜坂のことも沖縄の映画館事情のこともまったく知らなかったんだが、映画館がなくなるという話には悲痛な気持ちにさせられたもんだ。
「桜坂はいい映画しかやらない」と見ず知らずのおじさんが言ってた。タクシーの運転手の人も「桜坂といえば映画とおかまパブさねー」と言ってた。おかまパブはともかく、桜坂はそういう場所なのだ。(ちなみにその運転手さんは「私がもうちょっと若いときに桜坂のおかまパブ知ってたら、毎日通ってたね〜」とも言っていたが)
しかし、劇的なことになくならなかったんである。
正確には、昔ながらの映画館はなくなってしまったけど、すぐ後にオープンしたのが今の桜坂劇場なのです。
映画好きな人たちが、桜坂から映画を失くしたくなくて再びオープンさせたんだろうな。いや、真相は知らないが。



というわけで、桜坂劇場に足を運んだんですが、今回の目的は映画ではありませんでした。
前ふり全然関係ねえじゃん!
と思われるかもしれないが、桜坂劇場ではライブもやっているのですよ。それもまたいい人選なんだ。
今回見に行ったのはコレでした。


桜坂劇場 LIVE information
友部正人ライブ2006
『Speak Japanese American』
3月4日(土) ホールB

出演:友部正人
スペシャルゲスト:寺岡呼人


詳しくは火曜日更新のキタコレ!戯れ言に書く予定。
友部正人さんはひょうひょうとしていて、髪の毛が「海を見に行ったら風が強くてぐしゃぐしゃになって」(本人談)しまっていて、それでいて歌声は力強くて、ギターの音色は凛としていて、彼の言葉は場所や空気や情景や、彼の心の中の風景すべてを見事に再生していた。
日本語がわかるって素敵なことなんだなあ。
ごくごくありふれた日常の中で、そんなこと考えなくてもいいのに、考えなくても世界はぐるぐる回っていくのに、というようなことを私は時々考えて、勝手に違和感を感じて胸を痛めたりするのだけれど、友部正人さんはそういうことですら歌っていた。詩にしていた。言葉にするということはすごく勇気がいることだ。でも友部さんは歌う。凛々しい人だな、と思った。とてもまっすぐだ。
一本道もジョージアジョージアオンマイマインドも、朝の電話もすべてが素晴らしかったんだが、
「アメリカの匂いのしないところ」という詩が、なんでこんなにも心に突き刺さるんだろう。化粧が剥げてしまった。
一晩明けた今も自分の中で、友部さんの声で再生されっぱなしだ。しかも一曲リピートで。

寺岡コールマン(マーク・コールマン風)は久々に見たよ。全然年取ってないなと思った。
まあ「寺田」もやってたからあれだが、すっかりギタリストなんだな。

最後の最後で「もうひとりのスペシャルゲストです!」という紹介にのって出てきたのが内田勘太郎!
目が点になってしまいましたわ。
3人のセッションは4曲で終わってしまったが、このアンコールの時間があと2時間続けばいいのに、と真剣に思った。
向かって右側のスツールに腰掛けてギターを弾く勘太郎氏を目の前で見ることができたのだが、ポケットをがさごそと探って、「あ、あったー」という顔でカルピスの瓶のバーを取り出した姿には見ているこっちが嬉しくて顔がにやけてしまったよ。あやうく恋してしまうところだったぜ。
ああ、あんまり書くのはやめとこ。詳しくは火曜日にキタコレ!のほうで。



その後はいつも通り那覇の夜を呑んで過ごしたんだけど、ライブの興奮が醒めなくて「友部さんすげかった!勘太郎さんかこよかった!」といろんな人に言ってたら、
「えええ!勘太郎さん出てたんだ!あの人、痛風なんだよ〜」
と教えてくれた方がいた。そうなのか。「老眼で楽譜が見えん」とはライブ中に言っていたが。


その夜は、自宅から持ってった「池怜子 恍惚の世界」を観覧車でかけて皆で聴き入る。



土曜の夜だったので店は満員だったが、玲子の悩殺ボイスが無意味に入るたびに全員爆笑。
「よこはま たそがれ」や「夜明けのスキャット」にどピンク映画声だからな。ゲラゲラゲラゲラゲラ。
「恋の奴隷」にいたっては何故かオープニングに鞭の音が。これ笑わせたいだけだろうよ。
隣に座ってたおじさんが、
「池玲子のポルノ映画は高校のときよく見に行ったさー」
「高校生時代はこれ聞いただけでもボクは全然イケたよー」
と苦笑交じりにいっておりましたよ。本音だろうな。



やっぱり沖縄はいいな、楽しくてたまらんな。
でも今回はたったの3日弱の滞在でありましたよ。
まあまた行くからいいさ。



で、今(午前2時半)。労働中ス。つれー。
でもこのメインの自分のつらい労働があるから、サブと入れ替わる時に楽しさが倍増になるんだよな。
そうやって自分をだましだましでまたしばらくやってくとしよう。
2006年03月06日(月)

フジ・ジェネレーション

なにやら忙しくてしている間にフジロックとサマソニの面子が発表されておりましたな。

フジロック
Broken Social Scene / FRANZ FERDINAND / KILLING JOKE/ MOGWAI / North Mississippi Allstars /
大江慎也 / RED HOT CHILI PEPPERS /ROGER JOSEPH MANNING JR. /SCISSOR SISTERS

サマソニ
METALLICA/LINKIN PARK/THE FLAMING LIPS/DAFT PUNK/MASSIVE ATTACK/MY CHEMICAL ROMANCE/STONE SOUR/LITTLE BARRIE/10 YEARS/TWO GALLANTS/65DAYS OF STATIC/PLAN B/LADY SOVEREIGN

フジロックはレッチリもキリングジョークもモグワイも嬉しいが、私はブロークン・ソーシャル・シーンだけで胸がいっぱいであるよ。頼むからレッドマーキー以外のステージに出てくれ。ホワイト希望。
まあ、フジは何が出ようと行くからいいのである。アーティストもすべて公平にwell歌夢だ。

しかし、今年は困ったなぁ・・・メタリカがサマソニに出るのか。
私はサマソニに一度だけ行ったことがあるけれど、サマソニはアーティスト以外に魅力を感じないんだよな。
フジに比べて交通の便もいいし、お金もかからない(チケット代自体は大して変わらないが、2日と3日の差とか、交通費・宿泊費の差はでかいわな)し、ステージだって屋内に沢山あって寒いだの雨に濡れるだのという心配も少ないんだけどさ。アーティストだって今が旬のバンドが山ほど出るんだけどさ。
しかしそれらすべてをひっくるめても、フジロックには叶わないと思ってしまうよ。フジロックはあんなに山奥で、大変な金を払って、雨に濡れたり暑さにやられたりしながらも、それでも音楽が好きで好きでしょうがない人たちが集まってきてるという感じがたまらんのだ。私はアーティストを見に行ってるんではなくて、フジロックに集まってくる人たちが好きなのかもな。あの、苗場に集まる人たちの「何があってもフジロックが好きだ」という気持ちがひとつに束ねられている感じが好きなんだなきっと。
全然知らないアーティストが山ほど出ても、それがベテランシンガーだったり新人バンドだったり、ブラックであったりカントリーであったりしても、すべてが楽しめるのがいいのよ。なぜならばフジロックに来る客は、誰のファンというよりも、フジロックそのものを愛しているからな。フジロックのあの場を共有すること自体に楽しみを見出しているからな。
残念ながらサマソニにはそれをあまり感じられないのです。実際には毎年行っている人たちにはきっとサマソニ的共通愛があるんだろうけど、私には馴染まなかったな。なんつうか客層や雰囲気があわんのだ。
うまく言えないが、「もっとこのアーティストを見たい!」とは思うけれど、「もっとこのフェスにいたい!」と思えなかったのです。そんな感じだ。
逆に言えば、好きなアーティストだけを見たいのならばサマソニはうってつけなんだろうけども。
ということは、メタリカだけが見たいのならばサマソニ行っても構わんではないか、ってことでもあるんだが。
しかしなー、うーん。


あと、フェスといえば
荒吐ロックフェスが4/29、30ですな。
http://gip-news.jp/arabaki/
今年はキタ−−−−−!2日間。テントサイトありだってよ。
東北の4月終わりはまだ寒かろうな。
そいから春一番て今年もやるんだね。今年こそは行こうかね。
http://www.hcn.zaq.ne.jp/haruichiban/




フジロックといえば、最近
「ヤツザキ先生もそろそろ身を固めてくださいよ」
などと言われることがあるんだが、固めたくても自分じゃどうしようもねーからなー。
で、「じゃあ、どんな人がいいのか」と言われると
「歳を取っても毎年フジロックに一緒にいける人」
という条件を提示するのですが、友人に
「なんでそんなに難しい条件なんだ!相手に求めすぎ!」
といわれました。
全然難しい条件じゃねえよ!相手にも求めすぎていないし。
なぜならば
「毎年フジロックに行ける人」という言葉の奥には

・3日券のチケットが買える←定収入がある
・見たいアーティストがいる←自分の趣味確立。かまってなくても平気
・テントサイトに泊まれる←人並みの体力はある/病的な潔癖症ではない
・ビールやフェスごはんが好き←ケチではない、お金に細かくない/酒飲み/潔癖症・偏食家ではない
・新幹線でGO←新幹線好き

などの意味がいっぱいあるんだよおおお!
ぼくらの言葉の奥には愛がいっぱいあるんだよおおおお!早川義夫きどり。
まあ、パーセンテージでいうと太字の部分だけで9割以上ですな。もう、いっそのこと
「毎年フジロックに行ける=定収入がある」
と定義してしまってもいいくらいだ。

あ、もちろん顔が濃いつうかラテン男ヒゲ面希望ですがね。
というか今、私の中で一番熱いのはマイケル・ペニャなんだが。
ビバ!ヒスパニック!


あるいはドスカラスJr.

ギャー!萌え死んじゃうよ!!!
あと、「格闘技界でいちばんネチっこいセックスをしそう」「クンニ好きそう」「白いガウン着たら立派なポルノ男優」でおなじみの(すべて私の推測だが)マリオ・スペーヒーも、ぶっちゃけ抗えないなあ。ああやっぱり私はラテン顔属性なのか。




そいから「キタコレ!戯れ言」を更新いたしました。
http://d.hatena.ne.jp/maaa55/
今回は本当にキタコレ!なものを取り上げております。
あまりにも思い入れが強いので、つい、泥臭くてうっとうしい文章になってしまいましたが
熱意だけでも伝わってもらえればこれ幸い。


10万ヒット記念企画は次回からな。
2006年03月01日(水)

【10万ヒット記念企画予告編】疾風伝説三部作

今日最大のニュースは、何はさておき、フッキーことピーター・フック(50歳)の再来日ケテーイですよ!
太鼓腹マンチェスター中年再び!

"Peter Hook New Order DJ Set"

4/14 (金) 大阪:Salon de CALIGULA
◎ 開場 18:00 / 開演 23:00 / \3,000(スタンディング・1ドリンク付)
オールナイト公演につき、20歳未満の入場不可。要身分証明書。
DJ:Peter Hook (New Order)/ NAKAMURA/ ルーク
チケットの一般発売:3/4(土)〜
(問):Salon de CALIGULA 06-6243-0089

大阪なのか!東京ではやらないのか?
まあ、大阪でしかやらないのであれば大阪行くよ俺は。
しかし18時開場の23時開演って、5時間のブランクはなんなんだろう。
会場がなんだかすごいところなのも気になるところ。
http://www.opefac.com/caligula/
http://www.salon-de-caligula.com/


というわけでようやくの10万ヒットだス
Web小市民なので、自分で踏むんじゃねえかと思ってびくびくしていたんですが(何年サイトやってんだよ)
自分で踏んだのは99995と100002でありました。寸でのところでセーフ。
10万超えたのを見たときはさすがに舞い上がってしまい、気持ち悪いことにアクセス解析を見てしまったんだが、
10万ヒットをした瞬間のものは「特攻の拓」で検索した方が辿り着いたようですわ。
うはは、「特攻の拓」。因果を感じるナ。
まさに鰐淵の名言「“不運”(ハードラック)と“踊”(ダンス)っちまった」ようなもんだ。



というわけで、10万ヒット記念企画は事前に何も思いつかなかったので
期間限定で日記タイトルを


・“股”(ヒップ)と“戯”(ジョーク)っちまったんだよ言“!?”

・疼くんだよぅ・・・戯れ言

・ひき肉・戯れ言


のどれかに期間限定で変えることにします。
一番上が正統派特攻調で
二番目はJ−WALK調にしてみました。
個人的には「ひき肉・戯れ言」が字ヅラ的に好きだな。
ちなみにひき肉ってのは
マー坊の
「あんま“チョーシ”くれてっと“ひき肉”にしちまうゾ・・?」
という名文句からの引用です。
むしろ3つとも使いたいなー「トリコロール・赤の愛/白の愛/青の愛」みたいな三部作にしたいくらいだ。コンセプト何も考えてないんだが。

期間は「ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎BOX 」発売日までにしようと思ったんだけど、
ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎BOX は2月21日に発売済みでした。忘れてた。
買う気だったんだ実は。そんなに三原山じゅん子が好きなのか俺。



しつこく書きますが今週土曜日、2月25日は渋谷でDJやりますよー
よろしかったら足を運んでくださいまし。
こないだ福岡物産展でチロリアンを大量購入したんで、来て下さった方に配ろうかと。ホントにお待ちしております。
詳細はこの日記の下のほうの日記にて。
2006年02月23日(木)

君は吉幾三的天然色

私は普段パチンコなどはまったくやらないので、どの台がどれくらい人気があるとかそういうことはさっぱりわからないんだけど
「CR吉幾三」のページは何もかもが最高だ。

http://www.fujimarukun.co.jp/joho/new/yoshi/spec/user_yoshi.html

↑このリンクを押してもらえばわかるだろうが、しょっぱなから飛ばし方がハンパないのだ。
クリックするたびに幾三が「てか」って言うんだぜ。
会社など公共の場でページを開くことはあまりオススメできませんが(音が出るから)、是非見ていただきたい。
年末くらいから遠藤ニートマスター(こう書くとニートマスターはコーチだとかトレーナーだとかと同義語のようだ)と
「吉幾三には説明しがたいエロさを感じる」
「吉幾三とカウンター席で隣り合ったら、やらせてしまう可能性大。あのエロさには抗えない」
などという話をよくしていたんですが、このCR吉幾三のページを見るとその抗えない、説明しがたいエロさの正体がなんとなくわかるような気がするよ。演出なのかどうなのかわからないが、幾三は無邪気なのだよな。見ているこっちが恥ずかしくなるくらいの。
そういう圧倒的な無邪気さというのは何故か本能的なものに訴えてきがちである。
無邪気ってのはイノセント(書くだけでイヤんなる言葉だ)に変換されて、さらに「悪意のない強引さ」に変換されるように思われる。この言葉と並列させるのは気が引けるが、いわゆる「天然」てやつだ。
男も女もこの「天然」な異性に弱いね。
世の中には「私って変わってるんです」という主張よりも、「私の彼/彼女って変わってるんです」という主張のほうが圧倒的に多いと思う。
なんなんだろうなあれは。
実際には天然モノのように見えて養殖な「変わっている」が多いんだが。この際それはどうでもいい。
「天然釣り上げましたッ!」という主張なのか、あるいは「そんな天然の連れ合いなんです、私/天然色に染められたんです」という帰属表明なのか、などと邪推してしまいがちだが、実際にはもっと純粋な感情の表れなんだろう。
先日飲みに行った際に同行の友人が「最近、『趣味:彼女』の男が多い」という話をしていたけれど、そういうことなんだろうな。(天然な)連れ合いそのものが興味の対象であり、生きる意味であり、生活のすべてである、と。他のものは一切目に入らないという状態。ま、細かいことを言えばそこまで行くと趣味なんじゃなくてアイデンティティだけど。
個人に限った話ではなんとも幸福な話だ。この世が連れ合いとふたりだけの世界だったらよかったね。残念ながら他人のほうがわんさかいる世の中なもんで、他人代表としましては「どうでもいい話」の類なので、最初はいいが長々ときいていると「もういいよ」と飽きれてしまう事が多いんだな。
君の彼女/彼氏は変わってるね。オンリーワンな人だね。幸せそうでいいことだ。
そう告げればそれで終わるのかなあ、などと思って言ってみるのだけど、そうはいかないらしい。
何度でも惜しみなく「すごーい!」を送り続けないとダメなようだ。果ては一体どこなんだ。
こういうのがあるから女子同士で昼食ったり、飲み屋で恋話(しかも成就後の)をする男と飲むのがイヤなんだ。先日もぐったりでありましたよ。でも、ぐったりしたといっても所詮他人のどうでもいい話なんでいい。それよりも
「ああ、この人はこうやって外に主張していないと実感できないんだろうなあ/不安定になってしまうんだろうなあ」
と思ってしまったよ。本当に充実している人間はそんなにすべてをビッグサプライズ的に言わないもんな。
全然関係のない件で某友人が
「毎日が充実している人間は日記なんか書かないよ」
と言っていたけど、それとも本質的には同じ話だ。
そう考えると私は決定的に不幸だな。もう5年以上日記書いてら。
昨日も「キタコレ!戯れ言」更新したし。(と、さりげなく宣伝)


そんなわけで決定的な不幸の結晶「股・戯れ言」がエンピツにてようやく10万ヒットに辿り着きそうです。
100万ヒットや200万ヒットの個人サイトが溢れるこのご時世に、10万なんてのはほんの僅かな数字ではありますが私にとっては大変なことです。本当にありがとうございます。
決定的に不幸だろうがなんだろうが、もうすでに日記を書かないなんてことは考えられないのである。日常が充実しようが、あるいはwebに絶望しようが、その他なんらかの理由があったとしても、私は日記を書き続けるよどこまでも。書ける限り。だって辞める理由が見当たらないからな。もはや生きていることと同じくらい意味がないレベルなんである。(生きていることに意味なんてないねえよなー死なない理由がないように)
というわけで、まだ10万ヒット達成してねえのに気が早いが、次回からはおそらく10万ヒット記念企画でござんます。
いや、何も決めてねえんだけど。なんかいい案はなかろうか。
「吉幾三コマ劇公演を見に行く」
「CR吉幾三を打ってみる」
「幾三ホワイトハウス見学ツアー(青森集合、現地解散)」
なんてのしか思い浮かばん。ああ想像力貧困。






今週土曜日はDJス。詳しくは前回の日記参照。
2006年02月22日(水)

リヴィング・アナザー・九州 博多は荒岩のアゴdeナビ編

今週土曜日、すなわち2月25日に2年ぶりのDJをやると以前書きましたが、
タイムテーブルが発表になりましたわ。

■タイムテーブル

18:00〜OPEN
18:10〜あまなつ
18:55〜リゼ☆ネット
19:40〜友情出演DJ ヤツザキ
20:25〜僕素朴
21:10〜ユイ


いやあ!18時から22時のイベントってホント素晴らしいね。終電前に帰ることができる幸福。
そしてわたくしは19時40分から45分間でございます。
ああ、ちょうど真ん中の時間帯をやらせてもらうなんて光栄だなあ。
ポップミュージック好きな方々のポップなイベントなんで私もポップな選曲にしよっと。
ポップ好きの方々は是非お越しください。声かけてもらえれば酒おごる勢いだ。
なんつってもチャージ800円だしな!
マシュマロも食べ放題だしな。

「girls' typhoon #3」
日時:2/25(土) start 18:00/close 22:00
会場:渋谷Edge End(http://www.edgeend.com/)
charge:800yen(with 1drink)
フリーマシュマロ他(予定)
http://blog.livedoor.jp/girls_typhoon/


さて、先週末は家庭の重要事情で親戚宅周辺にずっとおりました。
夜は従姉妹の子供を風呂に入れるという初めての経験をしましたよ。ちびっことの風呂は温泉を除くと初めての経験。
「頭あわあわにしてなんか形作って〜」て言うので髪の毛でうんこを作ってやったら大喜びで、「ほかにもやって〜」てのが4回も続いた。しかも作るたびに「鏡で見たい」というので洗面所に出てって、「鏡届かないからだっこして」って言うもんだからすっかり湯冷めだ。それも4回。おかげで鼻ずびずびだ。
そんな従姉妹宅でR-1ぐらんぷりを見ておりました。
華丸は動いているとルー大柴に見えるが、写真だと中田ボタンにしか見えないなあ。
こんな日こそ「なるトモ!」を見たい。しかしなるトモ!は3月で関東地方は打ち切りなのか。くそー。ノブナガも探偵ナイトスクープも、そしてなるトモ!すらも見られない関東はなんて不自由なんだ!
まあうちは千葉テレビ見られるからいいけどさ。千葉テレビは「怪傑えみちゃんねる」だの「おとなの絵本」だの新喜劇だの、昔から関西圏の番組に強いのな。なんでだ。


というわけで前置きがやたら長くなったが九州旅ファイナル
華丸大吉の地元・博多編でございます。

そういえば大分・最後の夜にはりえ坊家族とともに「探偵ナイトスクープ」を見たんだった。
金曜の夜にナイトスクープを見ることができる土地は素晴らしいね。そういうところに住みたいんだ私は。
翌日大分を出る。りえ坊両親には本当にお世話になりました。ありがとうございます。
大分は本当にメシのうまいところでした。父上が「大分の刺身食ったら他のは食えん」と言っていたがホントだよ。サバの刺身は極上であった。あと鶏めし。もうホントに毎日食べたねこれは。とり天も最高だ。なんで全国区じゃないのかよくわからん。
大分、また行きたいなー今度行ったら臼杵の磨崖仏が見たいのだ、絶対に。あと宇佐にあるという鬼のミイラも見たい。
臼杵の磨崖仏をモチーフにした「臼杵煎餅」もうまかった。もちろん買ってきましたとも。
(余談だが、昨日の朝やってた「遠くへ行きたい」の舞台は臼杵でした。早起きしてよかったよ。臼杵行きたいと改めて思った)

大分から福岡までは、九州旅おたのしみ第三弾!「ソニック」に乗っていったのです。
ソニック乗ってみたかったんだずっと。宮崎行った時も乗りてぇと思ってたんだけど、哀しいかなソニックは大分福岡間しか走ってねえんだわ。念願の乗車である。
ノーマルなソニックでも全然かまわなかったのだが、りえ坊の母上に「白いソニックがいいけん、白いソニック乗ったほうがいいっちゃ」と強力に推薦されたので白いソニックに乗車することに。
これが大正解。なんちゅースタイリッシュぶり!椅子はすべて革張り!先頭車両から見える車窓は大パノラマ!
もう大満足。「しいたけ弁当」は買えなかったが十分だ。
あとJR九州は特急料金が安いのもいい。2枚きっぷ使用だったので博多まで3000円ですよ。安!

漫画を読んでるうちに博多着。
お恥ずかしながら初めての福岡である。正確には修学旅行時に訪れているんだけど、それはカウントするに至らないであろう。
福岡すげえ!
都会!クリスタルキング!
こんな感覚を覚えたのは、去年3月に秋田や酒田や山形を回った後に辿り着いた仙台以来だ。
いや、仙台以上に都会に感じられました。名古屋以上にも。まだ札幌には行った事がないのでなんとも言えないが、東京、大阪に続く大都市なんではないか福岡。むしろ東京以上に都会とまで思ったぜ。
櫛田神社でお参り。山笠デケエ!博多っ子純情!
そういや博多駅でコインロッカーを探してウロウロしている時に「あっちにありますよー」と教えてくれた人がいて、その時もりえ坊と「博多っ子純情!」と言ったんだった。
中州は豪華なところだった。期せずしてソープの立ち並ぶ通りを歩いてしまったんだが、すげえな。そら博多出張したがるサラリーマンが多いわけだよ。
川沿いにびっしり並んだ屋台もすごかった。屋台で呑みたいなあ、と思っていたけれど、夜だというのに人がびっしりと並んでいて(人気の屋台があったみたいだ)とてもじゃないが呑めやしない。さすがは大都会。眠らない街。土曜の夜だったしな。

そんな博多で我々が熱中したのは、

「メダルの達人」

メダルゲームですよ!
軽い気持ちで500円分だけやろうと思ったら、当然その程度で終わるわけがなく、1000円づつコインを交換し続け、最終的には5000円分くらいやってしまったよ。アホか。最初から5000円でメダル交換しておけば大量のメダルを手にすることができたのに。
僅かな量でちびちびやってたから全然ゴールできなかったわ。しかも2時間くらいやってしまった。
何やってんだか。喪失感イッパイ。



後悔の念に駆られながら、親不孝通りに行き、りえ坊が「この店、クッキングパパに出てた!」と指摘した店(名前失念)に入る。
メダルゲームを遅くまでやっていたせいで刺身は軒並み終わっていた。とほほ。しかしモツ鍋は食ったぞ。うまかった。
横にあった「戦国焼鳥 家康」という店も非常に気になったのだが(福岡では有名なんだろうか、いろんなところで見かけたが)、その前に見かけた「居酒屋あぶさん」に行くことに。
あぶさんって確か東京にもあった気がしたが、関係あるんだろうか。
しかし残念ながら営業は終わっていた。がっくし。新潟で「大衆割烹 ドカベン」も行ったことある身としては、是非とも訪れたかったんだが・・・何もかもメダルゲームに熱中しすぎたのが悪いんだ!

が、その直後にりえ坊が「しまった!ここにあったのか!」と声を上げたのでなんだなんだと反応してみると
「晴れたり曇ったり」という店が。クッキングパパの1巻に出ていた店らしい。(りえ坊の博多知識はすべて「クッキングパパ」仕込み)喜びすぎてうろたえるりえ坊と店に入ると、またまたりえ坊が
「うわぁ!マンガで(店内が)見たのと全部一緒やぁ」
とうろたえる。これ、もっと大声で言ってたら彦麻呂になってたんだろうな。
でも店の人に「クッキングパパで知った店で」というのは恥ずかしがっていた。いいじゃないか言ったって。言ってやったけど。
で、刺身を作っていただきました。


筆舌に尽くしがたい豪華絢爛ぶり!


と、書いている割に何の魚だったか忘れてしまったんだが(アホ)、確かあらかぶだったか。脂が乗っててうめーのなんのその。そしてなんつっても団扇えび!量は少ないがプリプリ。うーまーいー。ほっぺが落ちるとはまさにこのこと。

こんなの。
さらに芋焼酎がうまいんだ。宮崎で泥酔して以来芋焼酎は苦手になってたんだが、魚があまりにもうまいので調子に乗ってグビグビ。
料理マンガの話やらプロレスの話やらで盛り上がった。泥酔する前に酒はやめておく。
(といった割に魚どころか酒の種類も忘れてるから、酔っ払ってたんだなわし)
そのままサウナに入って朝まで快適。サウナ最高!安いしな!


翌日は天神界隈をうろうろ。天神らへんは吉祥寺みたいな商店街だなあ。
待望のチロリアンもいかまんじゅうもベビースター博多明太子パスタ味も購入したので言うことはなかった。
せっかくの博多なんでラーメン食おうと思って天神〜中州〜祇園〜博多駅(結構な距離)と歩き回ったが意外と昼間はラーメン屋やってないのな。
博多駅でようやく見つけて入ったけど。
福岡空港は博多駅から5分弱だったので帰りはらくちんだった。歩き疲れて機内では爆睡だったけど。



博多はホントいいな。また行きたいと思うことしきり。
大分と併せて、実りの大変多い九州旅でありました。
私は博多に住んでも構わないとまで思ってしまったよ。移住地の候補に加わりましたわ。


ちなみに、こっちに帰ってきた翌日、りえ坊と新宿で再び「メダルの達人」に手を出してしまいました。
ダメ人間に拍車がかかってしまった。ギガヤバス。次の旅(北方面)ではやらないように気をつけよう。



ああ、気がつけばもうすぐ10万ヒットだ。
ようやくの10万。なんか記念企画を考えねば。
2006年02月20日(月)

リヴィング・アナザー・九州 別府といえば北別府学編

神戸空港開港ですか。
・・・・。
・・・・。
・・・・別に必要ないんじゃねえの?

ANAマイルを貯めるぜ!という目標ができてからは飛行機を使うようになったけれど、基本的に私は新幹線LOVEの人である。関西に関しては新幹線で事足りるだろうよ。伊丹と関空だけで十分だけどなあ。神戸の人たちはそんなに飛行機が欲しかったのか。
新幹線もエクスプレス予約範囲を拡大とか、本数を増やすとか頑張っているけれど、
喫煙車両を増やすってのが効果覿面かと思われます。そしたら新幹線固定ユーザーが増えるって。
新北九州空港も開港するけど、これもいらないような気がしてなりません。こないだ福岡空港を利用してみて、そのあまりの便利さに驚いたところだ。だって博多駅から5分だぜ、羽田も伊丹もかないやしない。新北九州空港イラネー。
さらに静岡空港なんてのもできるようで。これは本当にいらん。静岡は新幹線の駅が6個もあるんだからいいじゃねーか。
その一方でまたまた鉄道は廃線が増えているからな。ちほく高原鉄道の廃線はもう2ヵ月後だ。
そろそろ本腰を入れて北海道旅の手配をしなければならん。

しかしまあ、こんだけ新空港開港なんてのが続くと逆に廃港というのも出てくるんではなかろうか。
山形空港、大潟能代空港あたりはあやういな。
あと廃路線も多かろう。いろいろと心配だなあ。
なんでもいいけど航空運賃下げてくれー。北海道(しかも道東)行きの運賃はホント高いよ。

まあ、今日一番笑ったニュースはコレですがね


><アダルトビデオ>免許更新講習で誤放映 福岡県警の試験場
>
> 福岡県筑後市の県警筑後自動車運転免許試験場(徳永政治場長)で1月、県交通安全協会の男性職員(68)が
>免許更新の講習中に誤ってアダルトビデオを流していたことが分かった。
>試験場を管理する県警運転免許試験課は「信じられない話で恥ずかしい限り。再発防止に努めたい」と話している。
> 県警によると、1月15日午前9時半から始まった違反者講習で、講師の男性職員が啓発ビデオを流そうとしたところ、
>アダルトビデオの映像が流れ、数秒後に本来の啓発ビデオに切り替わった。
> 約1600人が訪れ、九つの教室すべてで講習が開かれていた。
>啓発ビデオが足りなくなったため職員が持ち合わせていたテープにダビングしたという。
>テープにはわいせつな映像が収録されており、完全に重ね撮りできなかったらしい。


68歳!老いても尚盛んだなあ。まあ、男性はいくつになっても精通がありますからの。なんだかドロドロとしたものがダラダラしてそうで想像したくないが。うわあ書いただけで嫌悪感イッパイ。
関係ないが、高齢で精通というとすぐに上原謙を思い浮かべてしまいます。
それにしても「再発防止に努めたい」ってコメント最高だな。こんなコントのような出来事はもう起こらないと思うけど。
ちなみに、こないだ美容院で女性週刊誌読んでて書いてあったけど、運転免許場の違反者講習用ビデオというのは里見浩太郎と原田龍二出演の社会派ドラマなんだそうだ。飲酒運転で死亡事故を起こした原田龍二は、一億円の借金に妻の自殺にと大変な目に遭うとかなんとか。



さて、九州旅続き。
由布院に泊まった我々は、翌日別府に移動したのです。
この際に使ったのが、私の九州旅のお楽しみ第二弾であるところのJR九州特急「ゆふいんの森」号だったのです。

コレキタ!由布岳がバックですんばらしいね。
中身も木をふんだんに使っていて豪華。売店とデッキがこれまたいいんだ。売店でゆふいんワインと鶏のくんせいを買って、デッキで景色を見ながら食べたけど、本当に豪華でした。大分川沿いに広がるゆるやかな光景が心地いい。日本はいい国だなあ、などとのんきに思っていたのもつかの間、横でりえ坊が「このへん懐かしいなー、あそこにあるラブホで初体験したんだわ」と言っていた。
地元話でございますよ。まあ、日本中の全ての場所が、あらゆる人の地元だからな。
私はそういうところを通り過ぎてきた。これからも通り過ぎていくことだろう。

てなわけで別府。
以前、台湾の北投(ペイトウ)温泉を訪れた際にりえ坊が「ここはすんごく別府っぽい」と言ってたのだけど、別府駅に降り立った際に私が感じたのは「北投っぽい」であった。ほんとに似てた。
由布院と違って別府は歓楽街もガンガンありましたわ。ストリップ小屋も見かけたしソープも盛り沢山だ。商店街はさびれていたが、「日本で唯一の廃材フィギア屋」や、なぜかジャマイカンな店が多かった。ラスタな店に関しては別府に限らず大分市内でも見かけたような。大分は日本のキングストンを目指しているのか。
前日にだんご汁を食べていたので、この日は是非とも「とり天」を食いたいナーと思っていたんだが、いざ探してみると店がなかなか見つからないもんだな。山の中の由布院と違って海沿いの別府は寒くなかったので、外でメシ食ってもいいんではないかということになって、大分一のデパート「トキハ」があったのでそこに入って地価食品街で食い物を物色。とり天はもちろん、ばってらや鶏めし(これが私の大分へヴィーローテーション飯であったよ。吉野の鶏めしはしんけんうまいぜ)、ビールに焼酎を買って別府湾沿いの公園へ行ったんだが、これが大間違い。
海沿いは風が強くて寒かった。寒くて酒飲んでる場合ではなかったわ。

せっかく別府に来たのだから、ということで地獄めぐりもしてきましたよ。
もう夕方に差し掛かっていたので、「鬼山地獄」と「坊主地獄」と「海地獄」の3つしか入りませんでしたが。
「鬼山地獄」はいっさい鬼は関係なく、むしろワニ地獄。
申し訳程度にモクモクと煙の立ち込めた池があって(そこにあった銅像が怖かった)、横にマレーシア小屋とワニ池が。
ワニはうじゃうじゃいたけれど、皆寝てました。
「ワニ寝てるのカワユス!」と騒いでいたが、よく考えたら冬なんで変温動物のワニは動けないんだな。
起きてたらこんな調子だったらしい。

ここで餌に食いついているワニの様子も見られます。
http://www.coara.or.jp/~garcon/jigoku/oniyama.html
クロコダイルだけでなくアリゲーター、そしてカイマンもおりました。
もちろん「貝満ひとみ!」と声に出して言いましたがね。

次、坊主地獄。泥がポコポコと出ている地獄なんだけど、思ったより地味だった。
足湯に浸かりましたけどね。由布院駅でも足湯に浸かったんだけど、由布院の足湯はぬるかったが別府の足湯はあちい。しかもタオルを持ってないのに勢いで浸かってしまったので、冬なのに自然乾燥を強いられた。過酷。

そして海地獄。
切符売り場でバスから降りてくる団体に囲まれた時点からおやおやと思っていたんだけど、この団体というのがぜーんぶまるごとコリア。すごいんだ。みんな声デケエ。入り口からとんでもなくはしゃぐ。
とにもかくにも皆リアクション派手。右も左もアイゴアイゴ〜。
年明けに大阪朝鮮の試合を見に行った時も派手な人たちで愉快だなあと思っていたけど、この団体は本場から来た観光団体だったので、パワーがその時の数百倍でありました。九州は釜山との間にフェリーが就航しているので観光に来る人が多いんだそうだ。
お土産売り場も祭り状態になっておりました。海地獄といえば温泉卵なので、食べようかなあと思ったけれど卵売り場に人が殺到していたので遠慮しておいた。異国の思い出を作ってもらいたいからな。
ホント、海地獄見るよりも、海地獄の前で派手なポーズで写真を取り捲る彼らを見ているほうが有意義であったよ。
地面から湯気が出ているところに足をかざしているおじさんがおもしろかった。水虫でも治すつもりだったんだろうか。

その後、「別府民族資料館」とは名ばかりの別府秘宝館へ。
温泉街の秘宝館はくだらなくて最高だ。「セックスコンピューター占い」というものをやったのですが、
「あなたの1ヶ月に行うセックス回数は」という項目があった。
その1ヶ月の回数をこなしていれば健康で、それ以下だと不健康ということらしい。

診断結果
りえ坊:9回
私:17回




絶対インチキだな、この占い。
どうせ今のわたくしは不健康のドン底だよ。


別府では砂蒸し風呂に入るつもりだったんだが、竹瓦温泉が改築中であったため半ば諦めていたとこと、
鉄輪にも砂蒸し風呂があるという看板を見つけたので足を運ぶ。

入り口のヤシの木が枯れていたり、「立ち寄り湯やってます」の看板が倒れていたり、玄関の自動ドアが壊れていて手動になっている時点でイヤな予感がしていたんだが、これがもう、ビックリするくらいの幽霊屋敷。
ここだけ確実に昭和40年代で時が止まっていた。
露天風呂まで行く通路もすでに怖かったが、脱衣所はさらに真っ暗でこわかった。
で、露天を覗いてみたらジジイがいるという始末。混浴だったのか。
その横に砂湯の部屋があったので、ええい、ここまで来たら入らないわけにはいかんだろ、と飛び込んだところ、

砂、全然あったかくねー!
ただの砂場!
もう何年使ってないんだかわかんねー!

あわあわと着替えて、女性専用内湯に向かったんだが、ここの脱衣所も埃っぽくてたまらんかった。
隣にくらーい部屋があるんだけど、とてもじゃないが覗けない。
怯えながら風呂に入ったら、風呂はちゃんと硫黄の香り漂う温泉でした。宿泊客がほとんどいないみたいなんで当然のように貸切状態。しかし温泉はちゃんと調べていかなきゃダメだな。
風呂上りに食った「ブラックモンブラン」(九州地区ではガリガリ君よりメジャーなんだそうだ)が心の救いだった。


ちなみにその旅館はコチラ
このような露天風呂がどこにあったのか教えて欲しい。


入浴料が200円だったのはよかったがね。
あと、宿泊料金激安だな。団体で泊まれば怖くないかも。


つづく


貝満ひとみって今何してんだろうね。ふと思った。
2006年02月16日(木)

リヴィング・アナザー・九州  すかたん姉妹、由布院に行く編

山田孝之隠し子発覚かあ

山田孝之というか私の中では未だ恵達なんだが。
永遠の高校生として山田孝之を見ると「うひゃー若いのに!」と驚くが、恵達だと思ってこのニュースを読むとあまり違和感を覚えないのな。あれも信じられないくらい若いうちから結婚していたし。
私は熱心なファンではないが、それなりに朝ドラが好きなのです。なんだかんだで見てしまうな。先ほど書いたちゅらさんはもちろん、「さくら」や「天うらら」も等しく好きだ。ああ、「すずらん」も好きであったよ、おしんのようだったよ。「ほんまもん」も見ていたなあ。あまり評価は高くないけれど「ファイト」はおもしろかったですよ。サイゴウジョンコ(馬の名前)引退の時は号泣しましたわ。
私の友人に「朝ドラでいい男ハケーンするのが楽しみ」という人(ちなみにメンノンなどの男性ファッション誌も買って定期的にモデルもチェックしてた)がいて、「天うらら」の時は「鈴木一真マジやばい」を連発していたものだ。そう、朝ドラとはヒロイン発掘の場ではなくヒロインの相手役の男発掘というか鑑賞の場なんですよ。
「さくら」の時は小澤征悦だし、
「すずらん」では唐渡亮だし、
「ほんまもん」はヒロインの相手役ではないが永澤俊矢が出ていたからな。(しかしこのドラマがきっかけでケチコン)
まあ、最近のドラマは精彩を欠いたものが多いけれど(「ファイト」は馬が出ているだけで十分だが)、そういう通好みの人選を期待しておりますよ。ヒーロー戦隊もの系の俳優はいらないってば。


で、今放送中の朝ドラは「風のハルカ」であります。
大分の由布院が舞台の話だ。あまり話題になっていないので知らない人も多いかもしれない。
余談だが、「ゆふいん」というのはずっと「湯布院」と表記すると思っていたんだけど、正しくは「由布院」なんだな。湯平というところと合併してから「湯布院」と書くようになったとか。
先日の九州旅時には由布院にも行ってきましたよ。そして泊まってきましたとも。
由布院は全国温泉ランキングでも必ず上位3位に入っている温泉処なのでずっと行きたかったのです。りえ坊の父上母上に大感謝だ。
ちなみにりえ父母は「ラムネ温泉」というところの近くにも連れて行ってくれました。で、源泉からお湯飲んだけど立派に炭酸でした。全然甘くないラムネ。
さらに「ああ、黒川に連れてってあげてもよかったねー」ともおっしゃられてました。
おお!黒川温泉!それこそ全国温泉ランキングの上位独占じゃないか。
でもまあ時間もなかったんで由布院のみ。それでも十分ありがたい。

由布院は由布岳という山のふもとにある。
由布岳に着く前にも別の山に行ったんだが、天気がいいのも相まって九州の山々の姿が絶景。九重連山の反対側には阿蘇山も見えて、モクモクと煙が上っていた。山はいいなあ山は。私は阿蘇山を見ると火の鳥黎明編を思い出すのだよ。
由布岳もそれらの山とともに見たわけだけど、頂上に雪が積もっていて綺麗なのです。
ちなみに「風のハルカ」では由布岳の声を中村メイコがやっております。ビバ擬人化。
そういやりえ坊宅で新聞を開いたら、「風のハルカ 今日でロケ終了」というニュースが載っていたんだった。それが由布院を訪れる前日のこと。へー新聞にこんなニュース載ったりするんだなあなどと暢気に読み流していたんだけど、いったん宿にチェックインして
外に出ようとしたら一台のワゴン車が玄関に停まっていて、そこから花束を持った人々が続々降りてきて宿に入ってきたのです。


よく見たら渡辺いっけいだったよ。他の人々もおそらく出演者。


タイミング合うもんなんだなー。りえ母は喋っているうちに通り過ぎてしまって、「今、渡辺いっけいでしたよー」と告げたら「おかあさんそういうの全然気づかんのや。韓国行った時もクォン・サンウ気づかなかったけん」と言っておりました。
渡辺いっけい(元ビックリハウス投稿者)はともかく、韓国行ったのはヨン様ツアーだったそうなので(付き合いみたいですが)、クォン・サンウには気づいてもいいんではなかろうかと。余計なお世話ですが。
ちなみにその後、真矢みきも見かけました。私は天海悠希よりも真矢みきのほうが好きなのです。

その後、父上母上と別れて、レッツ由布院散策。
山のふもとにあるのでめちゃくちゃ寒い由布院であるが、「レンタルサイクル」の看板を見つけた途端にどうしてもチャリンコに乗りたくてたまらなくなったので、嫌がるりえ坊とチャリンコを借りる。
チャリで走るとさすがに寒いのな。でも寒かろうがチャリで走る俺たち。気分は「マイ・エヴァー・チェンジング・ムーズ」のプロモーションビデオのスタカンだ。どっちがミック・タルボットでどっちがポール・ウェラーなんだかようわからんが。素足にデッキシューズ履いてなかったけど。ま、我々の場合スタカンよりすかたんという感じですが。
「ずっと走っていくと金燐湖があるから行ってみよう」ということなので行ってみたんだが、観光者の賑わいそうな道は右も左も木造のおしゃれな店が多かったです。こんな町並をどこかで見たことがあるなーと思ったんだが、おそらくそれは飛騨高山だ。女の子のグループには最適な場所なんじゃなかろうか、由布院。
「風のハルカ」から第二のゴーヤーマンを狙って登場した「きりぼんちゃん」(可愛くないうさぎ)グッズがどこの店でも売っていたが、売れ行きは大丈夫なのか。まあ、ゴーヤーマンも沖縄でよく見かけるが売れてる気配ゼロだけど。
そんな町並みを横目に辿り着いた金燐湖は・・・
湖じゃねェ!
大目に見てあげても池か沼という規模のものでした。
お湯が湧いているそうで、確かに手を入れたらあったかかった。湖の中の生き物に「ジャンボたにし」がいるらしいが、そりゃーこんだけあったかかったらよく育つだろうよ。湖の周りをぐるっと回っていたら神社があったのでお参りしていたら、赤いブレザーをきた不審人物がいた。赤いブレザーて。青空球児好児かと。
実はこの人物、チャリンコを借りる際にも駅前で目撃していて、車に乗っていたんだがその車一面に「銭形金太郎に出演!全国リサイタル中!」というペインティングが施されていたので覚えていたのですよ。インディー演歌歌手かなんかのようだった。由布院は小さな町なので、そんなに行くところもないからこの時点では「二度も見かけるとは奇遇だなあ」くらいの気持ちでおりました。
誰も人が来ないような神社に俺、りえ坊、赤ブレザーの3人て時点でおかしいと気づくべきだったんだが。

チャリンコ返却時間も迫っていたので、行きのスタカン優雅気分はすっかり忘れて帰り道を急いでいたんだけど途中にコープがあったので買出しでもするかと立ち寄ったのです。
その時は「返却してからコンビニで買えばいいか」ということになってすぐコープから出てきたんだけど、
りえ坊が「ちょっと!赤ブレザーがコープにもいたよ!」と言ってきたのでビックリした。私は気づかなかったのだった。
なんか気味悪ぃな、と思いつつチャリを返して宿までの道すがらにあるコンビニに寄り、酒だの菓子だのを購入していたら


や っ ぱ り 居 た よ     赤 ブ レ ザ ー の 男


この時はしんけん背筋がゾッとしましたわ。
別に尾けられていたわけではなかろうが、それでもこんだけ姿を見かけると怖い。
これがストーカーだったりしたら尚更だろうよ。
そそくさと宿に戻る。




宿の夕飯は豪勢な会席で、料理に満足しつつ温泉へ。
かけ流し!ややヌルヌルしているが肌にいい!由布院の温泉が人気の理由もよくわかった。
湯から上がると部屋で普段は見ない「小早川伸木の恋」を見る。
唐沢ウゼー。優柔不断で、セックスしたいためだけに「好きだ!」だの「愛してる!」だのを連発する男(しかも妻子持ち。立ち位置わかってない)は死んでしまえ!二股かけた後に「自分ではよくわからない」だの相手の女性の気持ちを受け止めただのを、さも自分が被害者/受け身であるかのように語る男は絶滅していいぞ。と、いう話に明け暮れる。
「俺は君が好きなんだ!」「君のためならなんでも投げ出せる!」なんて簡単に言う男はホントに信用ならねえ。
妻という安全パイがあっても、他の女とやれちゃうと「俺も捨てたモンじゃない」的な自信つうか勘違いを持つ男は多いな。
で、その「捨てたモンじゃない」状態を保とうとするのな。
愛人だのセフレだのの相手役になる女も、簡単に相手にされるからついフラフラと陥落しがちだが
「あたしは、おまえの『捨てたモンじゃない』気分の演出装置じゃない」
という意志を常に忘れてはいかん。これ鉄板。


さて、温泉街といえばスナック。つーことで由布院のスナック街にも行ってきましたわ。
りえ坊が「コンパしてぇ」というので、全然関係ないのだが「パブレス コンパ」という店に入店。
この店が楽しかった。りえ坊は誕生日だったので誕生日カクテルを作ってもらいました。梅がンマイ。
そしてここで飲ませてもらった「銀座のすずめ」という焼酎は飲みやすかった。
こうして大分弁に囲まれながら由布院の夜は更けていくのだった。
ちなみに「コンパ」はりえ坊と同い年の老舗バー。トリスのような絵のナプキンがかわいかった。
ああ、そうか、りえ坊ももう老舗なのか。



別府編に続く


ひっそりとカウンタが10万に近づいておるな。
2006年02月15日(水)

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