股・戯れ言


BBS

岩手の夢は中野駅前で開く

1月、3月、8月と私の人生、北行きだった

と、無理やり「圭子の夢は夜ひらく」風に言ってみた。字あまりなんだが。
この三つの月に岩手県は北上市とその周辺に出向いたということです。
1年で3回。これはとんでもないリピート率だ。比べるとわかる。

今年一年で行った場所

北上 3回
東京ディズニーランド 0回
お台場 1回
タイ 0回
ニューヨーク 0回

という具合にダントツ。(沖縄3回仙台4回とかは除く)
リピートを繰り返すのは、「岩手県は意外とサブカルっぽいのの産地」などの理由もありますが、
まあ、一番安定した理由は「地元産のメシと酒がうまいから」でしょう。
そしてそれら特産物は、どうしても岩手県に行きたいんだけど行くことが出来ない(財力、スケジュールなどの問題)時にありがたみを発揮するのです。
歌舞伎座の正面に位置する「いわて銀河プラザ」で買い求められる産物の数々。
それらを口にすると、すぐに体の内側に北上山脈の光景が広がるというもの。
あなたがもし未だ岩手県に行ったことがないのなら、口腔から食道を駆け抜け、胃で消化されて夢のように消えていく味こそが岩手県なのだと思って欲しい。そして来るべき岩手来訪の日に備えるがいいだろう。岩手の大地を踏みしめた瞬間に感動が2倍以上に膨れ上がるだろうから。

岩手、北上から遠く離れた土地で、そこの産物を口にする機会など滅多にあるものじゃありません。
特産物は先述の「いわて銀河プラザ」に行けば買える事は買える。
でも岩手県はとても広い。
私は、自身が何度も足を運んだ北上地方を味わっていただきたいッ!
それにはこれに行ってもらうのが一番なのですよ。


いわて北上・湯田・沢内まるごと観光物産展
10月14日、15日、16日
会場 中野サンプラザ
朝10:00くらいから
http://www.iwanichi.co.jp/iwanichi01/news/kita/10gatu/news-kita_04.htm


適切な紹介ページが見つからなかった。失敬。
北上市、湯田町、沢内村の名産品、特産品が盛りだくさんです。
私も去年足を運ばせていただきました。ふきのとうの味噌や山菜の水煮がうまかった!
湯田は8月東北来訪時に寄ったけど、風呂上りに飲んだヨーグルトが新鮮だった記憶があります。
この物産展でも飲むヨーグルト、および普通のヨーグルトやプリンが売られておりましたな。確か売り切れ続出だったような。
そしてこの物産展で一番の注目は、当然の如く

「北上の地酒 喜久盛」

なのです。
もうこの日記では何度となく推しておりますが、何度でも書かずにはいられない。
日本は米の国、日本酒酒蔵も数あれど、日本酒を滅多に買わない若い層に革命を起こそうとしているのは
この喜久盛だけなんですよ!日本で唯一無二!
ニューウェーブ・オブ・日本酒酒蔵!
「日本酒なんてジジくせえ」「酔っ払うとアホになってしまうから手が出せない」
「銘柄とか表示とか、さっぱりわからないことが多すぎて敬遠」なんて人にこそ、喜久盛の酒を飲んでいただきたいと思うのです。
ガバガバ飲む必要なんてない。少量をちびっと飲むだけでも構わない。
日本酒は日本の誇り。敬遠や否定なんかされるべきではない。もっと愛されて欲しい。

会場では喜久盛社長、藤村さんが売ってらっしゃいますので、まずは試飲から。
赤犬大艶会も、赤犬大艶会の前掛けも販売なので、赤犬ファンの方々も駆けつけるべき。

ちなみにだ、土曜日は不肖、わたくしめが売り子をさせていただくことになりました。
朝から晩まで中野サンプラザ前広場におります。
前掛け締めてお待ちしております。押忍。
遊びにきて酔っ払っちゃってください。わしは酔っ払わないようにがんばるよ。


というわけで、「いわて北上・湯田・沢内まるごと観光物産展」
お時間があったら是非足を運んでいただきたい。
岩手への第一歩は中野から。
むしろ岩手県中野区。あるいは東京都中野区岩手。どちらでも。
2005年10月14日(金)

【5周年記念】ポワーンチャンピオンカーニバル その4【マダヤルヨ】

ちょうど1年くらい前のこと。台湾にて足ツボマッサージをした際に、カタコトの日本語を話すマッサージ師に
「アナタ、アタマワルイネ」
と宣告されたことがある。
失敬な!なんという指摘!と驚いたが、なんてことはない、頭が悪いというのは眠りが浅いという意味なのだった。
これは実は鋭い指摘で、私は何時間寝ても「あーよく寝た」と満足感を得られることが出来ないのです。
眠りに落ちるのは早いのだが、実はちょこちょこ目が覚める。すぐ寝るけど。覚えてないことが多いが覚えていることも多い。
あと常に夢を見ている状態。熟睡ってどんな感覚だったか、もうよくわからん。
で、そういうのは「熟眠障害」というらしいのです。

>眠りが浅いと感じる状態をいいます。これは、寝付いたにもかかわらず途中で何度も目が覚めてしまう
>中途覚醒(ちゅうとかくせい)が原因となっている場合があります。
>しかし、尿意や夢をはじめとする何らかの原因で眠りが中断されても、
>その時間が短いと夜中に目覚めたという記憶がないこともあります。
>そのため、中途覚醒の自覚のあるなしにかかわらず、ぐっすり眠った、
>熟睡したという感覚が得られない場合は、熟眠障害を疑ってみる必要があります。

起きる時が一番疲労しているからな。
ちなみに以前、「朝7時に起きられない体なんだ私は!」という日記を書いたけど、これも立派な睡眠障害で「睡眠相後退症候群」か「リズム性睡眠障害」というそうな。単なる怠け体質じゃねえんだ、とその時も書いたけど、ほんとにそうだったんですね。病気か。
ついでに、これも前に書いたけど、金縛りになる率も非常に高い。これも浅い眠り(レム睡眠)のせいだそうで。

深い眠りに落ちたい!心底!

もう眠くて頭が痛いとかはいやなんじゃー(事実、今、偏頭痛中)

と叫ぶ一方、浅い眠りによってもたらされる夢のよな夢ももうちょっと見ていたい。
昨日の夢にはリー村山氏が出てきました。
めくるめくロマンス。ほとばしる熱いパトス。ってそれはエヴァンゲリオンだった。意味違うし。
そんな感じの激夢だった。
夢を終わらせたくなくて意地で寝ていたしな、最後は。せーめーてー夢の中ででもー、と「働く男」ばりに歌ってしまうのです。
やっぱり疲れているのか、俺。
(でもリー村山氏がかっこよすぎるからしょうがない)




もうすでにポワーンチャンピオンカーニバルは終わったものだと思われがちですが、どっこい終わっていないのです。
単に合間に旅が多めになってしまったので、そっちを先にやっつけておきたかっただけなんで。(って宮崎編まだ終わってないんだけど)
つうわけで第四回目。藤竜也だッ!どうだ、メジャーだ!



藤竜也といえば言わずと知れた「愛のコリーダ」
しかし私の中で最初に藤竜也を認識したのはナンシー関のコラムでした。テレビ朝日系ドラマ「裏刑事(ウラデカ、と読む)」の主演、藤竜也はまぬけと散々書かれていたのだ。

「裏刑事」の簡単なあらすじ
>間の裏切りにより、乗り込んだ現場で銃弾を浴びた警視庁捜査一課の佐々木。
>しかし彼は心臓にペースメーカーを付け、岩城丈二という新たな名前で蘇った。
>岩城は超法規委員会が組織し、その活動が表には現れない闇の組織「裏刑事(URADEKA)」の中心人物として凶悪犯を追いつめていく。

ナンシー関版あらすじ
>「スケ番刑事」と「仮面ライダー」と「キカイダー」と「ハングマン」を足して5で割ったようなキワモノ

なんという無理のある話!
ちなみに私は一度も見たことがありません。見てぇ。
「愛のコリーダ」を見たのは21世紀に入ってからなので、実際に藤竜也目撃したのは「恋はあせらず」というドラマでございました。
織田裕二の底抜けに明るい主題歌がやたら印象に残ってるんだが。確か、小雪のデビューはこのドラマだったと記憶しているんだが。
これも織田裕二が沖縄からクロコダイルダンディのような格好で上京という無理のある設定だったな。藤竜也はバーテン役だったのだけど、やたら渋いお人だなと思っておりました。
で、「愛のコリーダ」
この映画を見てから「藤竜也を見るとムラムラする」と思ったんだった。
いやあ、ここまで精液の臭いがプンプンする映画はあまりなかろう。
生々しいのですよ。だからエロい。
特に首絞められて「お前がいいなら、俺は死んでもいいんだ」なんていうところが。ああ(回想中)
性行為自体が生々しくはないんだけどな、映画に流れる空気や色調、そして松田英子と藤竜也が生々しいんだな。

で、こないだまでやってた「汚れた舌」
藤竜也のエロフェロモンが爆発。テレビでベッドシーンなどやってはいかん。
ほんとに濃厚すぎたから。あれこそディープインパクト。




↑イイ画像が見つからなかったがNO問題

すなわち、私にとって藤竜也こそが「エロスの象徴」なのですよ。
ああいう色気にほんとに弱い。
濃厚超辛口の日本酒のよう。あ、どっちかというとウィスキーっぽいか。

そして今やってる朝ドラには藤竜也が出てるんだよな
もう出てるんだっけか?朝から眼福は好ましい状況なのです。


改めて、藤竜也、エロス!ギガエロス!
2005年10月11日(火)

ミヤザキマサコ 前編

今さっき「移動がものすごく好きな人って狩猟民族なんだって」と言われたので私はおそらく狩猟民族なんでしょう。
男狩り・・・!ってそれはヤマジュンだけど。
狩猟民族としては、誕生日にはるばる南九州は宮崎まで行けるなんて、もうこれ以上ないプレゼント。
女、ヤツザキマサコ、26歳の旅立ちを南九州で迎えられるとは思っても見ませんでした。この調子で今年も諸国漫遊(出張だけど)したいと思う所存。
今年は酒で失敗しないようにしたいと固く思うのです。

出発に備えて、奥田英朗の新作「ララピポ」を購入。
いやー奥田英朗はホントにおもしろい。
そういや7月に岡山行った時も機内で「サウスバウンド」を貪るように読んでいたんだった。
そういや去年11月に福島の漁村に行った時は「邪魔」を一気読みしたんだった。
で、秋田で「最悪」を読んで大阪ン時は「イン・ザ・プール」読んで・・・ああ、奥田英朗の小説は旅の友。
なんつっても複数の人間が同時に動き回って、おのおのが接触しあったり、通り過ぎたり、重なり合ったりという臨場感がいい。今で言うと「24」みたいって表現になるんでしょうか。昔見た「ショートカッツ」って映画が一番近い感じだと思うのだけど。
この「ララピポ」はどうしようもなくて救いようのない、また未来もない人たちばかりの話で、登場人物が魅力ゼロ、むしろマイナスなのがいい。奥田英朗の小説は、意味のわからない自信に満ちている人の頭の中を描いている時が一番光っている、と私は思っているのだけれど。
あ、「サウスバウンド」は結構希望のある話でそれはそれでおもしろいです。何よりも八重山に行きたくなることこの上なし。
http://www.walkerplus.com/tokyo/20050705/bo1917_pkup.html


あ、八重山ではなく宮崎の話だった。
スカイネットアジア航空やJALでいけばそれなりに便もあったみたいなんだが、目下ANAでマイレージ貯め中なんで便少な彦なANAで。
朝の便が終わったら次の便は夕方なのもあってか満席。「便を次の便に変えていただけるお客様、謝礼金として1万円お支払いいたしますー」というアナウンスが何度も流れた。喜んで協力させてクレー、と思ったが、次の便に変更してしまったら仕事に間に合わない。一万円獲得ならず。
先述の「ララピポ」を読んでいるうちに宮崎到着。
東京も天気が悪かったが、宮崎も曇天模様。どんより。でも10月なのに空気が生ぬるくてじめじめしている。
ここは常梅雨の国なのか。
梅雨っぽい空気ではあるものの、かろうじてまだ雨は降っていなかった。どんよりどよどよした空の下にこれでもか!というほどソテツが立ち並んでいる。
南国アピールぶり、必死だな。でも曇天模様にソテツは似合わない。なんだか寂しい。このソテツたちは台風が来た時にはびゅんびゅん撓ったことだろう。逞しいがやっぱり寂しい。

宮崎空港が珍しいのは、すぐそばまで電車が伸びていること。今まで降り立った地方空港は、ほぼ100%「中心街に行くにはバスに乗らなければいけない」ところだった。そうじゃないところも沢山あって私が知らないだけなのかもしれないが。なので今回は空港から宮崎まで電車でGO!
あ、そういえばJR九州を利用するのは初めてだわ。
と思ってホームに行くと、いきなり出迎えてくれたのが特急車両。
うわーこれは!
にちりん!真っ赤っ赤!
しまった、特急きっぷ買ってねーや!急いで買いなおそうか?と激しく動揺するが、これは単に宮崎空港〜宮崎区間を特急車両を使って運行しているだけらしい。
すなわちローカル線扱い。
でもローカル線なのに一番前の車両は喫煙車両だからね。さすがだ。
後ろ向きのまま発車。秋田新幹線やワイドビューふじかわを彷彿とさせる。
車窓からの風景は民家大目。でもところどころにソテツが生えていて、南国を標榜しているのに庶民的リアリズムなのがミスマッチでおかしい。
3駅ほどで宮崎駅到着。

宮崎駅前も過剰にソテツが植えられておりました。
常梅雨じゃないな、もはや。常蘇鉄の国といった方がいいかもしれない。季節じゃないが。
駅でお客さん(秋田や沖縄も一緒に行ってしこたま飲んだ人)と落ち合って昼食。
宮崎名物のもんを食いに行くのか思いきやオムライス屋へ。お客さん曰く「チキン南蛮はおいしくなかった」そうで。私の中のチキン南蛮のイメージは「ベントマン」なんだけどな。
お客さんは奄美大島から宮崎入りしたそうで、奄美の酒がいかに美味かったかを力説していらっしゃった。宮崎にはあまり期待していないらしい。そりゃー南の島のほうがいいだろうよ。

お客さんといったん別れて宿に向かう。向かった瞬間から曇り空からぱらぱらと雫が落ちてきてなんじゃーと思ってたら一瞬にして大雨に。
シャワーの一番強いやつのように打ちつけてくる。
これは大雨ではない。立派な集中豪雨だ。
無論、ずぶ濡れ。
かろうじて傘は購入したものの、傘さしている意味ナッシング。いったんタクシー乗車を拒否られたほど。それでもなんとか宿につく。が、まだチェックインできない。荷物だけ預けて再び出たらタクシーが今度は全然来ない。
大淀川という川のほとりの宿であったので、大淀川を望む位置にビニールテントのあずま家(ルンペン住宅ではなく観光客用なんだろう)が立ち並んでいた。そこでタクシーを待つ。
あたり一面雨の音しかしない。車が走る国道がすぐ先に走っているはずなのに、激しい雨の音にすべてかき消されてしまっているのだった。
目の前の雄大な川も雨で青銅色に濁っている。
やっぱり宮崎、常梅雨の国。常露と書いたらちょっとかっこいい。
台風14号の被害がいまだ甚大だというのにこんな雨が降ってたらたまらんな。


そんなこんなで作業へ
作業自体は滞りありつつ、でもまあ、とにかく無事終了


再び宿へ。
宿は「たまゆら温泉」というのが出ているところでございました。
大淀川に夕日が落ちる瞬間を眺めるのがいいらしいのだが、外は絶望的なほどの雨。夕日なんか見られやしねぇ。あと「たまゆら」という川端康成の朝の連続テレビ小説(川端康成ってこういうのも書く人だったのか、橋田壽賀子と並んでるな)があったそうな。
それは40年前のこと。主演が笠智衆だもんなー。そして扇千影まで出てら。
このドラマのブレイクで宮崎は観光地として賑わったらしいのだが・・・それも遥か昔のこと。なんだか切ない。栄あれば衰えあり。
しかし温泉はなかなかのもんでした。
時間帯がよかったのか、内風呂も露天風呂もひとり貸し切り状態。
このお湯に入ると、私の気のせいでないのだとしたら、肌がつるつるになった。
嘗めるとしょっぱいのでこりゃー塩素かよ、と思ったら弱アルカリ性ナトリウム塩化物温泉だそうで、別に塩素ではないらしい。
宮崎いいところ。川端康成でなくとも2週間くらい滞在したくなるわな。

余談だが私が滞在したホテルは「文芸道場九州大会」の会場だったようで、高校生がうじゃうじゃ。文芸道場?つーことは文芸部寄り集まりの会なのか?
なんだか非常に「詩のボクシング」臭がするな。

そして夜。
宮崎といえば地鶏だそうで。実は私はあまり知らなかった。
お客さんが「丸万て店が有名らしいよ」つーので行ったら、いきなり「一本でいいですかね」といわれてびっくり。メニューないのか。わけのわからないまま、「はあ、じゃあそれで」と注文すると「レアのほうがおすすめなんで〜」と表面だけが焼けて中は赤身の鶏肉が目の前にどーん。
なんだか知らないが豪快だ。
で、食ってみる。美味!
地鶏de誕生日てのはなかなかオツだ。しかも一本食べたらそれだけでお腹にたまるのね。その店は鶏だけで終了。
焼酎を飲みたかったが、ビールに鶏だけで十分であった。

宮崎の繁華街、通称「ニシタチ」は結構でかいのな。酒で潤っている街なんだなと思う。規模でいえば国分町レベルであった。
飲み屋街と風俗街が直結しているので、地鶏の店のほど近くにソープが普通にある。「ソープランド 現代」ってすごいネーミング。
裏道のほうを歩いていって、この店よさそうじゃないですか、と小料理屋「ひぜん屋」というところが2軒目。なぜ宮崎で肥前?と思ったら女将さんが長崎の方なんだそうだ。
ついに焼酎とご対面、否、対決。
私は芋焼酎の、消毒液のようなにおいのキツさが苦手なのです。
宮崎で焼酎を飲まないわけにはいかんだろうよ、と思いながらも霧島をロックで頼んだ時点では不安な気持ちがよぎった。
運ばれてきた焼酎がロックなのに大きいコップになみなみと注がれていたのを見たときもクラクラした。
大丈夫なのか・・・飲めんのかー!

しかし実際に飲んでみたところ、霧島、案外においキツくないのですな。
聞けば霧島は霧島でも、有名な「黒霧島」ではなく「白霧島」だったのでした。
すなわち度数が20度とやや低め。焼酎、イケるじゃねーか!楽勝、楽勝!
と、意気揚々と「たちばな」
これもクセがない。むしろウマい。焼酎ブームには乗らなかったが焼酎っていいもんなんだなあ!と見直す。

しかし、三杯目の「木挽」

これが難敵であった。
モロに消毒液のにおい。
ほんとに焼酎が好きな人が飲む焼酎。
一面クリボー、二面ノコノコと順調に倒していったのにいきなりクッパ大王が現われたかのようだ。
宮崎の街角でもこの「木挽」の看板をよく見かけたから、地元の支持率は相当高いのだろう。これはギブアップしかけた。女将さんイチオシの「春雨サラダ」をもりもり食べて口直しの連続。
焼酎は全然楽勝ではないのな。甘かった・・・

木挽を異常に時間をかけて飲み干した後は「庄三郎」
木挽の後だけにクセがなく感じられる。ありがたや。
でも実際には、結構キツい酒だったのだろう。木挽マジックでなんとかなった。
霧島→たちばな→庄三郎→木挽の順で気に入りました。


そんで3件目
もうお客さんは具合が悪くてギブ気味だったのだが、私はテンション上がっちゃって適当にぐるぐる回って入店。
不覚にも!
店の名前おぼえてねー!
海童という焼酎飲んで、ウィスキー水割り飲んでバーボンソーダ飲んで、常連のお客さんとも話して
すっごくすっごくすっごく楽しかった気がするんだが















・・・・・なんも覚えてないんだよな












どうやってホテルまで戻ったのかも
なんて店だったのかも
覚えていない。
お客さんがいつ帰ったのかも覚えていない(途中で帰ったことはかろうじて覚えている)
マスターが宮崎弁全開だったことは覚えてるんだが・・・





26になって最初の飲みがこんなんでどうすんだ、俺

今年もヨッパが続きそうです。



続く

2005年10月05日(水)

リアル鉄子の旅 秘境駅眺め二本場

(前回の続き)

そうは問屋が卸さないのです。
問屋って誰だ?俺だ。


翌日、9月24日
昼間に友人と電話で話していて、急に思いついたかのように長野県に出かけることにする。
ほんとに思いつき。思いつきの機動力はすごい。
目的は、鉄子を読んでいる人にとってはただひとつ。

飯田線に乗りたい━━━━(°∀°)━━━━!!!!!!!!!!

これだけです。それだけのために高速バス乗車。
友人と落ち合ってまずは呑み。飯田の日本酒は喜久水率95%くらいなんだが、この日行った店ではなぜか沖縄気分を引きずって泡盛ばかり。しかも沖縄では全然飲まなかった「時雨」をよく飲んだ。今まであまり注目して見ていなかったのだけれど、時雨はラベルがかわいいのだな。
泡盛をたんまり飲んだ後に、満を持して「大信州」
超辛口の純吟だったのですが、これが口当たりが素晴らしくよい。スキッとしていて、無駄がない。キレ味も抜群。
これは美味だなーいくらでも呑める。超辛口ということでいろいろな覚悟をして口にしたけれど、辛口なことはあまり気にならず、とにかくスッキリした酒だった。水がいいんだろうな。あまりスッキリばかり強調していると「じゃあ旨味はあまりないのか」と突っ込まれそうだけど、スッキリしているのに米の旨味も十分堪能できるからすごい。
口の中にアルプス山脈がそびえたち、、そこから広大な平野に澄んだ川が広がるかのよう。まさに大信州。

その後は地方で飲むといったらスナックにいかなきゃ始まらないってんでスナックへ。
といってもどこが行き着けとかは何もないので、適当に選んだのは「モンブラン」という店だった。
なんとなく「紋舞らん」っぽいからくらいの理由。
ちょうどマスターが帰るところだったので「あ、もう閉店ですかね?」と尋ねたところ
「いやぁさあ、客が来ないから今閉めようと思ってたところなんだよねええ」

↑なぜおもしろくもなんともない一文をわざわざ太字にしているのかというと、
このマスター、とてつもなく声がでかかったのですよ。この声のでかさを表現するには文字をでかくするか太字にするかしか思いつかん。とにかくデカい。私も声デカイと散々言われてきたが、私の声のデカさなどは平幕力士、よくて小結くらいなもんだった。
このマスターが横綱であるならば。
そしてマスターは話好きなんだろうか、いろんなことが飛び出す飛び出す。

「飯田は香川県より大きいんだよ!」
「飯田にある飲み屋の数は全国2位」
「飯田には沖縄の人が多い」
「俺はゴスペルを習っている」

溢れる飯田愛、そして声のでかさ納得。
スナックなんでウィスキー水割りをずっと飲んでいたのだけど、マスターの厚意で「夢想仙楽」という焼酎をいただく。
これが焼酎なのにほぼ洋酒。
聞けばシェリー酒を漬けた後の樽で熟成させているらしい。そりゃ洋酒の味がするわな。
焼酎のクセが好きになれずにいたのだけれど、これはいい。私もやっと焼酎に一歩近づいた。


という具合に大酔っ払いナイトだったので、翌日起きることができないんではないかとヒヤヒヤしたが、
なんとか午前中に起床。鉄ならば早起きをしなければならなかったのだけど、早朝に起きることが不可能なことはあらかじめわかっていたので寝る前に時刻表を見ておいたのだった。
なんつっても飯田線は2時間に一本だから。
酒が残ったまま、駅へ。
電車の中で駅弁を食おうと思ったのだけど、「飯田駅には駅弁は売っていない」と言われたのでユニーで炒飯弁当を購入。
乗り込んだ後、弁当を食おうとしたらスプーンも箸もついてなくてあせった。
が、友人が機転をきかせて箸を二膳貰っておいてくれたので難を逃れる。

さて、今回の飯田線乗車の目的は、本来は「秘境駅で降りてみたい」だったのだけど
秘境駅で降りた場合には容易に戻ってこれないことがわかっていたので、秘境駅を通り過ぎてみる、にとどまる。
ちなみに秘境駅というのは

「秘境駅(ひきょうえき)は、山奥や原野など、人里から離れた箇所に所在する過疎地の鉄道駅を指した鉄道ファンによる呼称。
鉄道路線と集落までの間に距離がある、登山などの目的の人が利用する、昔は集落があったが過疎化により消滅したなどの理由によって、人家のほとんどない地帯に存在する。当然、日常的に利用する人はほとんどおらず、また列車の停車本数が少ないケースが多いが、一部の鉄道ファンには人気がある。しかし日常的に利用する人がいないことから、昨今では駅や場合によっては路線自体が廃止される事が多く、そういった秘境駅は減少傾向にあるといえる。」(ウィキペディアより引用)

のことでございます。
「鉄子の旅」にもよく出てくるのですが、秘境駅といったらなんつっても牛山隆信氏の
「秘境駅へ行こう」
なんですよ!これはスゴイ!見ているだけで秘境駅に行きたくなる!(人差し指を激しく振りながら)
この「秘境駅へ行こう」のページを見ればおわかりになると思うのですが、
飯田線は全国屈指の秘境駅を有する路線なのです。
秘境駅ランキング1〜10位の中に2駅も送り込んでいるのは飯田線だけだ。北海道だって叶いやしない。
そんな人里離れたところにひっそりと位置する秘境駅、飯田駅からもさぞ遠いのだろうと思っていたのですが・・・

飯田からは1時間以内で行けるのな
しかも天竜峡を越えたところからはすべて秘境駅という素晴らしいロケーションなのだ。
おそるべし飯田線。

とりあえず、我々は「平岡」という駅を目指すことにしました。
この秘境駅銀座の中ではまだ大きい駅らしい。始発も出るし終点でもあるし、特急も止まるし。
天竜峡までは普通の町並み。若干畑が多くなるが、天竜川もまだ暴れ狂ってないし、天竜峡なんか駅にライン下りの船頭さんの格好をさせられたマネキン(バタくさい顔)が置いてあるしで十分観光地である。
しかし、天竜峡駅を出発し、トンネルを抜けるとそこから景色は一転する。

天竜峡駅


トンネル

千代駅


なんだこの差。ちなみに進行方向に向かって左側は全部ガケで、右側は天竜川ギリギリ。
こんなとこを6区間も進んでいくのです。トンネルばかりなんだけど。
トンネルとトンネルの間にかろうじて駅があり、その駅は崖ぎりぎりのところにへばりついているだけ。あたりに人の気配はない。
ちなみに千代駅は秘境駅だったけど、歌謡曲のカセットのようなものが流れているのが、僅かに停車した時に聞こえてきた。
天竜峡下りを終えた人たちらしき人たちを乗せたワゴン車が止まっていたから、いちおう客寄せのつもりだったんだろうか。

この区間にはもちろん秘境駅でない駅も含まれておりました。
ひとつは門倉駅。横に泰阜ダムと発電所がある。長野在住の友人が「ペログリ知事はここに住民票を移そうとしてたんだ」と教えてくれた。秘境駅ではないと言っても人の影はあまりないんだが。
もうひとつは温田駅。ここでは高校生がたくさん下車していきました。白線流しを勝手に連想してみた。

それ以外はすべて秘境駅。とくに印象的だったのは為栗という駅か。
吊り橋のようなものが見えたけど人がまったくいないから、朽ち果ててそうだ。こえー。
駅よりも何よりも、一番印象に残っているのは天竜川なのだけどね。とにかくでかい。雄大。日本にもまだ大自然は残っているんだなー。これぞ手つかず。あと天竜川ってサンダーストームがものすごく起きそうで、すなわち強そうだ。チョップとか効くぜ、絶対に。
ちなみに田本駅には男性がいたけど乗ってこなかった。あれは間違いなく鉄ヲタだろう。

そして平岡駅。
天龍村(それにしてもこっちも強そうな村だな)というところにあり、このあたりにしてはデカい駅なので、駅舎も立派。
駅舎に温泉と宿泊施設がくっついていて、こーれは温泉に入るしかないだろう、と思われたが、私に月のモノがきていたので温泉入浴断念。
かわりにせっかくなので天竜川の近くまで行くことにする。駅からも川が見えるのですぐ着くだろうと思ったんだけど
実は、高低差がハンパないのだった。傾斜60度はあったねありゃ。
民家と民家の間の細い階段をすりぬけて(まるで「転校生」のようでした)、道をくだってくだっていっても人のいる気配がまったくない。全部廃屋?ゴーストタウンなのかね、と思ってたら、川近くのゲートボール場(ここも平地ではなかった、難易度高)にお年寄りが大集合であった。日曜の昼下がりだったからね。

橋を渡ってなんとか河原についたものの、河原は石っつーか岩が盛りだくさん。
おまけにこの日は快晴。紫外線を遮るものは何もないので、どんどん肌が焼けていくのを実感できる。
友人が「長野は沖縄に次いで紫外線が強いところなんだって」と言っていたが、私はなんで紫外線が強いところばかり渡り歩いているのだ。ちなみに新潟でも土方並みに焼けたし。
そんな炎天下の中、弁当の残りをつまみながら橋口亮輔監督の映画の話といういつも通りのどうでもいい会話をしていたような。
なぜ大自然のほとりで「渚のシンドバット」や「二十歳の微熱」の話なんだか。
いい加減肌も焼けたので、戻ることにする。今度は岩を渡って戻ることにしたのだが、結構川の中に岩が転がっているのにこれが結構サバイバル。「風雲!たけし城」の発泡スチロールの岩を渡って向こう岸にたどり着くゲームのようだった。
川を渡り終えてもサバイバルは終わらない。
今度は駅に向かって細い道を登っていかねばならなかったから。民家の横をすりぬけてすりぬけて、迷路のような道を「たぶんこっちだろう」「ここの道でいいはず」と進んでいったら無事駅にたどり着いて一安心。
すっかり汗だく。
ちなみに駅には売店があったのだけれど、普通のさばの缶詰のようなものが100円で売っていたり、「ドラゴン商品券」というどこで使えるか不明な商品券を扱っていたりしてなかなか味わい深かった。
そして駅長さんがサービス精神満点。こういう駅はいつまでも残っていただきたいものだ。


で、帰りは特急「ワイドビュー伊那路」で帰る俺たち。


ローカル線旅には邪道!と思われるかもしれないが、この特急に乗らないと東京に戻るバスに間に合わなかったんだ。やむなし。
次回は是非とも秘境駅下車を果たしたいものである。駅寝はしないけどね。


そして明日はちょっくら宮崎行ってきますわー
ちょうど「勝手に観光協会」でも宮崎編やっていたのでナイスタイミング。
南九州初上陸なのです。まあ、今回は飛行機ですけどね(前回熊本行った時は夜行列車利用)

2005年10月04日(火)

リアル鉄子の旅 SL一本場

もし我が家に車があったならば
もし我が家が「最寄のスーパーが車で20分のところ」という場所にあったならば

たぶん、今頃は車を乗り回していたんじゃないかと思います。
徒歩5分のところにあるコンビニにも車で向かっていたんじゃないかと思います。
車の種類に異常に詳しくなり、「頭文字D」を愛読書にしていたんじゃないかと思います。

すべて想像の世界ですけども。
我が家には車なんてないし、スーパーは徒歩3分のところにあるし、
どこかに行くためには地下鉄に乗ればいいのだし。
生活する上で「車があったら便利だろうなー」とは時々思うこともあるけれど
「車がなかったら不便だなー」と思うことはほとんどない。
そういう環境に長年生きていたので、「車を運転する必要性」もなかったのです。
ただ、大人になって、「免許がないと不便だなー」と思うようなことは多いので、免許だけは取りました。

現在の仕事は「遠くに行くこと」が多いです。
ただの遠くではありません。
山間の工場、田んぼの真ん中の工場、海のそばにある工場。そんなところばかり。
すなわちすべて「車で行く」ことを前提とした「遠く」なのであります。

車が運転できない私には大変な旅なのです。
それでも行くしかないのです。

だから、私は、電車を乗り継いで乗り継いで、
田舎の畦道を歩いて歩いて、
今までいろんなところに行ってきました。
電車が自分の足のように思えてくるのは、ごく自然なことなのです。
だから電車が好きなのです。
電車は案外万能で、行こうと思ってるところのほぼ近くまでは伸びているのです。

それどころか、鉄道は
「え!こんなところ、行く必要もないんじゃないのか?」
というところまで連れて行ってくれるから凄いんです。
寄り道、通り道、乗り換え駅。
それは車ですっ飛ばしたら決して出会えないところばかりなのです。
鉄道のこの、一見ムダのような行動をしてしまうところが好きなのです。
どうしようもないように思えて、実は他の誰もかなわない個性を持っているいい男のようだ。


沖縄はいいところですが、ひとつだけ物足りない部分がありました。
それは「鉄道が足りない」の一点に尽きる。
別になくても気になりはしないんだが、ふらりと本屋に立ち寄った際、無意識のうちに手を伸ばして即購入をしてしまったのは
「鉄子の旅」でございました。
鉄子の旅は、前々から読んだら確実にハマることがわかっていた漫画でした。存在を知っていながらなぜか今まで読む機会もなく、自分から購入する機会もなく過ごしていたのだけど、なぜもっと早く読んでいなかったんだろう。自分でもさっぱりわからない。めぐり合わせとはそういうもんなんだろう。
というわけで、うだるような暑さの中鉄子を読むと、事前に予想していた通り、魅惑のローカル線紀行と超特急級ハイテンション鉄ヲタの横見氏にずっぱまり。とくに横見氏の「これはスゴイ!絶対すごい!見ないと損する!」などという言い方は普通に口から飛び出すようになっていた。気がつけば人差し指を振るってしまうほど。

沖縄から帰ってきた直後から、いや、帰りの飛行機の中から私の頭の中を駆け巡っていたのは巨大な日本全国路線図。
ローカル線に乗りたい!乗らないといかん!
絶対すごいから!
この衝動を止められない!(すべて横見調)

というわけで、帰ってきたその日から枕元にはマップルの全国地域別地図と時刻表(当然ながら1000円のやつですよ)、寝る前にはくまなく地図を見てはそこに辿り着くにはどんな乗換えをすればいいのかを調べてワクワクする毎日。
って、地図も時刻表もわざわざ用意したのではなく、常に枕元に置いてあったのだけれど。前からやってたことだった。
ローカル線も案外乗ってるしな。こないだも北上線乗ってきたばっかだった。
つまりそんなにハイテンションになるほどのことでもなかったのだ。なーんだ。

しかし、「鉄子」を読んでいると、いてもたってもいられなくなるのです。
ちょうどこないだ細野さんのライブを見た時と同じ感覚。
漫画の中で「行けばわかる!この駅はいい!」とハイテンションではしゃぐ横見氏がうらやましくてしょうがなくなるのだ。
俺だって行きたい!行ってわかりたい!


そんなわけで9月23日はお彼岸にちなんで墓参りをしていたのだけど、
その後は東武東上線で寄居まで行ってみた。埼玉も相当奥地だ。
まあ、私の寄居のイメージは「ドキュンな殺人事件がよく起こるところ」なんだけど。
一番印象に残っているのは熊谷拉致4人殺傷事件というもの。あ、寄居じゃなくて舞台は熊谷だったわ。
この事件は、かいつまんで言うと暴力団員(ヤク中)と無職の15歳少年が
無職16歳少女に「むかつくからやっちゃって」とそそのかされて、男性をめった刺しにして殺害。
口封じのためだけに同じアパートに住む3人の女性を拉致して殺傷するという、日本の低階層丸出しの事件でございました。確か2年くらい前なんだけど。
この16歳無職少女(キティちゃんのスリッパにスエット着用で出歩いてたんだろう)が確か寄居に住んでたとかニュースで言っていたのを記憶してたのです。
つい先ごろもW不倫の女が相手の男を轢き殺したなんてのがありましたね。そういう町。
そこからなんとなく秩父鉄道に乗り換えて秩父方面へ。
駅弁を期待していたが、寄居駅では駅弁売っていなかった。残念。
別にどこで降りるなどの予定はなかったので、寄居から秩父に出てそこから西武秩父線→池袋線乗り継いで池袋に戻ってこようかと思っていたのだけど、なんとなく「親鼻」という名前の駅で降り立ってみた。
何もない。
名前の由来の看板すらない。
次に来た列車に乗って去っていこうと思ったら駅員さんが
「次は熊谷方面だねーその前にSLが通過するから」
と言うではないか。

エスのエル!!!!!!

私が磐越西線でも乗り逃したあいつが!
あいつが来るというのか!ギャース!

しかしここは親鼻、通過駅。乗ることは不可能。
SLは 青森並みに 縁ナシか
ちくしょう。一句出来上がってしまったじゃないか。

そんな私の心中などおかまいなしに遠くから「ポーッ」という音が聞こえてきて、
豆粒のような黒い点がどんどん近づいてくる。
つらい。くるしい。
さっさと通り過ぎてくれ。通り過ぎていってくれよ!ヒュー・コーンウェル並みに叫びたくなる。
強く願わなくともSL車両は、まるでこの駅なんか知らなかったかのように通り過ぎていくのだった。
ほとんど減速することもなしに。おかげで、ホームの白線ぎりぎりに立っていた私は大層怖い思いをした。
諦めながら次に来たローカル線に乗る。秩父に行くはずだったのに、逆方面だ。でもその時はそんなこと考えている余裕はなかった。
まあ、熊谷に出ても、寄居に戻っても帰ることできるしな、くらいの心持しかなかった。

しかーし!
長瀞に着いた私の目に飛び込んできたのは、さっき通り過ぎていったエスのエルだったのです!

走って降りてSLに駆け込む。
一発逆転。人生何が起こるかわからない。
そのままSLに揺られながら熊谷まで。
車窓から見える風景はのどかな田んぼばかりだったけど、ここいらは名うての殺人事件の舞台なんだなーとか考えていた。
(愛犬家殺人事件や本庄保険金殺人やら)
車内は小学生や子供連れで溢れかえっていて大変よかった。
私も子供を産むことがあるならば、夜行列車やSLにバンバン乗せてやりたいものなー。
むしろ鉄郎の名前を譲ってあげたい。俺の子ならば必ずや鉄郎になるだろうよ。産む予定ないけど。
ちなみに小学生女子たちが
「××ちゃんは○○くんと付き合ってるんだって〜」
「えーあたしも●●くんと付き合いたい〜」
という会話をしていたのにはビックリした。早熟。岡村ちゃんばりに。


そして熊谷から高崎線で帰京。
熊谷駅は初めて降りたけど、おぎのやの釜飯が売ってるのな。
しかし高崎線はロングシートだし、普通に客が多いから釜飯食えないじゃないか、と思っていたら
運良く籠原始発の線に乗ることが出来たので、一車両丸ごと貸切気分で弁当を食ったのだった。
やっぱり駅弁は電車の中で食べないと。


その後秋葉原で銭湯行って倉地久美夫ライブ見て、メイド喫茶潜入するに至る。



これで鉄道乗りたい熱はひとまず納まったように思われるでしょうが。



続く
2005年10月03日(月)

【5周年記念】ポワーンチャンピオンカーニバル その3

コステロ「ヴェロニカ」→スタカン「シャウト・トゥ・ザ・トップ」と、なんだかとっても80年代が好きなんだなーな選曲ばかり行ってきたフジテレビ「とくダネ!」。
今朝、唐突にオープニング曲が変わっておりました。
わたくしの予想ではコステロ→スタカンときたらXTCだろうよ!だったのですが、
結果はプリテンダーズ。
ドント・ゲットミーロング。
「ズラじゃないんです、誤解しないで」という小倉の今更ながらのアピールなのか。

そしてハズレはしたものの、再発になった紙ジャケシリーズを買ったおかげですっかりXTC漬けでございます。
うーんエクスタシー(ジミー大西調)
ギャング・オブ・フォーもデスキャブフォーキューティも一緒に買ったんだが見事に未聴。
ポールウェラー新譜は買いそびれた。
増井修編集の「TONE」を見かけたら、「なぜ今ピートタウンゼンド?いや、フッキーにも見えるこの老紳士は誰?」と慌てたのだけど、それは変わり果てた姿のポールウェラーでした。
どうしてしまったんだ!
なんかすごくかっこいいじゃないか!ジャムは遠くになりけり(スタカンも)



そんな風に私的にはウェルカムなんですが、この老い方はやっぱりびびる。
でも素肌にベスト一枚なんだぜ、ウェラー兄貴は。そこはかとなく漂うレオン臭。


この勢いでポワーンチャンピオンカーニバル第3回はポール・ウェラーにしてしまいたいのですが、そうはいかん。ざき。
と書いた自分に失望。まあ、いいや。
それはともかく第3回は「リー村山」氏でございます。

当初は違う人を考えていたのですが、金曜日、山手線内でぼーっと立っていた時のこと。
「今どこの駅だっけか」とふと頭を上げたところ、次の瞬間、山手線内乗降口に設置されている小さい液晶テレビに映る独りの男性に目を奪われました。いや、目だけではない、一瞬にして心も奪われた。
もはやこれは一目惚れ。
ラブ・アット・ファースト・サイト。
山手線は小さいテレビ画面がついていて、駅の案内、天気予報、ニュース、「英語でシャベリオーネ」の英単語クイズ、マイクロダイエットのCMなどを流しております。
(液晶画面ってなんのこと?と言う人はこちら参照)
普段は「マイクロダイエットってこんなに痩せるのか、でも7万は出せねぇ」くらいの気持ちでしか見ていなかったのだけど、この時ばかりは「今のCM、何?何?なんだったの?リピートしてくれ!」と車掌に頼みにいかんばかりの食いつきぶり。
しかし運悪く次の駅で降りなければならなかったので後ろ髪を引かれながら下車。
あのCMをもう一度見ることができたのならば、私は山手線一周してもかまわない。
そんな無謀なことまで頭をよぎったほどだった。客先行くから無理だったけど。
閉まりゆくドアに向かって手を伸ばしてしまうことだってできた。まるで熱病のようだった。
そこまで網膜に焼きついたCM、それはなんだったのかというと

ルシード白髪染めのCM

そんなに必死で探さなくてもすぐにわかったのでした。
CMよりもそこに出ている男性が気になってしょうがなかったのだけど、CMのページに辿り着いたら芋づる式にこの男性も誰なのかも判明。
それがリー村山氏である。

恥ずかしながら、ルシードのCM見るまで村山氏のことは知らなかったのです。
時代劇系の役者さんなのか。なのになぜリー?と思ったらカンフーとか武道のマスターなのだね。
私の中では古武道マスターというあたりが非常にポイント高かったのです。(日野日出志も日本刀持ってたり武道やってたりするところが好き)
武道の達人、マスター(サンボマスター除く)みたいな人には惹かれますね。
願わくばリー村山氏と「剣客商売」の小兵衛−おはるのような生活をしたい。
うわ、俺、今、吐き気がするほどロマンチックなこと言った。オエー。




グラサンを取った写真を見ると「尾崎紀世彦とどこがどう違うのか」などと自分でも疑問を持ってしまいがち。
でもいいの。かっこよいから。
今更ながら「ラストサムライ」も見たいですよ。村山氏だけのために。
ああホントにラブ・アット・ファースト・サイト。
たとえ公式サイトの、30代の頃のカンフースターっぽい体が気持ち悪いな、と思ったとしても問題ない。
それもラブ・アット・ファースト・サイトの力。

でも壁紙(ルシードHPにある)を設定するのは恥ずかしくてできないのだった。本気なのか?自分。

(にしても過去3回すべて地味な人選だな。俺認定のいい男たちだから顔は派手な人が多いはずなんだが)
2005年10月02日(日)

【5周年記念】ポワーンチャンピオンカーニバル その2

突然ですが、10月7日か8日から大阪に行くのであります。
帰りはおそらく10日。(10日最後まで見るのは無理)
目的は無論、ボロフェスタですよぉぉぉぉぉ!(ボロフェスタは京都だけど)
手前味噌ではございますが、10月5日はワシ誕生日なのです。
誕生日後の週末となりゃ、飲むしかないわな。
実はわたくし、沖縄から帰ってから平日は一滴も酒を飲んでいないのです。規則正しい生活。13日間で飲んだのはたったの3日だけだ、しかもそのうち2日は飲んだの内にも入らないレベル。

ま、実は、5日は南の大地を踏みしめてくるんですけどね。


5周年記念ポワーンチャンピオンカーニバルは、第2回にして早くも暗礁に乗り上げております。
このシリーズ、軽く10日分は更新できそうだなと思っていたのだけど、わたくし、自分が思うよりも「この人カコイイ!萌え!」と感じる人が少ないみたいです。
いや、その時はカコイイと思ってもすぐ忘れてしまうようだ。心が浮ついているからなのか。おかしいな。
でもとりあえず第2回は「河内洋祐さん」でございます。

第1回目のワイフビーターに続き、これまた知名度ガッツンというわけでもない、名前だけ聞くと一体誰?と思われるような人選。
いや、でも彼はかっこいいんだよ!ホントに。
そもそも何をしていらっしゃる方なのかと言うと、やっほーバンドのベーシストでWhat'sLove?のベーシストで、KODAMA AND THE DUB STATIONのベーシストなのです。そいから朝崎郁恵さんの後ろでもベースを弾いてらっしゃる。
この経歴だけで痺れる。カコイイ。
私が河内さんを知るきっかけとなったのは、What'sLove?にベーシストとして加入された時。新しいHP表紙に並んだ彼の写真を初めて目にした時はヒザががくがく震えたね。(大げさ)
あまりに目映くて、じっと見ていることができない。見ていると頬が緩んでみっともない顔になってしまいそうだから。
ゆえに1日50回くらいHPを開いてました。
開くたびにうっとりし、顔の筋肉が緩みすぎそうになるとあわてて窓を閉じてトイレに駆け込む、そしてトイレで反芻してうっとり、という気持ち悪いことを繰り返す日々。

その反芻うっとりが高じて、当時、河内さん加入後のワッツラブ?が福島の片田舎の村祭りに参加すると聞きつけた私は、いろんな力を駆使して福島まで行ったのだった。
今となればなんとも苦くてしょっぱい思い出である。
河内さんのかっこよさとワッツラブ?の秀逸な曲だけが支えであったよ。

最近はワッツのライブにも行ってないし、こだま和文ダブステーションはフジロックで見るつもりだったが睡魔に勝てず(なんで最終日朝4時にやるんだよ!)だったので、全然河内さんを目撃できてません。
これではいかん。圧倒的に足りてない。
いっちょダブステーション見に行くかー。




ところで、やっほーバンドの画像を見ていて思ったのですが、日本でダブとかレゲエやってるバンドの人たちってかっこいいのだね。(三木道三とかは除く)
そもそもこだま和文さんもかっこいいからなぁ。やっほーバンドなんて2/3の人が萌え対象ですよ。


「この人カコイイ!萌え!」と感じる人、多かったわ。嘘ついてた!

2005年09月30日(金)

字読みづらい!けどメッセージフォームです


股・戯れ言 / ヤツザキホームページ

My追加

人気サイト