股・戯れ言


BBS

あの酒(泡盛)を飲み干すのはあなた 前編

沖縄に行ってきましたよ。
実に2ヶ月ちょいぶり。待ち遠しくてしょーがなかったのです。やっと舞い戻った。長かったぜ。何度悶々としたことか。
って、最初から2ヵ月後にもう一度行ってやる!と決めていたわけではありません。
沖縄行きの切符が安いシーズンを選んだらちょうど6月になったのだった。5月はGWで高いしな。いや、それ以前に4月終わりは仙台だったのだけど。
あーこの勢いで2ヵ月半後には再び沖縄に行ってしまいたい。むしろ行く。
今年中にあと2回は絶対行きたいなー。(他の地方も行くけど)

今回は仕事でもないのでるっぱちゃんと行ってきましたよ沖縄。
高等遊民のるっぱさんは働いてないのに沖縄に行けるからすげえな。
朝から空港でビール煽って出発。

ちなみに今回利用したのは正規料金ではなく、個人旅行向けパック。
やっすいよ。一泊ホテルつき帰着日延期可で28000円弱。
前回は往復7万(ホテル代は別)だったからな、経費だったけど。
だんだん出張が少なくなってきている身だが、旅は毎月行きたいのだよ。惜しんではいけないのだよ。
しかも那覇にはすでに全国をチャリンコで旅している名刺屋兼イラストレーターの友人BONちゃんがいるらしい。合流してさっそく飲む約束をしたので楽しみでしょうがなかった。
ま、空港だけでなく機内でもビール飲んで、寝ていて気づいたら那覇に着いていたんだけど。


2ヶ月ぶりの那覇!
やっぱり空気がぬるい!
あー戻ってきたんだなぁ。


しかし着いた途端に会社から電話がかかってきてテンションがた落ち。
今回は振休無理矢理くっつけてきたので、沖縄に行くとは言ってなかったのだ。(すなわち日焼けしたらバレバレなので大変なのだ)
それでもかけてこないで欲しい。頼むから。
まずはホテルに荷物を置くことになったのだが、ホテルもビックリなことに4人部屋であった。2人なのに。
だからベッドも2つ、バスルームが2つあるという具合。ヤター!便利!
バスルームが2つあるということは臭いうんこをしても気にしないでいいということだからね。ありがたや。

そんなこんなのうちにBONちゃんと波之上で合流することに。
前に滞在していたホテルとは逆方向から波之上に向かわねばならないのだが、まあ、歩いていくうちに適当に到着するだろうと思ってたらひとつ曲がり角ひとつ間違えて迷い道クネクネ状態に。海はすぐそこにあるのだけれど、フェンスだの仕切りだのが多すぎ。
迷っているうちにJEFというおそらく沖縄にしかないんであろうファーストフードチェーン店を発見したので入ってみる。ゴーヤバーガー食おうかと思ったがそんなにお腹もすいていないのでゴーヤリングというものにチャレンジ。
るっぱさんはルートビア買ってました。大好きなんだと。今まで飲んだことがなかったので少し飲ませてもらったんだが
うわー!
こいつは、いつぞやに飲んだことのある「台湾コーラ」の味じゃないか!
「台湾コーラ」というのは、その昔うちのジイさんの誕生日祝いを台湾料理屋で行ったのですが、その時に飲んだものなのです。正式名称じゃなかったと思うが。
「湿布の味しかしねえよ!」と驚き、鼻つまみながら我慢して飲んだ記憶がある。
台湾コーラとルートビアは同じものだったのか!ビックラ。

ルートビアにやられながら波之上ビーチへ。
4月にもここのビーチには来ていたのだが、その時よりもルンペンが増えていた。
砂浜にソファ置いてる優雅なルンペンまでいるし。南国だなー。
買ってきたゴーヤリングを食べながらBONちゃんと合流。
ゴーヤリングは単にゴーヤを揚げたもので、普通に苦かったです。砂浜に落としたけど3秒ルールで食べてみた。腹には異常なしだった。
目の前では中学生女子たちが裸足で走っている。
思わず「♪裸足でかけてく〜白い砂〜浜〜」と赤犬の「ズキズキドキュン」を歌いたくなるような光景だが、その中学生女子はひとりだけ図体がでかくて女子プロレスラーみたいだった。ガイア(もうないけど)や全女(もうないけど)あたりでスカウトして欲しい。

合流したBONちゃん(台湾帰り)は真っ黒でウチナーンチュなのかという勢い。
ビーサンなので足に切り傷が多くて、傷口にハエがブンブン止まってた。かくいう私も下駄でできた傷口にばかりハエがたかってくるので払うのに精一杯。やめろバカ!化膿するじゃねえかよ!卵なんか産んだらタダじゃおかねえからな!恐怖ウジ人間にはなりたくねえんだ!
エイ!ヤー!とハエを追い払いながら、るっぱちゃんがトランペット(持ってきていた)を吹くというので、波之上の崖の上にある波之上宮に登ってみた。
しかし崖になっているところは立ち入り禁止。なんだよ。
しょうがないので近くにある記念碑のところで吹けばいいんじゃないという話になったのだが、その記念碑は実は「警官殉職者慰霊碑」なのだった。
なんとなくそこで吹くとさびしい気分がするというので、またまた場所を変えて波之上展望台へ。
最初からここに来ればよかったじゃん!というくらい見晴らしのいいところであった。
るっぱちゃんの吹くトランペットを聴きながらBONちゃんの旅話などを聞く。
うらやましいなあ。
でもどんなに全国回っても帰ってくるところはやっぱり東京だという。BONちゃんは東京が故郷だから。それは私も一緒だ。
私もどんなにいろんな地方にいってもやはり東京が好きなのですよ。愛すべき故郷なのですよ。エンケンも歌ってるじゃないか、「イヤなら出てけよ、俺は好きさ東京」って。
そんな話でしんみりした後はオナニーがどうこうとかソープ街がどうこうとかいう話になっていたが。

ほどなくして歩いて牧志に出向き、よさそうな居酒屋で飲む。
一番最初に飲んだ泡盛は八重泉でした。やっぱり沖縄で飲む泡盛はおいしーねー。
八重泉はほんのり甘い香りがよい。あいかわらず水のようにスイスイ飲める。
酒のあまり飲めないるっぱちゃんも結構飲んでいた。泡盛はいけるのか!
一軒目ではアグー豚を結構食べておなかいっぱいになったので、さっそく前回散々お世話になった最高バー「観覧車」に行くことにした。
のだが、行ってみたら
「すみません、9時過ぎにお店開けます」
という張り紙が貼ってあったのだった。しょうがないので観覧車の隣のバーへ。
ここは「月光居酒屋コトブキ」という店でもともとBONちゃんが知っていた店らしい。
カウンターに座ってぐいぐい飲んでいたら、お店の方がバンドをやってる人だということが判明。トイレにフラカンとYOCOLOCOのフライヤーが貼ってあったのでおー!と思っていたのだ。
そしたらShaolong to the Skyというバンドの方だったのでした。
おおー!
るっぱちゃんもバンドマンですからちょうどいいね。いろいろ話したらいいじゃない!
と、思ったら泡盛飲んだおかげで眠くなったらしくて、トランペット吹いた後すぐ寝てた。やはり酒がよわい。

Shaolong to the Skyのタマシイさん(ウチナーンチュハンサムボーイ)は今度東京でライブをやるというので絶対見に行くとしよう。
8月15日!下北!


と、楽しい会話をしている間もちょこちょこ隣の観覧車を覗きに行ったのだけれど、なかなか開いている気配ナシ。
ようやく開いていたと思えば11時だったからね。
「9時過ぎに開けます」と書いておきながら11時に開くあたりがとっても沖縄っぽい。
しかも観覧車ママはすでに出来上がってて
「シノ〜!ひさしぶり〜!でも全然ヒサシブリって感じしないさ〜」
と歓迎してくれた。
嬉しいなあ、再会できて。
私も全然久しぶりって感じがしなかったよ。酔っ払ってるけどNO問題だ!
まあ、カウンターからドバドバ泡盛注がれてこぼれまくったけど。いろいろおもしろいお酒の割り方してたけど。
酔っぱらいは酔っぱらいを否定できない、むしろ仲間なのでいいのです。
そして私がママに送ったWhat's Love?の「温故知新」を早速かけてくれて嬉しかった。皆で「あの鐘を鳴らすのはあなた」や冬のリビエラ、みちのくひとり旅などを合唱。
いやー素晴らしい。ホントに沖縄帰ってきたんだなあという気持ちに溢れる。
同い年のかわいこちゃんも一緒になって歌っていて楽しくてたまらんかった。

さらに少したったら社長さんが来てくれたのだった。
なんとまあ!ビックリ!
「今日は忙しくて行けないかも」と言っていたので。ホントありがたい。
「ザ・カラテ」に出てたと言っていたおじさんも後から来たよ!
いろんな人に再会できて酒も酔いも進む進む。

ほんとにいろんな人と出会ってて、また出会ったりできてよかったなー
あの鐘を鳴らすのはあなたばりに歌いたくなるよ。
(この時点ではさらに楽しい出会いに恵まれることは知る由もないのだが)
沖縄の夜は楽しいまま更けていくのだった。

ってここだけでは終わらない。
那覇の飲み屋街桜坂というところがおもしろいとBONちゃんがいうので社長さんに連れてってもらう。
アメリカンな雰囲気のバーだったが、カラオケで流れているのは北京語のテレサテンメドレーであった。
歌ったり「めちゃくちゃウマイ」という餃子食ったり(ニンニク丸ごと一個入っててビックリ)、るっぱさんが再びトランペット吹いたり。(この日だけで5回くらい吹いていた)
この日はその店までで終了。
いやー初日から飲みまくりでおもしろい!木曜日なのにね!
これだから沖縄が好きさ。沖縄ワッショイだ。


2日目に続く

ちなみに写メ沖縄日記は
ネタ・戯れ言
なのでまあ、見てやってくれい。
沖縄前回渡航時の記録は
股旅・戯れ言
に載ってるんでそちらでどうぞ。
2005年06月13日(月)

飲まずにはいられない

大阪が誇るキング・オブ・真性裸ジャンクバンド「赤犬」
岩手が誇るニューウェイブ・オブ・日本酒酒蔵(略してNWONS)「喜久盛」
タッグを組んで作り上げた、純米酒「赤犬大艶会」。
ついに完成しました。近日発売だそうです。

新作としてアルバムではなく日本酒を発表するバンドなんて世界初だろう。
バンド命名の日本酒を出す酒蔵なんて世界初だろう。
とにもかくにも世界初が2つも重なってできたおめでたい酒なのです。

赤犬と言えば本人たちが「裸が俺たちの正装」とよく言ってるくらい裸の男たちが入り乱れ、全力で踊り狂い、汗やらなにやらいろんな体液を振り乱す濃厚で男くさいライブが素晴らしいバンドだ。ライブパフォーマンスも圧巻だが、ファンク、アイリッシュ、パンク、スカ、ハードコアetcと幅の広い音楽性を持ち、聴く人をトリコ(じかけ)にしてやまない。
そして喜久盛といえば「純米大吟醸 電氣菩薩」や「純米酒タクシードライバー」など革新的なネーミングの日本酒を次々に発表し、自社のCMソングをテクノ系アーティストにRemixしてもらうという、今までの酒蔵では考えられなかったことを次々に実現していく酒蔵。そんな革新的な戦略もさることながらしっかりとした、伝統的で、非常に味わい深い「男の酒」を作り続けている。
ああ、ほんとに凄いタッグだよ。いきなりロードウゥリアーズ級だよ。むしろヒルサイド・ストラングラー級だよ。タッグじゃねえけど。

この「赤犬大艶会」はそんな赤犬ライブを口の中で忠実に再現してくれる、濃厚で男臭い酒です。
地酒でありながら、ワンカップやガード下で飲んでしまいたいくらいの親しみやすさを持った辛口純米酒。最初に口にした時は辛口/濃厚なので、日本酒になじみのない人はとっつきにくいと思うかもしれないが、赤犬の曲やライブのように一度飲めばヤミツキ間違いなし。
赤犬ライブをより再現したいのなら、風通しの悪い、蒸すような暑い部屋であえて常温で飲んでもらいたい!冷酒で飲むなんてクーラーが効いた部屋で赤犬DVDを見ているようなもんだ!


バンドの酒を出す、という喜久盛社長の粋な心意気も素晴らしいよ。いまだにトラディショナルの域から抜け出せないでいる酒蔵が多い中で革新的なことを次々に行っていくことはいいことだ。
日本酒は日本人のDNAレベルに染みついている「米」から作った酒なのだから、丁寧に手間をかけて作った地酒がおいしいのは当然なのです。
やっぱり今の日本酒市場に必要なのは「売り方」「戦略」のほうなんだろう。
いろんなことをやっていかないと市場は変わっていかないのだから、
バンドと組んで酒を作るって発想はすごくよいと思う。
バンド側も組んで作るのがTシャツだけじゃなくてもいいだろう。
音楽側にしても日本酒側にしてもすごいことだ。


とにかく大推奨です「赤犬大艶会」
何度も書くが、酒蔵とバンドがタッグ組むなんて世界初ですから。
微力(ほんとに1ミクロン程度だが)ながら、この「赤犬大艶会」制作に携わらせていただきました。
だから完成された品を見た時は感激。感激したのなんか何年ぶりだろ。
ほんとにいいもの作ってくださった。感謝感謝である。
「赤犬大艶会」発売記念ツアーが名古屋、大阪、東京で開催されるので、会場で買ってみてくださいまし。

ああ、シックスナインの日に「赤犬大艶会」の日記が書けるたぁ嬉しいねえ。




てなわけで明日からはまたもや沖縄行ってきますわー
こんなに日本酒話を書いておいて明日からは泡盛三昧。

2005年06月09日(木)

飲んではいけない

そろそろボーナスの季節なのです。
10日が待ち遠しいな、と日々考えながら生活していくうちに「10日になればボーナスだから今月の給料はさっさと使っても大丈夫だろう」という考えにシフトして先週などは浪費をしてしまったのだが、
マイ会社のボーナス支給日は20日でした。

すなわち来週はド貧乏。

6月は幸運期ってどこの占いの結果だよ!







絶望のあまり、今日の日記はここまでにしとこうかと思ったけれど続行します。今朝から今にかけて腹痛がおさまりません。10分に一回くらいトイレ行ってるんじゃないのか。しかもトイレ入ったら5分以上出てきてないし。
ごめん、家のトイレばりにうんこしてて。
余談だが、「小学生のうちは学校でうんこをすると恥ずかしい/いじめられる」などという事例があるようだが(草なぎのドラマでも小学生の子どもがウンコ我慢して大変なことになってた)、私は小学生の時からトイレで普通にうんこしていた気がする。なんで恥ずかしいんだ?よくわからん。別にうんこしたからっていじめられたという子を見たことないのだけど。そもそも「うんこした」なんて自己申告しなきゃわからんだろうよ。トイレ覗き見したりする奴はいないのだから。
中学か高校の時も授業中、死ぬかと思うほど腹が痛くなって過呼吸状態となり、トイレに駆け込んでうんこしたもんだが。
ほんとに余談申し訳ない。
私の腹がおかしかったのは、、前日の酒が残ってるんではないのか、いつものように。
と思われがちですが、原因はわかっているのです。

そいつは朝、起きてすぐに飲んだ牛乳なのである。

99%以上間違いなし。なぜならば昨日は酒飲んでないから。(いちおう休肝日があるのだ)
牛乳は嫌いではない。むしろ好きだし、必要性を感じている。
ニンニクを食べた日にはちゃんと飲むように心がけておりますとも。その日飲めなかったとしても翌日飲むようにしますとも。あと、今年の初め胃が痛くなったときは「牛乳飲むとイイヨ」とさかんに勧められたので、仕事中にパック牛乳買ってきては一気飲みとかしてました。
だけども、朝、もっとも胃腸がデリケートな時に飲む牛乳はまさに劇薬。間違いなくおなかピーピーなのである。
ハエが乗ったごはん食っても平気だった(タイでの話)のに。
わかってんなら飲むなよ!という話だが、わかっちゃいるけど飲んでしまうのだね。

飲んでしまう理由
1.前日ニンニク食べたのに酔っ払って寝てしまったので、におい消すには朝牛乳を飲むしかないから
2.他の飲み物がない場合(とくにコーヒーしかない場合は最悪だ)
3.「牛乳は身体によい」という過去の刷り込み

たぶん3番目の理由が大きいのですよ。
幼少の頃から今に至るまで、「牛乳=健康によい」と我々人類は刷り込まれている気がする。実際に身体にいいんだけど。だからお腹ピーピーになろうが、「それでもきっと身体にいいのだろう」と思いこんでしまうのだ。いや、思うようになってしまってるのだ。
実際には飲むたびに腹を下すのだから少なくとも私の身体とは合わないのだけど。
それでも「健康にいいものだから」「だから今度飲んだら腹は下さないかもしれない」というよくわからん期待。
あと牛乳飲めないというと「この偏食家」というレッテルを貼られがち。ふざけんじゃねえよ、私が食えないのはミルクプリンだけだっつってんだろ!牛乳も飲んで支障をきたすのは朝だけだバカヤロウ、と食ってかかりたくなります。だから負けじと牛乳飲むというのもあるな。どんだけ劣等感の塊なのか。

そう思うと牛乳を飲むということは私にとって、どんなに暴力ふるう男でも家族たちは「尊敬する人:父」「私のことを愛してくれるのはダンナだけ」って刷り込まれていて決して訴えでない、みたいな感じだな。ミルクティック・バイオレンス。今適当に作ってみた。
いや、そんなに絶対的なものではないかもしれないが。
喩えがシビアになってしまって失敗した、と思うことしきり。
要するに、「刷り込みや世間一般で信じられているものはそのまま鵜呑みにしてはイカン」ということ。
とくに健康、自己啓発/自己鍛錬、奉仕活動などの「善」とされることは確かに素晴らしいのかもしれないが、度を越えるといやー実は自分とは合いませんでした、ということが判明しがちな気がする。
って自分の中で「いや、合わなかった、ムリだった」と判断を下すだけでいいと思うんだけど。
それの信者の人(健康マニアとか)に「どうも私は合わないんですよね」などというと「この堕落者」「こいつはステージが違う」などと批判的な目で見られるから。そんなのは気にしなければいいんだろうが。
いや、もっと軽い喩えでもあてはまるか。
その昔(ってもつい最近だが)「ココリコミラクルタイプはめちゃくちゃ面白い!」と勧められて見たんだが、微塵もおもしろいと思わなかった。「ココリコ田中がおもしろい」というのはテレビを通しての刷り込みであって、実際はまったくおもしろくないと思う。「田中のどこがおもしろいのかサッパリわからない」と告げたら「お笑いわかってない」くらいの批判をされたことがあるよ、ターミネーターに。
あ、気がついたら田中に対する攻撃になってら。



でももうホントに牛乳こわいだわ。
母乳に悪い思い出でもあったんだろうか。
サイコドクター偕恭介にでもかからん限りはそんなこたぁ到底わかるまい。
2005年06月08日(水)

ブラインド恋メロン

6月は幸運期なんだそうです。
「自分への投資は惜しみなくしよう」とどっかに書いてあったのでかばんを買ってしまいました。3万くらいしたぜ。
買った後に贅沢してもうた、ギャーとなったけど。
それとは別にちょいと考えさせられることがあって、滅入っております。

しかし滅入った矢先から、赤坂の最高飲み屋の女将さんから電話が来てお誘いがあったので、まあいいんだろう。
その赤坂飲み屋の女将さんもさることながら、昨日や今日はいろいろな方からメールを戴いたのでよかったことがたくさんあった。
今年は疎遠になったり、決別したりした人もいた反面知り合いになった人も多いので大変ありがたい。(まあ決別する人は毎年いるわけだが)
よかったことと悪かったことを数えていって、結果的によかったことのほうが多かったらよいということにしておこう。

ところで話は変わるが、私の町の駅前に最近ワゴン車が停まっておるのですが、何を売っているのかというとメロンパン。
メロンパンは全国ブームなのか、こないだも書いたけれど。
最近は家も近くなったので、夕方6時には自宅に帰っているということも珍しくはないのだが、6時のニュース番組で6時30分くらいから始まる小特集を見ると「限定!売り切れ御免!焼きたてメロンパン特集」なんてのがやってたりするからな。
なんでそんなにメロンパンなんだろ。
メロンパンてのは、前も書いたが、私の中では「お金があまりない時に腹いっぱい食べたい時に選ぶパン」なのだけれど。
だって普通に食べていくと飽きるから。
それに菓子パンって食べた気にならないんだよなーパンで食べるなら惣菜パンが一番好きなんだ私は。
私の友人の姫御という人などは惣菜パンバカ一代で、たとえばソーセージやマヨネーズがついていない部分は「味がついてないから食べるところじゃない」という理由で食わないから。だったら惣菜食えという話だが。くるみブレッドなどのパンも「こんな味のついてねえパン食えねえよ」と切り捨てる女だから。
惣菜パンはともかくとして、メロンパンの異常な持てはやされぶりはヘンだよやっぱ。メロンパン専門店とかあるのも変だ。昔からあるパンで、そこそこに需要はあるがそんなに抜群な人気ではなかったのに急にスポットライトを当てられて人気者扱いなんて。
昔から「メロンパン大好き!」なんて人、いたのかもしれないが私は知らないぞ。
人間で言うと田口浩正が急に人気者扱いされるようなもんだと
思うんだが、どうでしょう。

それにしてもメロンという食べ物は不遇な食べ物だよなあ。
今はメロンパンブームのおかげで人気なのかもしれないが、前はメロンパン嫌いという人の理由は「本物のメロンの味がしないから」という人が多かったはずなんだけども。
メロン味のモノはほんとうに人気がない。
メロン味不遇の例

・サンキストの5個入りフルーツゼリーを買ったとすると、いつもメロン味が余る。
・サクマの缶入りドロップでもいつも余るのはエメラルドグリーン色のメロン味だ。
・我が家の冷凍庫に入っているハーゲンダッツアイスもメロン味ばかりが3つ余っている。
・「スイカ&メロンバー」を箱で買うとスイカバーばかりがなくなって最後はメロンバーだけが残る
・こないだ、わたくしの先輩様が北海道土産に夕張メロンキャラメルをくれたんだが、「めちゃくちゃうまかった」とお礼を告げたところ、「そう?俺、嫌いなんだけどね、メロンキャラメル」と返された。


嫌いなら買ってくるなよ!


って、最後の事例だけにツッコミを入れたのは私怨ですが、こんなに嫌うことないじゃないかメロン味。
本物のメロンは果てしなく人気があるのにな。
と思ってたら最近はそうでもないらしい。「メロンよりいちごのほうがスキー」という女子がいたから。うちのターミネーターもメロン嫌いだし。
私なんかメロン、冬や春先になると必ず食いたくなるけれども。特に熱にうなされた時などは。

しかし夏ごろに風邪を引くと不思議とメロンは食いたくなくなる。
スイカが食べたくて仕方がなくなるのだ。
スイカも好き嫌いが激しいけれども(嫌いな理由に「カブトムシになった気分になる」と言った人がいた)夏はやっぱりスイカだよなー。
いや、ホントは冬だってスイカが食いたいんだ私は。
でも冬のスイカは2400円くらいするからとてもじゃないが買えないのだ。
メロンのほうが1000円前後で帰るからメロン選んでるのです。

って、あれ?
メロン擁護の話を書こうと思ったんだが、気がつけばスイカ>>>>>メロンになってら。
決してメロンが嫌いなわけじゃないんだけどね。うまいんだけどね、高級なんだけどね。
なんだかメロンって、友達以上恋人未満な食い物なんだな。
で、本物じゃないと嫌われたりする。永遠の二番手。
かわいそうだ。
つかのまの(って判断するのもかわいそうだが)メロンパンブームくらい歓迎してあげなきゃな。「メロンパンなんて大した事ねえのにいい気になってんじゃねえよ」なんて言ってはいけない。
2005年06月02日(木)

猟奇的な彼氏彼女とその周りの人たち

殺人事件マニアとかそういうのではないんだが、今読んでいる(というか今更読んでいる)「診断名サイコパス」という本は興味深い。
サイコパスというのは「精神病質」のことなのだが、なにも猟奇的殺人犯だけのことではないらしい。
簡単に言うと
「極端に自己中心的で著しく情緒に乏しく、人を魅了し操る能力に長けている」
人たちのことだそうです。
もっと具体的に挙げてみると
・口がうまい
・ナルシスト、自己中心的、傲慢
・罪悪感、人に迷惑をかけてすまないという気持ちゼロ
・平気で澱みなくウソをつく、ずるい(バレても開き直る)
・他人の感情に関心がない(人の気持ちがわからない)
・浅い芝居を打つ(すぐ泣くとか)


私はこういう人たちをよく知ってるなあ。


むしろ振り回されたし、いろんなことをダメにさせられたりしたもんだ。
今思い返しても、6、7人くらいはすぐに頭に浮かぶよ。
その中でも一番のサイコパス(女性)はすさまじかった。
人間関係をめちゃくちゃにされたし、勝手に家出してそいつの家族から何度もひっきりなしに電話がかかってきたりしたし、平気で嘘ついてそれがバレて、「もうあんたとは話したくないから」といったら電話口で泣いたりされて、でもそんな浅い涙には騙されねえぞと思ったら私の友達と付き合いだして、その直後に
「簡単には(縁を)切らせないから」
と脅された。で、私の友達の家に転がり込んだら今度は家に金融督促状はくるわ意味わからん男連れてきたりするわ過食症になるわで、疲れ果てた私の友達が「別れる」と決めたら、今度は
「妊娠したから中絶費用払え」
と急に言い出し、金ぶんだくったという筋金入りのサイコパスだ。
しかも妊娠てのもふざけた話で、なんで私の友達が騙されたのかもサッパリわからないんだが
「妊娠二週間だから、12万円払え」
と言われてすんなり払ったそうな。
妊娠二週間ってなんだよ!普通わかんねえだろ!
まあ、相手はサイコパスだったからな。確かに口が達者であった。
今でもたまに我が家にそのサイコパスから電話がかかってくるんだが、一体何がしたいのかわからない。
いい加減私のことは忘れてくれよー家族ぐるみで私はいつも不在といって防いでいるのだけれど。

そうそう、サイコパスって「恥」を知らないんだよなー。
普通、ウソついちゃってそれがばれちゃったら恥ずかしい、もう会えない、と思うものなのだが平気で再び連絡したりする。しかも「自分の潔白を証明するため」とかいう到底理解不能な理由で。奴らの中では自分が正しいからな。
ウソをついてそれを指摘すると逆切れしたり話を摩り替えたりする。浅い芝居を打たれることもある。その執念があまりにもあまりにもなので、逆に「ハイハイ、それはウソじゃなかったのね、私が悪うござんした」と頭を下げてその狂気から早く抜け出したくなる。
まあ、その後「こいつは病的な嘘つき」という認識が強固になりそこで縁が切れたりするのだが、相手はサイコパスだから忘れた頃に連絡してきたりするのな。
頼む!
私のことはもう忘れてくれ!
私から土下座してもいいから!!
本当に厄介。
サイコパスはサイコパスだけで循環して欲しい。
で、サイコパス天下一武道会とかやればいいんじゃね?
私の中でサイコパスってのは短絡的で何かにつけてすぐ妊娠を言い出したり
妊娠させたり、妊娠したり(しようとしたり)する人たちなのでそういう手の項目で争うといいと思う。
あ、それだと子供がかわいそうだからなー。


でも、今、実際のところで問題になってるのはサイコパスよりもメンヘルのほうだろう。
近頃なぜかチャールストンではなくメンヘルの人が多いな。
んで、私も近頃メンヘルという言葉を普通に使うようになってしまったが、メンヘルって心の病をさす言葉なのですね、改めて調べてみちゃったよ。
まあ、心の病っていうのは本人も大変だろうし、どんな苦痛なのかとかはよくわからないんでここでは書かない。
が、最近は「私、メンヘルなんで」って先に告げて、すべての他人に対する無礼や迷惑を免罪してもらおうとしてるような奴多いような気がするのです。
なんかそれって卑怯だよなー。
メンヘルだから、ってなんでも許されるわけではないのだから、ちょっと迷惑とかは考えてもらいたいものだ。メンヘルの人に攻撃的なことをされて(言動ともに)こっちがへこまされたりすることが多すぎ。メンヘルの人に攻撃されてかえって気が滅入ってしまって可哀相な思いをしている人を見ると本当にいたたまれない。
平等主義も民主主義も唱えるつもりはないけれども、ストレスが溜まったり苦痛を感じたりするのは自分ひとりではないから。
誰だって苦痛を感じるのですよ。
R.E.Mだってエビバディ・ハーツと歌ってるじゃないか。
言われていやだなあ、参るなあ、暫く立ち直れねーなということもある。
わけのわからない攻撃を繰り出されると本当にやりきれないよ。引きずるよ。
あーこの人には近づかないでおこうとか思ったりするよ。
近づかないでおいてもまあ、むこうから「なんで私を無視すんのよ!私を苛めやがって!」みたいな攻撃をしかけてきたり勝手に凹んで落ちちゃったりするのがメンヘルのメンヘルたる所以なんだが。


メンヘルと同じくらい免罪符だと思われてていて鬱陶しいのが「恋愛真っ只中です!」ってやつ。
恋愛もセックスも日常とは切り離して考えて、浮き足立って、それまでの日常をすべて否定する(女子に多いですね、彼氏ができた途端友達とは一切連絡しなくなるような感じ)ようなのを見ると、こう、なんつうか、むなしくなってやがて哀しくなるんだよな。ごく日常のことだと思うんだけどなー、恋愛やセックスって。
恋をしてウキウキ気分、というまるでピチカートファイブの歌のような世界は本人の認識ではアリだと思うけども、周りの人間すべてが本人の認識と同じ認識を共有しているわけではないし、ましてやそれがスペシャルなことではないからな。最近だと「電車男」の影響(って影響あんのかよ、知らないが)でみんながひとつの恋愛をスペシャルに持ち上げる、ってのがあるのかもしれないけども、そんなことは稀です。
周りにとっては一瞬のスペシャルでしかないので、一瞬スペシャルになるのはいいけれどいつまでもそのままだと鬱陶しいだけだ。
恋をしてもごく自然にふるまいたいものである。
じゃないと見ている人たちが恥ずかしいから。いたたまれない気持ちになるから。
あーこれも恋をしている本人から見ると「嫉妬している」とか「障害物」などとみなされるからタチが悪い。
しねえよ、そんなもん。
いい加減わかってくれ。
イヤなら二人の世界へハリアップ。誰も邪魔なんかしないから。
まあ、こういう場合・・・いや、いいや。省略。


サイコパスもメンヘルも恋愛至上主義の人もがんばってください。
あなたたちが法律なんですもの、あなたたちの中では。
がんばって周りを避けるようにしよう。
我々周りの人間も彼らを邪魔しないようにしよう。

さあ、いそいでずらかれ!
2005年05月31日(火)

ウェイスト・マイ・ライフのうちの10日間

この10日間にあったこと(箇条書き)
・赤ちゃんを見に行ってきた。
 面会時間8時までで、5時半に病院到着のつもりが私とおかもっちゃんとるっぱちゃん(いろいろとゆるい人たち)で訪問したがために7時になってやんの。遅すぎ。
 赤ちゃんはやらかかった。かわいかった。
 いつでもベビーシッターさせてください。
・携帯、修理再び
 っても以前のような「酔っ払って吹っ飛ばした」とかではない。
 初期不良。なんとか直ったが、また壊れるかもしれないらしい。
 やっぱりヴォーダフォンはもう潮時なのか。
・吟吟
 三重錦の純米酒が入荷されたそうで、行って堪能してきた。
 相変わらず余分なものを削ぎ落としたキレのよい感じ。
 巌もうまかったなあ!
 鱧がたまりませんでした。
 いやあ日本酒と鱧を味わえるなんて日本人でよかった。
 そして常連の方々とお知り合いになれてよかった。翌日の試飲会つーかそんなのにも誘ってもらえたのだが間に合わず。
 今度は振休とっていこう。
・ダウンタウンレコード
 会社帰りに寄り道。ビール飲んでいい気分。
 ベン・ワット聴いたりRC聴いたり佐野元春話きいたり。佐野元春はあついんだな。チケット取れないのかー。
 で気がつけば長居。
 ちなみにこの日記で「町で一軒しかなかったレコード屋はその後なんの店になったのかわからん」と書きましたが、正解は
「メロンパン屋」
 だそうです。
 メロンパンはそんなに流行ってるのか!
 私の中ではメロンパンって「すげー腹減ってるけどお金がない時に食べるもの」なんだけど。
・人形ばかりの土地へ
 埼玉は岩槻というところで作業。
 朝早すぎ。遠すぎ。ギャース!
 そしてメシ食うところなさすぎ。
 昼待機時に30分歩いて見つからなかった。ただの健康にいいことしただけだ。
 30分歩いて入った店はローソンて!
 県道は徒歩に厳しい。
 あと駅の周りに人形の店ばかりでこわかった。弘田三枝子の歌が聞こえてきそうだった。
・お客さんと飲み
 秋田沖縄で一緒にアホのように飲んだお客さんの会社の人たちと飲む。
 すなわち軽く接待。若い人が多かった。
 あんまり飲んでないのにカラオケ行くとかはもうダメだ。
「ヒッパレ1995」とかを無理矢理入れられて、歌えなかったら一気とかいうサークルノリ。35歳の人とかかわいそうだった。
 3時ごろ解放される。
 が、翌日土曜なのに9時から仕事。泣けた。
・小島麻由美ライブへ
 会社男子に誘われて行ってきた。
 が、朝からの仕事が全然片付かなくて、やっと片付いたと思ったら「再作業なんで」ということでやりとりが終わらなくてライブ会場に到着したのは午後8時。
 対バンのスパルタローカルズは既に終わっていた。
 小島麻由美はエロいなあ。巨乳だし。
 そしてASA-CHANGのドラムはかっこいい。
 終わった後、「今日は酒を飲まん」と言ってたのだが飲んじまった。
 そして飲んだ後会社に戻るという惨事。
・日曜も仕事
 おかげでオークスは行けず。しかしテレビでなんとか観戦。
 シーザリオすげえ。キレよすぎ。福永は牝馬との相性がものすごくよい騎手だな。メスをなつかせることの天才か。キングカメハメハの妹とかいうエースパイロットは結構行くのかと思ったらそうでもなかった。
 今週はダービー!ディープインパクトは買うとして他はどうだ。あとでナイガイ買ってこよ。
・やっと髪きった
 「いつも髪型変わらないよね」とよく言われる私ですが、それは2ヶ月にいっぺんきっちりと髪を切っていたからです。
 でも今回の髪切りは1月以来だ。半年振りかよ!
 そりゃ伸びすぎて2週間ほどおさげにもしていたわ。私なのにおさげって!
 ホントは日曜に切る予定だったのだが、仕事で切れなくなったので定時上がりで美容院へ。家が近いって素晴らしい。
 ずっと髪きってくれてる美容師さんが「オレ、今年39だよ」と言っててたまげた。私が初めて会ったときはまだ30だったんだよ。うわーすごいね、時がたつのは早いねーと言ったら「自分だって休日起きてすぐ酒飲むようになったんだから年取ってるじゃねえか」と返された。
 そうだった、あの頃は高校生だったからなー。
 まあ相変わらずプロレスの話ばかりしてきたが。美容院なのに。
 私がいた時間だけ有線で「闘魂伝承」やパワーホールばかりが流れるという偶然。
・髪切った後に仕事
 髪切ってるのに電話かけてくるとかやめてほしい。
 ヘアダイが携帯にべっちょりついたから。
 そして泣きながら深夜まで仕事。つらい。
・会社男子どもmeets酒飲み女子ども
 会社の殿方たちが「合コンをやって欲しい」というので参加者を募ったり無理矢理声かけたりしてなんとか女子集めて合コン開催。
 っても私は全員知ってる人なので合コンもクソもないんだが。
 そしてうちの会社特有の「突然、機械がおかしくなっちゃったぞ!対応対応」ってので殿方が2名も来られなくなるという事態に。女子4人に男子2人ってなんだよそりゃ。
 その時点でも合コンでもなんでもないんだが。
 しかし一軒目がザ・合コンて感じの店で笑った。「天使の海老のカルパッチョ」というのがただのうっすい寒天なのに1200円て。食うとこなかったぞ。
 結局朝まで飲んでたのは私と会社男子だった。
 6時半だよ、平日なのに。意味ワカンネえよ。
・振休のはずが
 そして帰ってきて寝て起きたら午後6時半だった。
 一日を無駄にしてしまった。
 ウェイスト・ユア・ライフ、とアーチャーズ・オブ・ローフに歌われたような気分。
・再び人形ばかりの土地へ
 再作業て!しかも昼に旅立ったからメシ食えなかった!
 どうにもならなくてあとから先輩が駆けつけてきたし。
 戻ってきたのは9時近く。
 今とっても空腹です。

ああ、なんとか現在に辿り着いた。
なんだかんだで目まぐるしいな。
結論からするともっとゆっくりしたい、赤ちゃんはかわいい、ですな。

というか、私、2ヶ月くらい会社の週報書いてないや。
以前、毎月「週報 4/20〜5/26」という、週報とか名乗ってるのに月報な週報を出していたら怒られた。当たり前か。
2005年05月26日(木)

【今更ジローシリーズ】るっぱリサイタルin蔵王

私はスノーボード愛好家です。
スノボやるというと「ケッ!気取りやがって」「調子こいてんじゃねえよ」「スカしたとこでモテもしねえよ」などのバッシングを受けることも度々ですが、めげません。
だって雪滑りおもしろいんだもの。やめらんね。

というわけで1月26日、山形蔵王に行ってきました。
一緒に行ったのは「サックス吹きのオトコ姉ちゃん」るっぱさんでございます。

いつだって計画性のない私たちですから、なんとなく「このへんの時期に行く?」と日にちだけ決めておいて、新幹線だのホテルだのを手配したのは出発の2日前という有様。
でもリフト券つきとかじゃないから往復新幹線&ホテルで15400円。山形行くなら「驚値」を使わなきゃダメだよやっぱ。いや、山形に限らず東北行くなら断然「驚値」(おどろきダネと読む)!
JR東日本の回し者ではありませんが。

しかしこの「驚値」唯一ネックなのが限定列車に乗らなければイカンのです。
今回チョイスすることができる列車は始発かお昼頃発の便のみ。スノボに行くのにお昼に東京出るなんてありえないので、ここは頑張って早起きして始発に乗ることにする。
6時には東京駅に着いていないとなー5時には起きなけりゃなー、と思いながら寝て起きたら5時ちょうど。
しかし、一瞬の空白の時間後に再び目を覚ますと時計の針は5と9を差していたのだった。

5時45分!

文字通り飛び起きた。
あれほど鮮明にベッドから飛び起きたことはなかったんじゃないのか。
そして人間技とは思えないほどの速度で準備を終えて家を飛び出す。
前にも書いたかもしれないが、家が東京駅から車で15分以内のところにあってよかった。

るっぱちゃんは既に到着済み。
あわててホームに駆け込み、すんでのところで間に合う。
乗ったら乗ったで安心しちゃって、朝6時台だろうとかまわずビールを飲みだするっぱさんと私。いいご身分だ。
で、飲んでベラベラ話しているうちに山形着。

12月末に2度来て以来の山形は、街中にも雪が積もっていた。
12月にきた時は「今年は雪が全然降らなくてスキー場は大変だ」という話を聞いていたのだが、1月頭からバカみたいに雪が降ってかえって雪害なんかが大変だという。まあ、それでこそ東北!北上もすごかったからな。

バスに揺られて山を登り、蔵王へ。
バスの中では寝ていたんだが、起きたらまんまと切符なくしてんの私。
まんまとの意味がわからないが。しかし自分のことなのに他人事調でいうが、私はほんとにモノを失くすことの天才だ。さっさと天才失格になりたい。
失くした旨を正直に伝えて勘弁してもらう。

いざバスを降りたはいいが、目の前にゲレンデが広がっているわけではない。
事前に何も調べてなかったので知らなかったのだが、山形蔵王はバカ広いスキー場なのでゲレンデが何個も何個もあるのだな。で、このバス停から向かうにしてもバスで「横倉ゲレンデ」だの「上ノ台ゲレンデ」だのに向かわねばならないらしい。
あとるっぱちゃんが板を借りるので、レンタルスキーがあるところに行かねばならぬ。といってもどこでレンタルスキーができるのかすら調べていなかった。行き当たりばったり我が人生。
たまたま目の前にバスが止まっていたので、「このバスでゲレンデ行けますかー?」と運転手に尋ねたところ、あら、ま、白い肌で初々しいハンサムな男の子でしたよ。
おそらくるっぱちゃんと私より年下なんだが。
「あの運転手はいい男だね」という話で盛り上がる。
オカマと心の通じ合う瞬間。
オカマ(るっぱちゃん)は目ざとく運転手の名前までチェックしてたが。(名前失念)

そしてバスに揺られて上ノ台ゲレンデというところに着いたはいいが、「雪が積もりすぎてゲレンデまで行けないので」と中途半端な位置で降ろされる。
なんだよーと思ったが、そのいい男運転手君は「あそこでレンタルできますんで」とレンタルスキーの場所も教えてくれた。
いい子だね。(早川義夫ばりに褒めてみた)
教えられたレンタルスキーのところは80くらいのおじいさんが経営していた。

とにかく何を言ってるのか聞き取れない。

しかし
「ここで着替えてっていいよ」「荷物も置いていっていい」
「終わったら適当に板を立てかけておいてくれればいい」
「スノボのほうも置いてっていいよ、明日まで」
とよくわからないけどもサービス満点。
ご厚意に甘えてそこで着替えて荷物も置いていく。
るっぱちゃんのスキーウェアがスパイダーマン柄でとんでもなく派手でした。

そんなこんなのうちに時刻は11時30分くらいになっていた。
やっとこゲレンデ到着。
で、まずやったことは昼食とビールを飲むことだった。
ゆ・る・い!
いつだって計画性のない私たちですから。

でもやる時ゃやる子たちなんですよ私とるっぱちゃんは。
ガンガン滑りましたよ。ゴンドラやリフト、ロープウェイのようなものを乗り継いで山のてっぺんまで行ってガシガシと。
途中軽く道に迷ったりもしたけど。
あと山形蔵王はなだらかな場所が多すぎて、スキー向きでした。
スノボの私は何度板を足から外したことか。
火曜日だったのと、樹氷祭りの直前だったこともあってゲレンデは空き空き。
樹氷になりかけの木を見て「こわいよーモンスターだよー」と怯えたりした。
山の上のほうは風も強く、完璧な樹氷も盛りだくさんであった。

山のてっぺんに向かうゴンドラの中でるっぱちゃんがポケットからおもむろに笛を取り出した。

「山のてっぺんで吹こうと思って持ってきたんだ」

サックス吹きが本業(正確には無職)だから、笛を吹きたい気持ちはわかる。
けど、寒いし風が強いぞ山形蔵王山頂。
グローブ外したら指がもげるんじゃないのか。
しかしゴンドラの中で「何吹こうかしら」と練習をしだするっぱちゃん。
笑っていいとも吹いてよ、とか適当なことを言ってたんだが、結局JRスキースキーな感じで、ということで「チューチュートレイン」となった。
ナイス選曲!しかし果たして無事吹くことはできるんだろうか・・・

山頂の吹雪具合は私らの想像をはるかに超えておりました。

前 が 見 え な い よ

ホワイトアウトの世界だ。
しかも事前にここで吹こうぜ!と決めていたでかい地蔵のところまで行くのに結構歩くではないか。
猛吹雪の中向かったのだが、もう指がもげそうでたまらん。
一旦引き返してレストハウスで休憩。自然の猛威に触れてしばらく会話もなかったほどだ。
ほどなくして2回目挑戦。
今度は地蔵まで辿り着いた。
巨大な地蔵ときいていたのに、その地蔵も顔から上だけが雪から出ているだけであった。
どんだけ雪積もってんだよ!

るっぱちゃん、「チューチュートレイン」吹きだす。
私、それを携帯で写真撮る。

お互い指がもげかける。

ワンコーラスだけ吹いて撤収。逃げるようにレストハウスへ戻る。
ほんとに寒くて死ぬかと思った。
さっさと滑って下山。


・・・がその下山もカンタンにはできませんでした。
ゲレンデが何個もあるのだから、せっかくだから違うゲレンデに行こう!と適当に滑っていたのです。
そしたら気がついたら上級者コースに紛れ込んでいたのだった。
普通の上級者コースなら適当にも滑って降りることができるのだが
その上級者コースとは



傾斜38度の「横倉の壁」というやつだ。
傾斜もスゲエけどこぶがゴツゴツしてやがんの。
しかも↑の写真は雪崩起こしてる時の画像だ。どんだけ急角度なのかと。
そんなところをスイスイ滑るなんてもちろん不可能なので、「るっぱちゃん、先滑っててくれい。私はガタガタ降りてくから」と先にるっぱちゃんを送り出すことに。
るっぱちゃんはナヨナヨしているがサックスとスキーはうまいのである。
「あ、わかったぁ。あたし先滑ってるねぇ」と先に滑って行くるっぱちゃん。
その姿はすぐに見えなくなった。
スキー滑ってるとこういうところがスイスイ滑れるからいいよなー、と思いながらおそるおそる崖下を覗く。
ほんとに絶壁。おそろしい。
るっぱちゃんの姿はもう完全に見えない。
ゆっくりゆっくりと滑っていったところで、コブの合間からるっぱちゃんの姿が豆粒のように見えた。

・・・あれ?
帽子がふっとんでる?

近くにいたスキーヤーの人にストック手渡されてる?

あ、手渡されてるんじゃなくてそれで起こされてるのか?


ゆっくり下りながらるっぱちゃんに近づくと、るっぱちゃんの髪が雪まみれになっていることに気づいた。
鼻血が流れていることにも気づいた。
そして額にはでかいコブができていた。
こんなところで流血騒ぎ。

そんなるっぱちゃんに「ちょっと休むか!おしぼり濡らしてくるから」などと言いつつ、すぐに「ビールでも飲むか!」と言ってビールを飲ましたのは私だ。

救護室に行こうとしたらえらく遠いところにあるのでヤメ。
その後も懲りずに山の上に向かい、帰りは道に迷って大変だった。
ナイターもあったがあまりの寒さに断念。
帰りは蔵王温泉に浸かったが、公衆浴場だったのでほんとに風呂しかないところだった。

そしてバスはすでに発車した後で1時間弱待つという段取りの悪さ。

菓子を食いながらストーブの前で行きのバスの運転手を覗き見して待つ。
るっぱちゃんはストーブの周りの金網でタオルを干していたのだが、気がついたらタオルが焦げていた。
ジャイアンツのタオルだったのに。


続く

(股旅・戯れ言用に書いた1月26日、27日の山形蔵王スノボ旅記だけど
勢い余ってこっちに載せてみた)
2005年05月22日(日)

字読みづらい!けどメッセージフォームです


股・戯れ言 / ヤツザキホームページ

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