過失軽薄日記
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管理人は現在杭州にいますが、どこにいようとうすらオタク気味です。 2008年頭に帰国予定。大陸に至った経緯は2006年3月22日あたりをご覧ください。

文中でリンクされている箇所は別窓で開きます。

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2002年06月11日(火)/麗しい人がオチ担当。

「歴史地図」話の続きです。
つらつら地図を眺めていると改めて実感できますが、ミナス・ティリスとモルドールの距離ってめちゃくちゃ近いんですね。ホビット庄から裂け谷とか、ロスロリアンからラウロスの滝なんかの直線距離などと比べてみてもいかにも近接しています。まさしく目と鼻の先で、中つ国の防衛最前線という感じです。
かような場所にに暮らしていて、住民をオークなどから守護する任にあったボロミアの心情はいかばかりなものであったでしょう。近所(とはいっても何十マイルという距離はありますが)から、物騒な連中がわさわさ攻めて来るわ、その数が年々増えてくるわ、モルドール方向は気味が悪いわ、ゴンドールの事実上の統治者である彼の父上(デネソール)は何だか疲れ果てていて投げやりだわで、そりゃあ、防衛感(何だそれ)が強まって気持ちが切迫してきても無理もないというか…。そりゃあ、裂け谷の会議で「俺達の血であんたたちを守っているんだ」とか、一生懸命訴えたくもなるというか。あああ(啼泣)。
あと、わりとどうでもいいことですが、もう一つ注目すべき点は、ギムリの故郷のはなれ山と、レゴラスの故郷の闇の森も、モルドールとミナス・ティリスと同じくらいめちゃくちゃ近いという点でしょうか。何だよ…最初からご近所さんだったのか、あのエルフとドワーフは…(笑顔)。いや何でもないです(何)。

ところで、指輪物語で、マイルだのリーグだの言われても実際にどのくらいの距離かいまいち想像しにくいという方も多いことでしょう。私も、読んでいて距離感がサッパリつかめませんでした。ということで、こんな便利な頁を。

一撃必殺単位変換リスト

1リーグが何マイルに換算されるかは、時代によって幅があるんだそうです。そんなアバウトな。しかし、「歴史地図」によると、中つ国での1リーグは3マイルということで良いようです。だいたい1リーグ=5キロと思っておくのが良さそうです。
これまた「歴史地図」によると、「二つの塔」では、アラゴルンとレゴラスとギムリは一晩+3日で45リーグ駆けますが、キロメートルに換算すると45×5で225キロくらい走ったということに。そりゃあギムリや馳夫もへとへとになり、エオメルにビックリされても無理はない。そして、それでもまだまだ元気いっぱいなレゴラス←オチですか?どうもこの、メリピピ追跡組(馳夫、レゴラス、ギムリ)は、一人レゴラスのおかげで愉快な三人組になってしまっているような気がしてなりません。
早く映画でこの愉快な三人組が見たいなあ。

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2002年06月10日(月)/有意義な実家。

蹴球世界杯(素直にワールドカップと言えないのか)では、日本がロシアに勝ったとかで大変なことになっていますねえ。本気で偉いなあ。
サッカーのルールも良く知らぬのに、わかったような口をきいており、平時より真剣にサッカーに打ち込む人々に「このにわかファンめが」とか言われてしまいそうで恐縮ですが、なにしろ当方「にわか」ゆえ、この世界杯自国開催なる好機を逃すと、今後熱狂する機会が得られぬかもしれませんので、大目に見て下さい。いや熱狂というかもっぱら感心するばかりですが。

世界杯であろうがなかろうが、相変わらず指輪率の高い生活を送っています。この前、「The Atlas of Middle-Earth 「中つ国」歴史地図 ― トールキン世界のすべて」という、中つ国の詳細な地図やら、フロドたちがどのように旅したか記した地図やらが載っている書物を入手しました。そして早速フロドやサムの旅程というより、自分の気持ちに正直に(最悪)馳夫やエルフやドワーフの旅程を熱心に眺めました。結果、霧ふり山脈以東の地図(モルドール付近を除く)をおおよそ覚えてみたりする始末。最早アイゼンガルドやファンゴルンの位置もバッチリであり、映画次回作への準備が必要以上に整いました。いやこの辺は全然覚えやすい地形ですが。
というかこの本は、真面目に素晴らしいのでおすすめです。なにしろ袋小路屋敷や踊る小馬亭の間取り(?)まで載っており、これで安心して存分に二次創作物を作ってくれという著者の声が聞こえてくるようです(幻聴です)。そして、フロドやサムの旅程も単に経路が示されるのみならず、野営場所とその日付までもが記されており、空恐ろしいほどに隙がありません。ハラショー!すごすぎるー!
ともかくそのように至れり尽くせりな本なので、踊る小馬亭内のバタバーの居室の位置とか、フロドがああなってこうなった場所(ネタばれゆえ表現自粛)なども日常茶飯事的に載っていますが、そういう時この本では、該当する場所に人名だけを記すという方式を取っていて、地名と同様にいきなり「バタバー」とか「フロド」とか書いてあるので何か不思議な感じです。例えば、「玄関」、「台所」、「勝手口」、「バタバー」という具合に並列的に人名が書いてあるという寸法です。「バタバー」程度ならいいのですが、これがたまに「ギムリ」や「レゴラス」だったりして私の心を乱して対処しかねる場合があるので、油断できません。そうであるとして、対処するべき何が起こるというのか私。いや別に名前が書いてあるだけなのでどうってことないんですが。しかし。

さて、このように気合いの入った本ですので、事は「指輪物語」の範疇のみでは済まされず、「ホビットの冒険」の舞台となった場所も詳しい地図になっています。「ホビットの冒険」というと、私にとっては、レゴラスの出身地である闇の森や、そこに住まう、レゴラスの同胞たるエルフたちの愉快な実態を知ることができたという意味でも、まことに有意義な書物でしたが、「歴史地図」では、闇の森のエルフ王の岩屋の内部までもが地図になって載っており、個人的に心の底から有意義でした。そして、この大変に有意義な岩屋はレゴラスの実家でもあるわけなので、どこかにレゴラスの居室を示す意味で、先ほど言及した並列人名記述方式にて「レゴラス」とか記されていないものかと期待して探しましたが、みつかりませんでした。期待しすぎました。くそう…(素)。自分の部屋持ってないんですかレゴラス(大間違い)。「ホビットの冒険」で牢屋の記述が主だったので、地図でも牢屋方面ばかり詳しい。やむを得ませんが。ていうか「実家」って表現は、間違ってはいないはずですがエルフに適用すると何か非常に違和感があるような気が。

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2002年06月02日(日)/すでに感動を?

もうそろそろ、指輪映画が各劇場で上映されなくなって来ておりますが、私の地元でも、どうやら6月上旬までで上映が終わってしまいます。そんなわけで、見納めという感じでまたしても映画を観ました。しかも、ハリーさんにおごってもらいました(ありがとうございます)。ああ面白い(さまざまなことが)。
数えてみると、自分はこの映画を8回も観ており、それだけ観るとさすがにかなりいろいろなことを覚えます。裂け谷会議の皆の席順まで記憶している自分に戦慄。いやむしろ賞賛。覚えるな。そして、話の筋や台詞なども相当覚えているので、不穏な場面にさしかかるたびに、先取りして感動しはじめるという暴挙に及びました。もう少し分かり易く要約しますと、ボロミアを見るたび悲しい気持ちになりました。うああ(嗚咽)。
というか、原作を全て読んだ今や、これからおこることどもに想いを巡らせてしまうために、ホビット庄の有様などを見るにつけても、勝手に先取りして冒頭にしてすでにしんみりする始末。ああ寂しいぜ!何もかもが。 ハリーさんも同じ様子だったと言います(名誉毀損)。いや席順把握は私だけの咎ですが。

さらに今回は、字幕訳の珍妙さに着目し、最後の方の、アモン・ヘンでオークが大挙して襲来し、アラゴルン「つっこめ!」レゴラス「やっつけろ!」とか言っている場面等は、本来ならば台無し訳なので、通常字幕から努めて目を逸らすところですが、あえて字幕をよく読んでその妙味を味わうなどという、自分でもなんだかよくわからない楽しみ方をしました。

※注)よく分からない方のために余計な補足をしますと、英語では、二人はこのように言っています↓↓。
Alagorn「Elendil!」 Legolas「Go,Alagorn,Go!」
何が「つっこめ」でどのへんが「やっつけろ」だと? 吹き替えではちゃんと「エレンディル!」「行け!アラゴルン」だったのに。なにやら非常に好戦的な字幕の二人。やっつけろって。


というか、今となっては字幕が非常に面白いような気がしてきました。ことあるごとに、何かと問いを投げかけがちな奈津子文法。助詞+「?」で強引に終わらせつつ問いを放つのがポイントです。「恐ろしい光景が?」「小さい人は何処へ?」「トゥシューズに画鋲が?」「みそ汁に砂糖を?」日常会話にも応用が可能。私は何を?(もういい)
この際、DVD化される時などには、字幕はあのままにしておいて欲しいような気もちょっとしてきました。「ボビット庄」をも許すというのか私(いやこれは直ってますが)。やはり見過ぎか。

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2002年05月30日(木)/アイテムコマンドでおくすりを使え(覚え書き)。

久々にRPG(というより無双2以外のゲーム)に触れ、不慣れながらも新鮮な感動を味わいました。コマンドを入力して敵を倒すYO!(だから何)

それで早速昨日の続きです。書き忘れていましたが、幻水3では主人公が3人おり、民族色豊かな衣をまとった血気盛んな様子の若者、真面目そうな妙齢の美しき女騎士、いかにも秘密を山ほど抱えていそうな鬱蒼とした中年男性といった面々がそれぞれのドラマを織りなしつつも、それらが最終的に一つの大きな物語に収斂していく様子です。何しろ幻想水滸伝シリーズといったらシナリオには定評がある感じなので、今回もまた苦しかったり悲しかったり嬉しかったりと沢山感動するに相違なく、その一端が窺い知れるような、深刻でやりきれなさそうな展開がそれぞれに押し寄せているようでした。
ヒューゴというエキゾチックな若者が主人公の状態で、仲間の少年がうっかり殺されてしまった場面で特に顕著なのですが、何だかこの人達は、感極まったときにやたらに「!」を多用して叫んだりなさるのがどうも気になります。そんなに大安売りしたら逆に効果が弱まるのでは?インフレ?レンテンマルク? いやそれはもやりましたが、この前海外の「!」多用を憂えた (大きなお世話)と思ったそばから、こんな身近でもインフレが起こっているとは。しかしよく考えたら幻水は昔から、感情が激したときには盛大に「!」を使っていたような気がしたので今更指摘したところで何にもならないような。
というか、ドット絵の時にはそれほど気にならなかったと思うのですが、無音というか声が付随していないのと、文字が端正な明朝体だったりするのも多少影響しているかと思いますが、あれほど激昂して大量に「!」を放っておきながらも、物語は非常に静かに展開するという印象です。声というのはあるのとないのでは相当違うものなのですね。これでちゃんと音楽が入るとまた違うのかも知れませんが。
しかしそんなふうに感じるのも私が「へいっ!へいっ!ほーっ!」だの「本気で行きます!」だの「ぃヨッ!」だのとさんざん雄叫びまくる騒々しいゲームにあまりに慣れ親しみすぎたゆえかも知れません。まったく思わぬところでとんだ弊害が。幻水3発売日までに何とかRPGに慣れ親しんでおかないと。あと、あのアップになると微妙に恐ろしいキャラクターのポリゴン顔に…慣れるっていうか、いろいろと覚悟を決めなければ…(何の?)。

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2002年05月29日(水)/×ボタンはキャンセル、○ボタンは調べる(覚え書き)。

やっと仕事の方が一段落つきつつあり、そろそろ思うさまだらだらしようと思ったのに(駄目人間)、すぐさま次の仕事の打ち合わせがあり、今度は何やらDOSアプリとやらをやるのであり、DOSなんてろくに操ったことがないので不安を覚えていたところ、どうも話が進むにつれ、なんか今回の打ち合わせよりも前に聞いた話だと、自分は事前にその仕事の作業をしていた人がすでに作った物の動作確認などをして提出すればよいはずだったのに、何故か私がそのアプリまで作ることになっていることが判明してきて、つまりほとんどすべて自分でどうにかせねばならないらしいということがわかり、不安が募る一方の今日この頃です。どうしろと。長い。

それはさておき、本屋をさまよっていたら、幻水3の体験版があったので何食わぬ顔で入手しやってみました。そして、ポリゴンの様子などをこのたび初めて確認しました。ポリゴンは、思ったよりは悪くなかったのですが、思ったよりさほど良くもないという感じでした。なんか、キャラより背景に力が入っているような気も。いや…慣れるしかないか…(諦念)。そして幻水3では当然このポリゴンにより作られた世界をポリゴンによるキャラが移動してゆくので、とりあえず様子を知るためにウロウロしたりしました。
しかし、どうも三國無双2をやりすぎてその操作が己が身に抜きがたく染みついているらしく、攻撃のつもりで□ボタンを押してみたら、やはり無反応でありゲームが違うことを思い知って勝手に気恥ずかしくなったそばから、ジャンプするつもりでうっかり×ボタンを押したところ、ステータス画面みたいなのが出たりして、予想と違う動きに怯んだりしました。ジャンプしてどうする。あと、どうも移動方向によって動かしにくかったりするので、視点を変えるつもりでL1ボタンを押したり、人によっては馬に乗っているのだがたまには下馬してみたいと思い、下りるつもりで×ボタンを押したりして、当然それらも無反応であり、勝手にとまどいました。馬はともかく視点は変えたいなあ。
さらに、なんか集落のような所に行ったら、人が沢山いたのですかさず体力ゲージを見るつもりでL2ボタンを押してみたりしました。ゲージが出たところでどうすると。斃すつもりか。民間人ですよ?それ以前にRPGですよ私。思わぬところで自分の病が絶望的に篤いことを再確認し、非常に困惑しました。どうしよう。
思いの外長くなったので次回に続きます。

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ヤケパチ |電信家頁

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