ハリーポッター映画のDVDが出たので入手しました。何かこのDVD、3000円もしなくて滅法安いんですが、2枚組の2枚目のほうに、未公開映像やらインタビューやら、その他たくさんおまけがついていて、大変なお得感でした。こんな高コストパフォーマンスで大丈夫なんでしょうか。いやありがたいですが。 私は、ハリポタを劇場では吹き替えで見たのですが、このたびようやく字幕で、ハリーたちの生声を聞けました。やはり生声はいい。ハリーも非常に賢そうなしゃべり方をしていますねえ。そして、あたりまえですが、皆さん英語の発音が良いですな。「アロホモラ」とかも、日本人である自分が読むと全く平坦な発音になってしまいますが、英語ネイティヴな彼らは、なにやら抑揚のある密度の高い発音をなさっていたのでいちいち感心しておりました。こりゃあ効き目がありそうだ(何の)。
その他にも、4月下旬から、指輪映画1部の字幕版で映画2部(二つの塔)の予告が見られるので、それ目当てであえて字幕を見に行き、しかし、問題が多い字幕の文章はなるべく読まぬようにしてみたり、海外の指輪映画サイトなどをめぐっていたりしており、英語に触れる機会が格段に増加している昨今であります。いや以前が英語に縁のない生活だっただけですが。そして、触れたところで英語力が上昇しているわけでもないので、そこになにが書かれているか等正確なことが分かるわけでもないんですが。
よくわからないながらも、英語サイトをめぐっていると、時折、海外の指輪ファンの掲示板(?)書き込み等を目にすることもあります。なんというか見た感じ、エクスクラメーションマーク(!←これ)の多用や、「YYYEEEAAAHHHH!!」等、文字を多く連ねる手法によって、その思いの丈を伝えんと試みるのが彼の言語圏での主流であるように見受けられるような気がします。ことに「!」の応酬には目をみはるものがあり、甚だしいのになると、並べすぎて罫線のようになっていたりしており、ドラゴンボールでもそこまで多くは使わないだろうと口出ししたくなるほどです。そんなに大安売りしていると、逆に強調効果が薄れるのでは?罫線ではどうしようもない。インフレ?レンテンマルク?まあ、英語でどうやってつっこめばいいのかはよく分かりませんが。i…Inflation?
だいたい、私などもこうして日記を書いたりサイトに戯れ文を放置したりと、なかなかの量の文章をものしているわけですが、通常そんなに「!」など使いはしません。そこで!ここはひとつ!!ちょっと!沢山!!!使ってみようかと!!!思ったのですが!!どうでしょうか皆さん!!!!!? …これだけ書くのにもひどくクタクタになるんですけど…。というか、これじゃあちっとも話が進まない。私とは初めから基礎体力が違うということなのか。
しかし、日本語で、「○○超萌え!!!!!!!!!!」等、あまりテンションが高いような文章があったら少々怯みつつ、「ま…まあまあ落ち着いて」とか言いたくもなろうというものですが、英語で「aaahhhh!!!! i love ○○ forever!!!!!!!」などとやられた場合、自分の英語力の低さが幸いして、とにかく大変な興奮状態にあるのだなというようなことが推し量れるくらいで、その言わんとするところの詳細がつかみかねることが多いので、逆に微笑ましいというか、むしろ、英語では己の熱狂をこのように表現するのかとわけもなく感銘を受けてしまうのでした。それにつけても「!」の多いことよ。英語圏には体力に恵まれた人が多いんですかね?
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2002年05月12日(日)/うっかりちゃっかりがっかり。 |
ここ最近、指輪づいてから、私にしては比較的頻繁にサイトの整備を行っていて、なかなか良い傾向なのですが、その反面日記のほうが閑散としてまいりました。それというのも、当日記では、普通ならサイトの出し物として更新するようなネタっぽいものを、話題として繰り出してしまうからであり、普通に更新すると日記に書くリソースがたちまち枯渇してしまうからであります。
そういう時は、自分が行った日常的な出来事を日記に書くという手もあるというか、それがまっとうな日記と呼ばれる代物なのでしょうが、いつも大変に地味に生きているので書いたところでちっとも面白くないという弊害が発生します。 たとえば最近の出来事ですと、VBで比率(○○%)を出力する関数がある事を知らずに、危うく自分で関数を作りかけて間抜けであったとか、VCのブックマークを保存する方法を最近まで知らなくて、大変効率が悪く間抜けであったとか、別部署で作っているプログラムがちっとも出来上がってこないので自分のプログラムのテストが出来ず大変困惑しているが仕事の締切りは今週末なのでどうしようとかなので、読んでいる人は全然意味が分かりません。まあなんとなく、間抜けな生活を送っていることはお分かりいただけるかと思いますが。二回も間抜けって書きましたし。 また、最近考えたことでは、人としてのありようがなごやかなため、見ていると安楽な気持ちにさせられる人物をさして、「癒し系」と称するけれど、それでは、見ていて大変萌えな気持ちにさせられる人物は「萌やし系」なのだろうか?と考え、「モヤシ」という語感はちょっと困ると思いました。しかし、後から、単に「萌え系」と言えばよいことに気づきガッカリしました。
…なんか気が滅入ってきたので無理に日記を書くのは止そうと思います。
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2002年05月07日(火)/中国人エルフ(ありえない)。 |
大型連休も終わっていつもの状態に戻りましたね。私の方もそれなりの大型連休(10日間)を頂きまして、頂いたところでほとんどまるまる指輪漬けの日々を過ごしたのであり、有意義であり浪費でもありで、心がここにあった試しもなく、思い余っていない時もなく、まったくさんざんでした。ああ楽しかった。
思い返すと、やれ三国志だの真・三國無双2だの指輪物語だのと、どうも今年に入ってから思い余りっぱなしなような気が。はたからご覧になっていると、随分せわしなく移り気な人のように思われるかもしれませんねえ。というか我ながらせわしないです。少しは落ち着け。 しかしながら、例えばこれまで当日記で執拗なまでに三国志関連の話題を繰り出していた側から、掌を返したように指輪に移行したように見えても、私的には、己の心を乱す物件が増えただけで、以前フィーバーしたものが色褪せたりしているわけではないので、単に自分の処理速度の限界を超えて首が回らなくなっているだけあり、結果、現在最も旬な物件をどうにかするだけでせいいっぱいになってしまうということを繰り返すというなりゆきなのでした。ですから、赤マルジャンプのライジング続編も大変に楽しみにしていますし、北方三国志の続編も依然待ち詫びているのです。
そんなわけで、私に勝手に旬の物扱いされている指輪物語です。 やぶからぼうですみませんが、何か旅の仲間(あの9人)の平均年齢ってものすごく高いんですね。年齢不祥の人がいるので正確には算出できませんが、少なく見積もっても何百歳とかいう、人としてあるまじき値が導き出されます。端的に言って、何千年生きているかもわからない弓を使うエルフの人が主犯なんですが。あとエルフではないですがガンダルフも同罪です。 いったい、エルフの人々は、映画のエルロンドのごとく「3000年前に私は見た」とかまったく普通に語り始めるので始末におえない。長いことが売りの一つである中国史をもってしても彼らには太刀打ちできるかどうか。三国時代にしたって、今からせいぜい1800年前ってところなので、彼らにしてみればまったく余裕ですな(何が?)。1800年という数字に「せいぜい」なんていう言葉をつけねばならないなんて。 そして、うっかり三国志の話をしているのをエルフの人らに聞きつけられた日には、「曹操なら私は会ったことがあるが、ちょうど三丁目の某さんにそっくりだった。」とか、「一度周瑜を見たことがあるが、意外とぽっちゃり型という印象だった。」とか貴重だけど台無しなことをいろいろと教えてくれそうな気配。三丁目ってどこですか。下手をすると、「孔子と友達だった」「紂王と戦ったことがある」「実は俺が黄帝だ」などというとんでもない経験を持つ者が続々と見出されそうです。すごいなあエルフ。そんな風に考えると、なんか彼らのことをますます好きになれそうな気がするなあ。中国にエルフがいなくて非常に残念だったなあ。
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文庫版指輪物語読み終わりました。面白かった〜!基本的に幸せエンディングでありながら寂しくもありで、良い終わり方でした。しかし全部読んでみると、一番賢かったのは結局サムのような気が。指輪ファンの中には、指輪物語の主役はサムだという方もいらっしゃるようで、たしかに納得です。私としては、ゴクリ(映画だとゴラム)を主役としたいところですが。 今回私が読んだのは新版のやつなんですが、旧版文庫には載っていた、「追補」が載せられていないので、ちと煮えきらぬ気分です。話的には、追補を含まなくても完成されているようなんですが、読めないとなると余計に気になります。自分が昔揃えたはずの旧版が散逸してしまい、すぐにはみつからぬので、仕方なく新版文庫を揃えた挙げ句に、「追補」をネット注文する私。早く来ないかなあ。というか旧版はどこへ行ったんだろうなあ。
ところで、自分が何故、瀬田氏訳「馳夫」を適切と感ずるのかについてまとめてみましたよ(余計)。 昨日の日記で、striderは上等な言葉であってはならないと書きました。アラゴルンのこの別名は、ブリー村の人々がいつしかそのように呼ぶようになったのですが、ブリー村の住民にとって、アラゴルンは、よく見かけられはするが、あくまでも名前も知らぬよそ者であり、ちょっとうさんくさい人間のように思われています。また、ブリー村の住民は、田舎に住む庶民だということを念頭に置いてみます。
読者諸氏の中にも、自分達とはあまりなじみがないが、しばしば見かけられる人に対して、名前が分からない場合などは、便宜的なあだ名をつけて呼ぶという経験がおありな方もいるでしょう。その人が、背の高い人ならば「のっぽ」さんであろうし、眼鏡をかけていれば「メガネ君」、いつもジャージを着用しているなら「ジャージ」といったところですな。ブリー村の連中がアラゴルンにつけた名も恐らく上記の例と似たような感覚にもとづいてつけられており、しかも彼らは、アラゴルンに対し、必ずしも良い印象を抱いていないので、わりと実も蓋も無い感じの名前で 称されるであろう事は想像に難くありません。映画の訳「韋駄天」とかだとちょっと好意的な感じなので、語の訳としては間違ってはいないのかもしれませんが、妥当とは言い難いと思います。「馳夫」ならば、別に良い意味でもなく、さりとてそんなに悪いわけでもなく、発音した際の語感も、ちょっとガッカリな感じなので、 至極適当な訳なのでは?と考えた次第です。
しかし、そうはいっても私も、しだ家のビルだかが一度アラゴルンのことを「長すね彦」とか呼ばわっていた件に関しては、やはりどうだろうかと思います。「彦」って。たとえば、通称「ジャージ」に「彦」を足して「ジャージ彦」と言うのと同じってことですか?なんかそれはさすがに由々しき事態のような気が。でもそれをいうなら、馳夫だとてもいわば「ジャージ夫」と同様の用法ということになってしまうので如何ともしがたい。やはり馳夫であっても駄目なのか…?(真剣になることですか)
しかし、他に名前の末尾に付く可能性のあるものとして、「〜之丞」「〜衛門」「〜介」「〜麿」等を考えてみた場合、そういうのが接続されてしまう事態にくらべると、「彦」や「夫」などまだまだ序の口…じゃなくて妥当な感じがするので不思議なものです。
「馳之丞」などとやってしまった日には目も当てられない。さりとて末尾を取り去った「馳」のみでは格好がつきかねる。いったいどうすれば…?ここは一つ「夫」をつけてみるのはどうだろう?「馳夫」…それだ! なんていう翻訳者の苦労が忍ばれます(野放図に想像しすぎというか瀬田氏に失礼)。翻訳というのは実に難しい仕事なんですねえ。難しさを取り違えているような気がしなくもないですが。
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2002年04月24日(水)/あなたも、一週間程度の読書でみるみる幽鬼に。 |
正気を失ったような文章(いつものことですが)をここで書き散らしてから約10日。歳月の過ぎることの何と早きことか。その間に私が何をしておったのかと申しますと、当然のように指輪漬けになっており、主に文庫で出ている原作を1〜9巻まで読んでいました。いやまだあと数十頁残ってますが。家にいるときは、風呂食事睡眠以外のほとんどすべての時間を指輪読みに費やす始末。あと通勤中の電車と昼休みも読んでましたな。休日以外の記憶が曖昧です。もはや幽鬼です。 それというのも原作が大変に面白かったからで、特にレゴラスとギムリの友情パワーにはイヤな薄ら笑いが浮かぶのを禁じ得ません。惜しむらくは出番が少ないことですが、彼らはその限られた出番を無駄にすることなく、(私にとって)破壊的な会話を繰り広げたりするので油断がならないです。この仲良しさんめ!
指輪物語は、大昔に読もうと思って全巻揃えてとりかかったことがあるのですが、その時は確か第2部途中で挫折してしまいまして、レゴラスとギムリにぼんやりと好感を持っていたことと、アラゴルンが馳夫だったことを除いては内容もほとんど忘れてしまっていました。というか昔からそんな凸凹コンビが好きだったんですか私は。やれやれ。まあ、そういった経緯を経て、今回の読書はいわば指輪リベンジでもあったわけですが、途中で停滞することなくたいへん面白く読めました。いやあ、こういうこともあるもんですな。これで挫折が挫折でなくなったので良かったです。
striderが馳夫と訳されているのは、最初は「どうよそれ」とか思っていたのですが、ほぼ全編読み終わった今では、むしろ馳夫が望ましいというか、積極的に翻訳者である瀬田氏の名仕事だと讃えたいです。アラゴルンのこの別名は、そんなに壮重だったり、格好良かったり、いわゆる「良い意味」の言葉であってはならないんですな。そういうことも原作を全部読めばわかるんですよ。瀬田氏すげえ。
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