過失軽薄日記
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管理人は現在杭州にいますが、どこにいようとうすらオタク気味です。 2008年頭に帰国予定。大陸に至った経緯は2006年3月22日あたりをご覧ください。

文中でリンクされている箇所は別窓で開きます。

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2001年12月18日(火)/自分のことすらわかりません。

先月ダラダラいじっていたプログラムを今月末にリリースするということがいきなり判明し、降って湧いたように今週出張することが決まった。年末のこの忙しいときに新バージョンリリースとは客先の人も酔狂な。新年早々新機能をつけて嬉しい感じにしたいってことなのだろうか。多少面倒だがまあ良かろう(偉そう)。
しかし、私などは、ちょっと出張して「ブツはこれで、これとこれをどこそこに入れれば動きます。何かあったら連絡を。じゃあそういう事で」とか言ってれば事足りるが、実際に導入する人は大変だ。年末休みが多少削られるんじゃあるまいか? せめて下手な不具合などを出して彼らと私の余計な仕事が増えぬようにしないと…などと思いつつ、つらつらとソースコードを見返していたら…こいつはいけない。ぎょうさんありよった(何者)。不具合が。
というか、根本的に間違っており震撼。プログラムにaバージョンとa'バージョンがあるとして、私が修正すべきなのはaの方だったが、思いっきりa'の方をなおしていたのであった。あ、危ねえ〜! 気づいて良かった。あっさり直ったのも良かった。ああ驚いた。当時は何の疑いもなく修正していたのが不思議でたまらない。そして、こういう不思議なことばかり引き起こしがちな自分もなおさら不思議でたまらない。

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2001年12月17日(月)/感想未遂。

慣習に従い、通勤中の電車内でジャンプを読むが、ライジングインパクトでまたもやリーベル周辺があんな風だったので、笑顔が浮かびそうであるのをどうすることも出来ず、静かにジャンプを閉じた。不審に思われると具合が悪いのでやむを得ぬ。
しかし、その日一日、自分にとって全く看過すべからざる展開になっているであろう例の数ページを思い起こしては、もういっそのことすみやかに帰宅し、誰もいないところで思う存分のたうちまわりたいという衝動に苛まれ続けた。このような日に仕事など、苦行でしかありえぬ。神は何故私にこのような試練を与え給うのか(大仰)。もちろん帰宅後存分に笑顔になり往生。

それにしても、リーベルが登場すると飛躍的に点描が増えるので、全くいたたまれない(菩提)。今回のはほとんどプラタが放ったやつだが、畢竟それはリーベルに起因するものであり、点描発生源としての彼の潜在能力の高さに改めて驚かされることとなった。自らが発するだけではなく、他人が発生させる触媒にもなりうるとは。
せっかくこんなにたまらないのであるから、今週は感想を書きたいが、こんな時に限って何やら忙しくなってきた。極めて遺憾だ。っていうか半ば書いてしまっているが。いけないいけない。

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2001年12月16日(日)/そのヘモグロビンが曲者だ。

今回は、血液話です。苦手な方はご注意を。

我が家の猫は、血のつながった兄弟同士にもかかわらずよく喧嘩をするので、二日に一ぺんは猫の喧嘩の仲裁をしている。今日もちょっとしたじゃれあいが喧嘩に発展して猛烈にやり始めたので、いつもどおり宥めにかかったが、二匹を引き離すとき不覚を取り、攻撃の余波を食らって右手を激しくひっかかれた。
猫による負傷は日常茶飯事なので慣れているが、まともに攻撃を食らうことはあまりない。ゆえにこういった激しい負傷は久々だ。などと思う間にも血が滲んでくるので、反射的に傷口をなめてみたり(不衛生)、ティッシュで止血を試みる。しかしどうも私は血の赤い色が鬼門らしく、傷口を注視しているうち、何やら意識を失いかけ床に膝をつく始末(本当)。出血多量による貧血なら分かるが、流血すらしていないのに気が遠くなる。我ながら弱すぎ。
しかし、自分の体中をあのように真っ赤な液体が循環しているのだとか考えるとあら不思議。見る見る目の前が真っ暗に。血液検査などで採血するときも、血を採った注射器を見てしまうと俄然気分が悪くなってくる。血液があんなに鮮烈な赤色をしていなければ、まだ耐えられると思うのだが。面白いように気が遠くなるのは何かのカルマであろうか。

こんな弱点をもつ私がもし、ファンタジー世界に生を享けていたら、戦士系の職業はまず勤まるまい。傷を負うたび気絶ではどうしようもない。さりとて、傷を癒す立場にある僧侶なども不可であろう。役に立たないのはどこに生まれても同じようなので、安心といえば安心だ。

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2001年12月15日(土)/違いのわかる、へたれ王。

今回は、グイン・サーガの話です。ネタばれが困る方はご注意を。

グイン・サーガの新刊(83巻)を読んだ。前巻に引き続いて、この作品で私が端的に言って一番好きなキャラであるレムスがたくさん登場するので、非常に喜ばしかった。いやそのう、突然好きキャラを白状されて、閲覧者の方も困惑していることと思いますが、以後、困惑に乗じてレムス語りです。すいません。それで、強引に話を続けますが、レムスときたら、グイン・サーガの中でもかなり不幸な部類に入るのではなかろうか。純粋に己自身であれたためしがないあたりなどが。現時点に至るまでのレムスの変貌はこんな風である。(あくまでも個人的な解釈なので、レムスファンの方々は、気にしないで下さい。ていうか、先に謝っておきます。すみません。)

<レムスの歴史>
物語初期:虫も殺せぬ気弱少年(体も弱そう)
     →怨霊憑きにより、自我、知性の萌芽(失礼)。ひねくれる。
王即位後:依然怨霊憑きでかんしゃく持ち。うっかり機嫌を損ねた者は投獄。
     そのくせ、劣等感に苛まれたいじけガイ。
     人の輪に入れず、寝床ですすり泣いたりする。
     青二才なため、臣下たちに侮られて泣き寝入りする日々。
     おまけに有能な宰相と比較されてさんざん凹まされる。
     部屋の片隅で膝を抱えている姿等が容易に思い浮かぶ(濡れ衣)。
     その後、自分に憑いていた怨霊を逆にとりこんでパワーアップ
     したと思ったら、本作品の大ボスと目される怪物の
     傀儡となってしまい日夜暗躍。たまに我に返ることもある。

仮にも王様だってのに、出番が少ない事をはじめとしていろいろとないがしろにされがちなところを含め、実に私好みのキャラである。まったく完璧だ(何が)。そして最近の国王陛下はこんな風である。

82巻 :表紙占拠で喜びのあまり私が昇天(余計)。
     久々に沢山登場したと思ったら、怪しげな黒魔術を身につけ、
     いよいよ悪党風に成長。
     知らないうちに何か変な具合に開き直ったらしく、
     これまで内心に抱いていた、優れた者に対する妬みそねみ、
     世の中への恨み憎しみを、他者(グイン)に対し堂々と
     元気よく訴えるようになった。
     こんなに潔くウジウジしている人は見たことがなく
     いっそ小気味が良い。
     初期状態からは信じられぬほど頭が良さそう。
     個人的には「神経質なくすくす笑い」が琴線に触れた。
     ますます完璧だ。
     悪者としての飛躍も十分に期待できるようになった。

現在(83巻):ねじけ風味で才能が開花して元気溌剌たるいじけガイに
     成長したと思ったが、実際はそうとばかりも言えなさそうで、
     空元気、やせ我慢、虚勢といった要素が目立つ感じだ。
     たまに少年めいた言葉づかいをすることがあるのが微笑ましい。
     基本的に気の毒。

そんなわけで、以前のへたれぶりに加え、最近のひねくれた悪者ぶりには相当ドキドキしたものだが、出番とは裏腹にレムス当人は、ひどく痛々しく、だんだん気の毒になってきたので、何とかして欲しい(と言われても)。劣等感を克服することが彼が何とかなる鍵だと思われるがどうか。とりあえず死なないで欲しい。才気溢れる自信に満ちた人が王様なのは良いことであろうが、たとえそうでなくとも、うまくすれば己の力不足を嘆く多くの人々の気持ちを理解できるような、違いの分かる良い王様になると思われる。どうにかそっち方面に発展する方向で一つ。いろいろほざいており、恥ずかしい限りだが、何とかして彼には最終的に幸せになって欲しいためこちらも必死なのだ。

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2001年12月14日(金)/諸事情により宴ラッシュ。

会社の忘年会で飲み会→二次会→温泉付き宿に一泊。
突然だが、私は酒に酔わない(中にはご存知の方もいるでしょうが)。なので、今回も当然の事ながら最後まで普通に過ごし、普通に帰ってきた。このように書くと、酒に強いように思われがちで、人にそう言われたこともあり、自分でも己の肝臓の組成が疑わしい時期もあったが、それは誤解である。違うんですよ(誰に対する弁明なのか)。ただ、飲んでいても全く顔色が変わらず、何の感じもせず、酩酊状態にならないだけなのである。確かに我ながら、顔色の変わらなさは驚嘆に値するほどだ。しかし下手な安酒を無茶に飲んだ場合には、次の日頭が痛くなったりして、毎回程度の差こそあれ、肉体へは確実に影響が及ぼされている事は明白だ。以上のことを総括すると、私の場合は、酒ならではの良い作用は期待できず、飲酒によるメリットはあまり得られぬということになる。まあ、酒飲みとしては落第気味ですな。
そのように生まれついた私でも、飲み会はやはり好きである。周りの人が愉快かつ陽気に浮かれ騒いでいるのを見るのが楽しいので。今回の忘年会はといえば、皆わりとおとなしい感じで、暴れたり吐いたり正体不明に陥る人がいなかったので、気楽ではあったが刺激は少なかった(弊社の飲み会がいつもどうであるか推して知れよう)。また次の機会にでも、激しいパフォーマンスを見せてくれることを、他の皆に期待しようと思う。

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ヤケパチ |電信家頁

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