過失軽薄日記
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管理人は現在杭州にいますが、どこにいようとうすらオタク気味です。 2008年頭に帰国予定。大陸に至った経緯は2006年3月22日あたりをご覧ください。

文中でリンクされている箇所は別窓で開きます。

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2001年12月12日(水)/追い詰められつつある者。

この日記を、なるべく長く続けたいものだとは思うのだが、毎日書くというような、明らかに自分にとって荷が重い制約はかえって運営の妨げになるので、目標として掲げぬようにしている。だが、現在思いのほか頻繁に日記をつけてしまっているので、何だかだんだん自分の中で妙な縛りが出来つつあるように感じられてきた。そこで、今日の分は書かぬ事にするのはどうであろうと思ったが、そのことをこうやって書いてしまい本日の分として登録してしまう。

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2001年12月11日(火)/CONTRA-DEXTRA AVENUE

出社すると、いつもの仕事の提出先の人から電子書簡が届いており、何やらプログラムに関する質問が寄せられていた。質問内容は理解したが、質問の意図として、不具合なのか、或いは単なる疑問点なのか判断がつかず、その真意を量りかねて、恐る恐る電話をかけてみると、「エラー時に出力しているログの意味がよくわからぬので教えよ」とのことであった。別に不具合ではなかった模様。しかし、質問に答えると、彼はすっかり満足した様子で電話を切ってしまった。仕様はまだですか。そんなわけで、依然、強制的な閑暇を余儀なくされている。それなりに楽しいからいいけど。

数年前携わっていた仕事で自分がテスト用に使っていたデータを発見し、懐かしさを覚えながら中身を確認してみると…。……。全く気の抜ける様相を呈していたので、今日はそれをここに発表することにする。
その前に少し補足説明を。私は主に、顧客の売り上げのデータを集めたりして、それを店舗側でどうのこうのするためのプログラムなどを作る仕事をしている。そして、そのテスト用に、顧客名や商品名を登録したデータを作成し、それを使って動作確認を行うことがよくある。まあだいたいにおいて、地味〜な作業なので、多少なりとも気分を盛り立たせようと、せめて愉快な名前等を入力しておき、データ内容で羽目を外すという、甚だせこい趣向を凝らしてうっすら楽しんだりする。例を挙げると、顧客に「項羽」とか「献帝」とか登録し、「献帝 ○月×日 スベスベマンジュウガニ 400円 1点買上」などのデータを作ってみては、ほくそ笑えんだりするのである。改めて書き記してみると我ながら暗いな…。
で、以下に挙げるものは恐らく、登録された商品データを伝送するテストをしていたのだと思うのだが、商品名が不思議なことになっていたので、一部列挙してみよう。

破滅の米     守りの米
聖なる米     カシナートの米
蝶の米      スカーレット米
エメラルド米   米+1
悪の米      リルガミンの宝米
腐った皮米    豪華な皮米
ダイヤモンド米  アルテ米
*おおっと米  ?米

ファミコン版やスーパーファミコン版のウィザードリィをやったことのある方なら見覚えがあるだろうが、そういうネタのようである。ゲームのアイテム名等は、わりとこの手のデータでは常套的に使われるのでいいとして、問題はなぜ米シリーズになっているかというところである。もう心底分からない。当時の自分が何を考えていたのか全く計り知れず、空恐ろしい気分だ。
もうこうなったら、恐ろしさついでに、名前品評でもしないとやってられない。
「リルガミンの宝米」などは、まだ米の名前として許せる範囲だろうか。「たからまい」と読むと、より一層臨場感が増すだろう。「腐った皮米」はおよそ食用に適さぬ意味不明な感じが良い。皮米って何だ?「アルテ米」は、最初なんのことか分からなかったが、「アルテマい」と読むらしい。WIZじゃねえ。ネタに困りでもしたのか? そしてこの中で私が断然オススメなのは(何に?)、「*おおっと米」だ。下らないことに冴えてるな私(註:Wizでは、壁にぶつかったり、呪文に失敗すると「*おおっと*」というメッセージが出る)。
しかし、この一件で何より恐ろしかったのは、これが私個人のPCではなく、開発メンバー共用のサーバで発見されたことである。アイヤー。何故こんなものを律義に残してあるのですか。いっそ消しておいてくれればいいのに…。

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2001年12月10日(月)/Let's ワルビレ。

突然ですが、ですます調だと今一つ日記感が出せぬため、これからは、である調で書くことにします。

日記が3日以上続いていることに感慨を覚えた側から(12月5日日記参照)、書かぬ期間が着々と蓄積されてしまい、そんな所がこれまでの私の行動原則を忠実に踏襲しているため、別の意味で感慨を覚える当日記である。
空白の期間私がいったい何をしておったのかは、何事もなかったかのように、その日の日付の日記に書き込んでおくことにするが、私の行動など他の人が知ってどうするというのかという疑念がどうしてもついて回る。しかし、他人のウェブ日記は何ら特殊なことが書かれていなくても面白かったりするんだよなあ…。自分のものが面白いとは限らぬが。かくも不可思議な日記というジャンルであることよ。

ところで、何となく書く機会を逸していたが、月曜日は、私にとっては依然、神聖不可侵のジャンプデーであり、毎週例外なく辛酸をなめている。どういう事かというと、一刻も早くジャンプを読みたい気持ちが我慢できぬため、通勤電車内で堂々と読むのだが、ライジングでは最近、リーベルがアリア先生の真実を知ってあのようになったり、白い人がヘビ目の人に膝かっくんをされるやいなや、黒い人がしゃしゃり出てきたりする始末で、毎週毎週、平静を保つことが非常に難しいため、いっそジャンプを閉じて楽になりたいが、とにかく読まぬことには気になって仕方がなく、その厳しい二律背反が私を挙動不審一歩手前の状態にさせるからだ。リーベルがおヨメさんとか言って泣いたりした回(要約しすぎ)は、実際どうしようもなかったので、その場でジャンプを閉じ、帰宅後、思う存分一斉掃射を受けた。昔は知らなかったよ…。たかが週刊誌を読むのがこんなに辛いなんて。(不適切な倒置法) というか、社会人でありながら、毎週毎週飽きもせずジャンプに真剣に振り回されている自分を少しは悪びれたほうがいいですか?

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2001年12月09日(日)/ハムと美少女の日。

休みの日とは、休むものなので、休んだ(よくわからぬ文章)。要するにずっと猫と共に布団でごろごろしていた。連中(猫)は、私に負けじと自堕落な様子でごろごろしているので、こういう時にはうってつけだ。これだから猫はやめられない。夕刻になり、いくらもらったか未確認とは言え、現在自分はボーナスで潤っていることを思い出して気分が良くなったので、猫にハムを買ってきて振る舞った。彼らは、いつもだって私のエンゲル係数を高めるのに一役買って、充分食べていると思われるくせに、食べ物と見るや猛烈な勢いで私に殺到する。猫も何匹もいると、ハムを前にした時の反応もなかなか豊富で、他の者の取り分まで奪おうとする者、憤然とする者、集中して食べる者、事態がよく分かっていない者などさまざまである。最も対処に困るのはよく分かっていない者だ。放っておくと、奪う者が、よく分かっていない者のハムを奪ってしまい、よく分からずに腹ペコのままになってしまう。そうならないうちに、彼に、このハムなるものが、普段のものより多少ごちそうであること、彼の目の前にあるそれが、まさしく彼に分配されたものであることなどを根気よく理解させなければならないのである。


夜は、昨日のタンゴ演奏会の会場で入手したCDを聴きつつ落描きをする。せっかくタンゴなどという洒落たものを聴いているのに、描いている題材ときたら、ギャルゲーでよく見うけられる、ギャルに命を懸けた感じの絵を自分なりに真似した似非ギャル絵であり、全く雰囲気が台無しである。しかし、私もたまには自分の絵を「萌え」とか言われてみたい衝動がおさえきれぬので、仕方がない(偉そうに諦めるな)。そういう不純な動機に突き動かされるまま、これまでもたまに、ひそかに似非ギャル絵を練習していたのだが、なんというか…自分なりの一応の妥協点には到達したというか…。動機があれなので、本気で取り組んでいる人の作品に匹敵するなどということは、到底ありえないのだが、まあ、それなりの結果が得られたような気がした。ここに成果を発表しておくので、興味があったらどうぞ。現時点では、この絵柄で女子しか描けぬので、さらに盤石なものとするため(何を)、男子、オヤジ等も追求してみたい。さらに、現状ではおよそ人真似の域を出ていないため、いかに自分の絵柄として定着させるのかも今後の課題となるであろう。ますます研究が必要な分野であると感じられた次第である。

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2001年12月08日(土)/げに素晴らしきはオヤジなるかな。

昼間は猫と共に嫌というほど昼寝をし、夕刻から友人とタンゴを見にいった。会場が地方によくありがちな小規模な公民館然としたところであり、ポスター等もイマイチ気合いが入っていないように見えたため、果たしてどうであろうかと些か危ぶんでいたら、とんでもない誤りであった。
演し物は、踊る人、歌う人、楽器を演奏する人により構成されていたのだが、特に楽器の人たちが、極めて素晴らしい演奏を見せるのだ。中でも出色なのは、一行のリーダーである、ピアノ奏者のクッティーニ氏で、超絶的な演奏を惜しげもなく披露する。氏の演奏ぶりはすさまじく、縦横無尽、八面六臂とでもいうべき激しい腕の動きで、肘から上などは完全に乱舞状態でありながら、正確に鍵盤を捕らえているので、手に自動追尾機能がついているとしか思われぬ。さらに腕が乱舞状態のまま、立ち上がってみたり、余裕の笑みでこちらを見たり、客席の笑いをとったりするのである。おまけに、わざわざ日本語で、他の楽団のメンバーを紹介したりして、サービス精神を発揮する。他の演奏者もそれぞれ素晴らしく、バンドネオン奏者の人などは、定年退職後の元銀行員といった風情の普通の白髪のおじいさんのような見かけなのに、非常に熱いパフォーマンスを見せ、私と友人の胸をそぞろにときめかせるのであった。
とにかく素晴らしかった。おやじ達が。そんなわけで、会が終わると、すっかりおやじ達のファンが二名できあがってしまったという寸法だ。是非もう一度見たいものだ。

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ヤケパチ |電信家頁

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