こないだの日曜日は夫の誕生日で、それで西伊豆へ行ったりもしたのだが、プレゼントと称して何か身の回りのものを買いましょうと提案してみた。
夫は身だしなみに無頓着な方。いやかなり無頓着。服を買うのは破れてから、靴は履きつぶしてから。学生の頃なんて、あまりの無頓着ぶりを見かねた義母が適当にセレクトして買い与えると、素直にそれを身につけていたという。
あ、そういえば思い出した。以前アパレルさんを担当していた頃、ファミリーセールに夫ひとりで行ったりするとびっくりするような金額の大物を買ってきたりした。Tシャツ一枚買うのに「まだいい」と言う人が「安かったんだよ」ってン万のコートを選んでくる。あれには仰天した。
ええと、話がそれた。そうそう、そろそろ夫が寝ているマットレスを新調しようとも目論んでいて、でもそれじゃあ誕生日プレゼントとしてはあまりにあんまりだろうと、何か欲しいものはないかと夫に尋ねたのだ。
答えは名刺入れ。あー、あなたね、できれば財布も選手交代を考えたほうがいいけど・・・とりあえず、名刺入れね。了解。
と話しながら、カーサン「でもまあ、プレゼントって言っても、もともとあなたの稼いだお金で買うんだけどねー」とつぶやいてしまった。なんかおこがましいかなという感覚があってね。
すると夫、そういうことは言わんでよろしい、「娘との生活、プライスレス」ってやつでしょ、と某クレジットカードのCMを男らしくまんまぱくった。
うん、わかっちゃいるんだけど。この頃財布の紐がゆるみまくっているから、余計に言い訳がましい思考になったのかもしれない。うん。わかってます。
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娘は今欲しいおもちゃがある。小さいリーフレットを見ては、「うかちゃんこれがいいー」と大声で主張。
「サンタさんに頼んでごらん」と言うと、娘「うん、きっといいよって言うよ」と楽観的。あんまり即答で都合のいいことを言うので、ちょっと意地悪して「わからないよー」と茶化したら奥さん、そりゃもう号泣。
悪かった。悪かったって。カーサンが悪かったよ。
・・・明日には届くって、そのおもちゃ>ネットって便利だな。そう、明日は娘3歳の誕生日。
インフルエンザ予防接種二回目。
月に一度の定期健診はU先生だけど、今日は彼の下についている別の先生。前回の注射もこの先生だったので、診察室に入り彼の顔を見るなり逃げ腰の娘。
痛いことしない先生と、痛いことする先生と、分かれているのはいいことだ。定期健診の先生を怖がるようだとちょっと気の毒だからね>娘も先生もカーサンも。
ちょっと泣いたけど、よくこらえた娘。泣き声を出しても、体を動かすことはしないので、処置には影響がない。看護婦さんにまた褒められた。
やっぱり病院という場所は、娘をおとなしくさせる何かがある。イヤと言っても無駄という経験から学んだからか、娘の生来の性質からかは不明。
予約の時間より若干早く病院に着いたり、最近娘のマイブーム「おてがみをかく」セットを持参した甲斐もあって、30分の様子見拘束も前回より楽々過ぎる。
たまには真っ直ぐ帰らずに、おやつでも食べていこうか。娘を連れて行ったのは、入院中カーサン一人でお昼ご飯を食べコーヒーを飲んだ所。地下一階なんだけど、地上に吹き抜けていて開放感がある。時期も時期、結構大きいクリスマスツリーが飾ってあって娘大喜び。
我ながらいい加減しつこいなあと思うけど、この場所で、こんな風に娘とおやつを食べられる日が来るなんてねえ。クリームの挟まったワッフルを一口頬張っては笑顔、ツリーを見上げては笑顔の娘。
あの日、コーヒーショップの窓際の席から、広場にいたベビーカーの赤ちゃんをじっと見ながら、あまり明るくない思考を巡らせていたカーサンは、どんな目をしていただろう。
最近の娘、3つの概念を獲得した様子。
●所有の概念 公園の砂場で顕著。自分のおもちゃを持参していれば、おともだちが近づいてきた時点で全て手元に確保し、「これゆかの!」と言わずもがなの攻撃的視線で威嚇。自分のものでなくても(放置され「お砂場のおもちゃ」と化しているもの多数有り)、とりあえずかき集めては自分のもの、触らないでというオーラを出しまくる。非常に感じが悪い。おともだちが近づいてきただけで、既に自分の遊びに集中できなくなる娘、かなり挙動不審。感じ悪いったら。
家でも、「これはゆかのー、おかーちゃんのじゃないんだからー、さわらないでー」とケチケチを常に発揮。
心が狭いのう。なわばりを荒らされがちな、目つきの悪い野良猫が総毛立って「シャー」「フー」言っているかんじ。
以前はおもちゃを取られてもぼーっと行方を見つめているか、すぐ他のものに目移りしていたのに、今日なんて同い年くらいの女の子と一つのおもちゃを引っ張り合い、結局取られたものの「かちて(貸して)あげたのよ」と高飛車。
ちょっとキャラが変わってきたのか。しかし必死に引っ張り合う娘の姿に、つい心の中で声援を送ってしまうカーサンであった>ダメダメ母。
●購入の概念 間違いなく、大阪じじばばとのディズニーランドで獲得。「これ欲しい」とチップとデールのぬいぐるみを抱え込んだため、「じじとばばに頼んでご覧」というカーサンの言葉を理解したのかしなかったのか、勝手にじじばばの手元のかごに無言で放り込みやがった。しかも「これゆかが買ったのよ」とほざくので、それは違うとカーサンにコンコンと説教される羽目に。
「買って」という台詞を聞くようになったのは、あの日以来。
折りしもこれから誕生日にクリスマスと続くからなあ。なんかやな予感。
●低血糖の概念 西伊豆から帰った晩、妙に愚図るなあとうんざりしていたら、自分から「ひくい、ひくいのよー」と訴えた。娘の機嫌が悪いと「低いのかな、測ろう」とカーサンがつぶやくのを覚えたか。
くぬやろ低いと言えば許されるとでも思ってるのか、とカーサン夫と不穏な視線を交わしたものの、「じゃあ測ってみよう」と夫。
するとぎりぎり低血糖の68(70以下が低血糖とされる)。おぬし、なかなかやるな・・・。
不機嫌の言い訳ではなく、本当に娘が「低い」という感覚を覚えたのかどうか、そこんとこはまだまだ疑わしいが、とりあえず本人が訴えてきたら測ることにしよう、と夫と話し合って決めた。百発百中ならそれもまた学習だし。
おとなでも、低血糖のときは判断能力が低下して「自分は低血糖である」と自覚するのが難しいらしいのだが・・・。ほんまかいな。
土日一泊で西伊豆へ。
夫は新車でドライブとしけこみたくて仕方が無いらしい。ちょうど日曜日は夫の誕生日でもあるし、いいでしょう、行きましょう。
土曜日は素晴らしくいいお天気で、今までこんなにクリアーに見たことがないというくらいの絶景富士山。頂上の方4分の1くらいが雪をかぶっていて、まさに銭湯の壁画のよう。
さあ記念に写真でも、とかばんを探るがどうしてもデジカメが見つからない。何故?充電用のアダプターは持ってきたというのに、肝心の本体を忘れたからさ。とほほ。
どうして西伊豆にしたのかは知らないが、夫がネットで探したお宿に向かう。宿名が一部どういうわけかの平仮名表記なのが気になる。ネット上の写真を見ても、あまり期待するなよ、という感じ。覚悟はしておく、覚悟は。どうもこういうとき、奴の嗅覚は当てにならない。
ほうら、ほうらね、乗り慣れない車ですっかり三半規管をやられていたカーサンに、揚げ油臭のお出迎えパンチ>お宿。換気扇大きいのに取り替えたほうがいいよ。
ネットを見ていた時点でちょいと鼻を利かせればわかったんだろうが、お宿付近はダイビングスポットとしてのみ有名らしく、ダイビングスクールご一行さまが真っ黒なお揃いのスウェットで列をなしている。家族連れは我々のみ。ぽつーん。ま、おかげで女風呂ではぴちぴちのおねえちゃんたちを拝見することができた。それにしても体型って・・・あまり考えないことにする。
夕食を終えて部屋に戻るとお布団が敷いてあって、娘が電気を消せ消せとうるさい。まだ7時過ぎだというのに、電気を消して布団でごろごろしながらテレビを見る。案外極楽。なーんのレジャーもないっていう状態もいいかも。
翌日はマリンパークみたいなところに寄る。ロープウェイを降りたところから下に連れて行ってくれるエレベーターは故障中、メインのいるかショーは主役級の二頭が死んでしまったため中止という、実に盛り上がる感じ。
早めに東京に向かったため、渋滞にはまることもなく、道中スガシカオとスネオヘアーに浸る。FMにしていると、娘が「おうたにちて!おうたがしゅき!」とシカオを要求するようになった。いっひっひ。
近づくにつれ、そのばかでかさをひしひし感じさせる富士山と、ダイバーがうようよと、そこかしこで沈んでいく内海のおだやかな海面。岬の反対側に出れば船が行き交う外海。霞んで見える対岸の半島。
久しぶりに「でかい」ものを見て、どこか心を洗われたのは確か。
| 2004年11月26日(金) |
婦人科と歯医者に行った |
接骨院の翌日は、婦人科と歯医者。うーん。
遅く起きた娘の手をぐいぐい引っ張って、実家に着くなり放り出し、その足で急いで妊娠前からかかっていた婦人科まで行ってきた。すまん娘&実家ばば。午前の診療に間に合わせたかったのだ。もっと早く起こすべきだった。
いやー、しかし苦手だ婦人科内診。得意なひとは少ないと思うけど。カーテンで顔を見られないのが本当に幸い。すごいひしゃげた顔しているにちがいない。出産後、痛みへの恐怖心が3割増しな気がする。
とりあえず検査の結果待ち。疲れからくるいつものやつであろうと思われる。たいしたことなさそうだよと先生も言っていた。
実家に急ぎ足で戻り、軽くおうどんを食べ、今度は間髪入れずに歯医者。
こないだりつこさんと初めてお会いした日の晩から奥歯が痛くなり、こりゃ歯を喰いしばるほどの緊張が原因かと思いきや、なんのことはないやはり虫歯のせいだった。りつこさん濡れ衣着せてびしょびしょにしてごめんなさい。
噛み合わせの調節くらいかなと予想していたのに、思いっきりがりがりやられてまた顔が歪む。痛みを取り去るための痛みだ。耐えろ自分。
娘の入院から半年経った今頃になって、あちこちガタが来たかのような、それでもようやく自分自身のメンテが出来るようになったという喜びを感じているような。
また来週どちらも予約が入っている。これって贅沢なんだよ>自分。
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