スガシカオ氏オフィシャルサイトに、来年のツアー日程が発表された。
11月にアルバムも出るし、その後きっとやるだろうというカーサンの期待に見事に応えてくれてほんとに嬉しい。
出来れば週末に東京辺りが来てくれると嬉しいんだが、そううまい話は無いもんだ。週の真ん中水曜日。
頭の中で策略を練る。
娘を実家に午後から預けるとして、夕飯前の注射はどうする。U先生にイレギュラーな打ち方を指示してもらおうか。しかしその時期実家ばばの仕事は火の車だ。むー、これは没。
やはり王道で夫に頼むのが筋だろう(何の筋だ)。会場と夫の勤務先は割りと近い。娘と注射を持参するから後は頼む、ってパターンか。無理やりその日は残業不可にしてもらわんとなあ。または夫が子連れ残業>ありえない。
歓迎会で遅く帰宅、真っ赤な目でそろそろ限界オーラを放つ夫に「実は」とねじ込む。弱っているところを襲う辺りが残忍>自分。
「チケット取ってみなよ」と夫が天使に見える。なんてくたびれた天使だ。しかしあまりにも有難いので拝んでおく。
というわけで、まずはチケット取らねば(鼻息)。・・・まだ先だよ。11月だよ。落ち着け自分。
連日残業だ飲み会だとあらかじめ知らせる夫に対して、「では」と荷物まとめて実家に退避したのはあまりにあんまりだったかしら。
と、空になった牛乳パックに活けられた花束を見て考えた。ガーベラの茎が折れて黒くなっている。
その通り夫に尋ねたところ、「帰宅は3時だけど?」とむしろ腑に落ちないような返答であった。退避は正解だったのか。む。
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さて、カーサンの貧血体質と本好きは実家ばば譲りだと勝手に思っているのだが、実家の本棚は単行本がずらりと並ぶ。待てない体質も遺伝か。
無造作に積み上げられた本の中に「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」があるではないか。読まねば。
娘が本来仕事場である自宅事務所に侵入し、じじの膝で温まっているのをいいことに、それそれ読め読め。ああ、活字に浸る幸せ。
読み終わって今度は伏線を確認したくなってきた。「賢者の石」から読み直す。気にも留めずに読み飛ばしていた箇所に惹きつけられる。
すごいなあ、全部頭の中に出来上がってるんだなあ、とたぶん本を書く人なら当然、と笑われそうなことに感嘆。最後の最後の結末も、全部もう作者の頭の中にあるんだなあ。当たり前ですか。そうですか。
今「アズカバンの囚人」を読み直し始めたところ。さあ娘も寝たし(喜)。
木曜日から実家退避。夫は10月から異動で、連日歓送迎会だ引継ぎの資料作成だと多忙を極めている様子、心置きなく残業休出してくれたまえ(鬼妻炸裂)。
●木曜日のことだけ。 娘の検診でN大S病院。悪天候ならタクシーと考えていたら、微妙に曇り空。しかし2〜3日分の実家退避分の荷物がいつもより多い。やっぱりタクシーで行こう。
とタクシー会社の配車に電話したものの、「生憎そちら周辺に空車がございません」とやらで2社に断られる。とほほ。
地下鉄で行くか、とリュックにトートにベビーカーで駅に向かう途中、2台くらい空車とすれ違う。くうう。こうなりゃ意地。地下鉄で行くったら行く。ベビーカーが軋む。
本当なら尿検査用のパッチを貼り付けて病院に向かう手筈だったんだが、娘が強硬に号泣して断念。看護婦さんに貼ってもらうより仕方あるまい。こういうとき、ちゃんとパンツに移行していればなあ、と反省する。
病院ではいつも通り診察が進み、さて尿取りパッチ。看護婦さん二人がかりでようやく貼ることに成功。しかし出ない。出たかと尋ねるたびに「出ない」と仏頂面の娘。出ないというよりは意思として出さないのではないか、娘。
病院に着いてから2時間近く経って、待望のモノが出て、看護婦さんや主治医U先生から「よかったよかった」と安堵の声。ほ、ほんとうによかった。 ※そろそろ本腰入れて、オムツをはずしにかかった方が賢明なのかもしれないなあ。
ところで尿取りパッチを貼る間、号泣の絶叫で暴れていた娘、そのままの姿勢で採血したのだが、途端に泣き止んでおとなしくなり、看護婦さんをびっくりさせていた。「本当にこれ貼るのが嫌なのねー」と看護婦さん。うーん、カーサンもびっくり。
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さて、病院が済んで実家に帰宅、今度はカーサンの歯だ。
小学生のときに矯正するのでお世話になって以来、20年以上のおつきあいになる歯医者さんに電話をかけると、今すぐ来ていいという。では早速。
痛いのが上だか下だかわからない、というと上には虫歯、下には歯茎に炎症の気配あり、との診断。なるほど(納得している場合か)。
虫歯は小さいので次回やっつける、今日は下の炎症の「痛みを取る」と宣言してくれた。やれ助かる。
しかし痛みを除くための治療とはいえ、歯医者の治療で痛くないものなんて存在しない。音からして痛い。誰か音のしない治療方法を発明してくれ。
被さっていた金属の大きいクラウンをがりがりめりめりと剥がし、神経の通う穴に、らせん状の細い針金をつっこんで往復させているのがわかる。前回神経を取るときにしましたよね、これ。
神経の通路は途中で分岐しているらしく、炎症にたどり着くのが難儀らしい。先生「俺もう60だしさ、患者さんに嘘つけないんだ、ごめんさっき違う方向に入れちゃった」とお茶目な告白をしてくれる。この先生腕は確かなんだが、口が始終動く人で、歯の治療中に返事できないってそろそろわかって欲しい。
神経の道に針金刺したまま確認のためにレントゲン撮影を2回、痛みで頭から血が下がっていくのがわかる。うーん、と額とあごを抑えて丸まっていたら、助手さんが「痛いですよね?」と鎮痛剤をくれた。
これが効く効く。飲んで3分で痛みが引いた。その後は痛みも減って、無事炎症にもたどり着いて本日の治療終了。
ゆすいでもゆすいでも口の中が血の味。歯医者通いしまくっていた小学生時代を思い出すよ、この味。血の味が懐かしいって、一体。
痛かったらと鎮痛剤、腫れたらと抗生物質を出されたが、今のところどちらも必要なし。口はともかく腕は確かなのだ。信じているのだ、あの先生を。病は気からの反対みたいなもの。
来週は上の歯か(憂鬱)。
歯が痛い。
最後に歯医者に行ったのはいつだろう。妊娠中か、ひょっとして。娘の検診ではせっせと通うが、自分のこととなるとこれだ。
昨夜は「歯が痛い」以外のことが考えられず、夫と口論になったほどだ(嘘)。 ※口論は本当。ははは。だってさー・・・あまりに馬鹿馬鹿しいので止めるわ。
あさっては、娘の歯科検診の予定だったが、来週に変更。カーサンの方が先だ、先。明日はいつものN大S病院、金曜日カーサン歯医者、土日夫は休出なので、久しぶりに実家に転がり込むことにした。
実家に泊まるのは、退院後初めてだ。「やっぱり必要」と5月頃にじじばばが買った娘用のコドモ椅子が初めて活躍する予定。
さーて何持っていけばいいんだ。大荷物になるのか。やっぱりタクシーで行くかなあ>病院まで。と、いつものように、どうでもいいことで煩悶中。
雨が上がった隙に買い物に出る。
帰り道、段差に乗り上げた拍子にかちん、となにやら軽い音がする。何か落とした、と振り返ると、道路に小さな赤い輪っかが見える。
荷物と娘を乗せた自転車を止めて拾うのも難儀で、そのまま走る。と、また段差でかちり、曲がり角でかちり。振り向くと緑や黄色の小さな物体。
あなた、チェーリング(って呼ぶのはカーサンだけか?)持ってきたわねー。
ハンドル前の子供席に座る娘のポケットを探ると、まあ出てくるわ出てくるわ>おはじきとチェーリング。探る以前に3個くらいこぼれ落ちている。
家を出る前に、懸命に娘がずぼんのポケットに押し込んでいたのはこれかい。カーサンからパクッた台詞「ちょっとまってー」かなんか言いながら。
おはじきもチェーリングも、細かいもの好きな娘の大事なアイテム。畳にばらまいては「おさかなだよ」小さいフライパンに入れて「ごはんできた」と変幻自在。
その大事なもの、失くしちゃいかんよ。次からは持ってきてはいけない、と言い含めると、「えー(語尾上げ)なんでー」と最近得意のオトボケだよ・・・脱力。
点々とアスファルトを彩るチェーリング。姥捨て山かはたまた忍者の五色米かって風情だが、ええい、あとで拾いに行ってみよう。まったく。
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