道に迷わず図書館に辿り付いた。快挙だ。
引越してきた街は、交差点を中心にして同心円状に区画整理されていて、大きい道路は桝目だけどその中は四半分の円を描くような道が通っている。わかりにくい?
近道かも、と思って曲がると、見当違いの方向に連れていかれたりする。 もともと方向音痴の私にとっては、難易度の高い仕組みだよ。
出かける前には地図をとっくり見て位置を確認、曲がるべき角も確認、それでも昨日は図書館に辿り付けずに、娘を積んで自転車でぐるぐるしてしまったのだ。
引越す前の街は農地が多くて、ここを突っ切れたら早いのに、とせっかちな私はよく考えたものだが、あの無作為に作られたかんじの細い道を感覚的にでもばっちり覚えられたのは、娘の昼寝のためにベビーカーを押してがらがら歩き回ったからだ。
休みの日に夫が曲がろうとした角で、「この先どんつきだよ」と指摘して、「あんたよく知ってるね」といわれたときの鼻高々な気持ち。いや、方向音痴な私、カーナビ要らずの夫という我が家の構図では珍しい光景なんですよ。 ※ちなみにカーナビ要らずで東西南北はわかるが、とっさに右左がわからない>夫。渡り鳥じゃあるまいし。
もうベビーカーで揺られなくても娘は昼寝するし、こりゃもうひたすら自転車で迷っては覚えていくしかないな・・・。
目印は某安売り店のペンギンだったりする。ペンギンが見えたら北。
GWはまた大阪帰省と腹をくくっていたら、義父母が風邪で「往来しない方がよし」とのメールが来た。たったいま。
こないだの週末には何日間帰省するのかで夫と相談、いやあれは駆け引きだったな。
「ちょっと長すぎない?」「1日短めにしといて、もう1日って先方から延ばされるってのはどう?」ええ、鬼妻の台詞ですとも。
さて、予定がまっしろになったGW。どうしたものか。
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引越してきてもうじき1ヶ月。
今までの「大家さん」とは違う「管理人さん」という役職のおじさんと、仲良くなれそうな気がいまいちしない。
前の仕事では人を使う立場だったでしょう、というオーラが微妙に感じられるおじさん。いや、「管理人」なんだから、管理する方が偉いのかもしれないけど。
明らかにわたしより、夫に対しての方が話しやすそうだし。
でも、やっとあいさつしてくれるようになったしね。 できればもう少し愛想よく、プリーズ>高望み?
生理前はがっくりと免疫が落ちるのか、風邪みたいな体調である。
頭痛は肩こりからきてるんじゃなくて、関節痛と頭痛なんだな、こりゃ。
前回お医者からもらった薬をひっぱりだし、飲んでみる→効く。さすがだ処方薬。
なんだろなー、ぱっとせんなー。
引越しの段ボールがいくつか残っていたけど、それもこの週末でほとんど空いた。
その中のひとつは、前回の引越しのときから放置してあった段ボール箱で「夫 過去モノ」と私の字で書いてある。カセットテープや手紙や写真や本が入っていた。
夫は中身をひたすら空いているスペースにじゃかすか突っ込み、よしよし、とうなずいている。
くつしたを入れた引出しの隣に、どうして写真やカセットテープが収まるんだ。 妻の料理本の隣に、「ニューミュージック大全集」「中島みゆき大全集」「松山千(以下略)」とかの歌本が、どうして収まってしまうんだ。
おかしいぞ。絶対おかしい。
何?満足げなその横顔は>夫ってば。
更新を楽しみにしているサイトさんの中に、今年から新入社員として働き出したうら若き女性の日記がふたつある。
自分を叱咤激励し、ちょっと愚痴ることはあっても前向きな彼女たちの日記を読んでいると、私にもそんな時期があったっけなあとちょっとだけ感慨深い気持ちになる。
4月は変化の季節だ。
中高一貫教育の女子校から共学の大学に進んだのも、学生から社会人の世界へ足を踏み入れたのも、あたりまえだけどこの月だったなあ。
変化を望んでいたので、ちっとも苦にならなかった。 環境が変わって、自分も変わることができるだろう、と期待にだけ満ちていた。 あのころの自分の強さ、自覚してなかったけどたいしたもんだ。
いろいろな強さがある。
知らないから強いこともある、知ったからこその強さもある。
今のわたしはどうなんだろうなあ。
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