2月になったら、不要品の処分をしようと夫から提案があった。
男の人というのは大概そうなのかもしれないが、夫は家の中のことには大変無頓着だ。少しくらい変化があっても気がつかない。 ※知ってほしい変化のときには、大々的にアピールする。 「ここの配置を変えたよ」とか「これ新しく買ってみた」とか。 (高額商品は、もちろん事前に了承を取りますよ。念のため。)
夫に知らせずに処分してきたものは数知れず。コマゴマとしたもんばかりだけど。
首の伸びきったTシャツとか、過去2年以上着ていない服とか、穴の開いた靴下とか。服ばっかりか。そういえば。
大物がね、でんとあるんですよ。陽の目を見ない、申し訳ないものたち。 1.押入れの中のヒーター 前に住んでた木造アパートの北側のDKを活用したくて購入したもの。 2.押入れの中のこたつ 出産前は使っていた、大きいのがひとつ。夫が独身時代から使っていた小さいのがひとつ。 3.押入れの中のダンボール箱に入ったままの食器たち 実家の母の「あれば使う!」攻撃に屈して、渋々(親不孝もの)持参したもの。 4.扉の壊れたレンジ台兼食物備蓄庫 前のアパートでは現役だった。ここに越してくるときに、捨てたいと言ったが夫に却下された。「いつか使う」使わなかった。 5.木製ベンチ テーブルとセットになっていたベンチ。テーブル下に収納できないので、ここに越してから引退。
ほらね、こんなにある。 どうしたものか。
夫に処分のベクトルがあるうちに、手を打とうっと。 案外エネルギーが要るもんだ。
連日の公園通いが功を奏したのか、娘の体内時計が変わってきた。
昨日は昼寝から覚めたのが夕方4時前。 おおー、快挙。ひとつきぶりじゃないのー。
おやつの時間も早くなって、夕飯もカーサンと同じタイミングでお腹が減って大変結構。
10時には寝かし付けて階下に降りてこられたよ。ブラボー。 0時まで起きていられるとねえ、カーサンひとりの時間が殆ど持てないのよ。 助かるわ。
いそいそとPCの電源を入れると、夫が帰ってきた。ちっ。 あ、今わたし、舌打ちなんてしましたか?
そして、今日は3時前に昼寝終了。ちと早すぎやしないか。塩梅ってもんがあるでしょうに。 案の定昼寝が短すぎて機嫌が悪い。早くETVお子様番組始まれ〜。
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しかたないので昨日レンタルしてきたムーミンのVTRを見せてみた。 食い付きが悪い。残念だ。
そうね。カーサンが見ても、ちょっと地味だもんね。
・・・ううーん、この声、誰だっけなあ。
「保毛尾田保毛男の、ほら、お母さん役のあのひと、名前なんだっけ、「ほもおちゃーん」って平然と呼んでた、えーっと・・・」
って、天下の大女優、岸田今日子さんに対してそんな連想しか浮かばない私って一体。
また娘と公園に行った。
一年中飛行機は飛んでいるんだろうけど、冬は飛行機雲が残りやすいのだろうか。 上空を2機、飛んで行くのが見えて不思議な気分になった。
公園の中には、トラック(というのだろうか)があって、ウォーキングするちょいお年寄りな方が、わしわしと歩いている。
そこがたぶん、公園の中で一番広い平面で、当然空も広くて、とても気分がいい。
遊具もあるんだけど、娘とそこに行くと正直言って面倒なのだ。 他のお子さんの一挙一動にびびってしまう娘、カーサンの手を離さなくなる。
その点、トラックはいいぞう。 真ん中の芝生のところは歩き放題。走り放題。
持ってきた小さいボールを蹴っては追いかける娘。
通りすがりのウォーキングのおじさまおばさまに声を掛けられたり、笑顔を向けてもらったり、カーサンそういうのでほっとする。
今日は小さい軽い、でも紙飛行機じゃなくて、薄く削った木で出来ているような30〜40センチくらいの飛行機を飛ばすおじさまたちがいた。
上空に向かって高々と投げると、浮力や風だけでくるくるとゆっくり降りてくる。
そのうちの一機が風にあおられて、けっこう高い木に引っ掛かってしまったけど、おじさま迷い無く木に登って取り返してきた。昔とった杵柄ってとこだろうか。
そんなのどかな日の夜、自衛隊派遣のニュースを見た。むむむ。
スピード・ラー○ング(意味の無い伏字で失礼)という英語教材をご存知だろうか。 毎日聞き流すだけでTOEICスコアがこんなにアップ!体験者の驚きと喜びの声!みたいな新聞広告のあれです、あれ。
夫は英語が大の苦手で、「聞くだけでいいなんて」と一年間くらい購入したのだが、私はこういう教材には甚だ懐疑的である。
必死に聞き取ろうとして初めて、耳が追いつくものなんじゃないだろうか。 無意識に聞き取れるようになるなんてあーた、30才超えて今更無茶よ、と思ってしまうのだ。 無意識に、っていうのは、いくらなんでも図々しくないかい。
夫の耳の対英語機能は、確かにちょっと鍛えるのが大変かもしれない。 某FM局の「コンサート・インフォメーション!」というジングルを聞いて、「関西インフォメーション」てなんや、意味不明や、と大真面目なのだ。
なんて、夫のことをこんなふうに書いているけど、私も相当のもんなのだが。
試験前の付け焼刃は利くけれど、基本的な力はちっともつかない>わたし。
TOEICのスコアはそこそこでも、友人を訪ねてNYに旅行した際、コテンパンに思い知らされたもんだ。
ある美術館の入口で友人達と4人分のコートを預けた。 帰るときにコートを渡してもらったら、私の分だけ無い。 「もう一枚預けたけど」「私のコートは?」たったこれだけのことが通じないのだ。 未だに、なんと表現するべきだったのか、よくわからない。 在住の友人が身振り手振りで、なんとか伝えてくれたのだ。
その友人も、英語は得意じゃなかった。 多分、わたしより苦手意識が強かったはずだ。
だんなさまの仕事の関係で、当時1才くらいだったぼっちゃんを連れて2年間だけNYに滞在することになり、それこそ必要に迫られまくって、彼女の英語力は向上したのだ。
NYに着いて最初に彼女に会ったとき、たまたま通りがかった別の観光客から「メトロポリタン美術館はあっちか」というような質問を受けた彼女が、「ミェトロポォウリタン?」とすごく英語らしい発音で聞き返していたことに驚いたものだ。
「子連れで歩いていると、旅行じゃなくて住んでると思われるのよ」と苦笑しながらタクシーを止め、私達を案内してくれた彼女は、すごくかっこよかった。
そんなことを思い出しながら、夫の英語とのstruggleを応援するには、と考え込んでしまった。 わたしもね、ラジオ英会話でも再開させたいわ。
日曜のお昼に、これからの休日の過ごし方について夫からリクエストを受け、そんなこんなを考えていました。
家具を見に行った。
買うつもりは毛頭なくて、市場調査とでもいいましょうか、相場というか、目安を知りたかっただけなので、視線の鋭い店員さんたちのアプローチを振り切るのに必死。
娘はあっちのソファに座っては、こっちのリビングテーブルの上のグラスをかちゃかちゃいわせ、大変ご満悦。以前の抱っこ抱っこ攻撃が考えられないよ。
ダイニングテーブルのコーナーでは、おじさん店員に妙に好意を持たれてしまい、娘と同い年の双子のお孫さんの話をみっちり聞かされた。
曖昧に笑いながら頷くカーサン。夫よ、早くトイレから帰って来い。
そのフロアを去ろうとしたら、おじさん店員ったら娘の頬にチューまでした。 「おとうさんに怒られちゃうなー」とかなんとか言いながら、実に楽しそう。 いいのか、それで・・・。接客として、いいのか・・・。
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帰宅後、夫は野球チームの新年会にいそいそと出かけていった。 先週は、自分が羽根伸ばさせていただいたので、実に快く送り出すことが出来た。
何時から何時くらい?と聞くと、4時半から10時くらいまでかなあ、と夫。 ふーん、じゃあ、次回は私がそのくらいのかんじで出掛けても大丈夫だよね、と交換条件をほのめかすと、何それ、報復?と夫が笑う。
こんな会話を、あくまでも軽く、笑い話で出来るようになったことに、私は心底ほっとしている。
結婚して、自分自身の変化とか成長とかを探すと、コミュニケーションスキルがましになった、というのが私の中では一番大きい。
言わなくてもわかるでしょ、という雰囲気の家庭で20余年育ったためか、言わないとわかってもらえない、というのが結婚当初はすっごいストレスだった。
こんなことまで言わなくちゃダメなの?と暗澹たる気持ちになったことは数知れず。木造アパートの暗い北向き台所を思い出すよ。
がははと笑ってピンポイントで痛いところを突くとか、気まずいときには自分を落として笑いを取るとか、明るい家庭に欠かせないのは、やはり笑うことなんだねえ。
出産してからは、わかって頂かないと洒落にならないくらい困る、という状況がさらに倍増したので、言いにくいことも言わざるを得なくなって、お互いぎょっとするくらい、夫婦間で本音トークをぶちかますようになった。
たとえ一時的に相手にダメージを与えるとしても、言わずにはいられないこと。
でもそのダメージから立ち直れたら、その分、安心感が増したようにも思えるよ。 たとえ時間がかかっても。
お互いに最大の味方でありたい、と思える限り、たいがいのことはモーマンタイなのかもしれないな、とようやく思えるようになった、結婚7年目の今日この頃。
まだまだ青いのう。
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