「女王の教室」を見て、「世の中幸せになれるのは6%理論」を何故阿久津先生は言うようになったのか、がちと不思議な海月さんです。「ここにいる全員が幸せになれると思っている」のなら、あそこまで一律の方向を向いた厳しさにはならないのでは…本編ロクに見てないけど。
さて、我が校のPTAの広報誌に、私が初めて担任した現六年生の「将来の夢」が掲載されていました。四年生の時と比べてどうか…と楽しみにしていたのに、読み進めていくうちに目が点に。みんながみんな、判で押したかのように「お金持ちになりたい」と書いていたからです。その数、ざっと見ただけでも80%強。四年生の頃には、あれほど様々な職種が出ていた子どもたちが…。
お金持ちになりたい。それは私も否定しない。けれど、とみんなに問いたい。お金持ちになって、何がしたいの?
私も小学生だったころ、色々な夢があった。スケート選手、弁護士、看護師、etc.それは移ろいやすく容易く消える流れ星の様だったけれど、幼いなりの理屈は伴っていた。病気で苦しんでいる人を助けたい、とか。そして、周囲の友人たちも将来の夢=職業名だったように記憶している。
大多数の子どもの夢は、空高い星空の星を一つ一つ指していくようなもの。移ろい易く、大人たちから見れば到底叶わぬような夢でも。どうかどうかその光が、某ヒルズから数えるお金の光になってしまいませぬように。一見煌びやかでも、実体も理想もない「光」に。