ニューヨーク俳優修行日記
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2005年01月07日(金)

シヴァ


一緒に芝居をしてる友達の母親が亡くなった。
癌だった。
去年の5月に告知され、あっという間になくなってしまった。
彼女のお父様は去年の6月に亡くなっている。
わずか半年の間に、両親を亡くした彼女の心境は
僕には想像も出来ない。

彼女はユダヤ系なので、葬式などもそのしきたりに
乗っ取って行われた。シヴァもその一つ。
葬式の後一週間はその遺族の家に友人親戚が食べ物を持って
訪れる。別に特別な事をするでもなく、残された家族と
一緒に時を過ごす。お菓子を食べたり、昼食や夕食を食べたり、
いろいろな昔話をしたり、写真を見たり。

すごくいい習慣だなあと思う。
そういえば、日本でも初七日、法事というものがあったよなあ。
忙しくと気を過ごす事で、少しずつ喪失感が受け入れられていく。
さらに、こういった時をともに過ごす事で
友人、親戚との絆も強まっていく。

その友人は3ヶ月見ない間にすごくやせてしまったけど、
多くの友人、知人に囲まれている彼女を見て
僕は少しだけ安心した。
大丈夫、彼女はなんとかやっていける。



2005年01月06日(木)

Hard Rock hotel


シカゴでの滞在先はハードロックホテル。
あのハードロックカフェのホテルだ。
チェクインをしている間、ロビーではエアロスミスが唄っていた。
Rock and Roll.
ホテルはグレーを基調としたトーンでまとめられ
カードキーにはキッスの絵、部屋にはジョンレノンとオノヨーコの
肖像画が飾ってある。
なぜ証券会社がこのホテルの部屋を取ったのか理解に苦しむけど、
ホテルの雰囲気自体はいい感じだ。

シカゴでは雪が降っている。
今日は午後から仕事なので午前中は空いているのだが
この天気では外を散歩という訳にもいかない。
まあ、近所で昼飯でも食べてのんびりする事にした。

今、アメリカのメディアは津波一色だ。
日本ではどうなのだろうか?
中越地震の被災者たちはどうしているのだろう。
この津波には前代未聞の寄付金が集まっている。
日本も500億円という大金を援助している。
でも、国内の被災者はどうなっているのだろう?
テレビを見ながらふっと考えてしまった。
メディアへの露出度が減るにつれ
事件自体も人々の記憶から飽きれるぐらいの速度で
消えていく今、中越地震被災者にはこの津波が
マイナスに作用してないといいけど。
(もちろん被害の規模には大きな差もあり、経済状況も全く異なる訳だけど)

かくいう我が家もニュースを見てすぐに5万円ほど寄付をした。
メディアの力はすごい。


      

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