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2003年11月11日(火)
ウィーンの行く準備。 自分の準備ではなく、現地で会うことになっている 母親の分だ。なんと彼女は20日間 オーストリアに来ることにしたらしい。 ずっとヨーロッパに行きたいといっていたので ちょうどいい機会だ。
自分自身の準備はまだ何もしていていない。 でも、ギャラが出ること、飛行機代も出ることは 決まった。すむところも決まっているので 後は作品のためのリサーチをするのみ。 とはいえ、時間がなかなか取れないくて、つらい。
通常、作品を作る前には割りと関連した映画や 本を読む。役作りというよりは、背景として 知っていたほうが楽しいから。それに、意識的では ないにしろ、無意識にその知識の中から 何かが飛び出したときにとてもびっくりできるから。 今回は脳、記憶についての本を読んでいる。
役作りというと役になりきると思いがちだけど、 僕の場合は役になり切ろうと思ったことはあまりない。 結局は自分の延長なのだから、あくまで自分が知っている 範囲でしか演技は出来ない。もちろんその幅を広げる 訓練、そして、飛躍を可能にする想像力(創造力) はある程度オープンにしておく必要がある。
あまり役を作りこむと結局、芝居をしているときに 考えることは自分が作りこんだことばかりになり、 その場その場の瞬発力がなくなる。 当然、その役についてたくさん知っていたほうが (つまり彼は右利きなのかとか、パン派かご飯派かとか) もちろんいいけど、それは宿題であって、 本番が始まった週間には忘れることが大事だったりする。 だから、150%準備して90%ぐらい出てきたら良しとして いる。もちろんだったら200%して、その半分でもしいけど。
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2003年11月08日(土)
やっと週末となった。 今週はオフィスで働き、広告の仕事が一件 声優の仕事が一件入っていた。 声優の仕事は実労時間わずかに40分。
深夜に流れるアニメ映画枠の紹介の仕事。 次はアキラ、とか、彼女は深夜に街を歩く、 ブラッド:ラストヴァンパイア、とか言っていた。 声だけというのは、簡単そうで結構難しい。 顔や仕草から入ってくる情報が一切ないので 声のトーンやイントネーションがすべて。 しかも、今回の場合は僕が日本語で吹き込みをして 日本語がわからないアメリカ人が演出だった。 結局、声のこんな感じ、あんな感じといった指示しかないので 最終的には自分で判断しないと 結構恥ずかしいことになる。
いかに棒読みにならないようにするか? これはもう出来る人と出来ない人がいる、 としか言いようがない。慣れてくればある程度 自分なりの方法論もあるだろうけど、 とにかく声が嘘に聞こえないようにするのは これは説明の仕様がない。 上手な人は一読しただけでも とても自然に読める。 当然、毎日練習すればある程度うまくなるし、 経験はとても大事だけれど。 この最後の部分はやはり才能ということになるのか。
Matrix Revolutionsを観た。 まあ、いろんな意見があるだろうけど、 僕は好きだ。 まあ、かなり偏見があるけど。
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