ニューヨーク俳優修行日記
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2003年01月08日(水)

APAC


先日書いた見本市の名前はAPACといいます。
これは実はダンスの見本市なのだけど
うちの劇団は動きが多いので、ここに入っています。

というか、この会合用に僕らの所属している
PENTACLEというダンス団体のエージェントが
業界用のショウをする。というのが一番正確か。

とにかく、全米のバイヤーがAPACにやって来て
くるのでそれを当て込んで、それに合わせてショウをするわけ。

ショウといってもそれぞれは15分。
全部で16の団体が出る。
僕ら意外は全員ダンサーらしい。

ダンサーって割と見るとすぐに分かる。
何というか身体に線が通っているみたい。
そんな人たちに囲まれていると
自分のからだが貧相に見えてくる。

だからでもないけど、最近は真面目にジムにいっている。

ところで、以前にやった作品をもう一度やるのは
不思議な感じです。
何だか、思い出をもう一度繰り返しているみたい。
というか、前回の公演中に感じたものは
ある意味で自分自身の記憶としてあるわけで
役の記憶と自分の記憶が妙に混じりあって
楽しいです。

今、誤変換で役が訳とでてしまったけど、
でも実際役を訳すんだよね、僕らは。
などとアホなことを考える。


2003年01月07日(火)

働く役者


このところ毎日翻訳の仕事をしている。
おかげでここに書いてる時間がない。
時給10ドルじゃ、限界があるよな。

さて、舞台は延長されたものの、残すところは後10日。
やっと終わるというのが正直な感想。

時々、こちらではオフで流行った芝居が
ブロードウェイに行くことがある。
去年はフィオナショウのメディアや
トップドッグ/アンダードッグがそのケースだ。

でも、この芝居は多分そうはならない。
テーマがあまりに重すぎるだろう。
密かにもしそうなったら、僕らはどうなるのだろうと
考えたこともあったけど、どうやらその心配も無さそうだ。

今週は日曜日の芸術見本市でのショウケースの稽古。
去年もやったけど、今年も再びやる。
できればこれで仕事がくるといいけど。

それにしても80分の芝居を10分でまとめるのは
難しい。もともと訳の分からない話がさらに??だ。
この公演はシティーセンターである。
といっても、メインステージではないけど。
この公演には全米の興行主、劇場主がやってくる。
誰か僕らを呼んでくれ。

ちなみにツアーが決まった場合の役者の週給は
500ドルとのことだ。
結構きついよな。


      

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