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2002年10月07日(月)
今日は朝は明日のクラス発表の稽古。 昼間は少し働いて、夜は劇団の稽古へ。 その間に紀伊国屋にいって、村上春樹の新作を買う。
昨日、偶然に近所にあるジューイッシュ美術館で カフカ展を観たのだけれど、新作のタイトルにちょっとびっくり。 海辺のカフカ。 早速。読み出した。
さて、唐突ですが僕はなぜNYにいるのか? これを読んでいる人に質問されたのですが、 いくつか理由があります。 まず、僕が舞台が好きな事。 演劇というジャンルがやはりどうしても好きだったので 卒業後もNYに留まる事になった。
そして、NYの居心地が良かったから。 もちろん、映画俳優になりたいなら、絶対にロスだと思う。 実際、NYからロスに行く人もたくさんいます。 僕はいってみたいとは思うけれど、今はまだ行く気にはならない。
でも、もし、映像の仕事をもっとしたくなっても、 僕の場合は東京へ行くかも知れない。 映画に関していえば、やるなら日本映画の方がいいと考えている。 なぜか? こっちの映画でやりたいと思うようなものはほとんどないから。
この辺についてはまた今度。
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2002年10月04日(金)
景気の良い日記かどうかは別にして、 もう少し俳優業に関すること書いてみることに。
現在、僕は4人のマネージャーとフリーで仕事をしている。 聞こえはいいけど、彼らは日本で言うマネージャーではなく、 どちらかと言えば、派遣のコンサルタントのようなもの。 つまり、オーディションには送ってくれるけど、 仕事自体はとってきてくれるわけではないし、 日々の面倒も見てくれない。
現在、そのうちの1人と契約をしている。 彼はジャマイカ出身の元俳優。 どういう経緯でマネージャーになったかは知らないが 結構熱心に仕事をしてくれる。
彼との仕事を進めるため、現在、自分のデモテープの作成、 新しいヘッドショット(顔写真)の作成、 ヴォイスオバー(声のみ)のデモの作成をしなければならない。 これ全部外注すると10万円以上のかかるので、 今知り合いに頼もうと考えている。 そして、オンラインのキャスティングダイレクトリーへの登録。 これにオンラインで写真と履歴を登録すると、 全米のキャスティングディレクターがアジア人もしくは日本人で サーチした時に、僕のファイルも出る事になる。。 これが年間100ドル。
9月は平均して一週間に2つのオーディションがあった。 取れた仕事はCMが一本。1日300ドルの仕事。一日のみ。
ちなみに今年は舞台を4本、短編映画を一本、CMが2本。 総額2000ドルぐらいかな。うーーーーん。 投資額と利益が全然見合っていませんが、そこはそれ。 お金は別にして、今年は俳優としては 今まで一番多く仕事をしている。
今年の暮れまでにはドカーンとでっかい仕事を取る予定なので 乞うご期待。おいおい。
冗談はさておき、現在は来年の5月にやる作品の稽古を週一で 行っている。作品はオリジナルなので、この週一の稽古で 演出家と少しずつ作品に肉付けをしている。 劇団についてはここで詳細を。 Http://www.collisiontheory.org
それとは別に先日から知り合いの演出家の授業用作品の稽古。 これは来週の火曜に一回、クラスで発表して、 3週間後に再度クラスで発表。演出を勉強するクラスだ。 ブルックリン大学。 日本人の彼女はそこの大学院でドラマツルギーを勉強している。 こんな文章を書く人です。 http://www.yunokuni.com/novel/vol8/index.html
ついでに簡単な経歴も書いちまいましょう。 1994年にアイオワ大学で演劇をするべく渡米。 早く芝居の勉強をしたかったので、一年間在籍の後、 NYにあるNeighborhood Playhouseという演劇学校で 2年間演劇を勉強。卒業後はずっとNYで活動。
アイオワ大学でアメリカの広大さと大学システムの良さを 経験し、現在の相方を獲得。 NYの演劇学校ではFu-k youの言い方を学び、 面の皮を厚くし、図々しくも自らをアーティストと勘違いする。
その後のNY生活では、幾つものバイトをしながら、 芝居をして、多くの人に迷惑をかけながら現在に至る。
ちなみに今はパートでセールスの仕事 (いかがわしいものを売ってます。)と、翻訳の仕事、 そして、週一で小学4年生に国語と算数を教えて日々の糧 を得ている。
景気がいいかどうかは別として、これが僕の現在。
昨日はIBMの広告のオーディション。 何度か行ったことのあるSOHOのスタジオでの撮影。 カメラマンはとてもナイスな女性で、軽くおしゃべりしながら、 4-5枚の写真を撮る。 広告にしては珍しく気持ちの良いオーディション。
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