MAIL HOME |
森はいつものように静かでした。 おばあさんと女の子、それからふたりの赤ちゃんは、物干し台の洗濯物が風に揺れるのを眺め、午後のお茶をし、まどろみ、そして星がのぼるのを見ました。 「おばーさん、今日のシチューは煮込むのたりなかったのかな?」 「そうね、もうちょっとかけておいてもよかったかしらね」 四人の小さな夕飯どきのことでした。 かちゃんっ あかちゃんの一人がスプーンをシチューの中に落としました。 「あらあら・・・・」 おばあさんがスプーンを拾い上げたとき、女の子が首をかしげていいました。 「なんだか物音がするわ。地響きしてる。。」 あかちゃんたちが火がついたように泣きはじめます。 「おばあさんっ!!!」 女の子の声もまた悲鳴にかわります。 庭先にのっそりとふたつの目玉が現れたのです。それはヒゲをそよがし、「にいーっ」と甲高い声をあげました。 おばあさんは腰が抜けそうになりましたが、二人のあかちゃんを思い出し、しっかりと両脇に抱えました。 「騒いじゃだめよ。 いい?ゆっくり逃げるわよ」 目玉お化けは頭を揃えた前足にのせ、身をかがめています。尻尾はゆっくりと左右に振れました。 おばあさんたちが裏口の戸を開けたとき、そいつはたったいま夕飯を食べていたテーブルに飛びつきました。 椅子を引き倒し、テーブルを持ち上げ・・・。 おばあさんたちは命からがら、高台の丘まで逃げたのでした。 <おわり> おばあさんと女の子のおうちには、いまテーブルクロスもなく、洗濯物も消えました。 えぇ、お気に入りのようです。ねこねこ・・・・、裏に住み着くように寝たりしてます。 いろいろありました。数日の間に。 なんだか寝不足っす。おいら。 初じゃれつき、初ペットシーツ、初ミルク、初キャリー、初しっこ、初ねこ缶、初病院、初ねこ砂、初薬、初ンチ。 初の順番はだいたい上のとおりです。 初クスリに関しては、病院で二個もらったんだけど、一個失敗したのでもういっかいもらいにいかにゃなりません。 初ンチは来てから二日もしてなくて、今朝初めてしました。ンチに嬉しくなるとは思いもよりませんでした。 まだちゃんとしたトイレでなくて、100均のトレーに砂入れてます。ちょっと狭そうです。 そんで、、嬉しくもない初も体験しちゃいました。。早く北に住みたいです。 ↑言うのもイヤらしい。 なんだかいろいろありまして、寝不足気味のインディアンとなっておりまし (_ _).。o○ |
どんどこどこど どんどこどん どんどこどこどこ どんどこどんっ ドンドンドコドコ ドンドコドン ドコドコドンドン ドコドコドンっ うったえ おどれや どこどこどんどんどん のめのめ うったえや ドンドコドコドコドコドン あわわわわわわわ〜っ ←いんでぃあん風に と、いう気分でした。昨日。 ぢつは今も原始の音楽はてんゆの中で、ちいさくちいさく続いておるのですが えー、なにがあったかと申しますと・・・ 猫がきます!! なんていうか、くわしーことはそのうちまた書きます。 いまはもうインディアンになるっきゃないのです。 あわわわわわわ〜 ←泡を吹いてるわけではなくて・・ <追伸> 二日分ほどここにnonnameに私信を書きましたが、てんゆんとこのポストにお手紙きました。←気になった人もいるかな、って思って そんで7/19んとこに「読んでくれる人に書いてる」って書きましたけれど、そんなエラソーなもんでなく、ほんとは自分の好きなこと・書きたいこと書いてます。 読んでくれる人にって書いたのは、なるべくわかりやすいようにという意味。 でも、好きなように書いてるわけだから、わかんないことも多々あるでしょーけれども でもでも、無理にとは申しませんが、よろしうお願い申し上げまっす。 ↑好きなこと書いてくぞ宣言。 |
怒ってない!怒ってないぞ! う〜みゅ。 符合、するものがあって、ちょっと驚いたんだ。それは名前ね。 てんゆはお説教だと思ってないし、nonnameを卑怯だとは思わない。うん。 ただ、お返事をさしあげらんなくて、ちと困ってる。 てんゆにも制限があって、だから全部は書けないの。 てんゆが会いたいと思ったのは、ともだち。 クラスメートを思いだすように、ときどき思い出す。 だから、血が出るような痛みはないけれど、なつかしさにせつなさ(かなぁ?)が混じる。 ともだちを思い出すと同時に、わかーいてんゆも思い出してるんだろね。 (ん?するってーとてんゆは、自分に会いたいのか?) 通りすがりのnonname、キズってさ、いつまでもなおりにくいかもしれないけど、昇華させる手は、なくはないもんだと思う。 誰かに聞いてもらう。最初からぜんぶ飛ばしナシで。 会いにいっちゃう。 相手がnonnameの望むようにならなくても。 nonnameがしたいように。 キズはいつか経験になるよ。 どん底にはいつまでもいらんないよ。(人間は浮いちゃうからね) ミゾは、どうかな 何をしたら浅くなるのか、何をしたら深くなるのか てんゆも事情を知らずにお返事してみた。 お手紙もらって、nonnameがやさしいってことがわかった。 てんゆは大丈夫。 キズになることはないよ。 nonnameはやさしいね |
もしもボックス もし、ドラえもんがいたならば、使ってみたい道具のひとつ。(笑) もし=仮定 仮定の世界に、仮定にあてはまらない自分を出現させる道具。またはその逆。 てんゆがなにを“もしも”するか、そらーあなた 「もし、てんゆが美人だったら」 「もし、てんゆがお金もちだったら」 「もし、あのときああしていたら」 そーいう俗なことでせう。 わがままな自分に、あわせるための世界をつくる。 “もし”とはそーいう言葉、でもあるのかな? だとするならば、ほんとだ相手がいないね。 “もし”は求める言葉かな。 “もし”は望む言葉かもしれないね。 こうでありませんように こうでありますように >“もし”で始まる相談事は、背中を押して欲しい人。 うんうん、そう思う。 >押してくれた人に、まずくなったときには責任をおしつけられるから うぅーん・・・・。 どうだろう。と、てんゆは思うのです。 だって行動しちゃったのはてんゆでしょ?その場合。 行動には責任を伴う、だよね てんゆはあんまし頭まわらないから、たぶん自分が悪い!と思うと、思う。 わりと自己嫌悪型のお気楽ニンゲンです。てんゆはきっと (そーいう意味では、しっかりコドモできてるってことっかなぁ。) きっとっていうのは、自己分析とかしないから。 自分の好きなことだけ、何が好きかってことだけわかってればいいかなぁ、とか思ってる。 ・・・・・。 さっきから何を、誰に話してるかって? nonname@non.nonnon のんねーむ@のん。のんのん。 通りすがりのあなたです。うん、検索ワードにひっかかったひと、らんだむじゃんぷできたひと。 これ見てるあなたです。 ・・・なんていうのも、ちょいとウソで、今日は私信。 (いつも読んでくださる方みんなに書いてはいるのですけどね) そーいえばココ、HPにも繋いでなくて、おまけにメアドものっけてない。 めんどいからいいかなぁと思ってそのまんま。 えぇ、そのうち繋ぎます。きっと さてさて、 「ありがとう、心配してくれたのかな。 それともうだうだ言うてないで、すきなことしなよ!と叱咤激励かな。たぶんその両方だよね。 全部書いていないのだから、事情なんかわかんなくてあたりまえ それでもメッセージくれた、とおりすがりさんにありがとです。 メッセージはねー ココに届くんだよー てんゆのお返事が的外れとかだったりしたら、またメールくださいな☆ 的外れでなくても、メールくれるとうれしっす!!」 |
独り言を、こーいう風に書くのは、誰かにきーて欲しいから。 あいたいなぁ、って思ったときに、あえないひとがいる。 うーん、ちょっと違うなぁ。。 「あいたいね」って伝えられないひとが、てんゆにはいる。 もし、伝えることができて、あいたいなと思った人が、 もし、てんゆにあいたくないと思ってたら。 もし、てんゆがあいたいと思ったひとでなくなってたら。 「もし」ばかりの話だけれど、てんゆはどしたらいんだろ? だから、あえないでなくて、あわない、ほーがいんだろか? 縁の結び目いつかほどけて、結んだものはなんだったかな? おちょーしもんの、酒好きの、さみしがりやのボクのともだち。 夏だからさー、きみと飲み行きたいと思ったんだよ なんとなーくね、なんとなーく。 てんゆはちょこっとだけ、ビールが飲めるようになったぞ。ん?あれは発泡酒か?? でもやっぱしサワーのが好きかなぁ〜。 あままのカルアとか、ジントニックとか〜。 飲みいこー。 |
てんゆはただいま、夏休みなんである。 ・・・・・、いえ、精神面が。 お天気が一ヶ月ほど前倒しなんで、てんゆの気分も前倒し。 なぜだか、まーったりと夏休み気分。 夏休みってね、夏休みってね、揺れるカーテンだと思う! それを眺める視線は下からのもので、あおい空が見えたり、くろい空が見えたりすんのさ。 カーテンは風を引き入れいる。あっつくて死にそうなてんゆの体に、ふわーんと風を吹きかける。 そんで、だれからともなく声があがんのさ。 「おー、いい風」 夏休みの前半は、やる気に満ち満ちていて、後半までやらなくてもいい?宿題に手をつけてみちゃったり、ましてや学研のドリルなんかやっちゃったり。 早起きしてラジオ体操に行ってみちゃったり、ラジオ体操の後は早朝のしずかーな町をともだちと散歩してみちゃったり。 そんなカンジで、なにかやりたい気分ってやつがてんゆのどっかにあるらしい。 あるらしいっていうのは、だって、ほんとは夏休みじゃないんだもん。 てんゆの生活の半分はハコの中なんだもん。 いーわけ半分、やる気半分。オトナってやつの夏休みは、こんなもんかも知らん。 夏休みっていう言葉は、いつしかのすたるじっくにさえなって、オトナ心をくすぐるらしい。 だからPS2でボクの夏休み2なんて出ちゃうんだよね。 あんなの、ほんとの夏休みがあるコドモはやらんだろ。きっと。 手の届かない、触れらんない、得ようとする勇気さえない。 のすたるじっくに彩られた、夏休みは永遠の一瞬なんである・・・ |
ほんとは、れいれいのごきげん5を一気に書いてくつもりだったのだけれども、あったことは都度書かなければ忘れてしまう。 きょう、じっさんとべーに出会った。 もうすっかり空が高くて、雲が白くて、そいでいて台風の気配を含んだしっとり加減の七月。 てんゆはあっついアスファルトの上を歩いていた。一本道は橋へと続く。 海へつながる河は縦横にどぶ川を渡していて、その短いどぶ川にかかる橋。 橋のたもとで「にゃぁ゛〜」と鳴いた。 立ち止まって姿を探すと、たもとの植え込みの中の、涼しそうな場所でにゃんこが寝そべっている。 (おっ、にゃんにゃだ。めんこい・・の・・) 「べーっ!!!」 突然の大声にびっくりするてんゆ。 振り返ると帽子に大門サングラス、首に手ぬぐい、ホウキとチリトリとゆー格好をなさったじっさんがいた。 (なんだなんだ、なにか怒られるようなことをしただろうか) 「べー、おら、こっち来い」 じっさんのだみ声はちょっと聞き取りづらかった。 「この猫な、べーっていうんだ」 「ほえ?この猫?」 と、額に汗するじっさんと猫を見比べる。 猫もじっさんに呼ばれると、「にゃぁ゛〜〜」返事をしながら寄ってくる。 「べーはもう十年くらい生きてる。ここに捨てられたみたいでな、首にすごい怪我して、病院行って手術してもらったんだ」 じっさんはべーの生い立ちを話して聞かせる。 てんゆは別になんも聞いてないのだけど、べーが好きだから、べーに気を止めたてんゆに話して聞かせねばと思ったのだろーか。 「見ちゃったらほっとけないでしょぉ。だから医者行ってな、もう十年生きてる」 ほんとに好きなんだなぁ。と、思う。(笑) べーは助けてもらったじっさんが好きで、若い頃はついて歩いたそうな。 「掃きながらこの橋渡ってるとな、べーが管の上を伝ってついてくるんだ。おれぁ、あんときもうだめだぁーと思いながら、慌ててこっち戻ったんだ」 短い橋と平行に、なんのか知らないけれど、管が通っている。 その管歩いて、べーはついて来たんだって。 管はもちろんまぁるいから、足を滑らせればどぶ川にどぼんっ!となる。 「そんでおれぁ、べーに言い聞かせた。管はあぶねぇからついて来ちゃだめだぞって。そしたら渡らねぇようになった」 と、じっさんは言うのである。 「またこんどは、あっちへ用事があるときにな、歩いてついて来るんだ。あぶねぇじゃねぇか、車がたくさんで。そんでべーに言い聞かせた。通りはあぶねぇからついて来んなって。そしたらついて来なくなった」 と、じっさんは言うのである。 まったく、そのときのじっさんの胸中を思うと、おかしみを禁じ得ない。(わるいんだけど) じっさんは青くなるほど心配して、べーを捕まえ、座らせて、こんこんとお説教したに違いない。 他にもべー若かりし頃の武勇談、木に登ったとか、スズメ食ったとか、ハト食ったとか、どぶ川にくる水鳥を獲ろうとして落ちたとか、、を聞いた。 じっさんとべーの人生は十年ちかくもかぶってるんだから、きっと一晩語り明かせそうなくらい、べーのことを知ってるんだろう。というか、話したいんだろう。 最後に 「なんでべーっていうの?」 「最初にべーって鳴いたんだ」 するとべーは、「にゃあ゛ぁ゛〜」と鳴いた。 べーもじっさんと同じく見事なだみ声だったんである。 <おわり> さてさて、最後の最後だが、『じっさんは橋の上の掃除をしてくだってるのだ、ポイ捨てすんなよ!喫煙者!!』 言うまでもなく、ゴミもだ!! |
れいれいとはウチにおるセキセイのインコさんで、色はパステル系のブルーです。 そして我が家にて飼われることになった、サキちゃんとレイくん。←昨日に続く サキちゃんは活発で愛くるしく、来た当初から早くも我が家のアイドルの座につきました。 ふっくらしたと羽根に元気よく愛想のいい子☆ カゴに入れたブランコに乗るのも、蹴落とすのも、すべてが愛らしい子でありました。 サキちゃんの得意技はなんと"でんぐり返し”でした。 カゴの底でうろうろやってうるなぁと思うと、そのままこてんとひっくり返るのです。 頭を足の間につっこんで、文字通り前転するという、変わった子でもありました。 それに比べて・・・・ レイくんは貧相な子になっていました。(れいれいとレイくんはおなじ鳥です) 餌を食べ様とすればサキちゃんに奪われる、つつかれる。 はっきり言ってしまうと、レイくんの小さい頃の印象って、ほとんどなかったりするのです。 きっとレイくんは戦々恐々として、サキちゃんに怯えながら暮らしていたのでしょう。 ピヨさんのカゴの横に、サキちゃんとレイくんのカゴを置いていたのですが、隣同士レイくんはピヨさんとはちょっと仲良しだったみたいです。 ひーっそりと、カゴ越しに並んでいることがよくありました。 あんまりにサキちゃんに苛められるので、一度ピヨさんと同居させてみたのですが、それはそれでお互い緊張したようで・・・。結局レイくんはサキちゃんと同居を続けたのです。 というわけで二世はとても望めそうもありません。が、やはりサキちゃんも卵を産みました。 メス鳥にとっては生理みたいなもんかもしれません。ニワトリさんなんか毎日産むというし。 ただやっかいなのは、サキちゃんも卵をあたため続けたということです。 巣箱に引きこもり、あたため続けて餌も食べない。 レイくんが時折餌を運びますが、それでも足りなかったようです。サキちゃんもまたソラへ飛んでってしまいました。 インコさんの卵ってね、うずらの卵よりも小さいんだけど、インコさんの小さいお腹にふたつ・みっつ入ってると思うと、やっぱり大きいのだと思うのです。 産み落とすと神経質になります。顔つきが変わって見た目にもわかるのです。 ネコさんやイヌさんと違って小さいけど、喜怒はちゃんとあるし、哀楽もやっぱりあります。 小さいんだけど、どの子も性格がちゃんとあって、どの子も違うのです。 サキちゃんは行動に自信が満ち溢れたようなところがありました。 気の強いえぇオンナだったんではないかと・・・・・ さてさて、こうして恐妻をなくした独りやもめのレイくんでした。 |
れいれいとは我が家のセキセイのインコさんのことです。 えと、昨日書いてて自分でちょっとしんみりしてしまったもんだから、オチ?を書くのを忘れたんだけれども・・・・ お嫁さんをもらったピヨさん。ぢつはおかまちゃん説があります。 ・・・・どぉいうことかと申しますと、インコさんてね、鼻の頭の色で雌雄を見分けるのです。 おのこ=水色 おなご=桃色 ピヨさんの色は、、ムラサキ色 おかまちゃんでしょ??まぁもしかするとおなごなのやもしれませんが・・・・。 あれはどう見てもムラサキでした。 さて、ピピちゃんがソラへ飛んでってから数年後。 −とある日曜日の夕方近く− 母:「某デパートの屋上で、ピヨちゃんのエサを買ったときにね、かわいいヒナがいてね〜」 父:「そいつがちょこちょこと、行く方行く方ついて来るんだよ」 母:「連れてって欲しかったのかね」 父:「かわいかったな」 「連れてって欲しいのかも」と思う時点で、「連れて返りたい自分」なわけです。 父上と天佑と弟君。その日の内にデパートへと向かいました。 ペットショップは閉店間近、ヒナはすでに箱の中で眠ってしまっていました。 まだ羽根の生え揃わないヒナたちは、すみっこにかたまってぴちゅぴちゅ寝ておるのです。 天:「で、どの子なの?」 父:「うーん」 父上母上が見た子はむらさき色の子。ところがむらさき色のインコさんは二羽おって、しかも眠ってるもんだからどちらがさっきの子なのかわからない。 皆:「どっちだろ〜」 そこへ店員さんが「じゃぁ二羽とも連れて帰ればどう?」と提案。 天:「でも見分けがつかなくなりそう・・・」 ←この時点で二羽連れて帰る気になっている。 結局、“かわいい子”は二羽を起こして比べて、元気な子を選んだ。 “かわいい子”はメスだったので、もう一羽は「じゃぁオスを」と自然に考えてパステルカラーの子を選んだ。 帰る道すがら、弟君と名前を考えた。 天:「こっちの子はさ、レインボーだからレイさんにしよう」 弟:「じゃあこっちはオレがつける!」 −数分後− 天:「決まった?・・・・むらさきだからサキちゃんにすれば?」 弟:「オレが決めるのっ!」 と、怒ってみたものの、あまり良い名前が浮かばなかったのか“かわいい子”はサキちゃんとなった。 むらさき色のかわいい子、名前はサキちゃん。 レインボー色の子、名前はレイくん。 てんゆは二羽が入ったかごを眺めながら、「仲良くなって、たくさんちっちゃいのが増えるといいなぁ」と、まだ考えていた。 このとき、てんゆ中一。弟君小一。 夕焼け迫る橋の上のできごとでございました。 |
ピヨさんは独りやもめでかわいそうだ。 ピー助もいなくなっちゃったし というのは、まるっきり子供の主観にすぎない。客観性なんかはみじんも入る隙がないのが、子供なんではなかろうか。 実際のところ、ピー助との体格差(ピー助のがちょっと成長してた)に、いじめられていたピヨさんである。 本当はひとりでいた方がよかったのかもしれない。 それでもお嫁さんは来た。 某デパートの屋上のペットショップ。キイロのヒナ、名前をピピさんという。 ピピさんは我が家一の暴れん坊だった。 ピピさんは愛くるしくぴちゅぴちゅ言いながら、肩にとまる。 肩にいるインコさんって、動くと羽根が首筋、ほっぺにさわってそれはくすぐったく気持ちよいのだ。 ぴちゅぴちゅぴちゅ〜♪ ←ごきげんなピピさん (かあいいなぁ) ←ごきげんなてんゆぅ だがその平和は、突然やぶられる。 ・・・・かぷっ!! ←耳たぶに噛み付く 痛いなんてもんじゃない。極小のペンチでつかんでひねる、ような感じ。 なまじ小さいくちばしなので、刺さるように痛いんである。血が出るかと思われるくらいに噛み付いて離さない。 と、いう暴れん坊のピピさんである。ピヨさんと仲良くするどころか、いじめたおす。威張りくさる。 ピヨさんは足が弱いのに本当にかわいそうやった・・・。 そんなピピさんも卵を産んだ。コロンコロンコロンと そしてあたためる、たぶん本能に従って。 孵るはずもない無精卵を ピピさんは取り上げても、取り上げても卵を産んで、そして死んでしまった。 ピヨさんは異変を感じていて、人が通るたびに尋常でない声で鳴いた。 一度も入ったことのない巣箱にまで入っていった。 天佑は怖くて巣箱をあけてやることができなかった。 こうしてピヨさんのお嫁さんは、ダンナを置いてソラへ飛んでった。 ピヨさんはまた独りやもめになったのであった。 |
うちのレイさんはセキセイのインコさんである。 てんゆんちのインコ歴はわりかし長い。 最初の一羽は、ピヨさんである。キイロとキミドリの羽根のインコさんだった。 じーちゃん・ばーちゃんちの隣に、鳥好きのおいさんがいた。 おいさんはその仕事場で、あひるを飼い、うずらを飼い、インコを飼い、熱帯魚もいた。 そのおいさんちでインコの出産ラッシュがあった。 「小さいとエサを自分で食べられないから、大きい方が楽だよ」 と、おいさんは教えてくれたので、てんゆ(小五)はちょっと大きい子を選んだ。名前はピー助。 「これ。これがいい。」 と、弟君(幼稚園)は、まだ羽根のそろわない小さいのを選んだ。名前はピヨ。 性格の違いがわかるなぁ。と、ちょと思う。 こうしてもらわれてくることになったのだけれど、うちのおとーちゃんは実は鳥が嫌いだった。 「おとーさん、うちでインコ飼ってもいい?」 聞いてみる。 ←もちろん後ろにはインコさんが隠されている。 「おとーさんはね、鳥嫌いなんだよ。鳥年のオンナも嫌いなんだよ。」 (↑こーいうことを子供に言う父なんである。) 「でも連れて来ちゃったもんねー」 そこでインコさんを披露。 ちょこんっと父上の手の平にピヨさんが乗る。 −数分後− 「・・鳥もかわいいねぇ」 父上陥落っ!! うーん、たやすいもんでしたなぁ。 そののち、ピー助はいとこの家へもらわれて行き、ピヨさんは十余年でソラへ飛んでった。 小さいときに足を悪くしたけれど、その頭の良さでカバーしていた。体格の大きな子だったから耐えて行けたのかもしれない。 我が家いちばんの賢い子だったんである。 ☆うーん。れいれいの事を書こうと思ったんだけど。 次回は「ピヨさんのお嫁さん」の巻き ということで、、、 |
BACK INDEX NEXT |