■ 2002年11月26日(火) 
卒論着手。とりあえず1000字。
意外に資料不足かも。
■ 2002年11月20日(水) 
泣かなかったのは、

あまりにもいい天気だったから。



いつか言われた通りになった。
■ 2002年11月18日(月) 
なんでもない日常会話のなかで突然、ほしいものはなにかとかどうしてほしいのかとか訊かれたとき、なにも答えられないし思いつけない自分は実はすごく貧しいのかもしれないと思う。

そんなの、考えたことがない。

嘘。考えようとしたことがない。

ほしいものなんてきっとたくさんある。
新しい靴とか気になってる本とか誰にも邪魔されない空間とか。
だけどただの物欲でもできるなら全部、自分の手でつかみたいから。
靴も本も一ヶ月働けば普通に買える。なくても我慢できる。
与えられるものじゃない。
まして、空間とか時間とか才能とかならそれこそ自分でなんとかしなきゃ。

だから。

あなたからほしいもの、あなたにしてもらいたいことなんてなにもない。
私は私でがんばるからあなたはただそこにいてくれればいい。
気持ちだけ、はっきりさせていてくれれば問題ない。

そういうのがたぶんいままでの恋愛スタンスで、それを特別不自由だと感じたことはなかったけど、あの人を不安にさせて追いつめた原因は結局そこにあったんだろう。

私がほしいもの。してもらいたいと思うこと。
誰かに、たとえば彼氏から「与えてもらいたい」と思うもの。
どうして浮かばないんだろう。些細なものひとつ浮かばない。

いつから放棄したのか覚えてない。

それとも。
本気でほしくてしかたがないものはまだ見つけられていないから、なにも浮かばないんだろうか。
だとしたらやっぱり、私は貧しい人間なのかもしれない。
■ 2002年11月15日(金) 
卒論調査当日。
朝って意外と時間がない。協力をお願いしておきながらまさか遅刻なんてできないし、とりあえず着替えだけしてなんとか10時前には研究室へ。そこでメイクするなんていう荒技をやってしまいました…。

それでも今日だけで70票近く回収。
まにあってよかった、のかな。

夜は飲み。かなりふらふらになった。
■ 2002年11月14日(木) 
昨日はそのまま葬儀場泊。
朝起きてから告別式までずっと、いとこたちとはあんまり交流しないで智の近くにいた。大勢のなかに入っていくのが苦手なところはたぶん父親とよく似ていて、だから母親の実家で居心地の悪い思いをしている父親の気持ちとか私にはすごくよくわかってしまう。
強く自己主張しない父親の態度を母親がよく思っていないことも知ってるけど。

おじいちゃんが息をひきとるときそばについていられなかったことと、葬儀の段取りを妹夫婦(特に夫のほう。母親にとっては義理の弟)がしきって父親があまり活躍していないこととで母親の機嫌は今日もかなり不安定。
今夜金沢に戻るなんて言ったら怒るだろうなあって思いつつ、でも黙っていなくなるわけにもいかないし、様子をみながら切り出してみた。親戚の手前だからか意外と簡単に承諾。
全部終わったあと、用意された食事にちょっと手をつけてから、やっぱり今日中に大阪まで戻らなきゃいけない従弟と二人で小松駅まで送ってもらった。彼は明日の講義に出席しないと留年するらしい。


金沢では調査票印刷のための用紙を調達して研究室へ。
指導教官の最終チェックも受けて22時にはとりあえず100部完成。
小松へ行く前、同じ班の人にもしものときのことを頼んだら、協力できることがあれば力になるよって言ってくれて、それだけでも心強かったのに今日も遅くまで残って手伝ってくれたのがすごく嬉しかった。ありがとう。

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棺に花を入れるときと、火葬場で最後のお別れをするときにすこしだけ泣いた。
まだケア施設に行けば会えるような気がしてしかたがないのに。
目の前で動かないこの人がおじいちゃんだなんて信じられない。
骨だけになってしまったらもっと現実味が薄くなる。

私は、最後まで薄情な孫かもしれない。
■ 2002年11月13日(水) 
午前中のうちに小松へ。
リクルートスーツは実家に置いてきてしまっていたから、大学入学時の春物スーツをひっぱりだした。黒のシャツと靴を合わせてハイライト使わないメイクして、髪がはねてどうしようもないのは結んでごまかした。

駅で母親たちと合流する。
お通夜は暗くなってからだった。

身内の誰かが死ぬのは覚えている限りでこれが二回目だ。
ひいおじいちゃんのときと今日。
そのあいだに確かひいおばあちゃんも亡くなっているはずだけど、それは不思議に全然覚えてない。ずっと寝たきりだった記憶だけで。

涙は出なかった。
すっかり痩せて白くなったおじいちゃんの姿と、その隣で泣き崩れてる母親を離れたところから黙って見た。棺に収めるときもこわくて触れなかった。
いまになって、最後くらい触れてあげればよかったって思う。かわいがってもらったのに。

まだ頭も気持ちもついていかない。
■ 2002年11月12日(火) 
夕方、父親から電話があった。
母親方のおじいちゃんが亡くなったって。

それを聞いて最初に考えたのが金曜日に控えた調査のことで、そんな自分はやっぱり冷たいのかもしれないと思った。父親方のほうが先になりそうだったのに、なんてよくわからないこともぼんやり考えた。

電話を切ったあと、泣くかなと思ったけど平気だった。
全然実感がない。
■ 2002年11月11日(月) 
決意。

逃避。

甘え。

誰がいちばんずるいのか、なんて
自分がいちばんよくわかってる。


期待させてごめん。
■ 2002年11月09日(土) 「Monsters, Inc.」
卒論調査は微妙に方向転換の予感。
朝、部屋のプリンタでプリテスト版調査票を出力しようとしたら通信エラーが出て、全部きちんと繋がってるのにどうしても動かなくなった。それでしかたなく研究室へ。FDでもいいよって言われたけどやっぱり実際の調査形式と同じ媒体でテストしたいし。鍵持っててよかった。
先発部隊が電話番してる隣でプリンタ借りてすぐに退散。

性別役割分業意識との関連で権威主義を採用するかどうか考え中。
だけど問題数多くなるのは避けたい…。どうしようかなあ。


そして「モンスターズ・インク」かなりかわいい。
使われてる英語も簡単で、そのまま教材になりそうな感じ。ところどころ字幕が読みとれなくてもなんとかなったくらいだし。
ほとんど予定調和的な展開だから安心して観ていられて楽だった。
さすがディズニー映画。
難しいこと考えなくてすむあたりが素敵だと思う。
■ 2002年11月04日(月) 
ライブ本番。
午後からリハがあってそこで早くもすこし落ち込んだ。自信がない。途中で歌詞とんだらどうしようとかいまさら心配してもしかたないことで不安になるし。
うまくやろうと思うから変に緊張するんだけど。

LINDBERG「BELIEVE IN LOVE」「ROUGH DIAMOND」
Shaka Labbits「ROLLIE」「Mr.SIMPSON」「★★★★★」
hide with Spread Beaver「ever free」

そして我ながらMCは最悪でした。楽器陣にすごく負担をかけてしまったと思う。
そんなことでまたさらに落ち込んで歌い終わってもずっと二階席のソファに沈んでいたら、サークルの先輩方が下にいるよっていう情報が入ってきた。
降りて話をするうちにちょっと立ち直る。単純だから。だけどそのあとコンビニまでレモンウォーターを買いにいって、戻ってきてからは再びソファに倒れてぼーっとしてた。眠たくて。
最後のバンドが演奏するときだけきちんと起きてステージのところで聴いたけど、それってもしかしなくても態度悪かったような気がする。ごめんなさい。
青い髪の人がいるところ。…やっぱりかっこいいなあ。

終了後は打ち上げにも参加させてもらって楽しかった。かなりいい気分。
そう思ってるのが自分ひとりだけだったりしたらそれはそれでかなしいけど。
でもまた歌えるなら歌いたい。
就職しても音楽だけはなんとかして続けよう。
■ 2002年11月03日(日) Culture Day
19時から24時まで練習。
昼間の荒れた天気も夜にはきれいにおさまった。

明日は本番だっていうのに喉が痛い。
先週、この時期になって風邪なんかひいたらアウトだなあって考えたその日の夜からすこし調子が悪くて、昨日でだいぶ持ち直したような気がしてたんだけどやっぱりまだおかしい。あさって以降しばらく声出なくてもいいから明日だけはなんとか乗り切らなくちゃ。

ってことで帰宅してからは生姜湯を飲んではやめに就寝。
ちょっと楽しみ。
■ 2002年11月02日(土) 
22時から24時でスタジオ。
今日は自分的にいい感じで声が出せて楽しかった。

練習後、ひさしぶりにミーティングっぽいこともする。
9月からずっと気になってたのがメンバー間の交流のなさで、それはもしかしたら私だけが感じてることなのかもしれないんだけど実はすこし居心地が悪かったりした。
なにも言われないっていうのはけっこう辛い。
もうあきらめられてるのかなあって思ったり、歌以前に声量なさすぎて文句のつけようがないんだろうか(これは十分考えられることだったし)って自己嫌悪に陥ったりして。
そういうのを全部訊いてみたくてもなんとなく話しかけるのがこわい。
こんなこと考えてるのはやっぱり私だけなのかな。気にしすぎなのかも。


とりあえず衣装をどうするか考えなくちゃ。


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Arranged + Written by カノン
+--- Material by AMANE(RainRain) + Skin by caprice* ---+
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