ウェブ日記
2008年12月31日(水) 年末は
年末は

昨日今日は主に食料の買物に出掛ける。

昨日は長崎市街へ。 昨日あちらの方位には三碧木星が位置し、 私には相剋の方位だった。 この方位は多くの占いの流派では(軽い)凶とされるか、 吉でも凶でも無い方位とされる。 私は行ける方位に吉方位が無いときは 相剋の方位--三碧、四緑と九紫--へよく行く。 今日から4日間日盤では長崎市街の方位は凶になるため、 昨日あちらへ行ったのだ。

行った結果はどうだったかというと、 幸運なこと、アンラッキーなこと、予想外のことが色々起きた。

普段は相剋の方位へ行くとラッキーなことも不運なことも起きず、 何も準備しないと退屈な日になることが多い。 なので、私は必ずやることを決めてから出掛ける。 そして、良い日になることが多い。

今日行ったのは日盤で六白金星の位置する吉方位。 そのためかは知らぬが、 今年最後の買物は短い時間でうまく行った。


2008年12月29日(月) またもや日盤の影響?
またもや日盤の影響?

昨日は母と長崎市街に買物に行って来て、 良い一日を過ごしたけど、 夜体調が変になったので早めに就寝。 寝ている間知らぬ間に腰をひねっていたのか、 腰痛で良く寝られず、 おまけに悪寒がした。

今日は腹痛と悪寒が時々したうえ、 あまり食欲が湧かなかった。

昨日の長崎市街は日盤で一白水星が位置した。 私は(年の)本命星が七赤金星なので、 この星のある方位は普段は吉方位である。 おまけに恋愛運も上げる方位という。 興味深いことに私は一白の方位を過去まともに選んで移動したことが一度も無い。 それで今まで彼女ができないのかもしれない。

それはさておき、 昨日の方位には1つ問題がある。 それは一白水星の方位が南にあったこと。 この星の元々の位置は真北にあり、 正反対の方位である南に来る --これを定位対冲と呼ぶ--と、 凶方位になるかもしれないのだ。

先述の通り一白水星のある方位は私にはありがたい方位なので、 南に一白水星が来て日破が来なかった日には、 その方位へ外出していたが、 小さなハプニングがよく起きるように思えた。 昨晩から元気でなくなったのは定位対冲のせいかもしれない。

ちなみに定位対冲--特に南北の-- を凶方位と見なすか否かは方位占いの流派によって違う。 先日触れた方位学の本では凶、 高島易断総本部暦書館編纂の福運暦 --100円ショップダイソーで買える。 ここは最もシンプルな方位占いが採用されている-- では触れられていない。

さて、朝食後昼過ぎまで十分寝て、 葛根湯とビタミンCを飲んでから、 15時前長崎市街へ外出。 今日のこちらの方位は日盤で二黒土星が来る吉、 吉方位になる日は来月4日まで無いので、 是非今日出掛けたかったのだ。

まずは長崎駅前のサービスが良くリーズナブルな値段の床屋で散髪。 私が年明けすぐ赤道を越えて暑い所へ行くと行ったら、 小母さんの店員が短めに刈ってくれた。 以前サウジアラビアへ行く予定の人も刈ったと言う。 年末は朝一番で無いと普通はずっと店で散髪を待たねばならないと言う。 私が来店したときには待っている客が1人だけだったのでラッキーだった。

幸運は続いた。 散髪を終えて帰りの列車に発車30秒くらい前に乗れた。

車中で星新一著「ブランコのむこうで」を読了。 ある男の子が下校途中もう一人の自分を見かけ、 後を付けるうち、色んな人の夢の世界に迷い込むストーリー。 ファンタジーあり、冒険あり、 人生や世界におけるシリアスな問題ありの 大人も子供も読むべき物語。 ショートショートより面白い。

長崎市の北の端の駅で下車し、 あるスーパーでサントリー白州10年のハーフボトル --よく行くスーパーの中ではここしか扱っていない--と、 国産の --事件が解決しないのに、誰が毒餃子と毒インゲンの故郷産を買うか-- クワイを見付けて買って来る。 明日はこちら西南は五黄殺になるので今日買物できて良かった。

何故か鉄道を利用したい気分になったのでJRで帰路に就く。

夕食時もまだ食欲が戻らず。 悪寒は時々するけど腹を下さないのがありがたい。

二黒土星は庶民的なものと縁がある星らしいので、 この星の来た方位は安く買物するのに良い方位かも。


2008年12月27日(土) 九星方位に関心を持った訳
九星方位に関心を持った訳

丁度去年の年末、 占い関係のウェブサイトの記事を読んでいるうちに興味が出て来て、 軽い気持ちで九星方位関係の本 (西谷泰人、「すぐに使える実践方位学」、創文、2002年)を購入、 過去の引越や海外旅行のときの方位を調べ、 それらの移動の後起きた印象的なことと対応付けてみたら、 方位の吉凶と出来事の善し悪しとがかなり対応することが判明したのがきっかけ。

私の人生で引越や旅行したときの最も悪い方位は、 私の初めての海外旅行のときだった。 年単位で変り、数年後までも運勢に影響するという 方位の表である年盤では五黄殺と大歳、 月単位で変り、1年後くらいまで運勢に影響するという 方位の表である月盤では本命殺となるので、 方位占いを知っている人なら絶対避ける方位である。 でも旅行したのは、働き始めてから十分お金が貯ったときだったので、 海外に行きたかった所があって、 しかも海外が初めてな人なら、 何も知らないと行ってしまうだろう。

年末のその旅行の翌年すぐに、 勤めていた会社の研究所の所長が変り、 研究所の統合に伴う移転が急に決まり、 不本意な都落ちを食らう。 所属は変らなかったので転勤扱いにならず、 人事異動の掲示に私の名前は載らなかったので、 かなりの人に移転を知られることもなかったのが悔しい。 移動先での3年半は私の人生の暗黒時代となった。

次に最も悪い方位は、 一度東京に戻れた2年後、 またも研究所の移転に伴う転勤時。 --ちなみにその月の海外旅行先は年盤で本命殺の凶方位。 このときの引越の方位は年盤は本命的殺、 月盤は五黄殺と月破という、 会社の経営者が方位占いを知っていれば、 異動を遅らせるだろうくらい悪い方位である。 この年私はある新規の分析法を元勤め先に導入したのだが、 その報酬が転勤ということになって、 その後旅行する気も失せてしまうくらい落ち込んでしまい、 数年の間運気は停滞、 最後には都内に戻って落ち着くことを諦めた。 気分転換に(良い方位へ)海外旅行でもしていたら良かったのにと 今では少し悔やんでいる。

他に年盤、月盤の両方か一方で凶になる方位への移動は 過去何度かあったが、 その後記憶に残る悪い出来事が何か起きている。

これに対し、年盤か月盤のどちらでも凶にならず、 どちらかで吉になる方位への 海外旅行や留学に伴う移動の後は、 特に悪い出来事は起きていない。

それでは年盤月盤ともに吉になった方位への旅行や引越では どうであったかというと、 先月までそのような大吉の方位へは行ったことがなかったので、 今はまだ分からない。

方位盤の8方位、東西南北とその間の4方位のうち、 大雑把に言うと、 普通凶方位は4つ以上あるのに対し、 吉方位は2つか3つしかないので、 どうしても吉方位へ行く確率は低くなるのだ。

九星による方位占いには色々疑問があるので、 これは理性的に利用している --少なくとも自分ではそのつもりではある。 けれども苦労した私の人生の前半で例え偶然であっても、 占いが結構当っていたら、 やはりその占いに拘りたくなる。 自分の残りの人生で運を良くできるかもしれないものは 何でも徹底的に活用したいと思う。 今の私には、凶方位へ行くことは 既に縁起でも無いことになっているのだ。

ところで昨日のネットでのトラブルの件は、 やはりサーバのトラブルだったようで、 今朝元通りになっていたのでほっとした。 「日破」の名の通りリンクが「破れた」のかな?


2008年12月26日(金) 巷は仕事納めなのね
巷は仕事納めなのね

そのままでは来月すぐ日本を離れている間に すぐ国際免許証が失効してしまうので、 早く更新せねばならなかった。 午前中担当部署の県警交通指導課に今年の営業日を問い合わせたら、 今日までと言うので、 急遽長崎市街へ出掛けて更新 --正確には再交付--を済ませる。

県警の近くに県庁があるのだが、 そこへ免許の更新に要るものを買った際、 食堂のメニューが安かったので、 来客も利用できることを確認してから、 トルコライス500円を比較的おいしく --ピラフが結構うまく炊けていた--頂く。

その後坂を下りてスターバックスでコーヒーを飲みながら 持参したパソコンをいじり、 買物して帰宅。 魚が安かった。

さて、今日の日盤で外出先の方位は日破だった。 「破」は事が破れることを意味するという。 なので気を付けて出掛けて来たが、 空は晴れていたし、 きれいなお姉さんを結構見かけたし、 昨日と違い帰りの列車にも無事乗れたので良い日と思っていた。

ところが、帰宅してからあるインターネットサービスを利用したら、 想定外のある悲しいことが起きていた。 ただのサーバのトラブルと信じたいが… 日破恐るべし?


2008年12月25日(木) 巷はクリスマスなのね/本命殺恐るべし?

巷はクリスマスなのね

昨日は天気も方位も悪かったし寒かったし特に外出の用事も無かったので、 ひねもす家に籠って21日から占いの一種である九星方位のスクリプトをpythonで書いていた。 昨日--正確には今日未明--一応日盤--日の方位の表--を打ち出すスクリプトを完成させる。 与えられた年月日から、ある日にち--例えば西暦元年元日--からののべ日数を求める関数や、 各方位での九星--九つの「星」の要素--の巡り方 --これには陽遁と陰遁の2つがある--の変る日、 つまり陽遁開始日や陰遁開始日を見付ける関数に、 間違いを見付けて直すのに、 大分時間をかけてしまった。 大変だったけど、 次に占い以外のスクリプトを書くときは、 ずっとバグ取りが楽になるだろうと思っている。

ところで、陽遁開始日や陰遁開始日の決め方がなかなか面白い。 それらの日は普段はそれぞれ冬至、夏至に最も近い甲子--きのえね--の日 --つまり干支の初日--である。 冬至と夏至の間はおよそ半年、干支は60日周期で変るので、 陰遁開始日から陽遁開始日までは3×60 = 180日である。 1年はおよそ365日あるので、 九星の巡り方の変る日は、 そのままではどんどん冬至と夏至からずれて行ってしまう ()。 こうなっては困るらしく、 冬至や夏至の日やその前後の日に、 甲子から甲子の中間にある甲午--きのえうま--の日が来たときは、 その日を陽遁や陰遁の開始日にし、 九星の巡り方の変らない期間におまけの期間を入れることで、 陽遁、陰遁の周期が年を重ねてもずれないようにしている。

こうして日盤の決め方を見ると、 日盤は日ごとの方位の吉凶を知るためと言うよりは、 むしろ太陽暦の一種に思えてくる。 しかも日盤では九星の巡り方には幾つか流派がある --巡り方が変らないものまである!--らしいので、 これで方位の吉凶を占うのには段々ためらってしまう。

でも、吉凶方位の占いのおかげで毎日決まった場所ではなく、 あちこち出掛けるようになったし、 プログラムや暦や天文学のお勉強もし始めたので、 毎日が少しずつ楽しくなって来ている。

九星方位について知らない方にも読めるような文章を書くのは難しいので、 今日の日記は何度か書き直すかもしれない。

* 「星」は、順に数の付いたもの --例えば一白水星とか九紫火星等--が 9つあり、それらが順に(9日周期で)日盤で巡る。 そして「星」の巡り方が変らない期間が180日あるので、 「星」の巡りが180÷9=20回丁度繰り返される。 単に冬至や夏至に最も近い甲子の日をそれぞれ陽遁、陰遁の始まる日とすると、 (干支の周期である60日は9では割り切れないので) 上記の「星」の巡りの周期が壊れて問題になると思われる。

本命殺恐るべし?

夕方突然、今日までに済ませねばならない用事に気付き、 急遽長崎市街へ出掛けた。 先ほど「方位の吉凶を占うのには段々ためらってしまう」と 書いた日盤によると、今日はあちらは本命殺の方位になる。 普段は日盤での凶方位を避けていることもあって、 良い気持ちはしなかった--クリスマスなのに--。 携行品や着るものに気を付けて、 用事を全てメモして出掛けた。

人混みは少なかったけど、 年末なので通行人や店や駅の客はいつもより慌ただしく動いていた。 周りに気を付けながら、無事用事を全部済ませ、 安心して帰路に就いた。

ところが、駅に着いてから7分後に発車するはずの列車が 電光板の時刻表に見当たらない。 まさかと思って携帯電話の時刻を見たら、 何と愛用の腕時計が午後のうちにいつの間にか8分遅れていた。 つまり列車を1便逃したところだったのだ。 結局次の列車まで半時間待たざるを得なかった。 私の腕時計は手巻式クオーツ時計なので --と言えばどこのメーカーか判ってしまう-- 時間は正確かつ電池は無いので切れようがないし、 ゼンマイは毎朝必ず巻くので、 とても頼れるはずなのに… 本命殺恐るべし?


2008年12月22日(月) python始めました
python始めました

私の(このウェブ日記ではなく)プライベートの日記 --パソコンにテキストファイルで書いている--に ある日九星気学での吉方位の表を手で書いていたのだが、 それにすぐ我慢できなくなり--良いこと--、 吉方位のリストを自動出力させるようなスクリプトを書くことを思い付いた。

九星気学は占いの1つで、 それによると方位--東西南北、東北、東南、西南と西北-- には良いものや悪いもの --どちらでもないものもありうる--があり、 これらの吉凶の方位には毎年、毎月や毎日変るものがある。 だから吉方位の表には、年単位、月単位と日単位で変るものの計3種類がある。 これらの表は年月日と自分の生年月日が分かれば一応得られる --正確に占うには毎年の二十四節気の節入り日の時刻が要る--ので、 プログラムやスクリプトを書いて自動で打ち出せるのだ。

問題は私には普段使いのプログラミング言語が無いことだ。 代りにsedやawkのようなテキスト処理の道具を時々使うことが以前あったので、 まずはawkで九星方位関係のスクリプトを書いてみた。 幸運にも、awkではスクリプトの一部 --例えば与えられた年月日から、ある日時(例えば西暦元年元日)からののべ月を求めるもの-- を関数として別ファイルに移すことができるので、 かなり長いスクリプトを整理しながら書きやすい。 でもそのうち、幾つかの問題が気になって来た。

その中で一番の問題は、 スクリプトの本体が入ったファイルから 別のファイルに移した関数がどんどん増えていったら それらの整理がし辛くなっていくこと。

そこで、一般に利用されているスクリプト言語幾つかについて ネットで情報を漁って検討した結果、 この問題を比較的容易に回避できそうなpythonを独学し始めた。

そしてawkで書いていたスクリプトを 昨日pythonで書き直すことができた。 作業の内訳はほとんど綴りを直すだけだったので驚いた。

pythonのお勉強には 広井誠氏のウェブサイト がとても役に立った。感謝。


2008年12月08日(月) 続・私家版旧暦にトライ
続・私家版旧暦にトライ

試作暦2号の、1号との作り方の違いは以下の通り。

  1. 冬至を含む日は年最後から2番目の月16日 --満月を過ぎて最初の日--から翌月15日 --次に満月になる日--とする。 この考えは、太陰暦での月の始めを新月にするか、 満月にするかという考えから来ている。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    2番目に最終の月1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    最終月1日2008/12/27 21:22
    1日2009/01/26 16:55
    1日2009/02/25 10:35
    1日2009/03/27 01:06
    1日2009/04/25 12:23
    1日2009/05/24 21:11
    1日2009/06/23 04:35
    1日2009/07/22 11:35
    1日2009/08/20 19:02
    1日2009/09/19 03:44
    1日2009/10/18 14:33
    1日2009/11/17 04:14
    最終月1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    1日2010/01/15 16:11
    新暦で2009年1月26日から2010年1月14日までの試作暦2号での1年は12ヶ月を含む。 最初の月から順に1から12までの月の番号を付ける。 もし試作暦2号での他の年が13ヶ月を含んだら、 余りの月を6月の次に挿入--閏6月--とする。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    11月1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    12月1日2008/12/27 21:22
    1月1日2009/01/26 16:55
    2月1日2009/02/25 10:35
    3月1日2009/03/27 01:06
    4月1日2009/04/25 12:23
    5月1日2009/05/24 21:11
    6月1日2009/06/23 04:35
    7月1日2009/07/22 11:35
    8月1日2009/08/20 19:02
    9月1日2009/09/19 03:44
    10月1日2009/10/18 14:33
    11月1日2009/11/17 04:14
    12月1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    1月1日2010/01/15 16:11
  2. 最後に新暦2009年の日を最も多く含む試作暦での年を2009年とすれば、試作暦が完成する。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    2008年11月1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    2008年12月1日2008/12/27 21:22
    2009年1月1日2009/01/26 16:55
    2009年2月1日2009/02/25 10:35
    2009年3月1日2009/03/27 01:06
    2009年4月1日2009/04/25 12:23
    2009年5月1日2009/05/24 21:11
    2009年6月1日2009/06/23 04:35
    2009年7月1日2009/07/22 11:35
    2009年8月1日2009/08/20 19:02
    2009年9月1日2009/09/19 03:44
    2009年10月1日2009/10/18 14:33
    2009年11月1日2009/11/17 04:14
    2009年12月1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    2010年1月1日2010/01/15 16:11

ちなみに出来た試作暦を旧暦と比べると、 旧暦2009年元日は新暦2009年1月26日となり、 旧暦2009年には閏5月が入り、 旧暦2010年元日は新暦2010年2月14日となるので、 試作暦2号の2009年と旧暦2009年は最大1と月ずれる。

この試作暦2号の個人的に好きなところと困ったところを挙げると以下の通り。

  • 元日が、冬至を過ぎてから最初か2番目の新月の日となるので、 昼が長くなり始めるめでたい月として 正月が祝える。 元日が新暦で1月5日くらいから2月5日くらいまでになる。 冬至を過ぎて1ヶ月ほど経っても、 昼は実際はほとんど長くならないことを思い出せば、 これはほとんど問題になるまい。
  • 閏月--おまけの月--が年の半ばにしか来ないので月の順序が2通りしかないのは便利。
  • 閏月を二分することで、いつの年も前半と後半に分けやすい。
  • クリスマスが11月19日辺りから12月19日辺りに来る。 年を越えないので大きな問題にはなるまい。
  • 夏至が新暦5月24日辺りから6月24日辺りに来るうえ、 閏6月が入ることがあるため、 七夕の7月7日が新暦7月12日辺りから、 8月23日辺りまでに遅れるため、 梅雨を避けやすくてありがたい。
  • イースターが2月後半または3月後半に来るため、 レントの始まり--イースターの40日前--が1月5日辺りまで来る年がある。 でも旧暦で新年を祝い、クリスチャンもかなりいるシンガポールで 困ったことは聞かないので、許容範囲と言える。

と、太陽太陰暦を2つほど試作した感想は、 年と月を決める方法で人々の合意さえ得られれば、 私家版は別にして、 この暦は結構使えるのではないかと言うことだ。 それでも、新暦と比べると不利な点が2つは残ると思う。

  1. 新暦を含む太陽暦は、1日の長さ--大体地球の自転周期--と 1年の長さ--大体地球の公転周期--が分かれば作れる。 これに対し、太陽太陰暦は、上2つの他に 1と月の長さ--月の満ち欠けの周期--が分からないと作成できない。
  2. 新暦は2月以外の月が含む日の数が固定されているし、 閏日は2月にしか入らないし、 閏日のある年が簡単な規則で分かるのに対し、 太陽太陰暦では、30日の月と29日の月が整然と並ばないし、 閏月はどの月の後にも来るし、 閏月がどの年のどの月の後に来るかすぐには分からない。 つまり新暦では月や日の続き方が頭の中で簡単に分かるのに対し、 太陽太陰暦ではそれらは計算しないとすぐには分からない。

それでも、暦の月の意味が太陽暦の月よりずっとあって、 身近な天体である月に親しい暦は好きである。


2008年12月07日(日) 私家版旧暦にトライ
私家版旧暦にトライ

九星方位に関心を持ったのがきっかけで、 最近いわゆる旧暦--太陽太陰暦の一つ--にも関心を持った。 もっとも九星方位は月の満ち欠けには無関係と後で知ったのだが。

太陽太陰暦は太陰暦を元にした暦と考えられる。 太陰暦は月の満ち欠けの周期を元にした暦である。 カレンダーをいちいち見なくても 月の形を見ればおおよその日が分かるので、 便利な暦かなと思ったことが何度かある。 太陰暦の問題は、月の満ち欠けの周期がおよそ29日半なので、 つまり1と月が29日か30日になるので、 一年の365日と4分の1弱に月が整数個入れられないので、 年を正しく表しにくいことである。 太陽暦の要素 --例えば冬至、夏至、春分、秋分--を太陰暦に採り入れることにより、 太陰暦の年を太陽暦の年に近付け、 この問題を軽減したのが太陽太陰暦と言える。 太陽太陰暦は太陰太陽暦とも言われるが、 これだとベースが太陽暦と誤解されそうな気がする。

さて旧暦について調べるうち、 この暦が2033年に月の並びを決められない問題を起こすこと、 いわゆる2033年問題を知った。 それで、2033年問題を避けるにはどうすればいいか、 自分なりに考えてみるうちに、 私家版旧暦を作ることを思い付いた。 と言っても、それは単純な暦である。 作り方は次の通り。

  1. まず、1日の始めを決める。 1日は、例えば日本中央標準時やそれより9時間遅い世界標準時の 午前0時から始めることができる。 1日の始めが決まると、時間の流れに日の連なりができる。
  2. 次に新月--または満月を用いる手もある--の日時を、日の連なりに重ねる。 そして、新月の時刻を含んだ日を月の始めとする。 同時に月の連なりができる。 1と月は29日か30日になる。
  3. 次に太陽暦の要素で年周期で現れるもの --例えば冬至、春分、夏至、秋分--を1つ選び --ここでは冬至を選ぶ--、 日と月の連なりに重ねる。 冬至を含んだ月が1つ入るように 月の並びを12または13個単位で区切ることができる。 この区切られたものが1年となり、 同時に年の連なりができる。 1年はおよそ354から384日となる。 旧暦では利用する太陽暦の要素として 24節季のうちの12の中気を選ぶのだが、 これが旧暦の作り方を面倒にしている。
  4. 各々の年について12または13の月に順に名前を付ける。 旧暦では中気を含まない月をおまけの月、閏月とし、 直前の月の名の前に「閏」をつけて呼んだ。 例えば直前の月が正月の閏月は「閏正月」である。 旧暦の2033年(から2034年)は、閏月以外の月が不足し、 1月から12月が揃わなくなる不具合が生じる。
  5. 後はある年が西暦何年かを指定すれば私家版の太陽太陰暦が完成する(はず)。

それでは上の5つの規則を元に、 私家版太陽太陰暦を2つほど作ってみる。 まずは全く祝日や行事を考慮しないもの--試作暦1号--。

  1. 1日の始めは日本中央標準時の午前0時とする。 これは今使われている暦--以下新暦--と同様。
  2. 新月の日時は新暦では以下の通り --平成二十年と平成二十一年の「福運暦(高島易断総本部暦書館編纂、大創産業)」等による--
    試作暦日時新暦での新月の日時
    1日2008/11/28 01:55
    1日2008/12/27 21:22
    1日2009/01/26 16:55
    1日2009/02/25 10:35
    1日2009/03/27 01:06
    1日2009/04/25 12:23
    1日2009/05/24 21:11
    1日2009/06/23 04:35
    1日2009/07/22 11:35
    1日2009/08/20 19:02
    1日2009/09/19 03:44
    1日2009/10/18 14:33
    1日2009/11/17 04:14
    1日2009/12/16 21:02
    1日2010/01/15 16:11
  3. 冬至は2008/12/21 21:04、2009/12/22 02:47に来る。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    1日2008/12/27 21:22
    1日2009/01/26 16:55
    1日2009/02/25 10:35
    1日2009/03/27 01:06
    1日2009/04/25 12:23
    1日2009/05/24 21:11
    1日2009/06/23 04:35
    1日2009/07/22 11:35
    1日2009/08/20 19:02
    1日2009/09/19 03:44
    1日2009/10/18 14:33
    1日2009/11/17 04:14
    1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    1日2010/01/15 16:11
  4. 冬至を含む月を1年最後の月とする。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    最終月1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    1日2008/12/27 21:22
    1日2009/01/26 16:55
    1日2009/02/25 10:35
    1日2009/03/27 01:06
    1日2009/04/25 12:23
    1日2009/05/24 21:11
    1日2009/06/23 04:35
    1日2009/07/22 11:35
    1日2009/08/20 19:02
    1日2009/09/19 03:44
    1日2009/10/18 14:33
    1日2009/11/17 04:14
    最終月1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    1日2010/01/15 16:11
    新暦で2008年12月27日から2009年12月15日までの試作暦での1年は13ヶ月を含む。 最初の月から順に1から12までの月の番号を付け、 最後の月が残ったらそれに閏12月と名付ける。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    最終月1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    1月1日2008/12/27 21:22
    2月1日2009/01/26 16:55
    3月1日2009/02/25 10:35
    4月1日2009/03/27 01:06
    5月1日2009/04/25 12:23
    6月1日2009/05/24 21:11
    7月1日2009/06/23 04:35
    8月1日2009/07/22 11:35
    9月1日2009/08/20 19:02
    10月1日2009/09/19 03:44
    11月1日2009/10/18 14:33
    12月1日2009/11/17 04:14
    閏12月1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    1月1日2010/01/15 16:11
  5. 最後に新暦2009年の日を最も多く含む試作暦での年を2009年とすれば、試作暦が完成する。
    試作暦日時新暦での新月の日時備考
    2008年最終月1日2008/11/28 01:55冬至: 2008/12/21 21:04
    2009年1月1日2008/12/27 21:22
    2009年2月1日2009/01/26 16:55
    2009年3月1日2009/02/25 10:35
    2009年4月1日2009/03/27 01:06
    2009年5月1日2009/04/25 12:23
    2009年6月1日2009/05/24 21:11
    2009年7月1日2009/06/23 04:35
    2009年8月1日2009/07/22 11:35
    2009年9月1日2009/08/20 19:02
    2009年10月1日2009/09/19 03:44
    2009年11月1日2009/10/18 14:33
    2009年12月1日2009/11/17 04:14
    2009年閏12月1日2009/12/16 21:02冬至: 2009/12/22 02:47
    2010年1月1日2010/01/15 16:11

ちなみに出来た試作暦を旧暦と比べると、 旧暦2009年元日は新暦2009年1月26日となり、 旧暦2009年には閏5月が入り、 旧暦2010年元日は新暦2010年2月14日となるので、 試作暦2009年と旧暦2009年は1と月から2た月ずれてしまう。

この試作暦1号の個人的に好きなところと困ったところを挙げると以下の通り。

  • 元日が、冬至を過ぎてから最初の新月の日となるので、 昼が長くなり始めるめでたい月として 正月が祝える
  • 閏月--おまけの月--が年の最後にしか来ないので月の順序が2通りしかないのは便利
  • クリスマスが年末年始を前後するのが困る
  • 7月7日の七夕の日が梅雨に入り晴天が期待しにくいのが困る --個人的に新暦の嫌いな点である--

これらを踏まえて改変した試作暦2号を今度は作ってみようと思う。

(続く)


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