8階からは、飛行場が見えた。
旅客機ではなくて、戦うための飛行機ばかりだ。
荷物を運ぶための飛行機も、
医療設備のある飛行機も、すべて、戦うためのものだった。
細部まで見えてしまうような、
パイロットの顔まで見えてしまいそうな(反射して見えなかった)、
目の前を堂々と滑空するスケール模型のような、
戦うための飛行機。
はるか上空で小さな三角をしていた戦闘機が、
着陸するまでの一連の動作が、一番魅力的。
軌跡が描く曲線と、肉薄する機体の無機質が、芸術的。
二重になった分厚いガラスに両手をつけて、
もしかしたら頬まで押し付けて、目で追いかけた。
あのコクピットから、何が見えるだろう。
海と、海岸沿いの小さな町と、それから田畑を隔てて基地と、病院。
また少し住宅街が広がってすぐに山裾を走るバイパス。
僕が地図帳で覚えたこの町を、眼下にみているのだろうか。
そして、僕の知らない、広い広い世界が続いているのだろうか。
世界は、広いのかな。
8階の窓から見える世界だけじゃなく。
海の向こう、山の反対側、道の先に。
僕の知らない、世界があるけれど。
広いのだろう。きっとそうなのだろう。
治安や騒音で白眼視されている戦闘機に、
僕が抱いたのは純粋な憧憬。
飛び立て。高く。なめらかな弧に乗って。はるか高く。
この町一番の病院なんか米粒に見えるように。
僕の命なんか些事に思えるくらい。
揺れる炎に
君を見たよ
一瞬の煌めきに
君を見たよ
もういない
君を見たよ
近頃ちょっとずつ復帰気味の管理人です。こんばんは。
タイトルは気にしては負けです。
やっと、ジオシティーズのパスワードを再発行して、HTMLをちょっとだけ書き換えました。
もう使えないメールアドレスを載せていたので気になってはいたのですが、自分のIDが分からなくてパスワードの再発行もできずにいる、というなんとも機械オンチのオッサンのような状態になっていたのでした。
いつの間にかホームページのURLが新しく短くなってるなんて知らなかった。
今までのURLでも転送されるけれど、せっかくなので直しておきました。
enpituだけで成立してるので、ジオのサイトはおまけみたいなものなんだけども。
先日、連休を利用してちょっと遠出をした時に、
マイエンピツのお一人とお会いしてきました。
プチオフ会です。
やべー僕エンピツでかなり猫被ってんのにどうしよう、と思いつつ。
楽しかったし、タイ料理美味かった。
お相手に感謝。ついでにエンピツにも感謝。
最近、詩(もどき)のほかに小説を書いているんだけれど、
そういえば僕は普段ショートストーリーとか詩とかばっか書いてて、
あんまり長いものって書いた事がないな、と気が付きました。
頭の中だけで構築しきれない。容量小さいなーと痛感してます。
プロット書き起こすなんて今までやったことねーよ…。
長編はやめた方がいいかもしれない(笑)
そんなこんなで、また復活気味、といいつつ停滞中の管理人ですが、
またよろしゅうお願い存じます。
ねえ知ってるかい
僕だって君に愛されていたかったんだよ
君がふとこちらを振り向く
その視線に癒されていたり
僕の名を紡ぐ君の声が
とてつもなく愛しかったり
そっと絡めてくる君の手が
幸せな温度だったり
ねえ
知ってるかい
僕がまだ君を愛していること
僕が好きだと言った美しく長い髪を
君は切ってしまったけれど
ただ欲していたのは
その眼差しや声や繋ぐ手
微笑みながら涙を流す君に
僕は抱きしめることしか
できなかったけれど
ねえ
愛しているよ