僕の、場所。
今日の僕は誰だろう。
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扉を開けた瞬間 顔をしかめる程の熱気 アスファルトは白く眩しく まるで僕の悲しみなど知るはずもなく 今年もただ過ぎていくこの一日
今日は
7回忌だ。
しかし
喪に服すわけでもなく 手を合わせることもなく ただ黒を基調に服を選ぶだけの僕は
君が好きだった詩人の名前も知らなくて
途轍もない喪失感に襲われながら、今日も 君がもう感じることもない暑さに辟易し 君がもう重ねることもない歳を数え 君がもう微笑むこともないこの世界を歩み
ただ君の
不在を悼む
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