僕の、場所。
今日の僕は誰だろう。
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僕は、うちの墓がどこにあるのか知りません。
うちの両親が亡くなったらどこに埋めたら良いのか分かりません。
きっと、新しく墓を作れば本人達は喜ぶだろうな。
どちらの家の墓にも入りたくは無いはずだ。
そんな僕は、きみの命日をうっかり忘れて、
自分の事にいっぱいいっぱいで過ごしてしまいました。
ログを見返さないと正確な日にちが分かりませんでした。
ごめん。
あの雨の日を一生忘れないと思ったのに。
あの冷たい雨の糸を、まだ鮮明に思い出せることが、救い。
きみの母上は、またああやって涙を流すのかな。
眠ったようなきみに縋り付いて号泣していた女性を思い出す。
ねえ?
きみに読んでほしい本がたくさんあったよ。
きみに読んでほしい作家がたくさんいたよ。
きみが好きそうな詩人もたくさんいたよ。
ね、ね、この作家どう思う? って
きみとお酒を飲みながら語り合いたかったよ。
お盆だね、実家帰ってきてる? って
突然電話して遊びたかったよ。
もう、きみをなくしてから、5回目の夏だよ。
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