瞬間、雨の匂い。
刹那、遅れて、顔に当たる湿気。
嗚呼、そうか、今年もこの季節が。
わずかながら郷愁に襲われる感覚。
生まれ育った地でもないくせに、
いいようもない、この締め上げるような、喰らいつくような、
「帰りたい」想い。
ここに居るべきではない。
どこかで響く声が、確実に脳を揺する。
酔ったように気分が悪くなり、そして。
いつかのような過ちを繰り返すのだ。
そうしてまた大切な誰かを失ってしまう。
迫り来る夕陽、波の永遠、白いシャツ。
君は振り向いて、そうして、泣いている。
いや、笑っているけれど、泣いている。
僕は――腕を、伸ばし、そして。
浸透してくる夜の闇、切り裂くような月明かり。
冷たくなった手。
波に、たゆたう、黒い、長い、きれいな、君の、髪――
僕も、きっと、いつか。
君のもとへ。
あなたに会えなくてさみしいです。
あなたの綴る文章を目にできなくてさみしいです。
あれ、と気が付いたら消えていて寂しかったです。
i just miss you、そんな感じ。
出会ったのはもう何年前になるでしょう。
不思議な人、面白い人、魅力的な人。
性別年齢職業住所、まったく想像すら追いつかないその文章に僕は惚れたとすらいえます。
男の細かい言い分も女の微妙な心理も子供のあたたかな目線もお年寄りの達観も
そして地球外の存在にまで範囲を広めたあなたの「ワザ」は見事でした。
はじめ二行を最愛の女の子に捧げてもいいくらい、彼女と同格くらいにほれ込んでいた存在でした。
もしかしたら、気のせいかもしれないけど、僕への言葉も一度くれました。
ワールドワイドウェブの可能性に感激しました。
なんて、もしあなたが働き盛りの男性だとしたら迷惑な話でしょうが。
(しかし仕事終えて帰ってきて家族に内緒でひっそりenpitu書いてるお父さんも魅力的かな)
なにかの事情がおありかとは存じますが、ただこの寂寥感だけはどこかに、できればあなたの目に付く可能性があるところに残しておきたかった。
確実に、ここに、あなたの存在をココロの栄養にしていた人間がいたことを、是非知って頂きたい。
楽しかったです、嬉しかったです、膝を打つような感動もしました、退屈な日々の中に確かな潤いでした、大好きでした…、言葉尽きませんけれど素直な気持ちです。
あなたの作風とまったく逆を行く今日の管理人の独り言、この世界に住む誰か分からないそこのあなたに伝われば、管理人、至福の極みです。
ありがとうございました。
1日分まるまる私信に宛てるくらい僕はあなたのような人が大好きです。
また機会がありましたら、その際は是非。
いつか一杯やりましょう。
管理人
避けられないすれ違いに頭抱える矛盾
声殺して涙流す明け方4時
既に空は白く明るく
雨上りのアスファルトが輝きだすのに
部屋の明かりは消されたまま
まだ夜の続き
君はそうやって肩をふるわせるのに
その姿を僕は抱きしめる事も出来ず
ひたすら眺める自部屋の天井
お得意の理論なんかで求められない
僕と君 二点間の距離
君と僕 平行線をたどる
泣き顔にそっとキスをする
クチビルが仄かにしょっぱい
きっとこれがそのまま君の気持ちなんだろう
ごめんね、と呟く細い声
きっとそれがそのまま君の不安なのだろう
きっと僕が最低なんだ
とても、とても、
泣きたい気分だ