僕の、場所。
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僕の、場所。

今日の僕は誰だろう。



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誰だってそうだよ

遠くない未来に喪失を描く君に
どんな言葉も意味がないね
己の無力がたまらなくイヤで
最近ちょっと自棄になってるね

そんな君を視界の端に捉えたまま
私はいつも通りの日常を過ごす
君を元気にできない私も
なんと無力なことだろうね

大丈夫、だなんて言えない
大切な存在の喪失に平気なほど
君は情のうすい奴じゃないからね
そんなの誰より私が分かってるんだから

近くない過去に喪失を知った私は
どんな言葉も意味がないと
知っているんだ
それでも君を元気にできない私の
なんと無力なことだろうね


雪の降る町から

晴れた朝の冷え込みに一番、君を思うよ
線路たどれば君の町
雪の降らない君の町
きっとこんな青空太陽
いつも君に降り注ぐんだね

忘れないで、どうか
こんなに誰かを思う僕が今確かにここに在ること
カタチのない想いだから
ときどき君を不安にさせるけど

大丈夫、だよ

さらり流れる黒髪に一番、君を思うよ
数えるほどの逢瀬でも
焼きつく残像、君の影
きっとまたあの微笑に
会える日を信じてるから

忘れないで、どうか
こんなに君を思う誰かが今確かにここに在ること
コトバしか送れない
伝えきれなくて、もどかしくて、でも君が

大好き、だよ


低空飛行

傷ついた心で無理して笑って強がって
それはほんとにお前なのか
それでほんとにお前なのか

強がるのも良いだろうさ
かっこつけて煙草の煙
でも似合ってないよ、そのピアス

俺はそんなに信用なかっただろうか
他人行儀な態度に声
それともそれで自我を保つに精一杯か
それでほんとに平気かよ
何のためのこの俺なんだか

彼女にできなくて俺にできること
仲間だからこそできること
あるんじゃなかったっけ、そういうの

薄っぺらい気休めなんて言ってやらない
お前にかっこ良さなんて求めてない
強さなんて求めてない、安心していい

強がるな、無理するな
無力で不甲斐なく項垂れたお前でも
お前である事に変わりないから



とことんまで落ちてみろ
ぎりぎりまで堕ちてみろ
そしていつか、ちゃんと羽ばたけ


かえりみち

知らない横顔の中揺られ揺られてガタゴトン
窓の外は白く白く深く街が閉ざされ
ぼんやりとただイヤホンをかける
16ビートに刻まれる

知らない知らない覚えていない

白くくもるガラスの向こう
揺れるカーテンも邪魔で仕方なくて
知らない横顔知らない声
灯りの消えた部屋にひとり、ただ
この手には何も無い

消えない消えない助けてくれない

かすかな香り、スイートオレンジ
見えない太陽求めるように
CD、演義、アロマキャンドル、月明かり
エコーがかかって脳震盪


lost winter

なくしたもの見つからなくて
途方にくれる夕暮れ駅前 人込みの中

いつの間に一体どこに落としてきたのか
傍らの猫に問い掛けて
にゃぁなる返事に満足してみる

ポケットに手突っ込んだままで
途方にくれる波打ち際 ただ独り

きれいなまでの夕陽は海にとけていく
足元の砂はしっとり冷たく
太白金星、きらりと光る

諦めを積み重ねて踏み固めたルート8
途方にくれる月明かりの下 隣に猫

なくした代わりにお前を見つけた
傍にいてくれるのかいと問い掛けて
にゃぁなる返事に涙してみる


冬天雷

横殴りの雪に想う、
君は凍えていないだろうか。

白銀というより真っ白い世界に想う、
君と寄り添えば僕も寒くないのではないか。


黙々と歩く人々、傘などすでに意味無く
車のスリップ音、風の音に紛れて響き
指先はもう感覚など無くて空は白く灰色、そして低く
僕は部屋でミルクティーなんて飲んでおり
調子の悪いポンコツ暖房をなだめすかし叩き、そしてやっと
仕事に身を入れてキーボードをたたき始め
兵糧攻めに合いそうな我が家の窓を天からの氷が打つ


かじかむ指先に想う、
この手の求めるものはどこにあるかと。

夜が更けてなお猛々しい天に想う、
君をこんな寒いところに呼べやしないな。


小太鼓小話

勝手 身勝手 自分勝手に

どうぞ生きたら良いんじゃないの

生きられないなら生きないで

それはそんな選択肢

無きにしも非ずといったところ

だって 俺の人生俺のもの

勝手 身勝手 自分勝手に

どうぞ生きたら良いんじゃないの

生きたいのなら生きたいで

生きていれば良いじゃないか

明日もきっと昇る朝日さ

だって 君の人生君のもの

勝手 身勝手 自分勝手に

好きに生きたら良いんじゃないの

誰もそんなの構わんよ


名無しの彼女

心ん中の左から4列目の下から5番目か
どこかその辺りのちょっと奥に
鍵をかけて蓋を閉じておこうと思う

たぶんそこに何かがあるんだけど
言葉にできない 色にも音にも線にもできない
そんな状態、もったいないから
いつかその輪郭が見えてきたとき
その温度を感じたとき

再びこの手の中に呼び戻そう

この感情、衝動、鼓動、振動そんな感じの
名前のないコイツにはきっと力がある
道を照らす光になる
いつか僕の中で大きく育つ

それはいつかきっと… いつか…


MICHI

まだ知らない

ミチがある

走り出さないでどうするのだろう

僕のミチ 僕が見つけないで誰が見つける?

高台から望む夕焼けに埋まる街

この風を感じているこの身に

隣に誰もいなくても

眺める世界はそこに在るのだから

まだ知らない

ミチがある

生かすも殺すも僕次第

鼻歌まじりに生きてやろう

僕のミチ 僕が行かずに誰が行く?


I just love you

遠く遠くすでにかすかな記憶に想う
確かにあの時僕は彼女を愛していた
目も霞むような白い日々に彼女と出会ったのははるか彼方
まさかこんな現状が未来に待っているなんて知る筈もなく
経験に乏しいガキといえばそれまでで
ただ彼女を想うだけで周りが見えなかった僕は当然の結末を迎え

さてそれでは今の僕がただのガキではないという根拠も論証もどこにもなくて
今のこの確かな想いすらいずれ知らないうちに掠れゆき
そんな事もあったよねなんて笑って酒の肴に出来たりするのだろうか
こんなにもただ只管に幸せを願う相手がいるというだけで
世界がなんとも輝いて見えたりもしちゃうのにね、なんて

わざと体内アルコール度数を上げてみたりして
酔ったふりして免罪符を掲げてみる

大好きなんだ愛してるんだ幸せにしたいんだ
それだけなんだ

君からの言葉を望むわけでもなくただ同じ空間にいたいだけで
見返りなんて求めるわけでもなくただ失う事を恐れていて
社会不適応なこの身体だってきっと彼女を抱き締める事くらいは出来るはずで
そうして強がって頑張ってやっと今の僕が立っていられる支えになるんだ

強くもない酒におぼれてみたりして
こうして自分勝手に言葉を寄せ集めてる、そんな僕を
どうか嫌いにならないで居てくれたら嬉しいななんて思うんだよ


no weak, no strong

僕はそんなに弱くないよ
だけどそんなに強くない

君の言葉を糧として
かろうじて生存しているんだよ

探しに行こう
いつかきっと君のために出来ること
君の傍に居たいから
探しに行こう
こんな僕にでもきっと出来ること


I cannot do it.

ただ理由もなく泣きたいとき
どうしようもなく悲しいとき
己の宿命に耐えられないとき
誰からも救われたくないとき

依存しない
頼らない
自力で立つ

常にこうして生きてきたのに

何も気付いていなかっただけ

そっと傍にいる人
笑ってくれる人
吐露できる相手
暖かく迎えてくれる仲間、とか

まるで空気のような存在感のせいで
気付いていなかっただけ

一人でなんて生きていけなくて
誰かに呼ばれないと歩けなくて
押しつぶされそうなとき
涙できる相手がいて
そうして強がって生きていて
いつの間にか強くなっているもので…

なくした物取り戻そう
どこかに忘れてきたあの想い
いつか空に羽ばたいて


夜明け

おはよう、おはよう
怖い夢から覚めた少女よ
おはよう、おはよう

ほら、ちゃんと辺りを見てごらん
君の周りは君の味方だよ
お気に入りのぬいぐるみ
見慣れた天井 窓の外
暖かな布団にかわいい時計
ほら、いつもどおりの朝だよ

外は何も変わっていないよ
階段を降りれば朝ごはんだよ
ドアをあければあの道だよ

ほら、ちゃんと見てごらん



おはよう、おはよう
眠れない夜をすごした少年よ
おはよう、おはよう

君が感じた夜明けの空は暖かいか冷たいのか
何色をしているのか
誰も起きていない静かな夜に
君の胸に去来していたものは
確かにそこに在るのだから
忘れてはいけないよ
それはきっといつの日か
透明な結晶となってきらきらと輝くから
昨日と今日の境目はなくて
知らない間に変わってしまうものだから
この気持ちを忘れてはいけないよ




おはよう、おはよう

眩しい光から目をそらさないで
どんな日も変わらないその太陽を確かに感じて


おはよう、おはよう


more different


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