夕飯の用意を手伝っていたら、冷蔵庫にワインを発見しました。 私の好きな、甘い白いスパークリングワインです。 私が好きなものを、あきらさんが買ってくれたにもかかわらず 「お酒買ったわねー」「ばれちゃったか」 という会話を交わしました。 ワイングラスまで用意しちゃって、明日は休みじゃないのにどうしたのかしら。
食卓に座り、いつもの夕飯を… 「あっそうだ、ハイ、お花」 隠してあった花かごを出してきて、あきらさんが渡してくれました。 「これからもよろしくね」 まーかわいいお花。ハイよろしくね。 …うん? あっっ! 今日は付き合いだした記念日でしたね!満6周年の!
わ、忘れてたーーーーーーーーっっっっ!
私はこういうことは、よく忘れます。 覚えてられません。 去年今年 貫く棒のごときもの って感じです。違うか。
あきらさんはしっかり覚えていて、私が忘れているのもわかってた様子です。 心の広い妻です。 そして私はまるでダメ夫。 衝撃で、しばらくひっくり返ったまま起きあがれませんでした。 イベント時にしか飲まないスパークリングワインのあたりで気付けよオメーはよ、 と自分ツッコミを入れてます。
「僕らにはバレンタインとかそういうのより、 こういうイベントの方がいいよね♪」 とにこやかに語るさるちゃん。 バレンタインも何も…反省します。 うう…
最近、あきらさんのことを「さるちゃん」と呼ぶことがあります。 だって、さるちゃんだから。
「道徳の授業なんて、何の役にも立たなかったよねえ?」 と、あきらさんに問いかけますと、 「いや、僕はそんなことなかったよ。 幼稚園の時、困ってる人を助けよう、って授業があって、実行したもん」 それは大変感心ですね。
その授業のしばらく後のこと。 幼稚園児のあきらさんは、 白杖をつきながら歩いている人を見かけたので手助けしようと、 礼儀正しく「どちらへ行かれますか?」と尋ねました その方は「○○○ですよ」と答えてくれましたが、 なんと、幼稚園児のあきらさんはその場所を知りませんでした。 さあ困った。 「・・・そうですか、お気をつけて!」 と言って、あきらさんはその場を去ったそうです。
お、おバカちゃん…。 やっぱりさるちゃんだ。 でもかわいいーーー! きっとその方にも気持ちは伝わったことでしょう。
そして今日、それと同じようなことがあって、 今度はお助けすることが出来たそうです。 さるちゃんとしては、償いが出来たような気持ちだったらしい。 よかったねー。
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