永遠にお散歩

2003年08月31日(日) 夏、最後の日

年に一度のミネラルショー!
もちろん今年も行きました。
去年と違うことは、あきらが横にいること。

今週のあきらは休みが日曜日しかなかったので
私1人でお出かけのつもりだったけど、
 「僕も連れてってー」
とあきらのおねだり。
それでは一緒に行きましょうか。

今回は水晶以外のものを買うぞ、
水晶を買うとしても大きいのを買うぞ、と心に決めてきたはずなのに、
なぜにちまちました水晶ばかりに目がいってしまうのか。
だって、きれいで透明度の高いアクアマリンやトパーズは、
それなりのクオリティを求めるとお高くなってしまうからなのだ。
それに比べて水晶は、そこそこの大きさとクオリティでもお安く買える。
だから‥ってのはほとんど言い訳で、好きだからなのよね。
あれにはあれの、これにはこれの良さがあるのよーぅ。
というわけで、また我が家の水晶が増殖してしまった。

その後大須へ行き、念願のたこ焼きを食べ、食玩のお店でアリスを買う。
夕飯はマリリンバーガー。
甘味も食べたし、なんておデートな日なんでしょう。
ナディアパークの『人体の不思議展』はちょっとキツかったけど。

今年の夏は遊んだなあ。
お互いの休みが合った日に少しずつ、
ささやかな遊びがほとんどだけど楽しかった。
さて明日から9月です。
ちょっと気を引き締めなきゃ。



2003年08月15日(金) ならなら記

早くもなく遅くもない時間に家を出る。
新婚旅行のディスニーランドとは違い、今回は大人の旅行ということで。
中学生の頃、「日出処の天子」にハマった私の憧れの地、奈良へGO!

 「ふたりで、電車で、旅行に行くことが目的なの」
とあきらは言う。
車もいいけど、電車の方が旅行らしいもんね。
一緒に並んで寝そべってガイドブックを見て予定を立てて、
同じ駅発の切符を2人分予約して、毎晩「楽しみだねー」と言って寝る。
行くまでの時間も思いっきり楽しむ。
ふたりの初めての、旅行らしい旅行を満喫するのだ。

1日目のメインは明日香村。
天気は悪いけど、あんまり暑くならなさそうなのが救いだ。
橿原神宮駅に着いてみたら、バスがあと1時間たたないと来ない。
時間つぶしに橿原神宮を散歩以上の早さで歩いて掠めてみた。
‥薄い。
歴史が浅いから、かな。
やっとバスが来て、飛鳥寺、石舞台、亀石と回るコースに出発。
時刻表を見つつ歩きも交えて臨機応変に行く予定。
バスの中から見る街並みがとてもステキ。
こういうのを歴史のある街並みっていうんだなあ。
やっぱりレンタサイクルで回ってみたいかも。でも上り坂‥よね‥。

飛鳥大仏は思ったより小さかったけど、どっしりとした存在感があった。
ずっとこの場所にあり続けたんだから、存在感に厚みがあるのは当然なんだろう。
飛鳥寺を取り囲む風景は、私が想像していた万葉の風景そのまま。
目立ったものが何もないから想像力がどんどん働く。
ここでいろんな物語があったのよねえとシミジミしながら、
小雨の中、田んぼの中をぶらぶら歩き、蓮の写真を撮るのに熱中する。
こういう寄り道、だーい好き。

さてお次は石舞台。
しかしバスはそこまで辿りつかず。
地図で見ればバス停はあるんだけど、
私たちに都合良くバスが通っているかどうかは、全然別の問題である。
よっしゃ歩くべと思ったけど、思いもかけず本日のメインエベント発生。
あきらさんのおなかが「ぐう」と鳴いたのでありました。
もちろん、この時点ではメインになるなんて思っていなかったけど、
たまたま見かけて入ったお蕎麦屋さんが大ヒット。
旨いーーー!
蕎麦会席を頼んでみたらば、それがすんごく旨かった!
こここれは‥お酒がほしいところ‥えっと‥ビール?
イヤ日本酒でしょう。
と、あきらさんのアタマの中で何かが駆けめぐり、
 「すみません、お酒ありますか?」
真っ昼間だけど、旅行中だからいいの。
それから冷酒が出てきてカンパーイ。
ふたりして旨い旨いと飲んだり食べたりしていたら、
奥から出てきた店のご主人が
 「えらい人が来ちゃったよ」
とおっしゃって、いま栓を開けて私たちに出したお酒の残りをくださったのだ。
きゃー、やっぱりあきらにはおいしいもののカミサマが付いている!
有難く嬉しくいただき、デザートのきんつばを冷酒と共に味わってがら、
大大満足で店を後にしたのでした。
偶然に寄った店だけど、ここでほぼ旅の目的を達成したような気分に
なってしまったわ。

お酒で重くなったリュックを(あきらが)背負い、石舞台まで歩く。
なだらかな山の途中にあって、なかなか見晴らしのいいところ。
教科書の写真からだけじゃ想像もできない。
何度も写真でしか見たことのない遺跡が目の前にある。
不思議な感じ。
ここはあきらさんの希望で来たけど、あきらさんもご満足の様子。
石室の中に入れることがわかったり、写真からじゃ絶対にわからない質感を感じたり。
今度こそ旅の目的を達成したわよね、あきらさん。

あきらと荷物を交換し、いじめられっこの気分を味わいつつ亀石まで歩いた。
建物の間にちらちらとお寺が見えるのどかな風景を堪能し、
田んぼには付きものの蛙も堪能し(涙)、
これまた写真でしか知らない亀石で記念写真。でかい石であった。
もうホントにバスがないので、てくてくと歩く。
 「タクシーも通らないね」
 「僕と歩くんだからいいでしょ」
 「うん」
微妙に噛み合ってないけど幸せな会話を交わしつつ、
ちょっと道を間違えて着いた岡寺駅から奈良に向かう。
次の目的は燈花会だ。

パンフレットとかを見つつ効率よく回ろうとしても無理。
次に来るときのための下見くらいの気持ちで歩く。
そんなに広い地域じゃないし、見たいものは決まっているから、
次回は余裕で回れると思う。
でも奈良公園の辺りはそれだけで1日がかりだな。
燈花会の感じも掴めたし、東大寺の大仏さんの顔も遠くから見れた。
ライトアップされた建物や仏像のすごさも感じた。
次はいつになるかわからないけど、ここがメインだ!
夜にも人前をうろついている鹿におせんべいをやりそこねたし。

ちょっと遅い時間になってしまったけど、今日の最終目的地の難波へ向かう。
今夜はあきらと出会ったサイトで知り合った人の家にお泊まりするのだ。
オフ会で何度か会ったことがあるけど、
いまはみんなネットから離れているので、本当に久しぶりの再会。
「これってオフ会?」「オンで会ってるか?」「んじゃ同窓会?」
などと言いつつ、お酒を飲み、足裏マッサージにバタつき、
エアガンを撃ち(うっかり玉が入ってて壁に穴)、楽しく過ごした。
その席で、あきらは「ゴメンナサイの係」だと話したら、
家主のK嬢がほんっとーに切なそうな顔をしてあきらを見、
「わかりますわかります」を連発していた。
どうやらK嬢も「ゴメンナサイの係」らしい。
そうやって関係がうまく回るならそれでいいのよ。

ひとり暮らしの家に押し掛けたので布団などはなく、
床の上に毛布を敷いてもらったりしてみんなで寝た。
スペースの節約もあるし枕もないし、いつものことなので、
私はあきらに腕枕をしてもらい、抱きついて寝た。
あきらと仲のいい子に「いつもそうやって寝てるの?!」と叫ばれ
「そうだよ」と答えたら「げー」と言われた。
しょうがないじゃーん、私たちはこういうのが好きなんだから。
あきらは私が酔ってると思ったらしいが、別にべたべたしたつもりはない。
こういうのが普通になってるんだからしょうがない。
ま、そうやって寝ても家ではすぐに離れちゃうけど。
普段は寝返り打たないと死んじゃうんだもーん。
でもここでは枕もスペースもなかったので、
朝まであきらの腕枕でぐっすりでした。



2003年08月13日(水) 最終目的

HPを作りたいなあ。
と思いつつ、早幾年月。じゃなくて何ヶ月。
時間の問題や新しい生活に慣れるまでの精神的な余裕の無さも
あったけれど、一番の理由は『目的』がないことだ。

前のサイトは(結果的に)日記主体だった。
当時の私の日記は、晶との交換日記であり、晶への一方的な手紙であり、
自分を励まし、ごまかし、保ち続けるためのものでもあった。
だけど晶とふたりの生活を送っている今、もうそれは必要ない。
日記を書き出したときの、ふたりの時間を記録したいという
もともとの目的は今こそ果たされるというのに、
それには強いエネルギーがないのだ。

でもやっぱりHPは作りたい。
なぜにゃらば。
お友達が欲しいから!
である。

なんせ晶さんには、こちらにお友達がいない。
たまに飲みに行ったり、夏にはバーベキューをしたり、
気軽に会えるお友達がいないのだ。
私と一緒にいるのだって楽しいだろうけど、大勢でわいわいやったり、
違う人と遊んだりということだって楽しい。
そういう選択肢は、もっとあった方がいい。
「私が何人もいればいいのにね」と言ったら
「世話でその分大変」とか言われたし。

闇雲に知り合いを増やせばいいってものじゃない。
完全に分かり合える親友がほしいというわけでもない。
ただ、嘘や隠し事をしなくてもいい人たちと楽しい時間を過ごしたい。
ほんのちょっとでも内面に踏み込むような関係になったとき、
「自分は女性であるが、女性が好きである」
ということを隠すのはとてもストレスだ。
「彼氏はいるの?」と聞かれ「一生を添い遂げる相手がいます」と
どういうふうに相手に伝えればいいのか。
不器用な私たちは、そういうときをうまくやりすごせない。
だから、自分の大事な部分のひとつであり、
基本中の基本を隠さなくていい人たちとお友達になりたい。

そんなわけで、ぼちぼち作っていこうかなあと思っています。
コンテンツはまたも私の日記だけになりかねないが、千里の道も一歩から。
最終的には、私か晶のお葬式に(やれば、だけど)来てくれる人が、
そのサイトをきっかけに現れたらいいなあと思う。
ほんとにすんごく最終だけど。


 < 過去  INDEX  未来 >


まり花 [MAIL]

My追加